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2018年11月28日号掲載記事より

PALTAC、2019年3月期第2四半期決算は過去最高を更新 持続的成長へ

PALTAC、2019年3月期第2四半期決算は過去最高を更新 持続的成長へ

 PALTACは11月21日、「2019年3月期第2四半期決算会見」を開き、嶋田政治常務執行役員経営企画室長、森谷晃佳常務執行役員財務本部長が出席し、同期の業績、持続的成長に向けた新たな取り組みなどについて説明した。
 同期業績は売上高5218億円(前年同期比5.4%増)、売上総利益406億円(5.6%増)、販管費268億円(3.3%増)、営業利益137億円(10.4%増)、営業外損益12億円(6.2%増)、経常利益150億円(10.1%増)、四半期純利益102億円(9.6%増)の増収増益。売上高・利益ともに計画を上回り、第2四半期として創業以来、過去最高を更新した。
 売上高の増加は相次ぐ自然災害の影響を受けたものの訪日客消費の寄与や販売店の新店拡大、高付加価値商品の浸透に伴う単価上昇などによる。売上総利益は売上高の増加等により21億円の増加、対売上比率は7.79%となり前年同期から0.01%上昇した。販管費は売上高の増加で8億円増えたが、改善活動に継続して取り組んだこと等により対売上比率は5.15%となり前期同期より0.11%低下した。この結果、各段階利益は10%前後の増益となった。
 業態別売上実績はドラッグストア3282億円(前年同期比5.4%増)、ホームセンター506億円(1.6%増)、CVS378億円(5.6%増)、ディスカウント346億円(16.5%増)、スーパー283億円(3.5%減)、GMS188億円(0.8%増)、その他232億円(16.6%増)。
 持続的成長に向けた新たな取り組みについては、中期経営計画(19年3月期~21年3月期)の重要戦略にも掲げる「利益の再投資」並びに「新物流モデルの確立」に関する進捗状況を報告。具体的にはAI・ロボット技術等を導入したRDC新潟の新設(年間出荷能力250億円)は稼働後2カ月で最大1.8倍の生産性をマーク、目標とする平均2倍の生産性実現が視野に入った。建設中のRDC杉戸はRDC新潟の新方式を導入し、より高い生産性に挑戦。年間出荷能力は同社最大規模の1200億円を予定。

資生堂、大坂なおみ選手とブランドアンバサダーのグローバル契約締結

資生堂、大坂なおみ選手とブランドアンバサダーのグローバル契約締結

 資生堂は11月20日、記者発表会を開き、ブランドアンバサダーとしてプロテニスプレーヤー大坂なおみ選手とグローバル契約を締結したと発表した。
 資生堂は、「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」の実現に向け、中長期戦略「VISION2020」の第2フェーズである新3カ年計画を今年スタートさせた。「世界で勝つ」ために、グローバル経営体制を整えるなど成長を加速させる基盤を強化し、現状に満足することなくさらに高みに向け様々な新しい取り組みに挑戦している。
 一方、今回契約を締結した大坂選手について、「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指す同社と共通すると考え、今回のグローバル契約に至った。今後は大坂選手の世界へのチャレンジを「美」を通じてサポートしていく。その第1弾として、サンケアブランド「アネッサ」とミネラルコスメブランド「ベアミネラル」のブランドアンバサダーとしてそれぞれの商品の魅力を伝えていく。
 発表会では魚谷雅彦社長のあいさつの後、大坂選手が登場し、グローバル契約締結の調印式が執り行われた。その後のトークショーで大坂選手は「ブランドアンバサダーとして、『アネッサ』『ベアミネラル』の魅力を伝えることができ嬉しいです。『アネッサ』のパーフェクトUVスキンケアミルクを使ってみましたが、サラサラしていて保湿剤を塗っているかのような使用感に驚きました。テニスをすると数時間日光を浴びることもありますので、しっかり日々のサンケアをしていきたいです」などと語った。

