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2019年1月9日号掲載記事より

第61回日用品化粧品業界年詞交歓会に360名が参列し盛況に

第61回日用品化粧品業界年詞交歓会に360名が参列し盛況に

 2019年の日用品化粧品業界の幕開けとなる第61回日用品化粧品業界年詞交歓会(近畿石鹸洗剤工業協同組合、大阪府化粧品日用品卸組合、石鹸新報社共催)が1月7日、大阪市内の新阪急ホテル2階宴会場「紫の間」で開かれ、メーカー・卸売業をはじめ業界関係者360名が参加した。あいさつや懇親の場では、日用品化粧品業界こそが国内の経済はもちろんグローバル経済をけん引する力を持っていることを確認し合う活気にあふれた交歓会になった。
 交歓会は初めに、君が代を斉唱。続いて参加団体から、年詞交歓会会長・宮崎仁之氏(牛乳石鹸共進社会長)、近畿石鹸洗剤工業協同組合理事長・西本博氏(東邦会長)、大阪府化粧品日用品卸組合理事長・三好賢二氏(中央物産理事)、日本家庭用殺虫剤工業会会長・上山直英氏(大日本除虫菊社長)、日本繊維製品防虫剤工業会会長・鈴木喬氏(エステー会長)、日本衛生材料工業連合会会長代理・森信次氏(ユニ・チャーム取締役副社長執行役員)の6名が登壇した。
 参加各団体を代表してあいさつした宮崎氏は、「数量よりも品質を第一に、お客さまに喜んでいただける商品を提供することが重要」と述べた。
 続いて参加メーカーを代表し、ライオン・掬川正純社長が、「今までのやり方に甘んじることなく、リ・デザインによるスキルアップで、チャンスをものにしていこう」と語り、再設計による変化への対応の重要性に言及。
 また参加卸業者を代表してあいさつしたPALTAC・糟谷誠一社長は、「メーカー様の高付加価値商品を、我々が日本、そしてアジア、世界に購買していただけるよう全力を尽くす」と述べた。
 乾杯に移り、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングの髙橋康巳社長が、「ビジネスが更にグローバル化し大きく発展すると予感させるのが2019年であり、業界全体の連携・協働で、新たな変革を進めよう」と呼びかけ、力強く乾杯を発声。
 このあと懇親宴に入り、参加者はあいさつを交わしながら、今年1年に臨む決意を新たにした。
 最後に参加者を代表して、あらたの畑中伸介会長が「訪日客とシニア需要は確実に増える。その需要を拡大する主役は我々の業界」と述べて中締めを行い、盛況の中で交歓会を終了した。
 なお、今年も会場内は、近畿圏の参加者とともに、関東・首都圏、東海・中京、中国・九州など各地区から多くの参加者で溢れた。

花王、「ビオレ」新UVケア発表会開く 世界初の日やけ止め処方を採用

花王、「ビオレ」新UVケア発表会開く 世界初の日やけ止め処方を採用

 花王は昨年12月19日、「新UVケア品発表会」を開催。みずみずしい肌感触の良さはそのままに、ミクロレベルの隙間まで塗りムラを防ぐ紫外線防御剤内包カプセルを配合した世界初の日やけ止め処方による新しい日やけ止め「ビオレUVアクアリッチ」「ビオレUVアスリズム」を発表した。
 世界の日やけ止め市場は約9000億円あり、伸長が続いているが、日やけ止めを塗っていたのに日やけしたことがある人は、日本93%、米国83%(花王調査)に上っており、不満足市場となっている。その原因は、塗布時にミクロレベルの隙間が発生していることで、キメの溝が日やけ止めで守られていないことだという。
 特に、みずみずしい使用感が特長である同社のウォーターベースの日やけ止めでは、UV防御剤を含む油相部分は揮発しないが水相部分の多くは揮発すると、そこが隙間になりやすい傾向がある。また、水相部分に水溶性のUV防御剤をそのまま使用したとしても、そもそも水に溶けやすいという性質から、汗や水で落ちやすく紫外線防御効果を発揮しにくい場合があるという課題があった。
 そこで、水にも油にも親和性のある両親媒性成分で油溶性のUV防御剤を包みこんだ、サブミクロンサイズのカプセルを独自製法により開発。このカプセルを水相部分に分散させると、水相が揮発しても、UV防御剤を内包したカプセルは汗や水にも落ちにくいため、肌に留まることができる。花王独自のミクロディフェンス処方により、塗布後に水相が揮発することで生じていたミクロレベルの隙間の発生を防ぐ。
 これにより、高い紫外線防御効果がありながら、水のように軽い使い心地を両立。塗り直しても重ねても、軽くてみずみずしい使用感はそのままに、一枚の皮膚のように薄く均一に塗布しやすいので、ミクロレベルの隙間まで塗りムラを防ぐことができ、毎日の快適な紫外線対策を可能にした。

