2019年9月18日号掲載記事より
花王、「ソフィーナip」新製品発表会開催 ダブル美容液システムを提案
花王は9月10日、都内で「SOFINA iP(ソフィーナ iP)」新製品発表会を開催。化粧水も乳液も使わず2つの美容液でケアする“ダブル美容液(セラム)システム”の新提案などについて発表した。
発表会は池辺順子ソフィーナ事業部長が「ソフィーナ iP」のブランド戦略について説明。片山靖スキンケア研究所上席主任研究員が技術内容について詳述した。
池辺事業部長は「花王は長年培ってきた皮膚科学と健康科学を美の視点で融合させた『生命美容科学』の考えに基づき、身体全体の力で美肌を生み出す追求をしている。この考えの下に2015年に誕生したのが『ソフィーナ iP』である。『ソフィーナ iP』は、仕事、家事、子育てなど1人で何役もこなしている女性(マルチタスクウーマン)たちをスキンケアの観点から応援していく。具体的には、ダブル美容液(セラム)の新提案と飲むだけで全身のうるおいケアができる機能性表示食品、そしてAIの技術を活用し、忙しい女性が必要な時に必要な情報を入手することができる公式LINE『肌id』により商品とサービスの両輪で女性たちを肌から応援していく。
『SOFINA iP』は15年に誕生し、17年に香港・台湾、18年にシンガポール・中国と販売拠点を拡大してきた。今回のリニューアルを起点として身体全体で美をつくり出すという独自発想の下、25年には18年比で3倍以上の売上規模を目標に世界中のマルチタスクウーマンに向けて様々な美の提案を続けていく」と述べた。
JAHI、日本ヘルスケア学会年次大会開催 「大阪万博に全面協力」
日本ヘルスケア協会(JAHI)は9月6、7日、都内で3回目となる「日本ヘルスケア学会年次大会」を開催した。
今回、メインテーマが「健康寿命延伸社会の実現とヘルスケアの役割」ということで、より実際の現場、生活者やドラッグストア店頭といったように具体性を持った取り組み、提案が多く紹介、提示されていた。
今西信幸会長は挨拶の中で、「ヘルスケアとは平均寿命と健康寿命の差をなくしていくこと。我々の目標は健康寿命の延伸に他ならない」と提言。その実践の場がドラッグストアであると強調しつつ、年初に作成した協会ロゴマークにもその意味を込めたと説明した。また、「健康寿命の延伸施策を支えるヘルスケア産業を育成する方針の下、当協会が具体化を担ってきた」と現在の国の健康政策の進捗に触れた上で、その一環として2025年に開催される大阪万博のテーマが「ウエルネス&ヘルスケア」と決定したことを受け、「関係省庁と連携してヘルスケアの推進が円滑に進むよう、条件整備に努めるなど全組織を挙げて協力していく」と述べ、科学的エビデンスの紹介等さらなる啓発活動の強化を図る意向を示した。
そうした方向性を加味した内容となった今年次大会。口頭発表8題・教育講演8題・シンポジウム等6題・ポスター発表18題もの活発な発表が行われ、かつそのテーマは、単にヘルスケアに留まらず、ペットや教育まで広範囲に渡っていた。
プラネット、トップセミナー開催 「ビジョン2025」の取り組みなど報告
プラネットは9月5日、都内で「プラネットトップセミナー2019」を開催。事業の現況、イノベーション推進部の活動などについて説明した。セミナーでは経済学者の高橋洋一氏の講演「日本経済の行方」が行われた。出席者はメーカー、卸、関連企業のトップ、経営幹部など約60人。
会ははじめに玉生弘昌会長がプラネットのこれまでの歩み、現況について説明。基幹EDIを中心にインフラサービスを安全、中立、標準、継続、安価に提供し、19年7月末現在、メーカー710社、卸売業484社が利用、設立以来、安定した成長を続けていることなどを紹介した。
次に田上正勝社長が「プラネットビジョン2025」の取り組みについて説明。それによると「プラネットビジョン2025」は、中立的な立場で、①企業間取引における業務効率の追求②企業間コミュニケーションの活性化③流通における情報活用の推進④社会に役立つ情報の収集と発信――を行うことで業界を元気にし、社会に貢献する会社を目指すというもので、実現のために既存事業の維持・拡大を図りつつ、将来の発展につながる取り組みを進めるための組織改正を8月1日付で実施し、「スマートプラットフォーム企画部」を新設したことを報告した。
