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2019年7月17日号掲載記事より

ウエルシアHD、2020年2月期第1四半期決算 調剤牽引して増収増益に

ウエルシアHD、2020年2月期第1四半期決算 調剤牽引して増収増益に

 ウエルシアホールディングスは7月8日、「2020年2月期第1四半期決算説明会」を開催。池野隆光会長以下、水野秀晴副会長、松本忠久社長、佐藤範正専務の4人が出席し、それぞれ今決算概況を説明した。
 連結決算業績は、売上高2104億4200万円(前年同期比10.7%増)、営業利益81億3600万円(31.3%増)。経常利益88億2700万円(30.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益54億4100万円(30.4%増)と大幅な増収増益であった。
 この要因を同社では、「夏物商材の好調から既存店売上高が大きく伸長したこと。そして調剤部門が引き続き好調でけん引役となったこと。また新規出店が計画の31店舗を上回る37店舗の出店となったことから、調剤報酬改定の反動などで販管費増加分を吸収できた」と説明した。
 グループ会社別業績でも、売上高ではシミズ薬品が前年同期比12.8%増、丸大サクラヰ薬局が8.7%増と好調を維持。同社は、「ウエルシアモデルへの移行が順調に進んでいる」との認識を示している。
 松本社長は今決算業績について、「売上増に伴う経費の増加があったものの、課題であった人件費が売上高・売上総利益の増加以内に収まったことで、1Qでは過去最高値での増収増益となった。売上・各利益とも計画値を達成した」と述べ、好調なスタートがきれたと総括した。

花王、新ヘアケア「flat」発表 くせ・うねり髪に着目した新処方

花王、新ヘアケア「flat」発表 くせ・うねり髪に着目した新処方

 花王は7月8日、10月19日から全国発売する髪のくせやうねりに、内側から働きかける独自処方のシャンプー&コンディショナーの新ヘアケアブランド「エッセンシャルflat(フラット)」の製品発表会を都内で開催。発売の背景や商品概要の解説や、技術特長の説明、人気ヘア&メイクアーティストによるスタイリングのデモンストレーション、また、手入れ方法などを提供するLINE公式アカウント「flatヘアサロン」開設の紹介等が行われた。
 同社ヘアケア事業部ブランドマネージャーの小林恵美氏は、20~40代女性のうち「自分の髪に、くせ・うねりがある」と認識している人が84%も存在し、さらにそのスタイリングでの仕上がりへの不満を持つ人も75%にも上ることを紹介。同品が「それらの人をターゲットに365日扱いやすく、フラットになれるという思いを込めて」のネーミングであることを説明した。
 製品特長は、独自のときほぐし成分(イソステアリルグルセリル)が髪内部に浸透。ドライヤーやアイロンの熱を加えることで髪内部を柔らかくし、扱いやすく、形づけやすくする(くせ・うねりメンテナンストリートメントと、くせ・うねりときほぐしセラムに配合)。また、くせ・うねり悩みを持つ人はゴワつきを感じやすい傾向にあることから、「くせ・うねりメンテナンスシャンプー」には、ゴワつきの原因の1つである髪内部のカルシウムを洗浄するゴワつき除去成分(洗浄コハク酸)を配合している。
 同ブランドは8月5日より、オンラインでの先行発売を予定している。

