2019年8月28日号掲載記事より
マツキヨ×ココカラ、経営統合へ協議開始 合同記者会見開く
ドラッグストア(DgS)大手のマツモトキヨシホールディングスとココカラファインは8月16日に公表した、経営統合への協議開始に関する覚書締結を受け、22日に都内で「合同記者会見」を開き、統合実現に向けて協議を開始することをあらためて表明した。これにより、ココカラファイン・塚本厚志社長が強調するように、売上高1兆円・店舗数3000店という日本一の規模を誇るDgSが誕生することとなった。
ココカラファイン・塚本社長は、「近年、競争が激化するDgS業界で、今よりもっと地域のお客様に来店してもらえて、かつ喜んでもらえるにはどのように進化した形を見せればよいのか。その方法を模索し始めていた。その時にマツキヨHDとの資本業務提携の話があり、その後取締役会等で協議を重ねるうちに経営統合の方がより企業価値の最大化につながると判断した」と説明。塚本社長がその決め手としたのが、マツキヨHDの持つ商品開発力・マーケティング力・店舗運営力(業務効率化)。「特に特徴あるPB商品開発は魅力的だ。そうしたノウハウを共有できれば、私どもの抱えていた経営課題が解決でき、大きな成果につながると判断した」と塚本社長は強調した。
一方、マツキヨHDの松本清雄社長も、「当社は近年、経営方針を企業規模の拡大路線から質の向上へと舵を切っていた。特に収益性の改善を図ることで、特徴あるPB商品開発もできるような企業となった」と自社の現況を解説した上で、「ココカラファインとの統合にメリットを感じたのは、当社が創業者理念として掲げる『美と健康』提案、すなわちH&BCに特化する店舗スタイルと同じであること。また同じ都市型店舗展開を推進していること。出店エリアの住み分けもできることも魅力的に感じた」と説明した。コメントの中では今統合によって、「また業界№1に返り咲ける」といった思いも聞かれた。
そして、「まだ協議はスタートラインだが、当社としては1兆円という規模を自負しつつ、アジア№1のDgS企業を目指す。勝算はある」と強調した。
カネボウ化粧品、「Twinkle Night Collection」PR担当に神尾楓珠を起用
カネボウ化粧品は、9月1日に数量限定発売する新商品「Twinkle Night Collection」のPR担当に俳優の神尾楓珠を起用。8月13日、「PR担当就任発表会」を開催した。
「Twinkle Night Collection」は、満天の星、月の光など表情豊かな「夜空ツヤ」をイメージした4つのベースメイク。アーティスト清川あさみ氏とのコラボレーション限定デザインを採用した。
発表会は、ファンの中から抽選で選ばれた一般の人50名を招待。神尾楓珠はファンがつくる花道を通って登場し、「PR担当という大役を任せて頂いて光栄に思っています。このブランドの魅力は夜空の輝きのようなツヤですが、これを皆様にお届けしたいと思っています」と意気込み語った。
このほか神尾楓珠が登場するWEB限定CMの上映後、メイクアップアーティストのKUBOKI氏が「Twinkle Night Collection」を使って神尾楓珠をメイク。また、ファンの中から1名をサプライズ指名し、「夜空ツヤ」メイク診断を体験、診断後に神尾楓珠がファンにワンポイントテクニックをレクチャーした。
あらた、「ホワイト物流」推進運動の自主行動宣言を推進
あらたは、国民生活や産業活動に必要な物流を安定的に確保することを目的とする「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、物流の効率化・トラックドライバーの待機及び荷役時間の削減に向けて、自主行動宣言を7月10日に「ホワイト物流」推進運動事務局に提出し、「ホワイト物流」推進運動のポータルサイトに賛同企業として掲載された。
「ホワイト物流」推進運動とは、深刻化が続くトラック運転者不足に対応し、国民生活や産業活動に必要な物流を安定的に確保するとともに、経済の成長に寄与することを目的とした運動。19年4月に、国土交通省・経済産業省・農林水産省が、上場会社及び各都道府県の主要企業約6300社に対し参加の呼び掛けを開始している。
同社の自主行動宣言の取り組み項目は、①メーカー物流の改善提案と協力②予約受付システムの導入③パレット等の活用④混雑時を避けた配送⑤運送契約の書面化の推進
