2020年1月8日号掲載記事より
第62回日用品化粧品業界年詞交歓会開催 349名が参列し盛況に
2020年の日用品化粧品業界の幕開けとなる第62回日用品化粧品業界年詞交歓会(近畿石鹸洗剤工業協同組合、大阪府化粧品日用品卸組合、石鹸新報社共催)が1月6日、大阪市内の新阪急ホテル2階宴会場「紫の間」で開かれ、メーカー・卸売業をはじめ業界関係者349名が参加した。あいさつや懇親の場では、日用品化粧品業界が1つのチームとなって国内経済をけん引することを確認し合う活気にあふれた交歓会になった。
交歓会は石鹸日用品新報・由上優主幹の司会で進行。
初めに、君が代を斉唱。続いて参加団体から、年詞交歓会会長・宮崎仁之氏(牛乳石鹸共進社相談役)、近畿石鹸洗剤工業協同組合理事長代行・奥中泰征氏(マスター社長)、大阪府化粧品日用品卸組合理事長・三好賢二氏(中央物産理事)、日本衛生材料工業連合会会長・高原豪久氏(ユニ・チャーム社長執行役員)、日本家庭用殺虫剤工業会会長・上山直英氏(大日本除虫菊社長)、日本繊維製品防虫剤工業会会長・鈴木喬氏(エステー会長)、の6名が登壇した。
参加各団体を代表してあいさつした高原氏は、「業界を挙げてビューティフルハーモニーを発揮しなくてはならない」と述べ、「利他の心」の重要性について言及した。
続いて参加メーカーを代表し、ライオン・掬川正純社長が、「日本人のライフスタイルは古来より自然と合致したものである」と語り、ムダを排除し環境への貢献を強調。乾杯に移り、PALTAC・糟谷誠一社長が、「製配販がワンチームとしてあらゆる課題に取り組んでいきたい」と述べ、力強く乾杯を発声。
このあと懇親宴に入り、参加者はあいさつを交わしながら、今年1年に臨む決意を新たにした。
最後に参加者を代表して、牛乳石鹸共進社の宮崎悌二社長が「大阪人気質である良い意味での実利をとりながら課題の解決に向かおう」と述べて中締めを行い、盛況の中で交歓会を終了した。
クラシエグループ、新コーポレートスローガン制定 「夢中になれる明日」
クラシエグループは1月から、新コーポレートスローガン「夢中になれる明日 Kracie」を掲げ、企業活動を行っていく。
クラシエグループは、2017年7月の社名変更10周年の際、新ビジョン「私たちの明日『CRAZY KRACIE』」を制定し、様々な活動を行ってきた。そして、2020年を迎えるにあたり、改めて顧客に対して何を伝えていくべきか、何をするべきか、これからの10年、クラシエが社会とともにどのように進んでいくのかについて、新しいメッセージを伝えるべきと考え、このほどコーポレートスローガンを変更することとした。
顧客や取引先への感謝と次の100年への歩みをさらに押し進めて社会と共存していくため、クラシエはクラシエに関わるすべての人びとへの約束として、新コーポレートスローガンのもと企業活動を行っていく。
新スローガンは、顧客や取引先に対してクラシエとしての約束を宣言する――という内容。これから「夢中になれる明日」をどのようにクラシエがつくっていくのか、自分はこの言葉をどう感じるかということを社員1人ひとりが考え、話し合いながら行動していく。
ツルハHD、2020年5月期第2四半期決算は増収増益に 成長エンジンは5つ
昨年末、都内で「2020年5月期第2四半期決算説明会」を開いたツルハホールディングス。席上、堀川政司社長は決算概況とは別に、当期での成長エンジンを「プライベートブランド(PB)と出店、商品分野毎の売上げと利益率の向上、接客による推奨販売の強化、そして調剤の5項目だ」と強調。その上で各取り組みの現況について言及した。
当期連結決算は、売上高4164億6600万円(前年同期比8.8%増)、営業利益237億6400万円(15.5%増)、経常利益244億4000万円(14.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益155億5400万円(20.2%増)と増収増益。