クスリのアオキHD、2019年5月期決算 食品・調剤が2ケタ伸長で増収増益

クスリのアオキHD、2019年5月期決算 食品・調剤が2ケタ伸長で増収増益

 クスリのアオキホールディングスは7月10日、都内において「2019年5月期決算説明会」を開催。当日は、青木宏憲社長と八幡亮一取締役管理部門担当兼経営企画室長ら主要経営陣が出席し、当期連結決算概況と、今年で創業150周年を迎える同社の歩みと今後の展望などについて説明した。
 当期連結決算業績は、売上高2508億8500万円(前年同期比13.4%増)、営業利益141億4700万円(19.3%増)、経常利益146億9500万円(15.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益106億4800万円(20.7%増)と、大幅な増収増益での着地となった。経常利益は過去最高。
 八幡取締役はこの要因として、「既存店売上高の好調に加え、高速出店した新店の寄与が奏功した。カテゴリー別では食品が大幅な伸長を見せ、売上構成比も大きく上昇した(38.7%)。また、調剤も好調を維持し、貢献した」と説明した。具体的には、既存店売上高は前年同期比で102.3%、食品売上高は116.0%、調剤売上高は111.2%。
 一方、青木社長は2020年が第二次中期経営計画の最終年度に当たることから、「数字的には厳しいとの意見もあるが、掲げてきた目標値である売上高3000億円は必ず達成したい。利益は後からついてくると考えている。達成に向けては、食品を強化し、調剤併設を増やすという小商圏で生き残れる店舗フォーマット展開を強力に押し進めていく」と述べ、基本は高速出店を継続させ、売上げを重視した施策を展開していく考えを示した。

カメヤマ、グループ発足で記者会見 孔官堂、松竹堂とのシナジー目指す

カメヤマ、グループ発足で記者会見 孔官堂、松竹堂とのシナジー目指す

 カメヤマ並びに孔官堂、松竹堂香舗(以下、松竹堂)の3社は、7月9日に大阪市内でカメヤマグループ発足に関する記者会見を行った。
 会見には、カメヤマの取締役経営戦略本部本部長で孔官堂の社長に就任した野田明氏、松竹堂社長の田中勝氏、そして孔官堂の取締役工場長の鹿島功氏らが出席。冒頭、野田社長があいさつを述べるとともに、カメヤマグループ発足に至る経緯や今後のグループ運営について次のように説明を行った。
 「昨今の神仏業界は、毎年2~5%程度市場規模がシュリンクする傾向にあり、こうした厳しい環境において、どうやってこの神仏業界を盛り立てていくかを考える中で、お互いに手を取り合って自分たちの長所を伸ばしながら、新しいニーズを見出して、ともに前に進むことが必要ではないかと考えた。
 カメヤマ単独では足りないところを140年という歴史とそこに裏打ちされたネームバリューや培ってきたノウハウを持つ孔官堂や高い技術力を持つ松竹堂と一緒になって歩むことで、より良い価値を提供していきたい。まだまだ発足して間もなく、先行きは手探り状態と言えるが、商品開発やマーケティング、あるいはグループとしての経営判断の速さやコストの削減、営業力の強化など、グループ全体で取り組み、消費者に喜ばれる商品を提供し、更に卸店や販売店、仕入先の皆様にも貢献し、業界全体を盛り上げていけるような存在を目指していきたいと考えている」

NID、第102回上期展示商品約定会を神戸で開催

NID、第102回上期展示商品約定会を神戸で開催

 日本ドラッグチェーン会(NID)は7月2、3の両日、兵庫県の神戸国際展示場で「日本ドラッグチェーン会2019年、第102回上期展示商品約定会」を開催した。
 会場では、医薬品、健康食品、化粧品、日用品、衛生、雑貨、食品、新商品コーナーなどを展開。出展メーカーは、主力品や新商品、NID専売品等を展示し、自社商品をアピールした。また、展示会2日目となる3日には、神戸ポートピアホテルにおいて記者会見が行われ、関伸治会長(セキ薬品)らが出席し、今回の展示会やNIDの現況などについて説明を行った。
 関会長は今回の展示商品約定会の実績やNIDの近況について、「今回の商品約定会は中間報告の時点で最終目標の365億円に迫る363億円まできており、目標達成はまず間違いないものと見ている。景気が悪い中、よく各会員企業が買って頂いたこと、また出展メーカー数が増えていることもプラス要因になったと感じている。
 NIDの加盟社数は現在79社で、そのうち今回の約定会に参加した企業は64社、あとの15社は調剤薬局で商品販売のウエートが低かったり、事前約定を済ませて、会場まで足を運ぶ必要がなかったところが多かったと思う。
 一方で、今回新たにホームセンターの島忠と再入会のホームセンターバローの2社が加盟していただき、今回の売上げにも貢献してもらっている。逆に、ドラッグストア1社が大手チェーンに統合されこともあり、退会された。
 今回の約定会の出展社数は421社で、昨年より9社増えている。これにより、食品やバラエティ関連の商品がより充実し、商品の幅が広がった」と語った。