エステー、春の商談会開催 「消臭力プレミアムアロマ」をライン拡充

エステー、春の商談会開催 「消臭力プレミアムアロマ」をライン拡充

 エステーは昨年12月19~21日の3日間、関東エリアの流通関係者など約600名を招き、「2019年春の商談会」を開催。「消臭力」「脱臭炭」といった定番ブランドの「使い終わりが分かる」パッケージ刷新に加え、大ヒットシリーズ「消臭力プレミアムアロマ」のライン拡充や、「ムシューダ防虫カバー」の女性向けラインの追加など新しいプレミアム商材を発表した。
 同社の今春の商品施策で特筆すべきは、10月の消費増税を踏まえた「選択と集中」だ。春は新製品の投入を敢えて抑え、既存ブランドの基盤強化を軸に、引き続き好調なプレミアム商材の拡充を行い、秋に備える戦略に打って出た。
 まず、既存ブランドの基盤強化では、メガブランド「消臭力」と、脱臭剤のトップブランド「脱臭炭」の「使い終わりの可視化」によるボリュームゾーンの盤石化が中心となる。
 「消臭力」では、置き型の「玄関・リビング用」「トイレ用」のパッケージを、香りのフレッシュ感を高めたデザインに一新するとともに、容器側面にスリット窓を採用し、持ち上げて確認しなくても薬液の残量が一目で分かるようにした。
 一方、「脱臭炭」では、売れ筋の「冷蔵庫用/同大型」「野菜室用」「冷凍室用」のパッケージを、用途がより分かりやすいデザインに刷新するとともに、「冷蔵庫用/同大型」「野菜室用」のシュリンク包装を全て剥がせる仕様に変更し、本体容器にブランドロゴを配置。透明な本体容器から炭のゼリーが減っていく様子がしっかりと見えるようになった。
 そして、今春の新商品として目玉となるプレミアム商材の拡充では、「消臭力プレミアムアロマ」のライン拡充がひときわ脚光を浴びた。これまで置き型の「玄関・リビング用」「トイレ用」をラインアップしてきたが、今回新たにスティックタイプの「玄関・リビング用消臭力プレミアムアロマ スティック」と、車用の「クルマの消臭力プレミアムアロマ クリップリキッドタイプ」が仲間入り。香りは、いずれも香水調の「アーバンロマンス」「ルミナスノーブル」「グレイスボーテ」の3種で、パッケージは、高級感あるゴールドをポイントカラーに、ふんわりと浮く羽や優美な布で演出したシリーズ共通のデザインに仕上げた。

