バックナンバー

2019年10月2日号掲載記事より

花王、ESG経営に大きく舵を切る 未来に向けたグループの挑戦を発表

花王、ESG経営に大きく舵を切る 未来に向けたグループの挑戦を発表

 花王は9月26日、将来の持続的な成長が可能となる基盤構築に向けて、花王グループの新たな挑戦として「ESG経営」に大きく舵を切っていくと発表した。まず、4月22日に公表したESG(環境・社会・ガバナンス)戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を具現化させ、その活動を本格始動させていく。
 澤田道隆社長はESG経営に大きく舵を切る理由について、「自然環境、社会環境が大きく変化し、それに伴う人の変化等が起きている中、企業自らが変わらなければ取り残される」との認識を示し、その変化のキーワードが「ESG」であり、①企業姿勢を大きく変える(ESGの実践により企業価値の向上)②モノづくりのあり方を大きく変える(ESGよきモノづくり)③目線を大きく変える(生活者が主役のESG)――の3つを大きく変える考えを示した。
 花王では昨年7月にESG部門を立ち上げ、今年4月にはESG戦略「キレイライフスタイルプラン」を公表。人、社会、地球に各4、花王グループの企業理念の根幹である「正道を歩む」に7、合計19テーマの活動を推進し、その具現化のための「Kireiイノベーション」を進めていく。その第1弾は、プラスチック循環社会に向けた「リデュースイノベーション」「リサイクルイノベーション」とQOLの向上等に寄与する「ソーシャルイノベーション」となる。
 澤田社長は「ESGを事業戦略の中心に据えると、衛生領域、治療・医療領域など、花王が取り組める新しい事業領域がもっと見えてくると思っている。今日発表した新しい取り組みは、花王だけではできない。行政、企業などと連携していくことで、大きなムーブメントをつくっていきたい」と力強く語った。

サンスター、新ブランド「MAGMAS」から亜鉛導入シャンプー発売

サンスター、新ブランド「MAGMAS」から亜鉛導入シャンプー発売

 サンスターは男性用シャンプーの新ブランド「MAGMAS(マグマス)」を立ち上げ、シリーズ第1弾として、毛髪補強成分「亜鉛」を導入した「MAGMASシャンプー」を10月1日よりインターネット通信販売(Amazon)で販売を開始した。なお、9月19日にはサンスター東京・芝オフィスで報道関係者に対し記者発表会を開き、開発背景や製品特長を説明した。
 発表会ではサンスターグループアジア―日本ブロックの鈴木裕子執行役員があいさつ。鈴木氏は1968年に日本で初めての男性用シャンプーブランドである「サンスタートニック」を発表して以来50年以上にわたり、男性の髪や頭皮について研究してきたことを明示し、今回の「MAGMAS」は、社会的な要請をとらえながら、科学的な裏付けを実感できるものとして誕生したものであることを強調。「いまはまだ第一歩を踏み出したばかりであり、使用していただいたお客様の声を受け止めながら、ブランドとしての価値向上に努めてまいりたい」と述べた。
 「MAGMASシャンプー」は、シャンプーでは髪に残すことが難しい、亜鉛を含む毛髪補強成分を髪の内側に浸透させて髪を内側から強くするというのが最大の特長。ターゲットは髪・頭皮が気になりはじめ、前向きさや積極性を失っていると感じている40代前後の男性で、“今ある髪を活き活きと見せる”をテーマに、ポジティブにエイジングと向き合うことをサポートする。

