2019年9月25日号掲載記事より
ツルハHD、2020年5月期第1四半期決算は増収増益 増税前動向など報告
ツルハホールディングスは9月17日、都内で「2020年5月期第1四半期決算説明会」を開催。村上誠執行役員管理本部長と山﨑拓也経理部IRグループリーダーの2名が出席し、当期決算概況と事業計画の進捗等について説明した。
当第1四半期連結決算実績は、売上高2088億500万円(前年同期比9.3%増)、営業利益126億2300万円(11.8%増)、経常利益128億6800万円(10.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益87億2700万円(20.8%増)と、増収増益となった。
同社では、「前期に含まれていないB&Dグループ業績を除いても増収増益となった。しかし、売上総利益が前年同期比7.5%増だったものの、販売費・一般管理費(453億6000万円)も同じく、前同6.6%増と伸長し、改善が図れなかった」と分析。販管費増加の主な要因は人件費で、特に新卒とパートスタッフの採用等と説明した。
出店実績は、新規出店27店舗(子会社化1店舗)の閉店29店舗で、1店舗の減少。当期末でのグループ総店舗数は2081店舗となった(別に海外22店舗)。
商品部門別業績では、医薬品部門が446億8800万円で、うち調剤は205億2500万円。売上総利益率でみると、前年比1.7ポイント増と好調を維持、売上高全体をけん引している。
また日用雑貨品部門も売上総利益率で前年同期比0.8ポイント増と好調。こちらは、「現在、販促強化策を講じており、それがうまく進行している。増税前のこの時期、大容量の洗剤や芳香剤が動き始めている」(同社)と、現況を解説した。
全卸連、第2回常任理事会開催 「特別会員制度」に2社が参加表明
全国化粧品日用品卸連合会(全卸連)は9月12日、今年度第2回正副会長会、第2回常任理事会、流通懇談会、懇親会を開催。①各県組合についての活動を各県理事長が報告②青年部0―NXET(ゼロネクスト)から「第3回Great Deal Show(グレート・ディール・ショー)」についての報告③全卸連チャリティボウリング大会「第3回CSSカップ」についての報告④「特別会員制度」についての報告――が行われた。
「第3回グレート・ディール・ショー」は35社(うち卸5社)が出展、首都圏卸組合の組合員約150名が来場し、参加者やメーカーからは商品情報の取得、卸・メーカー相互のコミュニケーションの深耕など好評を得た。しかし、現場担当者の参加が少なく、開催する意義がないという意見があり、今回で打ち切り、新たな企画を検討していくことになった。
全卸連チャリティボウリング大会については、昨年に続き今回で3回目の開催となり、既に「首都圏A地区予選」(9月6日)がスタートした。また今年度は、「CSSカップ」に加えて、日本ボウリング協会の公式戦・全卸連プレゼンツ「第1回JPBA☆SSSカップ」を11月20~21日、東京ポートボウルで開催することを決定した。この大会は全卸連賛助会員54社の協賛によって実現。会場では協賛メーカー商品のサンプリングスペースが設けられ、約30社が来場者にサンプリングを実施する予定。
「特別会員制度」については、所属していた県組合(単位組合)の解散によってどこにも所属していない卸店が直接、全卸連の会員になる制度で、今回、平成18年以降、県組合が開催した県に在籍する卸店を対象に特別会員制度(年会費1万円)について案内したが、特別会員になりたいという卸店は2社、なりたくないという卸店は7社だった。
I-ne、「ボタニスト」新製品発表 マスクなどスキンケア3品披露
I―neは9月12日、東京・原宿表参道のフラッグシップショップ「BOTANIST Tokyo」に報道関係者を集め、「BOTANISTスキンケアシリーズ新製品発表会」を開催。「ボタニカルシートマスク」、「ボタニカルローション」、「同エマルジョン」の3品を発表した。