「WEIBO Account Festival」日本初開催 花王、カネボウなどが受賞

「WEIBO Account Festival」日本初開催 花王、カネボウなどが受賞

 WEIBO Account Festival実行委員会は昨年12月22日、東京都港区の虎ノ門ヒルズで、「WEIBO Account Festival in Japan 2018」(共催=微博、Zホールディングス)を開催した。
 「WEIBO Account Festival in Japan 2018」は、中国を中心に世界7億人のユーザーを抱える中国最大のソーシャルメディア「微博(WEIBO/ウェイボー)」で活躍し、中国での大きな影響力を持つ日本企業や日本人アーティストなどを表彰するアワード。日本での開催は今回が初めて。
 当日は、300万以上のフォロワーを抱えるKOL(Key Opinion Leader/ユーザーとのコミュニティを活用し、情報拡散やその情報の好感度向上に貢献できる強い影響力を持つ個人のアカウント)ら30名など、約100名が来場。表彰式のほか、受賞者によるレッドカーペットやライブパフォーマンスなどが行われ、大きな盛り上がりを見せた。
 同アワードは、WEIBOでのフォロワー数や投稿、フォロワーからの反応などを独自の基準で評価し、各ジャンルから選定を行い、カネボウ化粧品が「微博日本人気化粧品ブランド賞」を、花王が「微博日本チャリティーブランド賞」を受賞した。
 この内、花王の「微博日本チャリティーブランド賞」受賞については、花王グループが昨年12月中旬、平成30年北海道胆振東部地震で被害に遭い、応急仮設住宅に住んでいる人が年末と冬の寒さに向けて日常生活を少しでも快適に過ごせるよう、「花王 生活用品セット」の提供を開始したことが受賞理由に挙がった。
 また、同アワードでは、カネボウ化粧品によるメークアップショーが実施され、同社が百貨店を中心に展開するプレステージブランド「LUNASOL(ルナソル)」を使用したメークが披露されたほか、平成30年北海道胆振東部地震からの復興を応援すべくキャラクターステージが設けられ、ライオンのライオンちゃん、花王のメリーズうさちゃんが登壇し、会場を賑わした。
 このほか、会場内には協賛企業による体験コーナーが設けられ、花王、カネボウ化粧品、ライオンがブース出展した。

19年新年会 東化工など3団体連合 「困難に正面から向き合い、挑戦」

19年新年会 東化工など3団体連合 「困難に正面から向き合い、挑戦」

 東京化粧品工業会(澤田晴子会長/伊勢半)、日本歯磨工業会(濱田和生会長/サンスター)、日本粧業会(岩倉具房理事長/ウテナ)の3団体は1月7日、東京プリンスホテル鳳凰の間で恒例の「業界連合新年会」を開き、政・官界から来賓、メーカー・卸関係者など約1000名が出席した。
 はじめに、主催3団体の紹介に続いて、澤田東京化粧品工業会会長があいさつに立ち、「今後の国内外の情勢を展望すると、国内では少子高齢化の急速な進行とそれに伴う人口減少によって、深刻な労働力不足、国内市場の縮小に加え、喫緊の課題として、今年10月の消費税増税への対応もしっかり進めていかなければならない。
 そうした中、化粧品・歯磨業界がより一層の発展を確実なものとするためには、このような困難な課題に正面から向き合い、チャレンジして行くことが大切である。また、グローバル化した市場では世界のお客様に信頼される製品を提供することが求められることに加え、超高齢社会のニーズに的確に対応した高付加価値・高機能製品は日本だけでなく、高齢化の進むアジア諸国においても広く受け入れられるだろう。労働力不足の問題に関しては、女性をはじめ多様な人材の活用や働き方改革などを積極的に推進していくことが重要である。平成が終わり新たな時代の幕開けとなる今年は、化粧品・歯磨業界にとってさらなる飛躍の年となるよう連携を図っていきたい」と述べた。
 この後、来賓紹介に続き、日本化粧品工業連合会・魚谷雅彦会長(資生堂)の乾杯発声で開宴。新年を祝い歓談の輪が広がる盛会となった。


2019年1月9日号 記事一覧

会合・発表会

  • エステー、春の卸店説明会開く プレミアムな商品開発でブランド価値向上
  • 全卸連、業界紙懇談会で消費増税対応など報告 総額表示義務の廃止求める
  • 日本生協連、アンゴラの教育環境改善目指すPJで第8期募金贈呈式を開催
  • ユニ・チャーム、中部支店が春の新製品発表会開く 約260名が出席
  • ペティオ、2019年春の新商品発表会を開催 252SKUを披露
  • 19年新年会 西化工 「日本製品の素晴らしさを伝える」
  • 石洗工、容器包装プラスチック使用量削減目標値を計画2年目で達成
  • 日本卸売学会、研究第3回定例会開催 消費者利益向上に向けた報告を実施
  • ユニ・チャーム、「ちいさないのち応援プロジェクト」寄付贈呈式開催

