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2019年2月6日号掲載記事より

「PALTACフェア2019」開催 新商品やエリア別購買傾向を披露

「PALTACフェア2019」開催 新商品やエリア別購買傾向を披露

 PALTACは1月31日と2月1日の両日、大阪市内で「PALTACフェア2019」を開催し、全国の同社取引先企業約1600名が来場した。今回は「勝売繁盛~さらなる先へ、皆様とともに~」をテーマに、同社の最新の流通機能や春夏の新商品に加え、「美と健康」に関連する新たな切り口による品揃えや具体的な提案方法を披露した。
 会場入り口では、労働人口減少による人手不足に対応した同社の生産性向上の取り組みを紹介。RDC新潟に導入された、人の代わりに商品が動く次世代バラピッキング「MUPPS」、パレット自動倉庫からの出庫作業を完全自動化する「AIケースピッキングロボット」、ケースの上蓋カットから蓋取りまでを完全自動化した「新型オートカートンカッター」など、同社の最新の物流機能や、今夏に予定している米国のスタンダード・コグニション社との協働による「小売店舗向け無人レジシステム」も併せて披露した。
 「売場支援」のコーナーでは、「新・商圏分析」として商圏データと全国消費者調査データの複合的な検証をもとに、消費者の「エリア別購買傾向」を8つのクラスター(高級・本物志向、機能・性能重視、質素倹約など)で指標化。顕著な傾向が見られた都道府県名をあげながら、性別、世代別、世帯構成別、世帯年収別の全国比率との比較や購入商品の傾向を紹介した。
 また「新商品コーナー」では、今春発売予定の新商品・リニューアル品計約1700アイテムの中から約1300アイテムを、①ビューティケア②ヘルスケア③ホームケアに分けて一堂に展示した。
 一方、メーカーブースゾーンでは、各社が「エリア立地業態年代別提案」「新規顧客獲得提案」「掘り起こし提案」「買い上げ点数アップ提案」「新セグメント提案」「リピート率アップ提案」――など、計12の提案コンセプトをもとにブース作りを行い、昨年好評となった商品紹介の統一パネルを進化させ、メーカーの特徴が伝わりやすいよう訴求力の向上が図られたほか、共通するカテゴリーのメーカーのブースを集約し、来場者が売り場のイメージを高めやすくなる工夫も導入されていた。

ライオン、資生堂から皮膚用の一般用医薬品2ブランドを譲受

 ライオンは1月31日、資生堂の連結子会社である資生堂薬品が販売する皮膚用の一般用医薬品ブランド「フェルゼア」及び「エンクロン」を譲受すると発表した。譲受日は7月31日(予定)。
 同社では、皮膚用薬市場の今後の拡大を想定し、ラインアップに「フェルゼア」、「エンクロン」ブランドを加えることで、生活者への提供価値の向上及び同社薬品事業の成長に資すると判断し、両ブランドを譲り受けることを決めた。
 「フェルゼア」は、肌の乾燥に悩むための尿素配合の皮膚用薬。「エンクロン」は、湿疹・皮膚炎など皮膚トラブルの症状の程度に合わせてステロイド・非ステロイド商品を選べる皮膚用薬。

東流社、春の商談会開催 「始動・行動・躍動」をテーマに

東流社、春の商談会開催 「始動・行動・躍動」をテーマに

 東流社は、1月23~24日、「2019年春の商談会」を開催。「始動・行動・躍動」をテーマに新製品や東北ならではの商品、東流社独自の販促企画など様々な提案を行い、2日間で取引先小売業、関係会社等、約550人が来場した。出展メーカーは158社(内、新規出展12社)。
 今回のテーマの「始動・行動・躍動」は、新しい元号がスタートすることを踏まえ、この商談会が、躍動する契機となるよう思いを込めた。
 会場は、東流社による提案コーナー、メーカーコーナー、商談コーナー、休憩コーナーで構成され、提案コーナーでは、「2019年春の新製品」「化粧品売場提案」「ペット売場提案」「夏の暑さをのりきる提案」「プラスの売場提案」「女性目線売場提案」「家庭用品4面什器提案」「吊り下げ商材提案」「震災復興支援商品」「シーズンエンド提案」「お役立ち関連情報」「販促ツール・POP」「物流センター紹介」「J―NET紹介」など様々な企画を提案し、来場者の関心を集めた。
 中でも「女性目線提案」コーナーでは、災害時に必要な最低限のアイテムをポーチに詰めて持ち歩く「防災ポーチをつくろう」企画や、軽失禁用品の認知・トライアルを促進する「はじめてみよう、使ってみよう!」企画などを紹介。
 また、「東日本大震災復興支援商品」コーナーでは、売上げの一部を復興支援として寄付している上山製紙の「とうほくのリサイクルトイレットロール」、丸富製紙の「シャワートイレットAQUA」、フマキラーの「おすだけベープ30回」、王子ネピアの「ネピアGenkiパンツ」、ユニ・チャームの「シルコットアルコール除菌ウェットティッシュ」などを紹介した。
 会場は、得意先販売店の幹部や担当者、店舗の担当者、出展メーカーは、支店・支社長、担当者だけでなく、トップや営業責任者の姿も多くみられたほか、東流社が参加しているJ―NETのメンバー社、仲間卸店のトップの姿もあり、熱心な商談、情報交換が行われた。