同社は今年4月、ブランド史上初のスキンケアシリーズとして「クレンジングオイル」「クレンジングミルク」「フェイスウォッシュ」を発売したが、今回新たに肌の保湿ケアが重要となる秋冬のシーズンに相応しい、スキンケアアイテムがラインアップに加えられた。
発表会は、ボタニストのブランドマネージャー・小林麻美氏が、ブランドコンセプトの説明とブランドローンチから今日までの足跡を紹介した後、4月に発売したスキンケアシリーズの近況について、「発売から半年を経ずに、楽天の週間スキンケアランキングで1位、@cosmeの洗顔フォームランキングで1位を獲得するなど、早くも大変好評をいただいている」と報告。
また、ボタニストスキンケアシリーズについて、「このシリーズは『植物貯水発想でみずみずしい肌へ』をテーマとし、水分を蓄えながら、生き生きと輝く植物のように、肌の内側にもしっかり潤いを蓄え、みずみずしい素肌へ導くスキンケアとして展開していく」と述べた後、今秋の新製品の特長について説明した。
麻友、三愛会総会・親睦ゴルフ大会開催 第66期業績は増収増益を達成
麻友と取引メーカーの親睦会・麻友三愛会は9月18日、令和元年度総会及び第45回親睦ゴルフ大会を開催した。
初めに小仲正久三愛会会長(日本香堂ホールディングス会長)が出席者へお礼のあいさつを述べた後、議案審議が行われ、収支報告、予算案、役員人事案などの各議案を滞りなく承認した。
あいさつに立った清水政弘社長は、7月17~18日に開催した「第104回麻友総合見本市」について、売上高は前年比105.7%、来場店数は97.8%だったことを報告するとともに、来年の見本市では売上げとともに来場店数を達成し、期待に応えて行く考えを伝えた。さらに清水社長は同社の第66期(18年7月~19年6月)の業績について、ドラッグストア、スーパーマーケット等得意先が好調に推移したこと、新規得意先が増えたことなどから、売上高前期比102.18%、営業利益76.08%、経常利益92.5%、当期純利益112.11%となり、厳しい環境の中、増収増益を達成したことを報告した。
さらに、第67期は売上高目標を前年比102.1%に設定したことや、8月24日に川越第2物流センターをスタートさせ順調に稼働していること、同センターは本社センターより2~3割ピッキングスピードが速く、これにより増税前の仮需を混乱することなく乗り切れる見通しであることなどを説明し、「三愛会会員の皆様との共有目標をしっかりと達成し、ご期待に応えていきたい」と語った。
Amazon、「置き配」実証実験開始 国内初の標準配送方法として
Amazonは、顧客の注文時の配送オプションとして提供する「置き配指定サービス」の利便性をさらに向上させることを目的として、置き配を標準の配送方法とした際の利便性や効果を検証するため、国内初となる置き配を標準の配送方法とした実証実験を開始する。
今回の実証実験では、岐阜県多治見市で10月から11月までの約1カ月間、Amazonで購入した商品の届け先が多治見市内の住所の顧客(一部地域を除く)を対象に、「置き配指定サービス」を標準の配送方法とし、在宅・不在に関わらず、「配送ボックス」「玄関」「ガスメーター」「ガレージ」「自転車の荷物かご」「ビルの受付係」など指定の場所に商品を届ける。また、実証実験期間中にも、置き配を希望しない場合には、対面で受け取りを選択できる。
実証実験では、配送効率の変化(再配達率等)、毀損や紛失のデータ、対面での商品の受け取りを選択した人などに関するデータの集計を行い、実証実験期間の前後で顧客調査の実施を予定している。
既にAmazonでは、今年6月から、「置き配指定サービス」の実施エリアを拡大し、現在東京都23区、愛知県名古屋市、大阪府茨木市、高槻市など大都市圏でサービスを提供している。
2019年9月25日号 記事一覧
会合・発表会
- 粧工連、記者懇談会で「粧工連将来ビジョン2022」第3期の取り組みを発表
- エステー、サーモケア事業戦略を発表 貼らないタイプ強化など
- イオンリテール、60歳以上シニア対象の新スマホサービス開始
- 近石工、第106回技術部会開催 ミヨシ油脂などが講演
経営・施策
