2019年9月4日号掲載記事より
経済産業省、「ポイント還元事業」の8月下旬時点での準備状況発表
経済産業省は8月23日、「キャッシュレス・消費者還元事業」(ポイント還元事業)の8月下旬時点での登録決済事業者は775社、加盟店登録申請は約43万件になったと発表した。経産省は10月1日からの事業開始に向け、決済事業者に協力を要請し、迅速な審査に努めていくという。
「キャッシュレス・消費者還元事業」は、10月1日の消費税率引上げに伴い、需要平準化対策として、キャッシュレス対応による生産性向上や消費者の利便性向上の観点も含め、消費税率引上げ後の9カ月間に限り、中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援するもの。
4月から決済事業者の登録受付を開始したが、登録決済事業者は775社。加盟店の登録状況については5月中旬から加盟店の登録受付を開始したが、事務局への登録申請数は約43万件、事務局の審査を通過した加盟店数は約20万件(8月21日時点)。
8月末には、対象店舗に対し、ポスターなどの消費者向け店頭用広報キットの発送を開始するとともに、対象となる決済手段一覧をホームページへ公表する。9月中・下旬(予定)には地図上で対象店舗を表示するウェブ機能やアプリを公表するなどして、消費者向け広報を本格化させていくとしている。
ツルハ、「ツルハフェスタ仙台 鶴の恩返し」開催 美と健康の情報を発信
ツルハホールディングスのツルハ、ツルハグループマーチャンダイジングは、8月24、25日、夢メッセみやぎ(仙台市)で、「ツルハフェスタ仙台 鶴の恩返し」を開催。美と健康に関する様々な情報を発信した。札幌で人気の「ツルハフェスタ」の仙台での開催は今回で2回目となり、初回の約1万8000人を上回る約2万人が来場し、盛況となった。
「みつけよう!美と、健康と、豊かな毎日。」をテーマにした今回のフェスタは、医薬品・日用品・化粧品・食品メーカー、卸売業など95社が100ブースを出展。会場は「ツルハ ヘルス&ビューティーブース」、「カウンセリングコーナー」、「商品コーナー」に分けられ、「ツルハ ヘルス&ビューティーブース」では、「健康チェック&健康相談」、「メイクアップ&肌診断」、「キッズ調剤」、「管理栄養士コーナー」を展開した。
また、会場に設けられたステージでは、初日には「マジシャン王子のマジックタイム」(あらた)、「モンダミンKids体操」(アース製薬)、2日目は「パーソナルカラー診断であなたに似合うメーキャップアドバイス」(資生堂ジャパン)など、2日とも盛りだくさんのイベントが行われほか、別会場では「親子でハミガキ教室」(サンスター)、「あなたに似合う白髪染を見つけよう!」(ホーユー)など、楽しく学べるミニセミナーが行われた。
ツルハの鶴羽順社長は開会前のあいさつで、このフェスタでは充実した健康相談、美容相談がツルハの店舗でできるということをお客様に知っていただく機会と位置付け、ツルハならではの専門性を伝える場にしたい考えを強調した。
JACDS、電子タグ活用の実証実験結果を公表 棚卸・検品効率化を認識
日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は8月23日、東京事務所で定例の記者会見を開き、今春に実施した「電子タグ(RFID)プロジェクト」の会員店舗での実証実験最終結果を公表した。
実証実験は、取扱商品と店舗オペレーションでの作業効率化と、RFIDの読み取りが簡単、かつ正確に実施できるかを目的に、今年2月12~15日の間、ウエルシア薬局・ココカラファイン・ツルハドラッグの3店舗(いずれも都内)で実施され、ウエルシア薬局が8000SKU、ココカラファインが22SKU、ツルハが39SKUを対象とし、実験内容は①RFIDを活用した検品・棚卸、レジ精算業務の効率化②検品・棚卸、レジ精算時のRFIDの読取り精度の検証であった。
事務局によれば、①の検品・棚卸業務について、「ウエルシア薬局での棚卸では約2万4000商品対象で、手作業時約35人時のところ、RFID活用時では約7人時と80%の時間短縮が図られた。
また検品では、ココカラファインは約460の対象商品で、手作業時では26分のところ、約6分と77%の時間短縮ができた。ツルハでも約500商品対象で、手作業時32分が約6分と、こちらは81%の時間短縮となった」とのこと。
また②の読取り精度の検証も、「ウエルシア薬局(棚卸)は約2万4000商品で97.1%。ココカラファイン(検品)は約460商品で100%。ツルハ(検品)も約500商品で100%となった。ただ、レジ会計での読み取り率検証は設計段階での準備不足で十分なデータを得られなかった」と説明した。
事務局は今実験結果を、「検品と棚卸業務に関しては、通常時と電子タグ活用時では全ての実験店舗で約8割の作業効率化が認められた。また、読取り精度も棚卸時は97.1%と高い数値を示した」とまとめた。
花王、「est」ブランドをリステージ 新高付加価値ラインを発表
花王は8月27日、報道関係者を対象にした「est」発表会を開催。11月8日にプレステージブランド「est(エスト)」をリステージし、新たな高付加価値ライン(3品目14品種)を発売すると発表した。