その後、今村佳嗣イノベーション推進部長が同部の活動として、インバウンドの調査研究、中国における取り組み、商品情報多言語対応の取り組み、新しいテクノロジーの調査研究――について説明した。
アース製薬、第3回園芸パートナー会開催 新技術駆使した新製品を披露
アース製薬は9月6日、都内で園芸事業「アースガーデン」における取引先関係者を集めた「第3回園芸パートナー会」を開催。本年度の事業展開の現況並びに今後の事業方針、2020年に上市する新製品の披露等を行った。
挨拶に立った川端克宜社長は、今年上期事業展開における反省点や自社業績の推移、園芸市場の現況等を解説。「向こう10年、園芸人口は大きく縮小しない」との見解を示した上で、①園芸用品市場全体の価値向上に貢献する②お客様目線を徹底的に追及する、という2つの方針を軸に展開すると語った。
その戦略のターゲットとして、現在は園芸を中止している層や園芸に関心を寄せている層などの開拓を重視することを明言し、「園芸を行う上での疑問や誤解等の不安要素を減らすことで園芸からの離脱を防止する」ことを施策として掲げた。
川端社長はそのテーマを「安心と喜びを約束する園芸の窓口」とし、具体的には「安全」「優れた効果」「使いやすい」「わかりやすさ」を前面に出したサポートをしていく考えを示し、そうしたプロモーションの一環として昨年来取り組む、LINEで簡単に相談ができる「ガーデニングお悩み解決ホットライン」の盛況ぶりを紹介し、顧客満足度向上施策の順調さをアピールした。
また川端社長は、2020年東京五輪オフィシャルパートナー就任をあらためて報告し、「オリパラ教育プログラムの実施やフラワーレーンプロジェクトの応援など、五輪内での植物に絡む取り組みを通じ、植物を育てる楽しさの認識への絶好の機会としたい」と述べ、五輪に関わる施策による波及効果に期待する姿勢を強調した。
ビジネスガイド社「第88回東京ギフト・ショー秋」に2987社が出展
ビジネスガイド社は9月3~6日の4日間、東京ビッグサイトで日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「第88回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2019」を開催。2987社(内海外19の国と地域774社)が出展、約27万人が来場した(同時開催展を含む)。
今回のギフト・ショーは、「心地よい暮らしの提案」をテーマに、①女性のためのテーマビレッジ おしゃれ雑貨ワールド②美と健康ビレッジ③生活雑貨ビレッジ④ホームファッショングッズビレッジ⑤パーソナルギフト・マイルーム・マイグッズ⑥キャラクター・ライセンス・エンターテインメント⑦LIFE×DESIGN⑧ホームファッショングッズビレッジ――の全8カテゴリー・49フェアで展開。中でも①~③の3カテゴリーは、第38回ビューティ&コスメティックフェアや第20回ヘルスケアフェア、第6回プレミアムビューティー・ヘルスケアなど専門性のある17のフェアで構成。ファッション感度が高く、コスパにも優れた美容・健康商材が一堂に集まった。
さらに今回は前述のテーマに伴い、「特別テーマ展示イベント」を青海展示棟Bホールで開催。ここでは、各出展カテゴリーからギフト・ショー事務局が商品をセレクト、「心地よい暮らし」を体感できるブースをコーディネートし、来場者の注目を集めた。
会場では昨年秋のギフト・ショーで初開催し、好評を得た「ギフト・ショーTV」を実施。約90社の出展社が生ライブ出演し、自社商品をPR、会場内各所に設置してあるモニターやHPで視聴できるようにした。
また来場者のサービス向上の一環として、会場マップを閲覧できるスマホ用アプリもリリースした。
2019年9月18日号 記事一覧
M&A・設立
- エステー、欧州でカイロ事業を展開するイタリアの企業を子会社化
会合・発表会
- 大塚製薬、「賢者の快眠睡眠リズムサポート」セミナー開催