物流効率化に向け同社のこれまでの主な取り組みは、FTL(フルトラックロード)や工場直送の積極的利用。メーカーからの入荷に関して、トラック積載が満車になるような発注を複数メーカーと取り組んでいる。工場直送は、メーカー製造工場から保管倉庫、そして卸倉庫へという流れを工場から卸倉庫と 短くすることで、荷役回数とトラック輸送回数の減を実現しており、複数メーカーと取り組んでいる。
ジョイフル本田、決算説明会開催 売上高計画未達も利益改善進む
関東地区でホームセンター、ペットセンター等を運営するジョイフル本田は8月7日、都内で「2019年6月期決算説明会」を開催。細谷武俊社長、平山育夫専務執行役員管理本部長が出席し、同期の連結業績、新方針について説明した。
同期の連結業績は、売上高1482億2600万円(前期比0.3%減)、営業利益84億円(5.2%増)、経常利益97億5100万円(10.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益43億8400万円(21.6%減)となった。
売上高は予想に0.9%未達だったが、利益は利益率改善とコストコントロールが奏功し、ほぼ予想通りの着地となった。平山専務は、売上げの未達要因について、下期の天候要因(暖冬、春先の低温)、前期千葉店オープンセールの反動減などからレジ通過客数が上向かず、新たな販促施策や横断的な売り場づくりに等に取り組むも、全社的な一体感の醸成が不十分だったことを挙げた。
売上総利益率はほぼ予想通りの27.8%まで向上。52週MDによる利益率の高い商品の売り場拡縮コントール、低利益率商品の売り場縮小などが寄与した。
新方針については、6月に就任した細谷社長が説明。「商販合一」の徹底推進(人事組織・役割機能の見直し)と最強最大セレクトショップ「逆張り経営」による変革に取り組んでいく考えを表明した。
サンスター、「オーラツープレミアム」からクレンジングフロスなど新発売
サンスターグループは、「Ora2(オーラツー)」ブランドの、美を叶えるオーラルコスメ「オーラツー プレミアム」シリーズから、“歯間美白”という新習慣を提案し、ステイン(着色汚れ)ケアできるフロス「オーラツー プレミアム クレンジングフロス」と、「オーラツー プレミアム クレンジングフロス ハンドルタイプ」を、10月2日から新発売する。
コスメティックの発想をオーラルケアに取り入れた「オーラツー プレミアム」シリーズは、“スペシャルケアライン”と“ベーシックケアライン”の2つのラインで、トータルに「美」を磨くワンランク上のオーラルケアシリーズ。
「オーラツー プレミアム クレンジングフロス」「同ハンドルタイプ」には、フロスの表面に「着色除去パウダー(清掃剤シリカ)」をコーティングしているので、歯間の歯垢除去だけでなく、歯間のステインをこすり落として、歯本来の白さに磨き上げることができる。
また同社では、10月2日から「歯間美白」の新プロモーションを開始。「歯間についたステインが、くちもと全体の印象を悪くしているかもしれない」という気づきを促し、20~30代女性の歯間クリーナーを習慣的に使用していない人たちに向けて、歯間ケアの重要性をアピールする。
モデルの林田岬優を起用したキービジュアルや、WEB動画、Twitterでのマンガ動画、美容サイトでのモニター施策等を通じて、歯間のステインケアの必要性を啓発していく。
2019年8月28日号 記事一覧
会合・発表会
- DMS研究会、「第3回食と健康セミナー」開催
- P&G、「BRAUN」新製品発表会開催 機能美活かした新製品
- 王子ネピア、教員向けプログラム「うんち教室研修会」開催
経営・施策
- ライオン、ESG投資指数の構成銘柄に
- 資生堂、米国・トリー・バーチとライセンス契約を締結
- ライフコーポレーション、スマホ決済「PayPay」を導入
- 牛乳石鹸共進社、中・高校生の軽音楽の全国大会に協賛 今年で5年目に
- タケウチ(静岡県富士宮市) 業務ルートの開発、新規ビジネスに挑戦
- ペットフード協会・石山会長インタビュー 「ペットとの共生へ施策推進」
製品・サービス
- 小林製薬、OTC医薬品の外国語製品情報ページを開設
- デンタルプロ、「トムとジェリーハブラシ」限定ハンガーセットを展開
- コーセー、「ルシェリ」からシワ改善化粧水・乳液を発売
- 王子ネピア、鼻セレブティシュ秋季限定パッケージ「シマエナガ」発売
- I-ne、「SALONIA」から速乾タイプのヘアドライヤー発売
- コーセーコスメポート、はちみつ配合クレンジング「ハニーマイルド」刷新
- ユニリーバ、「ジフ」「ドメスト」こども食堂とコラボ 限定パック発売
- マースジャパンリミテッド、秋の新製品を発表
宣伝販促
