2019年10月30日号掲載記事より
サンスター、AI技術を活用したハブラシ推奨Webサービスを発表
サンスターグループは10月17日、記者発表会を開き、同社が持つ約1万枚の口腔画像をもとに、GoogleのAI技術を活用したハブラシ推奨Webサービス「ガムオーラルケアスマートコンシェルジュ」を11月8日から開始することを発表した。
「ガムオーラルケアスマートコンシェルジュ」は、スマートフォンで自分の歯とハグキの画像を撮影し、簡単な質問に回答するだけで、それぞれのお口の状態に合ったハブラシを短時間でどこででも選べるサービス。
AIがハグキの状態や歯と歯のすき間など、お口の状態を解析し、その人に合ったハブラシや歯間ブラシなどの歯間清掃具を推奨する。さらに独自の画像処理によって磨き残しやすい箇所を強調することで、ブラッシングで注意すべき箇所がわかり、オーラルケア意識の向上が期待される。
仮屋光広オーラルケアマーケティング部長兼GUMブランドマネジャーは「生活者にとってハブラシはどれも同じと思われている。そこで、個人のお口の状態に合ったオーラルケア製品を手軽に選んでいただくため、『ガムオーラルケアスマートコンシェルジュ』を開発した」と述べるとともに、いい歯の日の11月8日から販売店のオーラルケア売り場で随時展開していく予定で、導入目標として、GUMハブラシのシェアを現状の8%から10%に上げていきたいと語った。
NID、創立50周年記念式典開催 末永く発展できる組織体制づくりを
日本ドラッグチェーン会、株式会社ニッドは10月16日、「創立五十周年式典」を開催。加盟社、取引先メーカー、卸など約700人が出席し、盛大な式典となった。
第一部「50周年記念大会」では、関伸治日本ドラッグチェーン会会長(セキ薬品)がNIDの今後の方針について言及。商品開発のスピードを上げ、消費者の変化のスピードを追い越す気概で商品開発に取り組んでいく考えを表明するとともに、加盟社の特長であるカウンセリング力をより高め、差別化できる商品を売ってのける力をつけ、それを武器に進めていく方針を伝えた。
次に来賓を代表してロート製薬の山田邦雄会長、丸大食品の百済徳男会長、東洋化学の岡幸一会長が祝辞を述べ、NIDの発展に貢献した3者に表彰状と記念品が贈られた。
引き続き、コクミンの絹巻和美顧問、マツモトキヨシHDの松本南海雄会長がNID創設者として祝辞を述べた後、功労者表彰が行われ、組織固めに尽力した佐野訓久相談役(とをしや薬局)、組織の安定化に努めた筒井敏幸相談役(まるい薬局)を表彰した。
休憩を挟んで行われた、第二部「NID50年の歴史と未来への挑戦」では、森信ニッド社長(ドラッグストアモリ)があいさつ。今後の目標について、NIDのPB品を全国津々浦々で購入できるNB品に育て上げること、そのために加盟社を増やし、末永く発展できる組織体制の基盤をつくること、そしてスピードアップ、カウンセリング力アップ、調剤力アップの3つを成し遂げ、発展していく考えを伝えた。
マツキヨHD、「セルメフォーラム」開催 花王がセラミド研究の歴史披露
マツモトキヨシホールディングスは10月16日、都内で28回目となる恒例の生活者イベント「セルフメディケーションフォーラム」を開催した。
今回は、「美と健康のエキスパートから学ぶ~今日から始めるワタシ磨き」のテーマの下、味の素と花王グループカスタマーマーケティングの2社が協賛。それぞれがスポーツと栄養、化粧とスキンケアといった得意分野に関する講演を実施し、集まった生活者に情報提供と、エキスパートならではの実践方法などが紹介された。