経営・施策

  • アークス、バローHD、リテールパートナーズが資本業務提携
  • P&G、フォーブス主催の女性アワードで「多様性推進賞」グランプリ受賞
  • ライオン、国土交通大臣表彰受賞 異業種3社による往復共同幹線輸送で
  • ユニリーバ「AXE」、就活生が自分の魅力のヒント見つけるツールを公開
  • サンスター、オーラルフレイル予防に向け無料アプリ「毎日パタカラ」公開
  • 花王グループ、「花王 生活用品セット」を応急仮設住宅に向けて提供
  • サンスター「心身健康道場」ランチ・講座がヘルスツーリズム認証取得

製品・サービス

  • ヘンケルJ、ボディケアブランド「バーネンゲン」今春からネットで新発売
  • 小林製薬、「Sawaday香るスティック」から数量限定企画品発売
  • ユニ・チャーム、「銀のスプーン三ツ星グルメ」から新製品
  • 王子ネピア、「nepia鼻セレブティシュ」名馬シリーズ第11弾を限定発売
  • アース製薬、日本初“吊り下げ蚊よけ”「アース蚊よけネットEX」新発売
  • サンスター、次世代型光触媒脱臭除菌システム「クワイスエアー」を開発
  • ニベア花王、「ニベア デオドラント アプローチ」新発売
  • クラシエHP、「いち髪」から初の季節限定品「春めきの香り」発売
  • ユニリーバ、「ラックス」から新シリーズ「アスレジャーシリーズ」発売
  • ユニリーバ、「ラックス プレミアム ボタニフィーク」に追加品
  • 伊勢半、「ヘビーローテーション」「ヒロインメイク」などから新製品
  • ファンケル、肌の機能性表示食品「モイストバリアW」リニューアル
  • マンダム、2019年春の新製品を発表 デオドラントなど
  • アロエガーデン、ボディをしっとり保湿するボディクリームを新発売
  • 常盤薬品工業、「ミッケポッケスパークリングジェル」新発売
  • ライオン、足汗抑える制汗剤「Ban汗ブロック足用ジェル」新発売
  • ライオン、「Ban汗ブロックスティックプレミアムラベル」改良新発売
  • マツモトキヨシHD、店舗スタッフが開発した新PB商品を販売開始
  • クラシエHP、「肌美精」ハローキティとのスペシャルコラボ限定品発売

宣伝販促

  • エステー「消臭力」、「消費者を動かしたCM展開」唯一“8年連続”選出
  • ライオン、「お洗濯マイスターが教えるふっくらタオルのお洗濯術」を公開
  • ナリスアップコスメ 「パラソーラ」25周年 女優の伊原六花を起用

人事・組織

  • PALTAC、1月1日付の人事異動を発表
  • マツモトキヨシHD副社長兼マツモトキヨシ会長の成田一夫氏が両職を辞任
  • 桐灰化学、田中健一郎氏が新社長に就任

決算

  • ツルハHD、2019年5月期第2四半期決算 売上高は24.4%と大幅増
  • クスリのアオキHD、2019年上期決算発表 経常利益70億円と過去最高に

研究・開発

  • 攝津製油、細菌芽胞に効果的な殺菌剤組成物で特許取得
  • シャボン玉石けん、天然石けん成分による高い抗ウイルス効果を実証
  • マンダム、「頭皮汗臭を防ぐ」新規効能の承認を厚労省から取得

イベント・展示会

  • P&G・ジャパン、学生向け「マーケッターズ・ハイ2019」開催
  • 貝印、3月開催の「ビクターロック祭り2019」に協賛 特設ブースを出展
  • サンギ、「チャリティー・スマイル・ラン」に協賛 社員有志チームも出走
  • サツドラHD、「サツドラFES2018」開催 取引先メーカー99社が出展

施設・店舗

  • エステー、4月1日付けで全国8支店の各名称を変更
  • 友藤商事、1月21日付けで本社を神戸市中央区港島に移転
  • マツモトキヨシ、富士山静岡空港店オープン 空港店ノウハウ活用で最適化

時評・コラム

  • 時評 店舗改革の転換に向かう年に

年頭所感

  • 「驚き」と「感動」の商品を提案 クラシエHP社長 岡田尚樹
  • 国民の生活と声明を守る 生団連会長 小川賢太郎


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