同社は「営業利益ベースで計画値を上回り、好調な業績」と総括。その要因として、「増税前の駆け込み需要が想定以上だったことと、調剤部門の継続的好調、計画通りの販管費コントロールができたこと」等を挙げた。下期についても、「増税後の消費動向の不透明さ、来年に控える薬価改定の影響もある中、計画値達成に向けて尽力する」としている。
また、成長エンジンとした5項目について解説した堀川社長は、中でも急ピッチで進めるPB展開について、「現在、新ブランド『くらしリズム』『同MEDICAL』への移行を強力に推し進めている。現状では四半期末で417SKUまで拡大させた。当期末には500SKUを超えるところまでもっていきたい」とさらなる拡大に自信を見せた。
JACDS定例記者会見、20年目標は「尊敬される企業集団を目指す」
日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は昨年末、都内で定例の記者会見を開催。席上、池野隆光会長(ウエルシアホールディングス会長)は2020年に協会組織が目指す目標として、「尊敬される企業集団を目指すこと。そして、人口減少の中、高齢者の要望に対応できる組織になること」と言及。その実現に向けて舵取りをしていくことを明言した。
19年の活動については「特に『総額表示義務化反対・特措法の恒久化要望』『セルフメディケーション税制の拡充を訴える』について議員連盟を通じて厚生労働副大臣等に強力に働きかけるなど積極的な活動を推し進めてきた」と報告。今後も継続した活動をしていく考えを示した。
一方、20年の全体的目標は、池野会長が提言した通り「尊敬される企業集団を目指す」に加えて、「2025年にドラッグストア業界を10兆円産業にする」という具体的な目標も掲げられた。
会見ではこの他、3月19~21日の3日間、千葉・幕張メッセで開催される「第20回ジャパンドラッグストアショー」の概要も一部、皆川友範実行委員長(アカカベ社長)から紹介され、今回は会場の都合で日程がバイヤーズデイを含めて木曜日からの3日間となる(日曜日は開催なし)ことも併せて説明された。
コーセー、「Awake」から新製品 “ヴィーガンコスメ”を発表
コーセーは昨年12月10日、都内で「『Awake』新製品プレス向け発表会」を開き、全製品に植物オイルを配合した“ヴィーガンコスメ”の新製品について発表。斉藤篤志戦略ブランド事業部課長、前田香織Awakeブランドマネージャーらが出席、ブランド戦略、新製品について説明した。
“ヴィーガンコスメ”のヴィーガンとはベジタリアンの中でも最も意識が高く、肉や魚を食べないだけでなく、卵・乳製品・魚介類も口にせず、動物由来の製品も使用しない人たちのこと。ヴィーガン市場は2020年には世界で109億㌦(1兆円)に迫ると推定され、また動物由来原料を一切使わないヴィーガンコスメ市場は2025年までに20億㌦(14年の約5倍)へ急成長すると予測されている。世界の消費者トレンド予測では約20%の人が化粧品に対してヴィーガンであることを求めるという予測も出ているという。
ヴィーガンコスメは持続可能な未来の実現につながり、世界中で注目されているが、日本ではまだなじみがないことから、「Awake」では「“ヴィーガンコスメ”という選択をはじめませんか?」という提案で、いち早くヴィーガンコスメを日本の消費者に届ける。
「Awake」がヴィーガンコスメを推奨する理由は、持続可能な未来をつくることと、肌本来が持つ力を目覚めさせるための2つとしている。
2020年1月8日号 記事一覧
会合・発表会
- SC協会、記者懇談会・交流会開く 19年は前年上回る46SCが開業
- エステー、マーケティング戦略説明会開催 「消臭力DEOX」を発表
- エステー、春の卸店説明会開く 2020年の事業部・営業方針を発表
- ユニ・チャーム、名古屋で開催の新製品発表会に250名が来場
- シャボン玉石けんと北九州市が会見 「SDGs包括連携協定」を締結
- 石洗工、容器包装プラ使用量削減に関する自主行動計画進捗状況を報告
- イオン、「10×20×30食品廃棄物削減イニシアティブ」で会見開く
