バックナンバー

2019年6月26日号掲載記事より

ツルハHD、2019年5月期連結決算は増収増益 売上高で業界トップに

ツルハHD、2019年5月期連結決算は増収増益 売上高で業界トップに

 ツルハホールディングスは6月17日、「2019年5月期決算発表会」を開催。鶴羽順代表取締役専務は「グループシナジーが出てきた」と増収増益となった当決算を振り返るとともに、19年度売上高がウエルシアHDを抜いて業界首位になったことにも触れ、「素直に嬉しい。ただ一時的なこと」と強調。その上で従前のスタンス通り、「出店50%・M&A50%を視野にさらなる規模拡大を目指す」と語った。
 同社の当期連結業績は、売上高7824億4700万円(前年同期比16.2%増)、営業利益418億2600万円(4.0%増)、経常利益433億1300万円(4.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益248億2400万円(0.1%増)の増収増益。売上高は、ウエルシアHDの7791億円を抜き、DgS業界で首位に立ったことになる。
 出店実績については、新規出店140店舗、閉店56店舗で、純増では151店舗と、「計画通り」(同社)とする。結果、当期末でのグループ総店舗数は2082店舗となった(海外は別に23店舗)。
 調剤部門の実績は、実施店舗は566店舗で、調剤報酬額は767億300万円、総利益率37.5%、処方箋応需枚数782万2000枚、単価9805円であった(杏林堂薬局、ビー・アンド・ディー含む)。
 この他、今後に計画する取り組みして、HDへの管理部門の集約や現在105人が在籍する管理栄養士の活動強化、商品販売におけるビューティースーパーバイザー展開のグループ企業への新規導入、精肉・青果等食品導入などを挙げた。

PALTAC、MUJINとの協業によるケース積み付けの自動化を推進

PALTAC、MUJINとの協業によるケース積み付けの自動化を推進

 PALTACは、現在建設を進めている「RDC埼玉」において、MUJIN(東京都墨田区)との協業により、MUJINの提供する最新のロボットパレタイズソリューションを、物流センター向けとしては日本で初めて導入することに合意した。
 技術的難易度の高い出荷時のケース積み付け工程の自動化をMUJINと進め、複数台のAIケース積み付けロボットを活用することで、ケース出荷に伴う重労働のさらなる削減を推進する。
 MUJINのロボットパレタイズソリューションの最大の特徴は、商品の形状・サイズ・重量などの情報をもとに、パレットやカーゴ車、カートラックといった出荷マテハンに対する最適な積み付け位置を自動で決定すること。
 PALTACが運用する物流センターでは、常時2万種類以上の商品を在庫し、さらに毎年1万種類近い商品が入れ替わる状況に加え、出荷に用いるマテハンも納品先に応じてさまざまとなっている。
 従来、多くの種類の商品を様々な出荷マテハンに対して適切に素早く積み付けする作業は、商品の形状・サイズ・重量などを人が総合的に判断することで実現されていたが、MUJINのロボットパレタイズソリューションでは、人の手を借りることなく、常に安定した荷姿での積み付けが可能となる。

P&Gジャパン、「みんなの表彰台プロジェクト」記者発表会を開く

P&Gジャパン、「みんなの表彰台プロジェクト」記者発表会を開く

 P&Gジャパンは6月13日、同社が参画する、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会主催「みんなの表彰台プロジェクト」に関する合同記者発表会を都内で開催した。
 今回のプロジェクトの概要は、使用済みとなった製品のプラスチック容器をリサイクル素材として回収し、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックで使用する表彰台をこの素材を使って制作するというもの。
 同社ではこの活動を通じ、「東京大会はSDGsに貢献する大会として、今後のモデルとなることが期待されている。持続可能性に配慮した大会の成功だけでなく、日本での3R(リデュース・リユース・リサイクル)の意識促進を図ることで、SDGsへの貢献を目指したい」としている。
 発表会で挨拶したスタニスラブ・ベセラ社長は「環境サステナビリティは当社の活動の心臓部。推進する『Ambition2030』というビジョンにおいてもプラスチックごみの削減に取り組んでいる」と説明。消費財メーカーとして環境サステナビリティへの積極的な取り組み姿勢を強調した。
 またベセラ社長は、すでに海外でプラスチックごみをリサイクルし、自社のヘアケア製品や食器用洗剤のパッケージに再利用していると紹介。そして今秋には、同様に日本の海岸で回収した海洋プラスチックをパッケージに使用する取り組みを台所用洗剤「ジョイ」で実施すると発表した。

あらた中部支社主催「生活用品フェア」に約1000名が来場

あらた中部支社主催「生活用品フェア」に約1000名が来場

 あらた中部支社主催の「生活用品フェア」が6月18、19の両日、名古屋市内で開かれた。今回は、家庭用品、日用品・化粧品の同社取引メーカー160社がブース出展し、会期中約1000名の小売業関係者が来場した。
 今回のテーマは、「新時代創造~『あらた』」な挑戦~」で、今の生活をより楽しく、快適にする新商品や売り方の提案を通じ、店頭売上げのプラスワンを目指すヒントの数々を披露。メーカーブースでは、今秋の新商品や主力ブランドの「推奨注力商品」が「どぇりゃあ発見!」のアイコンで来場者にアピールされたほか、商品特長や発売時期、販売企画など活発な商談が行われた。
 会場入り口にレイアウトされた「あらた提案コーナー(家庭用品・化粧品)」では、「レタスクラブ掲載情報」「日用雑貨をもう1品!! 買上点数UPプロジェクト」「野菜売場提案」「アイスクリーム売場提案」などをテーマにした企画を披露。
 中でも注目を集めていたのが、同社の分析支援システム「ARMS」のデータをもとに、増税後の売上対策のヒントを提案する「増税後対策」のコーナーで、①今回の増税と前回の増税時②カテゴリー別チャンス③ターゲット別増税後対策――の3つの観点から効果的な施策を紹介。
 また、「防災対策」のコーナーでは、消費した分を買い足し、常に一定の食糧を備蓄する「ローリングストック」をキーワードに、レトルト食品や缶詰、飲料、食品保存関連品などに加え、ローリングストックに適した「収納用品」を含めたトータルな提案が行われ注目を集めていた。

