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2019年1月16日号掲載記事より

19年新年会 首都圏卸組合 「卸が良い制度と思える取引制度を望む」

19年新年会 首都圏卸組合 「卸が良い制度と思える取引制度を望む」

 首都圏化粧品日用品卸組合(東京、千葉、埼玉、群馬、茨城)・合同賀詞交歓会が1月8日、開かれ、各組合の組合員、賛助会員・関係団体・業界紙など約340人が出席した。
 はじめに各卸組合の代表が登壇。代表として森友徳兵衛東京都化粧品日用品卸連合会会長があいさつに立ち、「森友学園のニュースで忖度という言葉を始めて知ったが、本来、忖度という言葉は相手を思いやる気持ちの良い言葉だと思う。しかし、今の卸は、メーカーに対する忖度がない。メーカーは低姿勢で卸に忖度しているが、買う側の卸には忖度がなくなっている。売ってくれるメーカーの気持ちを認識しなければならない。だが、メーカーも取引制度を変更するときは、卸に対する忖度がないように感じる。メーカーが取引制度を変えると改悪になっていることが多い。今後、メーカーが取引制度を変える場合は、卸が良い制度だと思える制度にしていただきたい」と述べた。
 次に、賛助会員を代表して、ライオン掬川正純社長があいさつ。
 掬川社長は「来年は東京で2度目のオリンピックが開催される。1回目は外国人に高速道路やインフラの整備などを誇りにし、戦後の復興、経済発展を高らかに示した。50年が経過し、来年のオリンピックでは何を誇りにするか、私はこの業界が創り上げてきた商品・サービス、それらを効率的に届けられる流通システムを誇りにし、アピールできると信じている。この業界の商品・サービス・システムを日本の誇りとしてアピールすることを意識しながら1年間準備をしていきたい」と述べた。
 引き続き、「平成30年首都圏卸組合アンケート(第14回)」の上位3社(1位エステー、2位ライオン、3位大日本除虫菊)の表彰が行われ、東京都卸組合・森友理事長からエステー鈴木貴子社長、ライオン掬川社長、大日本除虫菊上山直英社長(代理)に賞状が贈呈され、代表してエステー鈴木社長があいさつした。

ライオンとユニ・チャーム、介護施設向け日用品の販売で協業

 ライオンとユニ・チャームは、介護施設向け日用品の販売について1月より協業を開始する。ライオンが開発し、2018年8月に発売した介護用の日用品新ブランド「ラクタスケア」を、ユニ・チャームの業務用製品の販売網を活用して、全国の介護施設に届ける。今後急速に進展する超高齢社会に向けて2社が協業することで、介護施設のニーズを捉え、現場の課題解決につながる幅広いソリューションを提供し、より良い介護が提供できる環境づくりに貢献していくとしている。
 「ラクタスケア」は介護する人(介護現場で働く人・家族)と介護される人相互の負担や、不安を軽減する様々なソリューションを提供し、介護者・被介護者のそれぞれが前向きで幸せな暮らしを送ることができる介護の実現をサポートする介護用の日用品ブランド。商品のパッケージには「ライフリーケアメンバー用」の表示を入れ、ユニ・チャームの流通専用商品としている。

牛乳石鹸共進社、ビームスとコラボイベント「銭湯のススメ。」を実施

牛乳石鹸共進社、ビームスとコラボイベント「銭湯のススメ。」を実施

 牛乳石鹸共進社は、今年5月に創業110周年を迎えるにあたり、ビームスの新宿店舗「ビームスジャパン」において、1月18日から2月19日まで、コラボレーションイベント「銭湯のススメ。」を実施し、初のコラボ商品となる牛乳石鹸「カウブランド橙箱(だいだいばこ)」を含む限定商品を販売するポップアップショップを開催するほか、寿湯(台東区東上野)を中心に東京都内の銭湯を横断する特別企画も実施する。
 「ビームスジャパン」のポップアップショップでは、銭湯の洗い場や番台をイメージした内装で、来店記念になるフォトスポットも登場。ビームスとの初のコラボ商品・牛乳石鹸「カウブランド橙箱」をはじめ、吸水タオルや湯桶など銭湯に欠かせないオリジナルグッズやTシャツなど限定アイテムの発売する。加えて、オリジナリティに富む東京都の銭湯とその楽しみ方を提案する銭湯情報誌「銭湯のススメ。」を発行。さらにスペシャルな暖簾で都内の銭湯をジャックし、スタンプラリーも行う。
 また1月17日には、先行イベントとして銭湯活動家の湊三次郎氏と銭湯ジャーナリストのステファニー・コロイン氏を迎え、寿湯でトークショーを開催する。

WADAI マックス、奈良県代表する農産物配合コスメの研究・開発始動

WADAI マックス、奈良県代表する農産物配合コスメの研究・開発始動

 スキンケア・ボディケア・ヘアケアの化粧品製造を行うマックスが、奈良県と近畿大学農学部と連携して、“柿の葉”“柿の実”を中心に、奈良県を代表する農産物を配合したコスメの研究・開発をスタートさせ注目を集めている。
 この活動は、奈良県より「平成30年度 高付加価値獲得支援補助金事業」の支援を得て、複数の県産農産物から美容成分を配合した商品化の検討を開始。
 中でも主要特徴成分の1つである柿の葉や柿の実に含まれる柿ポリフェノールは、高い抗酸化作用が見込まれることで、柿の研究で実績のある近畿大学農学部と連携し、肌への有用性(アンチエイジング)の共同研究も合わせてのプロジェクトとなった。
 マックスは約30年前から奈良県で事業所を展開。現在では製品の9割以上を奈良工場が担っている。地域貢献の一助となるような新規事業を検討する中で、奈良県を代表する食品由来の成分をたっぷりと配合した非動物性のビーガン仕様コスメに行き着いた。
 以前から同社では、主に体臭対策を目的に柿渋配合化粧品を開発・販売する過程で、柿の高い抗酸化性にも着目しており、国内でもあまり研究が進んでいなかった柿の成分による美容効果を実証することで、県産農産品の新たな付加価値を創出できると考えたという。
 今後は、2月上旬頃から、観光客を対象に、主に奈良県下のお土産店で洗顔石けん、美容液、美容液マスクを発売予定で、その後は、ハンドクリーム、化粧水等を追加しながら10品目程度まで拡充する予定だ。