ライフコーポ、「ライフフェスタ」首都圏で初開催 8000人が来場し盛況に

ライフコーポ、「ライフフェスタ」首都圏で初開催 8000人が来場し盛況に

 ライフコーポレーションは9月21日、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で生活者参加イベント「ライフフェスタ2019」を開催した。首都圏では初となる。当日は、会場を「ライフパシフィコ横浜店」とし、1日限定オープンと設定。抽選で選ばれた8000名が来場し、活況を呈した。
 会場は同社のオリジナル商品等を紹介する「ライフゾーン」を導入口に、それを抜けるとメーカーや卸業等約150社が出展したブースが並ぶ構造。来場者はここで商品試食やサンプル配布、楽しめるアトラクション等もあることもあって、それぞれ早くから長蛇の列ができていた。
 また会場中央に設けられたメインステージでは、同社の畜産・水産・農産など各部門担当者が登壇し、オリジナル商品を事細かに解説。素材や鮮度、味付け、安心・安全、環境への配慮など、来場者に向け、それぞれのこだわりを熱弁した。
 こうした取り組みの狙いを、同社は、「試食やイベントを楽しんでもらいながら、当社を知って、好きに、ファンになってもらうことがその目的。また、当社の第六次中期計画における目指すべき姿を明文化した『ライフらしさ宣言』での、『おいしい・ワクワク・ハッピーをお届けする』というキーワードを感じてもらえる企画を目指した」と説明する。
 さらに来場者の理解を促進させるための仕掛けとして、会場の出口に同社の歴史や実際に今、取り組んでいる施策の紹介、各店舗の特性などを解説したコーナーを設置し、企業としてのスタンスと目指すスタイルをアピールしていた。

サプリコ、新組織「事業継承研究会」設立を発表 委員長に時友良明氏

 全国の地域卸65社が参加するネットワークグループ・サプリコは9月19日、新組織「事業継承研究会」を設立すると発表した。
 昨秋の全国化粧品日用品卸連合会(全卸連)の発表によると、全卸連の加盟社数は全国で205社となっており、組合員の減少が続いている。こうした中、サプリコメンバー社にとっても自らの存続の為、後継者問題が喫緊の課題となっている。また、日々の経営においても共通する課題・悩み等は少なからず存在する。
 こうした共通する諸問題に対し同年代同士、胸襟を開き前向きに取り組んでいくために同会を設立する。
 対象者は、サプリコ加盟社の経営者またそれに準ずる人、満50歳以上。委員長には時友良明専務執行役員(サプリコ銚子・時友商店)が就任する。開催時期は、原則として7月・11月第3金曜日の商品部会終了後に実施。活動内容は外部講師の登用を含めこれから検討していく。

U.S.M.Hの3社、店内販促対応商品を1万8000品目に拡大

U.S.M.Hの3社、店内販促対応商品を1万8000品目に拡大

 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスのマルエツ、カスミ、マックスバリュ関東は、消費増税がスタートする10月1日以降も節約しながら買い物を楽しんでもらえるよう企画を積極的に進めていく。
 軽減税率対象の税率8%の食料品のほか、税率10%となる毎日の生活に必要な生活雑貨も対象にチラシ掲載商品をはじめ、主力商品を魅力ある価格に設定し、キャッシュレス決済によるさらなる値下げや、ポイント倍付施策などを展開する。
 また、地域密着のスーパーマーケットとして3社のほぼ全店で、「プレミアム付商品券」を利用できるよう利便性を図っていく。
 マルエツ、カスミでは9月中旬から、通常価格よりお買い得と感じられる店内販促対象商品を2社合計4100品目拡大。マックスバリュ関東のEDLP(毎日低価格)商品と合わせて最大1万8000品目が、チラシがない日でもお買い得価格で購入できる。対象商品はPOPが目印となる。
 また、9月後半から10月に、マルエツカード、カスミカード、イオンカードを使用して各社店舗で決済した際、買い物代金がレジにて割引になる日の追加や、クレジットの支払い額に応じて付与される「ときめきポイント」の倍付の日を拡大する。


2019年10月2日号 記事一覧

会合・発表会

  • 東海卸組合、化粧品・トイレタリー部会開催 増税前特需の近況等報告
  • 日本包装機会工業会、「JAPAN PACK 2019」実施概要記者会見開催

経営・施策

  • 歯科医師会と産婦人科学会が「妊産婦への予防歯科」連携 ライオンが協力
  • エステー、「ホワイト物流」推進運動に賛同 「自主行動宣言」を提出
  • ライオン、DJSI Asia Pacific構成銘柄に3年連続で選定
  • 大王製紙、川之江工場と可児工場に最新鋭の衛生用紙生産設備増設を決議
  • 白元アース、VMDルームを新設 得意先との取り組み強化図る