花王、「ハミングLINNE」新発売 柔軟剤に必要な要素を厳選

花王、「ハミングLINNE」新発売 柔軟剤に必要な要素を厳選

 花王は3月9日、柔軟剤の本質である肌ざわりのよさを追求したプレミアムな衣料用柔軟仕上げ剤「ハミング LINNE(リンネ)」を新発売する。
 同品は、肌ざわりを感じるために、柔軟剤に必要な要素を厳選。やわらかさの先にある素材本来の肌ざわりをたのしめるよう、弾力性と吸水性の仕上がりで選べる2タイプを揃えた。花王柔軟剤として初めての無香性タイプ。
 生活者実態をみると、衣類のデザイン性だけでなく着心地を重視し、日用品であるタオルでも肌ざわりにこだわるなど、心地よい暮らしを求めている人が増えている。同様に、柔軟剤に求める機能価値についても、やわらかさ・肌ざわりのよさをあらためて重視する人が増加傾向にある。一方、香りに対しては、「香りは控えめがよい」「香りはない方がよい」というニーズが約4割にもなってきている。
 「ハミングLINNE」は、「ハミング」ブランド共通の花王独自のテクノロジーにより、柔軟成分が繊維表面を薄く・広く・均一に覆い、繊維による肌への刺激を低減。さらに肌ざわりのために大切なことを厳選した“厳選プレミアム仕上げ”により、顔をうずめたくなるほど弾力があるやわらかさと、吸水性よく素肌になじむやわらかさの2つの風合いをたのしめる。

小林製薬、18年12月期業績は大幅な増収増益 新製品・インバウンド等伸長

小林製薬、18年12月期業績は大幅な増収増益 新製品・インバウンド等伸長

 小林製薬は1月31日、決算説明会を開き、18年12月期連結業績が、売上高1674億7900万円(前年同期比6.8%増)、営業利益262億8900万円(14.7%増)、経常利益273億7400万円(13.2%増)、当期純利益180億2300万円(13.6%増)の大幅な増収増益となり、当期純利益も21期連続で増益を達成したことを発表した。
 小林章浩社長は売上高の増加要因として、①海外事業の伸長②新製品の寄与③インバウンド需要の増加――をあげるとともに、営業利益については、「積極的な広告投下により、売上げ成長を促進に加え、コストダウンにより、大幅な増益を達成した」と述べた。
 また、主要事業(国内・海外・通販)も増収増益を達成し、「国内家庭用品製造販売事業」(小林製薬国内店頭販売額+桐灰化学)は、売上高1303億7900万円(5.6%増)、営業利益242億4600万円(13.7%増)となり、営業利益率は18.6%と前期に続き伸長。ヘルスケア、日用品、スキンケア、カイロの主要4カテゴリーの売上高も全て前期を上回ったことを明らかにした。
 国内事業の売上高が伸長した要因として、小林社長は「高付加価値製品へのシフトや新製品(発売初年度)の販売好調、発売から3~4年の新製品が想定通りに推移するとともに、インバウンド需要の増加、広告費増額による売上げ拡大、天候・環境(厳冬・猛暑、インフルエンザ流行拡大)の影響による売上げの伸長が想定以上に好調となった」と説明し、同社インバウンド需要推計額は、「ブレスケア」や「ブルーレットデコラル」などの医薬品以外の需要が拡大したことで、107億円となったことを報告した。
 一方、「海外家庭用品製造販売事業」は、米国でのカイロの好調、中国での大幅な売上拡大により、売上高256億円(17.8%増)、営業利益11億円(18.1%増)を計上し、特に中国本土は店頭売上(36億5000万円/47.5%増)、EC売上(27億7000万円/51.5%増)と大幅な伸長を記録した。