- 大日本除虫菊、「ゴンゴン」新CM「ゴンゴン防虫剤は必要だ」を制作
- 日本製紙クレシア「ポイズ」、お試しサンプルプレゼントキャンペ実施中
- カメヤマ、「夏の感謝キャンペーン」実施中 もれなくキャッシュバック
決算
- サンドラッグ、2020年3月期第1四半期決算 DgS、DS両事業が好調
- マツキヨHD、2020年3月期第1四半期決算は増収減益
- ユニ・チャーム、12月期第2四半期連結決算発表 増収減益で推移
- PPIH、19年連結決算は2ケタ増収増益 ドンキ創業以来30期連続増収
- アース製薬、1~6月期業績は増収増益 日用品部門が好調に推移
イベント・展示会
- フマキラー、親子で走り方教室を開催 ワイナイナ氏を講師に迎えて
- 「第88回東京ギフト・ショー秋」 ビジネスガイド社・芳賀社長に訊く
- シック・ジャパン、第1回「HIGEMEN AWARDS」開催
- 日本マーケティング研究所、JMR戦略ケース研究会セミナーを10月に開催
施設・店舗
- ドン・キホーテ、新千歳空港店内に「ソラドンキ」を出店
訃報・葬儀
- 訃報 寺尾睦男氏(元ライオン副社長) 90歳
- 訃報 野々川大介氏(ダリヤ社長) 99歳
時評・コラム
- 時評 消費増税は過去の教訓生かせ
特集 【電池・防災用品】
- 電池市場 18年は災害特需で拡大 予備電源としての社会的ニーズ高まる
- FDK 「FUJITSUアルカリ乾電池プレミアムS」新発売
- 日本デキシー 「ローリングストック」シリーズから追加品発売
- 東芝LS 人感・明暗センサー付きLEDランタン新発売
- マクセル 「ボルテージ防災パック」限定発売 災害時向け乾電池セット
- ジャペル ペットの「防災対策」を啓発 事前の備えやしつけが重要に
- 白十字 「FCキズ処置シリーズ」今夏もキャンペーン実施
- ニトムズ 家具転倒防止の必須アイテム「ふんばる君」がEC中心に需要増
- 三菱電機LN 「災害対策」売り場を演出 LEDランタンなど新発売
- 東海 看板商品「チャッカマン」でプレゼントキャンペーン実施
- パナソニック 長持ち性能実証実験 エボルタNEOくんトライアスロン走破
- 市場活性化に欠かせない「高付加価値商品」の開発
- 花王 プレステージブランド「エスト」からシワ改善美容液を新発売
- 牛乳石鹸共進社 「カウブランド無添加保湿バスミルク」新発売
- ユニリーバ 「ラックス」から新ヘアケアシリーズ「ヘアサプリ」発売
- ライオン 「クリニカアドバンテージNEXT STAGEハブラシ」発売
- 貝印 3枚刃ディスポ「ベスティーEX3」改良発売
- デンタルプロ 「ブラックダイヤ」シリーズをリニューアル
- コーセー 「ワンバイコーセー」に期待 「薬用保湿美容液」のプロモ強化
- 日本香堂 “眠り”がテーマの「アンミング」 高付加価値商品として展開
- P&G・ジャパン 山田営業本部長インタビュー 市場の質向上が重要
- サンスター 「ガム歯周プロケア」デンタルブラシに追加品発売
- 旭化成HP 「ジップロック」から新コンセプトの新製品
- エステー 大ヒット「消臭力プレミアムアロマ」 人気の香りを防虫剤にも
- PRページ 花王 「キュキュット」から「ポンプ」と「Relax Days」発売
- クレハ 「第2回クレハカット選手権」開催でクレハカットを訴求
- サラヤ ロングセラー「ヤシノミ洗剤」が高評価 ランドリー2品も好調
- エビス 鈴木営業本部長インタビュー オーラルケア・保存調理関連が好調
- フマキラー 徹底的に効力を高めた高濃度虫よけ剤を開発
- ユニ・チャーム 「毎日、ずっと健康ケア」掲げて、安心・快適をサポート
- 日本製紙クレシア 新ブランド「ポイズさらさら素肌」が誕生
- オカモト 食品用脱水シート「カシニーナ ピチット」新発売
- 大日本除虫菊 「天然植物由来」殺虫剤シリーズを今春導入
- 小林製薬 疲労タイプ別処方の漢方薬「漢方ヒロレス」新発売
- ジェクス 気持ちよさで選ぶ新時代のコンドーム「ZONE」発売
- いなばペットフード 「CIAO」映画とのタイアップTVCMが好評
- 日本ペットフード 「コンボ」から特長ある新製品を上市
- アース製薬 新提案の「温泡ONPO ボタニカル」など新発売
- 第一石鹸 プッシュ式濃縮衣料用洗剤「ノヴァージュ」改良発売
- マンダム 「ギャツビー インサイドロックシリーズ」新発売
特別企画
特集 【H&BC/高付加価値商品】
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