白十字、「キズ処置」×「ヒロアカ」キャンペーンがTwitterで反響

白十字、「キズ処置」×「ヒロアカ」キャンペーンがTwitterで反響

 白十字が実施している「キズ処置シリーズ」と、人気アニメ「僕のヒーローアカデミア」(通称・ヒロアカ)とのコラボレーションキャンペーンがTwitterで反響を呼んでいる。
 同キャンペーン(6月1日~8月31日)は、「キズ処置シリーズ」と「ヒロアカ」が初コラボしたもので、「キズ処置シリーズ」対象商品のバーコードを集めて応募すると、豪華なヒロアカオリジナルグッズが当たるクローズドキャンペーンと、同社公式Twitterアカウントのフォロー&リツイートで、「ヒロアカ」登場人物のボイス付“キズゼリフ”が届き、抽選でオリジナル缶バッジも当たるプレゼント企画の2つを実施している。
 Twitterでは6月のスタートから話題となり、約2週間でツイート数(リツイートでの応募数)は4万件を超え、ツイートインプレッション(ツイートがユーザーに見られた回数)は1億6500万件を突破、国民数を超える表示回数となった。


2019年6月26日号 記事一覧

倒産・廃業

  • 門田屋、事業停止し自己破産申請を準備 負債総額約3億円

会合・発表会

  • ハリマ共和物産、第68回第一線会開催 積極的な設備投資で事業基盤強化
  • 東邦HD、地域包括ケア対応の「新製品発表会」開催
  • カネボウ化粧品、「SENSAI」日本導入戦略を発表
  • 日衛連、第80回通常総会開催 高原会長が4期目の重任
  • 家洗工・安対協、定時総会開催 新会長・新座長に森賀義章氏(ライオン)
  • 北海道卸組合、第94回総会・大会開く 「増税時の仮需用等への対応策を」
  • ヘンケル・J、「ファイバープレックス」誕生2周年記念イベント開催
  • 白元アース、東京で秋季新製品提案会開催 流通関係者約500名が来場

経営・施策

  • 西友×楽天、国内初、離島へのドローン商品配送を開始
  • ユニ・チャーム、TCFDコンソーシアムに参加
  • アース製薬、フラワーレーンPJに向け藤沢市内の小学校で植育授業開催
  • ユニ・チャーム、「アジャイル特区」開設 素早く正しい意思決定を促進

製品・サービス

  • PRページ 花王 衣類よみがえる「ゼロ洗浄」へ、「アタックZERO」
  • ライオン、「ライオンこどもハミガキ」から「ガリガリ君」が登場

宣伝販促

  • WADAI 大日本除虫菊、「読めない新聞広告」出稿
  • エステー、「脱臭炭」新CM「スミすげぇ編」全国放映中

人事・組織

  • エステー、役員を選任

研究・開発

  • 阪大薬学部とマンダム、共同研究講座が化粧品技術コンテストで最優秀賞に

調査・統計

  • アイスタイル、19年上半期新作ベストコスメ 大賞は「コスメデコルテ」
  • 東家同 19年5月度市況調査 ティシュ一部品薄続く 準大手物が伸長

イベント・展示会

  • アース製薬、「STRIDER CUP 2019 大阪ラウンド」にブース出展

施設・店舗

  • イオンリテール、福島県浪江町に新店「イオン浪江店」7月14日オープン
  • マツキヨHD、成田空港第2ターミナルにFC2店舗をオープン

時評・コラム

  • 時評 消費者起点発想を更に高めて
  • 泡沫 改めて地震対策の必要性を実感

特集 【ペット関連】

    特別企画

    • ペット商材市場 ニーズ多様化で拡大 DgSが専門性掲げて販売強化へ
    • 「第3回日・中ペットビジネス交流フォーラム」開催 関係者ら72名が参加
    • ペティオ バンダイとコラボした「キャラペティ」が好調
    • ユニ・チャーム 「銀のスプーン」ブランドから強力新製品発売
    • アース・ペット 熱中対策の「愛犬用アイスノン」など新商品発売
    • ペットフード協会 定時社員総会で今期活動方針を提示
    • 日本ペット用品工業会・赤津会長インタビュー ペット用品産業は拡大傾向
    • いなばペットフード 「CIAO」ブランド品揃えが充実
    • 日本ペットフード 「ビューティープロ」「コンボ」新製品が好調発進
    • ライオン商事・川島社長インタビュー ペットオーラルケアの習慣化が進展
    • トーラス 「はじめてのサプリメント」シリーズなど販売に注力
    • ドギーマンハヤシ 愛犬とのおでかけ時にぴったりな「ポッケ」新発売
    • 第一衛材 「マナーおむつ のび~るテープ付」など新発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。