昨今の女性たちは幾つになっても美しくありたい、自分をもっと高めたいという成長意欲、色々なことに挑戦する好奇心に溢れているが美容に対しては、膨大な情報に触れることで「自分に合う商品がわからない」「信頼できる相談相手がいない」という思いを抱え、相談できる人とのつながりを求めている。新生「est」は、こうした女性たちに思いを伝えるために「驚け、無限の自分にTogether Growing Beauty」をブランドメッセージとした。
このメッセージの下に生まれたのが“生態系美容発想”という考え方。これは顧客が持つ美の潜在力、潜在力に働きかける商品、潜在力を引き出すカウンセリングの3つが生態系のように美しさの潜在力を総合的に引き出していくという発想で、商品もカウンセリングも“生態系美容発想”で刷新。3種類の美容液による3ステップのケアを提案する商品ラインアップとコーチングの概念を取り入れるとともに、「ビューティアドバイザー」は「グローイングパートナー」へと役割を変え、顧客の目指す美しさに合わせたケアプランニング、肌解析機による肌状態の可視化を通じて、目標に向かって“伴走”する。
「est」は今回のリステージによって、グローバルでの成長を加速させる戦略ブランド「G11」の一つとして、プレステージブランドとしての地位の確立を図る。
広島共和物産、M&Cが第44回メンバーズフェア共催 「湧く・沸く・枠」
広島共和物産とM&C共催による見本市「第44回メンバーズフェア」が、8月22、23の両日、広島市中小企業会館「総合展示館」で開かれた。
今回の見本市には、業界主要メーカーなど各社のブースをはじめ、地元広島県の有力メーカーや新規出展メーカーなど160社余りの企業ブースに加え、同社ならではの売り場提案コーナーも設けられた。
今回の見本市のテーマは「湧く・沸く・枠」。昨年は、日本各地で自然災害が多発し、西日本でも記録的な豪雨による河川の氾濫や土砂災害が発生した。そして、今年は米中の貿易摩擦などの地政学的リスクに伴う懸念や10月の消費税率10%のへの引き上げをはじめ国内総人口の減少や高齢者の増加の問題など、市場環境は個人、企業ともに先行き不透明感の拭えない状況となっている。
そういった厳しい環境の中で成長し続けていくために広島共和物産とM&Cは、得意先に対して興味が湧くような魅力ある提案を行い、購買者が売り場に訪れた時にワクワクして沸き立つような感情を持つ提案を行い続けることが重要とし、枠にとらわれることなく常に新しい発想で想像し、それを実現するため、今回の見本市でも、既存メーカーの出展に加えて、購買者のニーズを的確に反映した新規出展のメーカーブース、更に、同社が所属するJ―NETのブースも設けられ、同社の取り組みや専売品などを紹介した。
2019年9月4日号 記事一覧
会合・発表会
- コスメディ製薬、マイクロニードル技術活用した唇専用パック発表
経営・施策
- 西友、増税対策に3つの価格プログラム展開 600品目以上を値下げ
製品・サービス
- カネボウ化粧品、シワ改善美容液「カネボウリンクルリフトセラム」発売
- ユニリーバ、「ダヴ ボタニカルセレクション」から秋の新商品発売
- ダリヤ、「パルティ ポイントカラーチューブ」から数量限定品発売
- シック、「ブルドッグ スキンケアフォーメン」から高機能カミソリ発売
- トモズ、「シグナリフト」高機能化粧品発売 再生医療事業会社が開発
- ユニ・チャーム、「超快適マスク」からカラーマスクを新発売
- 晴香堂、インテリアアロマ「アロマスト」プレートタイプ芳香剤新発売
- I-ne、「ボタニスト」ヘアケア新シリーズ発売 ヘアスタイリング剤も
- カネヨ石鹸、「OXIパワークリーナー」「ちびっ子」など秋の新商品発売
宣伝販促
- ライオン、「CLINICA OUTDOOR」プロジェクト 旅先・屋外での歯磨き促進
- クラシエHP、「ディアボーテHIMAWARI」新TVCM放映中
- 大島椿、「大島椿ヘアエッセンス」Amazon新着ランキングNo.1のPOP添付
- 花王「エッセンシャルflat」、Web限定動画を公開中
- ダリヤ、「サロンドプロ」新CM「サロンド刑事」篇を全国放映中
人事・組織
- 稲田歯ブラシ、橘雅三氏が新社長に就任 稲田眞一社長は会長に
決算
- 米国P&G、2019事業年度第4四半期業績を発表
調査・統計
- JADMA、通販市場売上高調査を発表 18年度通販市場は8兆円台に
- 経済産業省 19年1~6月度洗浄剤統計 酸・アルカリ洗浄剤が活況
- 西化工 19年1~5月化粧品統計 おしろい、リップクリームが2ケタ成長
- ソフトブレーン・フィールド、ドラッグストアでの購買行動を分析
- SM3団体、19年7月度販売実績調査発表 既存店は9カ月連続前同割れ
イベント・展示会
- AJD、秋季フェア開催 新役員体制で新たなスタートへ
- 第105回東京医療衛生用品フェア開催 販売店関係者約1300名が来場
- 大商、「SDGs」の認知向上図るイベントを開催 サラヤがブース出展
- J-NET中央、第80回MDF開催 年末商戦の販売方法等を提案
- フマキラー、「親子で野球教室!」開催 「PLAY ACTIVE!」の一環
- 貝印「スイーツ甲子園」、こぐまのケーキ屋さん賞を発表
施設・店舗
- メディセオ、兵庫県初の最新営業兼物流拠点「淡路FLC」を竣工
時評・コラム
- 泡沫 スーパーマーケットの覚悟をみた
- らいたあ エステー「赤毛のアン」が千秋楽 新時代に胸が高鳴る
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