2019年2月6日号 記事一覧

M&A・設立

  • RIZAPグループ、ジャパンゲートウェイの全株式を萬楽庵に譲渡

会合・発表会

  • 日本ヘルスケア協会、「薬学生就職環境」テーマに緊急セミナー開催
  • ライオン、「オールマスコミライオン会」開催 900人超の報道関係者出席
  • 日石工組、新春懇親会開催 組合員、賛助会員など44名が出席
  • 日本香堂、関東地区の卸店招き恒例の新春懇親会開く
  • フマキラー、政策共有会を大阪で開催 天候に左右されない市場創造に挑戦
  • アース製薬グループ、東京で方針説明会開催 虫よけ強化など活性施策発表
  • アサヒグループ食品、事業方針説明会開催 19年はベトナム市場に本格参入

経営・施策

  • ユニ・チャーム、ライオン、資生堂が店頭販促物の物流統合、共同配送開始
  • 小久保工業所、「ガイアの夜明け」で「100均界のヒットメーカー」と紹介
  • ユニ・チャーム、第7回東証「企業価値向上表彰」優秀賞受賞
  • サンスター、「おおさか健活マイレージ アスマイル」のモデル実施に参画
  • ライオン、石巻市と包括連携協定締結 市民の健康寿命の延伸・地域活性化

製品・サービス

  • ファンケル、新「ホワイトニングライン」発売 内外美容で美白ケア提案
  • サツドラHD、ロート製薬と化粧品で初の共同企画「リフター」販売開始
  • 第一三共HC、「ミノン モイスト」に敏感肌・混合肌ライン追加
  • ユニリーバ、「ラックス」新シリーズ「アスレジャーシリーズ」新発売
  • 旭化成HP、「ジップロック」ディズニーデザイン4種5商品を発売
  • ユニ・チャーム、「ウェーブハンディワイパー」からキャットデザイン発売
  • サンギ、「アパガードプレミオ オフィス&トラベルセット」リニューアル
  • P&G「ブラウン」、子供用電動歯ブラシを新発売
  • アース製薬、歯周病予防「モンダミンNEXTネクスト歯周ケア」発売
  • ユニリーバ、「クリア」シリーズ改良 発売髪や頭皮の悩みをケア
  • ニベア花王、「8×4MENフットジェル」新発売 直塗りジェルタイプ
  • シック・ジャパン、「シックイントゥイション ファブ敏感肌用」新発売
  • ウテナ、「シンプルバランス」改良 「時短10秒ケア」で働くママ応援

宣伝販促

  • ユニリーバ、「ラックス」新ブランドメッセージ発信 新TVCM放映
  • サンスター「オーラツーミー」新キャンペーン開始 ステインケアを訴求
  • 大日本除虫菊、第50回KINCHO防虫剤V.I.P陳列コンテスト実施
  • 大王製紙、エリエールと紙兎ロペが今年もコラボ 新作動画限定公開中
  • 大王製紙「elis」、WHOMEEとコラボ コスメ当たるキャンペ実施
  • 大島椿、kimono heartsとコラボ オリジナル振袖誕生
  • コーセー、「ヴィセ」発売25周年 AI活用新サービス「パソカラ」開始

人事・組織

  • ユニ・チャーム、3月27日付の人事異動を発表
  • エステー、4月1日付で組織改定発表
  • ライオン、組織変更を発表 「越境事業推進室」を新設

決算

  • エステー、19年3月期第3四半期決算発表 サーモケア苦戦などで減収減益
  • Genky DrugStores、19年6月期第2四半期決算は売上・利益とも過去最高に
  • カワチ薬品、19年3月期第3四半期は減収減益 異業種店舗との価格競争響く
  • マンダム、19年3月期第3四半期決算 インドネシア競争激化で減収減益に
  • PALTAC、19年3月期第3四半期決算は増収増益で推移

調査・統計

  • 経済産業省 18年11月度洗浄剤統計 頭髪用が順調 洗顔・ボディも活況

イベント・展示会

  • ビジネスガイド社、「第87回東京ギフト・ショー」2月12~15日開催

施設・店舗

  • 日本香堂HD、銀座本社ビル「銀座 香箱」リニューアルオープン

時評・コラム

  • 泡沫 寒気吹き飛ばす大坂なおみ選手に喝采を

その他

  • オルビス、「紺綬褒章(褒状)」を受章 環境保全活動行う財団への寄付で


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。