クラシエHP、「ナイーブ」ご当地企画の熊本「晩白柚」を今年も発売

クラシエHP、「ナイーブ」ご当地企画の熊本「晩白柚」を今年も発売

 クラシエホームプロダクツは、「ナイーブ」の「ご当地ボディソープ」企画として昨春数量限定発売した熊本県産「晩白柚(ばんぺいゆ)」の成分を使用した「ナイーブ ボディソープ(晩白柚)」が好評につき、1月16日、数量限定で発売した。
 ブランド誕生以来、植物由来成分を処方に生かしてきた「ナイーブ」は、日本各地の旬の植物や季節イベント等に関連する植物素材を使った「ご当地ボディソープ」企画を2016年8月に開始。日本全国を11エリアに分けて、第1弾の北海道「ラベンダー」と沖縄「月桃」(げっとう)を皮切りに、これまで神奈川「桜の花」、和歌山「梅」、広島「レモン」、青森「りんご」、山梨「ぶどう」、徳島「柚子」を発売してきた。
 「ナイーブ ボディソープ(晩白柚)」は、熊本県のキャラクター「くまモン」とコラボレーション。晩白柚の大きな実から顔をのぞかせる「くまモン」が愛らしいパッケージ。また、売上げの一部を熊本地震の被災地へ寄付するという熊本県を応援する商品となっている。


2019年1月16日号 記事一覧

会合・発表会

  • 19年新年会 石洗工・界面工 「環境負荷低減を推進」
  • 19年新年会 東海3県卸組合 愛知・岐阜・三重の卸組合として活動
  • 19年新年会 花王 恒例の賀詞交換会に約400名が参加
  • 19年新年会 ライオン 賀詞交換会に多数の関係者訪れる
  • ツイッタージャパン、19年事業戦略発表 日本の伸長率は全世界より高く

経営・施策

  • ユニ・チャームが設立した育児動画メディアが中国で1000万ユーザー超に
  • イオン、三菱商事との包括業務提携関係を解消
  • 2019年 業界主要メーカートップ訓示

製品・サービス

  • プラネット、「2019年春夏新製品カタログ」発行 新製品情報を集約
  • 花王、「ビオレZ/メンズビオレZ」からフットクリーム新発売
  • ファンケル、「アンドミライスキンアップクレンジングオイル」新発売
  • エステー、春の新製品 「消臭力プラグタイプ」など
  • クラシエHP、「ラメランス」「いち髪」「エピラット」から春の新商品
  • 常盤薬品工業、「なめらか本舗美白ジェル美容液マスク」限定発売
  • ユニリーバ、「ラックス」から春限定のサクラシリーズ販売
  • 明色化粧品、「モイストラボ」など若年層向け新ラインなど発表
  • ロゼット、「スゴオフ クレンジグオイル」など新発売
  • コーセーコスメポート、「ジュレーム リラックス」リニューアル発売
  • ユニリーバ、「ラックス ルミニーク」から香りで気分変える新製品
  • シャボン玉石けん、「メンズシャボン」第2弾のシャンプー新発売
  • 日本製紙クレシア、「クリネックス」限定品発売 ポイントキャンペも実施
  • ライオン、「バファリンライト」新発売 効き目ひかえめな解熱鎮痛薬
  • ショーワグローブ、作業用手袋「ニトローブW」など新発売

宣伝販促

  • 白十字、「サルバおむつとりかえ手袋」プレゼントキャンペーン実施中

人事・組織

  • 花王、機構改革・人事異動を発表
  • カネボウ化粧品、組織改編・人事異動を発表
  • ロート製薬、杉本雅史氏が次期社長に内定
  • ジュリーク・ジャパン、由井薗誠氏が代表取締役に就任
  • 友藤商事、友藤充康氏が新社長に就任
  • ユニ・チャーム、執行役員人事を発表
  • 片倉工業、3事業ユニット統合し「ライフソリューション事業部」に改称
  • ツルハHD、情報システム本部を東京・目黒に移転

決算

  • スギHD、2019年2月期第3四半期は増収増益 売上高6.5%増と好調
  • メディカル一光、2019年2月期第3四半期決算は大幅減益に
  • 片倉工業、2018年12月期第3四半期決算発表 売上高334億円に

研究・開発

  • 小林製薬、キダチアロエエキス配合育毛製剤に毛髪の成長促進効果を確認
  • ポーラ化成工業、新規美白成分配合医薬部外品の製造販売承認を取得

イベント・展示会

  • ビジネスガイド社、「第87回東京ギフト・ショー」を2月12~15日開催
  • 化粧品開発展・国際化粧品展、幕張メッセで1月30日から3日間開催
  • SK-Ⅱ、世界最大級の家電・IT見本市で未来型スキンケアストア初出展

施設・店舗

  • クオール、漢方メインの新業態店舗オープン 女性層に向け相談販売を実践

時評・コラム

  • 泡沫 内部を固め、飛躍に繋がる事業デザインを

連載・講演

  • JACDS20周年記念事業 シンガポール流通業視察・セミナー②


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。