- 台風15号、小売・メーカーによる支援内容
- ライフコーポレーション、Amazon「Prime Now」に参画
- ローソン、新店に新型什器・カウンター等順次導入へ
- ココカラファイン、「d払い」の取り扱い開始 グループ約1300店舗で
- ロート製薬ほか2社、女性の健康支援共同プロジェクトを発足
- クオールHD、スマホ充電器レンタルの設置拡大 災害時のインフラ対策に
- アース製薬、日本陸上競技連盟に虫ケア用品を提供
製品・サービス
- PRページ 花王 「クリアクリーンNEXDENT」改良新発売
- 大塚包装工業、紙パウダー主原料の環境配慮型包材を開発
- ユニリーバ、ノンシリコンヘアケア「ラックス ルミニーク」改良発売
- クラシエHP、「肌美精マスク9種コンプリートセット」限定発売
- I-ne、「CAROME.リキッドアイライナー」から秋の新色
- ファンケル、美容食品「ビューティライズ」発売 加齢で生じる悩みに着目
- 大塚製薬、ミドルエイジ男性向け「ウル・オス」保湿3製品リニューアル
- ピップ、「アクティブウォーク」「スリムウォーク」など秋の新製品発売
- ユニ・チャーム、「ウェーブフロアワイパー」新発売 3大構造革新を搭載
- バスクリン、「バスクリンマルシェ ラベンダーの香り」など新発売
- 玉川衛材、「フィッティシルキータッチ耳ゴムふわり」新発売
- ジョンソン、カビキラーからエアゾールタイプの防カビ剤が新登場
決算
- プラネット、2019年7月期決算説明会開催 売上高は0.9%増加
研究・開発
- ロレアルの技術をもとにした次世代型望遠鏡が国際宇宙ステーションに搭載
- マンダム、夕方の顔が疲れてみる要因は「毛穴の目立ち」「くすみ」
調査・統計
- 経済産業省 19年1~7月度洗浄剤統計 「柔軟仕上げ剤」が成長加速
- KSP-POS 2019年8月 カテゴリー別ランキング
イベント・展示会
- 牛乳石鹸共進社、「赤箱AWA-YA」10月12日から福岡・天神で限定開催
時評・コラム
- 時評 消費増税前に減資の小売相次ぐ
その他
- 新刊紹介 「粧う」ことで健康寿命を延ばす化粧療法(池山和幸著)
特集 【「2020年」後の業界展望】
- 「2020年」後の業界展望 持続可能な社会を実現するために必要なこと
- 花王 「キレイライフスタイルプラン」策定 社会の「きれい」にも繋げる
- ライオン 環境経営における長期目標「LION Eco Challenge 2050」策定
- 小林製薬 インバウンド需要を海外(中国)需要拡大に活かす
- ユニ・チャーム 「ショッパーマーケティング」AI技術を積極活用
- エステー 社会課題解決型環境イノベーション事業「クリアフォレスト」
- P&G 山田本部長インタビュー TOKYO2020での取り組み推進
- サラヤ 更家社長インタビュー すべての人に健康と福祉を
- エシカル消費を推奨する市民ネットワークSSRCの取り組み
- プラネット 田上社長インタビュー 新時代に対応するイノベーションを
- 旭化成HP 新しくなった「サランラップ」を継続訴求
- ミヨシ石鹸 大阪営業オフィス「WeWorkなんばスカイオ」内に移転
- アース製薬 「生命と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。」
- クレハ 「NEWクレラップ」常にNEWであり続けるイノベーション
- ユニリーバ・J 再生プラ・パッケージ採用 2020年末までに完全切替へ
- サンスター 「サンスターグループ長期ビジョン2032」を策定
- 牛乳石鹸共進社 社員一丸で次世代への基盤づくりを推進
- 大日本除虫菊 上山専務インタビュー 独自技術の応用で市場を開拓
- コーセー グローバルスタンダードな企業へ SDGsへの取り組み推進
- フマキラー 「命のそばにプロジェクト」を積極推進
- シャボン玉石けん 「SDGs宣言発表」 健康な体ときれいな水を守る
特別企画
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