2019年12月4日号掲載記事より
ユニ・チャーム、2020年春の新製品発表会開催 共生社会の実現へ
ユニ・チャームは11月26日、卸・小売業者の首脳・幹部など多数を招き、「2020年春の新製品発表会」を開催。発表会であいさつした森信次取締役副社長執行役員ジャパン営業統括本部長は、創業以来の企業理念「NOLA&DOLA」のもと共生社会の実現を目指す同社の価値創造モデルを提示し、業界総資産拡大に向けて全力を挙げる強い決意を語った。
森副社長は、初めにユニ・チャームの企業文化である3つのDNA(尽くし続けてこそ№1・変化価値論・原因自分論)とBOP-Ship(Best Practice-Ship・OwnerShip・PartnerShip)により、細部に徹底的にこだわったベストな商品づくりを取引先との相互信頼のもと、最終消費者に向けて行うことを強調。
企業文化としての3つの信念(常に新しいことを提案する・カテゴリー全体を伸ばす・お得意先様に先に伸びてもらう)のもと、「消費者起点での連続提案」「細分化したセグメント提案」「新製品による新規市場創造」を目指すための取り組みを提示し、「差別化された製品戦略にショッパー視点を加えることで、ライフタイムバリュ最大化提案に進化させ、価値を届け切る」と語った。
新製品では、今回も高付加価値高機能の商品が続々と登場。ペットケアでは新ブランド「AllWell(オールウェル)」や「デオトイレおうちでおしっこチェックキット」など、パーソナルケアでは「ソフィSPORTS」、「ライフリーズレずに安心紙パンツ用パッドコンパクト」、「超快適 SMART COLOR」などが新発売となる。
なお、新製品発表の後には、渡辺本部長と山中本部長が、ペットケアとパーソナルケアの会場にそれぞれ登壇し、①人口動態を捉えたロイヤル顧客化②消費者起点での定番売場創造――をテーマに、ライフタイムバリュの最大化に向け、ショッパー視点をクロスした提案を行った。
P&G・ジャパン、「EXPO2020」開催 春の新製品を紹介
P&G・ジャパンは11月27日、春の新製品を紹介するEXPO2020が開かれている東京オフィスに業界紙を招き、EXPOツアー並びに山田敦営業本部長との懇談会を開催。来春は衣料用洗剤・柔軟剤、ヘアケア、消臭・芳香剤などのカテゴリーで高品質・高機能・高単価の新製品を投入、新製品の数としては過去10年で最大となることを明らかにした。
また来年開かれる東京2020オリンピック・パラリンピック(東京2020)に向けて2019年冬に続き、2020年は決勝チケットや選手との交流プレミアムイベントへの招待などの賞品が当たる店頭チケットキャンペーンを用意していることも紹介した。
山田本部長は前期の業績並びに今期の状況について、まず18/19事業年度業績では中核カテゴリー(洗剤・ベビーおむつ・ヘアケア・食器用洗剤等)が予想以上の動きになり、前年を上回る内容となったとし、19/20事業年度も7月以降順調な動きをみせており、来春に向けても「過去10年で最大数の新製品を投入し、多くのイノベーションを起こしたい」と述べた。
このほか、P&G・ジャパンが、アドバンテージグループインターナショナル2019年サプライヤー・オブザイヤー第1位を獲得したこと、コーポレートシチズンシップ活動、ダイバーシティ&インクルージョンなどの取り組みにおいても、多くの成果を積み上げていることが報告された。
ツイッタージャパン、2020年事業戦略発表 「メディアとの協業」を加速
ツイッター ジャパンは11月25日、同社本社で記者説明会を開き、笹本裕社長、竹井規道上席執行役員コンテンツパートナーシップ本部長、服部聡公共政策本部長らが出席して、直近の事業概況ならびに2020年の事業戦略について説明した。
まず事業概況では、ユーザーの会話を促進するために、「会話をより管理できる機能」や「タイムライントップにライブを表示する機能」、「関心あるトピックをフォローする機能」――を搭載したことなどにより、国内月間アクティブユーザー数は4500万人以上となったほか、同社の実績も好調に推移。現在、日本の売上高はグローバル全体で16%を占め、国別では世界第2位の市場を維持(第1位は米国)、広告売上高に占める動画広告比は50%以上となった。
次に、2020年の事業戦略については、「メディアとの協業」を加速させる。既に同社では、「ハッシュダグ入り新聞広告との連動」や「Twitterを活用した著名記者による情報発信」、「テレビを含む動画コンテンツ最適化」を行っており、来年もこれらの取り組みを強化する。
さらに、「動画コンテンツの獲得」にも注力する。Twitterは動画プラットフォームへと進化しており、全世界における1日当たりの動画視聴回数は25億回、うち20%(5億回)は日本からの視聴となっている。直近のパートナー数は950以上と17年10月比で約4倍に拡大。同社では、この仕組みをさらに加速させていくとしている。
「薬の町」大阪・道修町に製薬関連企業のゆるキャラたちが集結
去る11月22、23の両日に行われた、大阪・道修町にある「少彦名(すくなひこな)神社」の例大祭「神農祭」に、製薬関連企業などのゆるキャラたち15体が集結した。