- 20年新年会 東化工・歯磨工 業界連合新年会開く
- 20年新年会 西化工 ワンチームで魅力的な製品を世に送り出す
- ライフコーポレーション、岩崎社長が単独記者会見で市場環境予測を披露
経営・施策
- 花王、女性が輝く先進企業表彰で「内閣総理大臣表彰」を受賞
- 花王、日本IR協議会による「IR優良企業賞」受賞
- サツドラHDとコープさっぽろ、包括業務提携契約を締結
- 20年新春インタビュー パーパスあるブランドを ユニリーバ・戸崎副社長
製品・サービス
- ライオン、「ルックプラス」新方式スプレー容器がワールドスター賞を受賞
- コーセーコスメポート、「フォーチュン」からZ世代向け新メイクライン
- ニベア花王、新制汗デオドラント「ニベアデオドラントアプローチ」発売
- ユニリーバ、「ダヴ ボディウォッシュ」全面改良 美肌フローラに着目
- カネボウ化粧品、新口紅「ケイト レッドヌードルージュ」発売
- クラシエHP、「いち髪」季節限定品「春めきの香り」今春発売
- 日本製紙クレシア、「スコッティカシミヤさくら」数量限定発売
- コーセー「ワンバイコーセー」、メラノショットホワイトをリニューアル
- ライオン、「Ban汗ブロック」シリーズ一新 プレミアムラインが進化
- フェザー安全剃刀、「ピアニィ」女性用デリケートゾーン用カミソリ発売
- ユニ・チャーム、新「トレパンマン」 AR機能搭載ごほうびシール採用
- エステー、「消臭力」から春限定桜の香りを発売 「春めき」を再現
- 王子ネピア、「nepia鼻セレブ」華麗なる名馬シリーズ第13弾限定発売
- 日本製紙クレシア、「スコッティティシュー5箱パック」ディズニー企画品
- サンスター、「サンスター薬用塩ハミガキ すっきりハーブタイプ」新発売
- インターナショナルコスメティックス、簡単ジェルネイルシール新発売
- 宇部フィルム、「ポリラップ」積極展開 「クッキング調理袋」も発売
- エステー「クルマの消臭力」、クルマSNSサイトのアワードで1位獲得
宣伝販促
- ライオン、「バファリン×東京タラレバ娘コラボキャンペーン」実施中
- ハウスウェルネスフーズ、「ウコンの力」サンプリングを品川駅で実施
- 白元アース、「快適ガード」テレビCMを放映開始 蛯原友里を起用
- P&G、「h&s PROSERIES」発売キャンペで衝撃告発Web動画を公開中
人事・組織
- ユニリーバ、サンジェイ・サチュデヴァ氏が新社長に就任
- PALTAC、取締役等の異動を発表
決算
- フマキラー、20年3月期第2四半期決算説明会開催 売上高4%増も計画未達
- クスリのアオキHD、2020年5月期上期決算は増収減益 過度な価格施策で
調査・統計
- アロマ環境協会、18年アロマ市場規模を3564億円と発表
イベント・展示会
- ビジネスガイド社、「第89回東京ギフト・ショー春」開催概要を発表
- ハリマ共和物産、第110回ブツブツ会開催 3月期決算は当初予測を見込む
施設・店舗
- 花王、「BEAUTY BASE by Kao」東京・銀座にオープン 記者内覧会開く
- 紀陽除虫菊、新工場がスタート 入れ歯洗浄剤の生産増強図る
- 牛乳石鹸共進社、東京支社を移転 2月25日から業務開始
- コーセー、体験型コンセプトストア「メゾンコーセー」をオープン
- スギ薬局、名古屋・栄に業態異なる2店舗を同時オープン
訃報・葬儀
- 訃報 西本博氏(近石工理事長、東邦会長) 69歳
- 訃報 小林豊氏(小林製薬副会長) 74歳
時評・コラム
- 時評 地道な改革が高みへ進む年に
- 泡沫 各業界首脳の決意に敬意を
- 追悼 西本博氏 石鹸・洗剤に情熱捧ぐ 「ウタマロ石けん」を育成
年頭所感
- 「お客様視点」に徹底的に立ち返る 資生堂社長兼CEO 魚谷雅彦
- ゆたかな生活を開発するグループに ちふれHD社長 片岡方和
- カイロ市場の拡大に努めていく カイロ工業会会長 田中健一郎
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。