2019年7月17日号 記事一覧

会合・発表会

  • 製・配・販連携協議会、総会/フォーラム開催 活動報告や表彰式など
  • マンダム、新製品紹介会&ミニセミナー開催 製品特長・開発背景など説明
  • ユースキン製薬、唇荒れに関する記者勉強会で新ブランドを発表
  • フマキラー、媒介蚊対策セミナー開催 今夏はヒトスジシマカ大発生を予想
  • ユニ・チャーム、大阪で秋の新製品発表会 ソフィ超熟睡ショーツなど披露
  • エステー、近畿支店が夏の商談会開催 今秋の新製品・改良品を披露
  • エステー、「赤毛のアン」チケット抽選会開く 16万人以上の応募集まる
  • 白元アース、秋季新製品提案会を大阪・福岡でも開催

経営・施策

  • ツルハHD、バーコード決済4ブランドを追加導入 1866店舗で利用可能
  • 富士薬品、SEIMS(セイムス)の公式アプリをリリース
  • 花王、温室効果ガス削減目標がSBTイニシアチブの認定を取得
  • ユニリーバ・J、高校生対象の1日インターンシップを7月26日に開催
  • 大日本除虫菊、今年も夏の伝統行事「入谷朝顔まつり」に協賛
  • 牛乳石鹸共進社、110周年記念動画を公開 安田工場にウォールアート
  • フマキラー、ヒアリ予防対策で一層の啓発活動を推進
  • マクセル、資生堂「オプチューン」専用IoTマシンの生産を受託

製品・サービス

  • ライオン、「ソフラン アロマリッチ」「同香りのミスト」改良新発売
  • NSファーファ・J、“固形洗剤”「ランドリー スクラバー」発売
  • I-ne、健やかな髪育む新ブランド「デイズトックス」新発売
  • ユニリーバ、研究所直送のパーソナライズシャンプー「ラボリカ」発売
  • サンスター、「オーラツープレミアムチェックミラー」新発売
  • サンスター、「ガム歯周プロケア」からデンタルブラシ新アイテム発売
  • ユニリーバ、「ダヴ」洗顔料&クリーミー洗顔料から限定デザイン

宣伝販促

  • サンギ、8月1日の「歯が命の日」を軸にイベントなど各種販促活動を実施
  • エステー、「米唐番」TVCM「愛とれいなの冒険編」全国放映中

人事・組織

  • 佐藤油脂工業、新社長に髙橋美代子氏が就任
  • インテージHD、役員を選出
  • 住友化学園芸、役員を選任
  • ちふれHD、グループ各社役員人事を発表
  • 白十字、役員・執行役員を選任

決算

  • イオン、2020年2月期第1四半期は増収減益 売上高は過去最高値を記録

研究・開発

  • 空間データの協創PF「クレスネクト」 空間コンテンツの実証実験を開始
  • サンスター、酵素処理米ぬかの血圧降下作用を明らかに

調査・統計

  • 流通BMS協議会、流通BMS導入企業数は1万3490社と発表
  • 経済産業省 19年1~4月度洗浄剤統計 合成洗剤が各用途ともに好調
  • 東家同 19年6月度市況調査 タオルペーパー安値アップ
  • JMAR「家事」調査、家事の負担軽減や分担の実感伴わず時短欲求強まる

イベント・展示会

  • JACDS、「薬剤師フォーラム」開催 薬科大学・薬学部関係者に向けて
  • 資生堂ジャパン、「レシピスト」でイベント開催 新プロモ動画を披露
  • ファンケル、8月にシニアツアー「第19回ファンケルクラシック」を開催

施設・店舗

  • NSファーファ・J、東京本社を移転 8月5日から業務開始

時評・コラム

  • 時評 夏物商材にはまだチャンスがある


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。