- 資生堂、「SHISEIDO BLUE PROJECT」発表会 ビーチクリーン活動など展開
- ドクターシーラボ、エイジングケア「ジェノマー」新シリーズ発表
- ダイソン、低温で速く乾かすドライヤーを発表 新製品発表会開く
経営・施策
- イオン、ローソンが台風15号での被災地に支援物資を提供
- コープさっぽろ、「キャッシュレス・消費者還元事業」に参加できず
- マンダム、「ホワイト物流」推進運動に参加 自主行動宣言を提出
製品・サービス
- PRページ 晴香堂 インテリアアロマ「AROMUST(アロマスト)」が好調
- P&G、「パンパースの肌へのいちばん」下着風デザインのパンツ発売
- バスクリン、「きき湯ファインヒート リセットナイト」等秋の新製品発売
- ユニ・チャーム、「銀のスプーン三ツ星グルメ」から新アソートタイプ発売
- クラシエHP、「ディアボーテHIMAWARI」ムーミンボトル限定発売
- シック・ジャパン、「ブルドッグ」から化粧水・乳液を限定発売
- クラブコスメチックス、「クラブビシンクリーム」新製品発売
- アロエガーデン、オードムーゲと共同開発の薬用アクネソープ新発売
- ユニリーバ、「ラックスボタニフィーク」限定品をフラワーショップと企画
- ユニリーバ、「ラックスボディソープ」改良 新しく浸透ケア処方を採用
- 白元アース、「ノンスメルジェット くつ用スプレー」など新発売
- 大日本除虫菊、除菌スプレー「キンクリア ナチュッシュ」新発売
- サンギ、「アパガードアパキッズジェル(ストロベリー)」新発売
宣伝販促
- クラシエHP、「マー&ミー ラッテ」新TVCM放映中
- サンスター「VO5」、ハロウィーンでInstagramキャンペーンを実施
- ダリヤ、「サロンドプロ無香料ヘアカラー」新CMに名取裕子を起用
- クラシエHP、「ラメランス」新CM公開 人気モデル・滝沢眞規子が出演
人事・組織
- PALTAC、10月1日付の組織変更・人事異動を発表
調査・統計
- 東家同 19年8月度市況調査 再生紙ペーパーが更に多様化
イベント・展示会
- 全卸連、「第3回CSSカップ」首都圏A地区予選開催
- ライオン、宮城県石巻市で植樹活動を実施 キッズラグビー教室も開催
- フマキラー、30泊31日の自然体験プログラムで「蚊について知ろう!」実施
訃報・葬儀
- 訃報 中嶋章義氏(元カネボウ〈現クラシエホールディングス〉会長 69歳
時評・コラム
- 泡沫 台風災害等での出勤体制は見直し必要に
特集 【キッチン・手袋】
- 台所用洗剤、18年市場は前年割れ 「楽しさ」「時短」が開発ポイントに
- 花王 「キュキュット」から新形状「ポンプ」と「Relax Days」発売
- P&G 「ジョイ」フルリニューアル ミラクルクリーン泡スプレー新発売
- ライオン 「CHARMY Magica 酵素+」など積極展開
- ミマスクリーンケア 「緑の魔女」食器洗い機専用洗剤が人気
- サバ 植物洗剤「エコシャボン」リニューアル 根強いファン層から支持
- 旭化成HP 新コンセプトの「ジップロック スタイル」を発売
- カネヨ石鹸 「OXIパワークリーナー」発売 つけ置き洗いにこだわり
- グリーンベル 「ステンレス製キッチンはさみ」シリーズが好評
- 家庭用手袋 18年市場は101.5%と堅調 使い捨てタイプが伸長
- ショーワグローブ 「さらっとタッチセミロング」アウト展開強化
- オカモト 「カシニーナ ピチット」など発売 ブランドライン拡充
- 三興化学工業 絶縁手袋の「エレテックス」シリーズが人気
- エステー 上質感のある家庭用手袋「ファミリープリマ」発売
- オーエ 「ズバピカ」「新乾覚」リニューアル キッチンスポンジ展開強化
- ダンロップHP ロングタイプキッチン手袋「デイリープリーツ」新発売
- ハイネリー 「キッチン純」が根強い人気 「時短」「省力化」に貢献
- 東邦 ウタマロ液体シリーズ「ウタマロキッチン」が好評
- サラヤ 「ヤシノミ洗剤」がロングセラー “手肌と地球にやさしい”洗剤
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