冒頭、主催者を代表して同社・松本貴志専務取締役が挨拶。「現在、『BeautyU』や『matsukiyoLAB』など、お客様のニーズに合わせて様々な業態を開発、展開している」と述べ、注力する新業態のコンセプトや特性、サービスの内容等を説明するとともに、こうした取り組みを通じて「多くの生活者の美と健康を、身近で日常的にサポートできる場所がドラッグストアである」とアピールした。
イベントでは、協賛メーカーの1つ、花王グループカスタマーマーケティングが「敏感になりがちな肌のためのスキンケア講座」と題した基調講演を実施。花王・コンシューマープロダクツ事業部キュレル事業部開発マネジャーの清水真規氏が、敏感肌とそれに対応する成分セラミドの研究に関する歴史と現状について報告した後、人気美容クリエイターによる「Curel」製品を使用したスキンケア方法や「SOFINA iP」の新たなサービスなども披露され、会場は大いに盛り上がった。
花王、1日だけのポイントカラー「パフ ワンデーヘアティント」新発売
花王は10月26日、1日だけポイントカラーを楽しむ毛髪着色料「PAF 1-day hair tint(パフ ワンデーヘアティント)」を新発売する。
昨今、夏の野外フェスやハロウィンの仮装など、“非日常”を楽しむイベントが増えている。同社は、そんな若年層にとっての特別な1日に、さらに彩りを加え最高の思い出に変えることをめざし、1日だけ髪の毛に鮮やかなポイントカラーを楽しめる商品を開発した。
同品は、シートで毛束をはさみ滑らせるだけで、髪の毛にポイントカラーを塗布することができる毛髪着色料。いつでもどこでもサッと取り出して簡単に髪に色をつけることができる。汗・水にぬれても色落ちしにくいウォータープルーフ処方でありながら、シャンプーで簡単に落とせるという高い利便性を実現。カラーバリエーションはピンク、パープル、ブルー、グリーン、スモーキーイエローの全5色で、好みやシーンに合わせて選べる。1個のシートで毛束2~3束分着色できる。
なお、「PAF」は花王の新規事業プロジェクト「FUNTECH Lab&Biz(ファンテック ラボ&ビズ)」が提案する商品の第1弾。同プロジェクトでは、カテゴリー、業態、販路など従来の枠にとらわれない、自由な発想で新しい価値を提案していく。
ロゼット、「ロゼット洗顔パスタ」90周年イベント開催 ゲストに武田玲奈
ロゼットは、1929年に日本初のクリーム状洗顔料として発売した「ロゼット洗顔パスタ」が今年発売90周年を迎えたことを記念して、10月21日、「ロゼット洗顔パスタ“90周年”記念プレスイベント」を開催。女優・モデルの武田玲奈がゲストとして登場し、トークショーを行った。
「ロゼット洗顔パスタ」は発売90周年を迎えた今年4月、シリーズ累計出荷個数1億2000万個を突破。温泉成分であるイオウの効果に着目して開発された同品は、1951年から変わらない独自の製法で作られており、肌悩みに合わせたキメ細かなパウダーを練り込み豊かな泡立ちと洗い上がりが特長。アイテムは普通肌、荒性肌、メイクも落とせる洗顔パスタ、ホワイトダイヤの4品。
発表会では、ロゼット・飯田絵里加ビューティアドバイザーが、「当社は発売当初から洗顔こそスキンケアのベーシックであることを提唱し続けてきた。その中で多忙な日々を過ごす現代女性の多くは、ストレス等により肌荒れしやすい環境にある。そこで、『ロゼット洗顔パスタ』で増えすぎた常在菌の1つである“アクネ菌”をしっかり洗い流す“流す菌活”をキーワードに、製品の特長を改めて伝えていきたい」と述べた。
続いて、武田玲奈が登場。トークショーの中で「ロゼット洗顔パスタ」を使った感想について「レトロなパッケージがかわいいです。クリーム状の洗顔料はこれまで使ったことがありませんでしたが、豊かな泡立ちでさっぱりな洗い上がりが気に入っています」と話した。
2019年10月30日号 記事一覧
M&A・設立
- 米ライトハンド・ロボティクス社、日本法人を設立
会合・発表会