少彦名神社は、日本の薬祖神である「少彦名命(すくなひこなのみこと)」とともに、中国の医薬の神様である「神農氏」が祀られた神社で、地元の人たちからは「神農さん」の愛称で親しまれている。
例年この時期に行われる「神農祭」とは、少彦名神社の無病息災を祈願する祭事のこと。神社のある大阪・道修町の界隈は、薬関係の企業の本社や拠点が集積する「薬の町」として知られ、毎年「神農祭」の期間は、それまでの静かなオフィス街の雰囲気が一変。堺筋から御堂筋を結ぶ道修町の通りに屋台が立ち並び、多くの人たちで賑わう歳末直前の風物詩となっている。
神農祭にゆるキャラたちが参加するようになったのは今回で7回目。小林製薬の「熱さまくん」、太田胃酸の「太田胃にゃん」、田辺三菱製薬の「たなみん」、森下仁丹の「仁丹王子」などの製薬メーカーのキャラクターのほか、大阪府薬務課の薬物乱用防止啓発キャラクター「ダメ。ゼッタイ。君」など計15体が、1日1回の大集合とパレード、じゃんけん大会に参加した。
初日の10時からの大集合には、早くもゆるキャラたちと記念撮影しようとする人たちであふれかえり、神農祭を大いに盛り上げた。
資生堂、スキンケア製造拠点「那須工場」を新設 内覧会開く
資生堂は、需要が拡大している中高価格帯スキンケア製品の新たな製造拠点として、栃木県大田原市内に「那須工場」を竣工、12月24日から稼働する。これに先駆け11月27日、アナリスト・報道関係者を対象に那須工場で内覧会を開催した。
那須工場は国内36年ぶりとなる新工場で、最大約1億2000万個の生産能力を有する(2022年度見込み)。投資額約350億円。敷地面積約11万平方㍍、延床面積約6.5万平方㍍、地上3階建て。「エリクシール」、「IPSA」、「dプログラム」など国内外で需要が拡大している中高価格帯スキンケア製品を製造する。工場の特長は、国際規格ISO22716に準拠し、同社の強みである「高品質」を実現できる設計・設備を取り入れ、その高い品質を支える「人」が働きやすく、成長できる職場環境を整えたほか、「地域」の人々とともに企業・ブランドの発信拠点となる工場を目指している。
内覧会では、はじめに魚谷雅彦社長兼CEOがあいさつに立ち、「資生堂が世界で勝ち、100年先も生き残るためには競争力を持つことが必要で、それには素晴らしい商品とサービスを提供できる『イノベーション力』を高めることが重要である。しかし、例えどんなに素晴らしい研究成果が出たとしても生産体制がしっかりしていなければ、お客さまに価値としてお届けすることはできない。当社はこの数年間、製品の供給不足に陥り、多くのお客さま、お得意先さまにご迷惑をかけたが、那須工場はその問題を解決する第1歩となる」と述べた。
2019年12月4日号 記事一覧
会合・発表会
- プラネット、特別セミナー開催 注目の中国市場、インバウンド情報を発信
- アルボース、「薬剤耐性(AMR)」テーマにアルボースセミナー開催
- プラネット、東京でユーザー会開き383名が出席 「業界を元気に」
経営・施策
- マンダム、男性社員の育休取得率(見込み)が40%に
製品・サービス
- PRページ ライオン「リード」 効率的で簡単な料理づくりをサポート
- エキップ、新ブランド「アスレティア」発表 第3のブランドとして育成
- マンダム、女性コスメティック(スキンケア)の20年春の新製品発表
- コーセーコスメポート、「グレイスワン」からオールインワンジェル新発売
- コーセーコスメポート、「ジュレームアミノシュープリーム」発売
- サティス製薬、遠隔での肌解析サービスを試験運用開始
- エステー、「MoriLabo花粉バリアスティック」企業向け20本セット発売
- サンスター、「サンスター干支ハブラシ 20200 子」数量限定発売
- ファイン、「スヌーピー&ファミリー歯ブラシ」新発売
- UYEKI、薬用入浴剤「揉み出しタイプ入浴剤 百薬湯」が好評
宣伝販促
- 大塚製薬「カロリーメイト」、恒例の受験生応援新CMをオンエア中
人事・組織
- 資生堂、来年1月1日以降のグループ会社人事を発表
- 小林製薬、来年1月1日付けの人事・組織変更発表
- メディパルHD、人事異動・組織変更を発表
決算
- ココカラファイン、2020年3月期第2四半期決算は増収増益
調査・統計
- 日本能率協会総合研究所、「買い物場所の使い分け」調査結果を公表
- SM3団体、19年10月度販売統計調査 日用品等は駆け込み需要の反動も
イベント・展示会
- 「FOOD TABLE in JAPAN 2020」来年2月開催 都内で記者会見
- 日本DIY協会、「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2020」開催説明会開く
- ジェクス、ゴールデンボンバー迎えて「性」テーマに学習型フォーラム開催
- 牛乳石鹸共進社、「いいふろまつり2019」東京・大阪で開催し盛会に
- 伊勢半、「きれい応援プロジェクト」体験イベントを全国6都市で開催
時評・コラム
- 時評 振り返れば流通は転換期へ
- 泡沫 真の平和をもたらす歩みの尊さ
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。