製品・サービス

  • ユニリーバ、「ジフクリームクレンザー」新しい使い方を提案
  • 花王、「めぐりズム蒸気でホットうるおいマスク」全国展開を開始
  • バスクリン、「きき湯ファインヒートリセットナイト」羽生選手限定品発売
  • ユニ・チャーム、「ムーニーマン 冷えあんしん」季節限定発売
  • 王子ネピア、「ネピアテンダーパッド大判おまかせ1200水様便にも」発売
  • 桐灰化学、「貼るマグマ」「ポケぽか」など新製品5品目を発売
  • P&G、「パンパースのはじめての肌へのいちばん ピュア」発売
  • 王子ネピア、「ネピアテンダーパッドエクストラ1000SP」改良発売
  • 日本ペットフード、「コンボ」「ビタワン」から秋の新製品・改良品
  • ユニ・チャーム、「デオトイレ消臭・抗菌シート」シリーズ全品改良
  • ユニ・チャーム、「マナーウェア 男の子用・女の子用」新発売

宣伝販促

  • ユニ・チャーム、「ウェーブ フロアワイパー」新CMに玉森裕太を起用
  • UYEKI、「インフクリン」「ノロクリン」TVCM放映開始

人事・組織

  • ユニ・チャーム、10月1日付けの機構改革・人事異動を発表
  • クラシエHP、10月1日付けで執行役員を異動

決算

  • サツドラHD、2020年5月期第1四半期決算は増収減益 インバウンド低調

研究・開発

  • ユニ・チャーム、ウェットシート材に加熱変性リゾチーム配合技術を開発

調査・統計

  • SM3団体、19年8月度販売統計調査発表 既存店売上高10カ月連続前同割れ

イベント・展示会

  • ユニ・チャーム、ソーシャル・ウォーキング体験会と九州工場見学会実施
  • 全卸連、第3回CSSカップ北海道地区予選を開催 あらたがトップ3独占
  • 貝印、野外ロックフェスに出展 フォトブースやオリジナルグッズなど
  • ライオン「クリニカ」、野外フェスに協賛ブース出展 ハミガキケース提供
  • 貝印、第12回貝印スイーツ甲子園決勝大会を開催
  • ジェクス「チュチュ」、初めての歯磨き体験会開催 親子20組が参加
  • 桃谷順天館、親子の絆深める化粧品づくり体験「ちびっこコスメラボ」開催
  • ライオン、「暮らしのエコアイデア川柳コンテスト」審査結果発表

施設・店舗

  • Genky DrugStores、中部RPDC内にプロセスセンターを開設

訃報・葬儀

  • 野々川大介氏(日本メナード化粧品創業者)のお別れの会 10月11日に

時評・コラム

  • 泡沫 環境問題にかける企業の熱意をみた
  • 日雑談 世界から見る日本の税負担率は?

特集 【石鹸・ハンドソープ】

    特別企画

    • 固形石鹸 18年市場は微減 バラエティ豊かな展開で単価アップ推進
    • ハンドソープ 市場は堅調に推移 詰替用大サイズの需要増加が影響
    • 花王 「ビオレGUARD薬用泡ハンドソープ」新発売
    • ミヨシ石鹸 「無添加白いせっけん3P」改良発売 脱酸素フィルム初採用
    • ライオン 「キレイキレイ薬用ハンドジェル」を積極展開
    • クロバーコーポレーション 「敏感なお肌のためのシリーズ」が好評
    • マスター 奥中社長インタビュー 革新的な「異物混入防止策」を導入
    • 牛乳石鹸共進社 「赤箱AWA-YA」福岡・天神で期間限定オープン
    • バーモントソープ 世界初USDAオーガニック認証ボディウォッシュ導入
    • 澁谷油脂 「SHIBUYA OLIVE SOAP」が好調 バーソープの販売にも注力
    • グローバルPP 「マルセイユソープ」改良 地球環境に配慮した処方に
    • シャボン玉石けん 「シャボン玉ベビーソープ固形タイプ」新パッケージに
    • 太陽油脂 「パックスナチュロンハンドクリーム」発売
    • ハイネリー マルチ石けんクリーナー「ハイネリー」で歳末需要取り込む
    • 日本石鹸 「無添加せっけん ピュアソープ」125㌘×3個パックが好評
    • アルボース 桜の香りの泡ハンドソープ「さくらホイップ」新発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。