- P&G、新「パンテーン」発表 “1人ひとりのなりたい髪に叶える”
- P&G、「アリエールダニよけプラス」発売 発表会で新機能をアピール
- カネボウ化粧品、「トワニー」をリブランディング 説明会を開催
経営・施策
- ユニ・チャーム、「ホワイト物流」推進 自主行動宣言を提出
- ユニリーバ、中目黒・代官山フェスに出展 プラスチック問題をアピール
- ユニ・チャーム、使用済み紙おむつを再資源化 紙おむつ等の試作品を公開
- マンダム、台風19号の被害地域に義援金100万円を寄付
- セブン-イレブン・J、「深夜休業ガイドライン」制定 11月から本実施
- PPIH、ドンキの電子マネーを「アピタ」「ピアゴ」で展開
- U.S.M.H、公式モバイルアプリを展開 11月以降、各店舗へ順次拡大
製品・サービス
- カネボウ化粧品、「KATE」から上地使いできる化粧下地を発売
- コーセー、「コスメデコルテ」から新シートマスク発売
- ファンケル、流通専用サプリメント9製品発売 気軽に試せる20日分用
- 日本製紙クレシア、「クリネックスローションティシュー肌うるる」限定品
- クラシエHP、「ラメランス」ボディウォッシュからアナ雪2限定品を発売
- ユニ・チャーム、「ソフィセンターインハッピーキャッチ」限定品発売
- 相模ゴム工業、妊活アイテム第2弾「タイミングエイド」新発売
宣伝販促
- ジェクス、「イマドキ女子の性の悩み」トークイベントの動画を公開
- P&G、「東京2020エスコートキッズ/開閉会式チケット」キャンペ開始
- カインズ、メーカー15社とコラボ 「カインズデザイン展」開催中
決算
- サンエー、2020年2月期第2四半期決算は増収減益 営業利益は21.6%減に
研究・開発
- 桃谷順天館、ローズマリーエキスの肌くすみ等の改善する作用を発見
- 花王、大豆の増産を可能にする土壌改良技術開発 食料問題解決に貢献
調査・統計
- SM3団体、19年9月度販売統計調査発表 既存店売上高は前同割れに
イベント・展示会
- ライオン、「NONIO」ワークショップ開催 商品ボトルを自分で制作
- ユニリーバ「ダヴ」、自己肯定感の大切さ伝えるワークショップを開催
- 全卸連、「第3回CSSカップ」中部地区予選開催 元三チームが優勝
時評・コラム
- 時評 「止めない物流」への挑戦
- らいたあ まだまだ“虫にご用心” 東京・青海でヒアリを確認
特集 【卸流通】
- 社会的役割果たす卸売業の現状 更なる機能の進化で役割を遂行
- PALTAC 大規模最先端の物流拠点「RDC埼玉」を竣工
- 全卸連・森友会長インタビュー 「全卸連の活性化へ、チャレンジを継続」
- イースト 「防災備蓄用ウェットタオル」から一般家庭用を販売開始
- サプリコ 11月1日付けで4社が新規加盟 68社体制に
- あらた・須崎社長インタビュー 10年後の“なりたい姿”描き新中計策定へ
- 中央物産・原社長インタビュー “商品”“売り場”“売り方”にこだわる
- 千葉県卸業者・台風被害レポート セキヅカ商事、冨田屋商店に状況を訊く
- こもりコーポ・小森社長インタビュー 葬儀用品の消耗品の拡売拡大に注力
- J-NET・大西営業本部長インタビュー 季節ごとの企画で活性化図る
- クロベ “商品による夢と文化の創造” 地域社会に根ざした事業を展開
- 森川産業・大塚専務インタビュー 得意先に合わせたMD機能強化を推進
- ときわ商会 2020年、設立70周年迎える ハイブリッドな新しい卸へ
- 東流社 上期はほぼ計画通りに推移 働き方改革推進、収益力向上目指す
- 森友通商 地域卸へのフォロー体制を強化 「モーリス」の拡販に注力
特別企画
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