アイスタイル、12月3日に公式通販セール開催 初のTVCMも投入

アイスタイル、12月3日に公式通販セール開催 初のTVCMも投入

 アイスタイルは、日本最大のコスメ・美容の総合サイト「@cosme」の誕生日である12月3日の12時から24時間限定の公式通販セール「@cosme Beauty Day」を初開催。「全品20%ポイントバック」を軸に、限定アイテムの販売や同社初となるテレビCMの投入などで購買意欲をかき立て、1日での売上3億円を目指す。
 「@cosme Beauty Day」は、1999年12月3日にサービスインした@cosmeが、来年20周年を迎えるにあたっての新たな試みとして、24時間限定で開催する公式通販セール。1900ブランド、3万5000アイテム以上が揃う日本最大級の化粧品ECイベントで、この日だけのスペシャルセット(3000~1万円)や復刻版などの目玉商品に加え、プロによるパーソナルヘアメイク&撮影体験などの体験型商品も販売し、「全品20%ポイントバック」を実施する。
 同社では12月3日を「キレイが見つかる コスメ祭り」の日とし、海外も視野に入れながら「@cosme Beauty Day」を継続していく計画。初年度売上げとしては、同社の国内グループEC売上げの約10%となる3億円を目指し、「業界関係者であれば『20%のポイント還元』に表われる決意をご理解いただけるはずだ。売上3億円では赤字だが、来年は10億円、再来年はそれ以上と国内で最も化粧品が売れる日に育てていく」(吉松社長)と意気込む。
 同セールは、直営店舗の@cosme storeでも開催し、全店で12月3日のみ「全品20%ポイントバック」を実施するほか、11月27日~12月4日までの1週間、同社初となるテレビCMを全国58局でオンエア(1000GRP)。ドラァグクイーンを起用したインパクトのある作品で楽しい買物体験を表現し、テレビ視聴者層にも広く告知していく。
 なお、同社では11月19日、都内でプレス発表会を開催。吉松社長のほか、タレント・若槻千夏、松倉クリニック代官山・角谷貴子院長、NMB48・吉田朱里、芸人・ガンバレルーヤまひるの4名が登場し、美容に関するトークセッションなどを行った。

ときわ商会、恒例の「秋の講演会と製配販懇親の夕べ」を開催

ときわ商会、恒例の「秋の講演会と製配販懇親の夕べ」を開催

 ときわ商会は11月21日、取引先、仕入先メーカー関係者ら多数を招き、恒例の「秋の講演会と製配販懇親の夕べ」(後援・ときわ商会)を開催した。
 会ははじめに相澤隆史社長があいさつに立ち、来年の抱負や同社設立70周年を迎える2020年に向けて、組織の強化を図っていく考えなどを語った。
 次にメーカーを代表して、ライオン・三國正晴執行役員ヘルス&ホームケア営業本部長があいさつ。引き続き講演会に移り、横浜DeNAベイスターズ前社長・池田純氏が「弱小球団黒字化への軌跡~横浜スタジアムが連日満員だった理由」をテーマに講演し、球団経営における独自のマーケティング手法を紹介した。
 この後、会場を移して懇親会が開かれ、日本香堂・土屋義幸社長のあいさつ、乾杯発声で開宴。途中、アトラクションや福引抽選会が行われるなど盛宴となり、相澤昭三会長の中締め後、終了した。

バローHD・田代会長がHC事業統合に言及 「高収益性を狙う」

バローHD・田代会長がHC事業統合に言及 「高収益性を狙う」

 バローホールディングスの田代正美会長兼社長は11月13日、都内で開催した決算説明会の中で、先立つ8日に締結したダイユー・リックホールディングスとの資本・業務提携について言及。「ホームセンター(HC)事業にスケールメリットを持たせたい」との狙いがあったとし、推進する商品力強化施策を追求する方針を明らかにした。
 田代会長兼社長は今回の統合について、「HC事業を統合することで、スケールメリットを出す」との考えがあったとし、現在、事業戦略として推進する商品力・コスト競争力の強化を図ることがその狙いだったと、その胸中を明らかにした。
 もともとHC事業では、中長期的な成長のためのHDの役割として、M&Aの推進を掲げていた。それは、「市場は成熟しており、課題は出店へのハードルの高さ」との分析をしていたからだ。
 また田代会長兼社長が特に強調したのがペット事業でのメリット。現在、ダイユー・リックHDは「アミーゴ」、同社は「ペットフォレスト」という商号でペット事業を展開する。
 「当社は都内を中心に18店舗でペット事業を展開中、ダイユー・リックHDも全国に64店舗を展開している。両社の売上げを足すと、トップのイオンに次ぐ規模となる」
 そう説明した田代会長兼社長。目指す強化カテゴリーの拡充施策の一環としての決断であることを強調した。


2018年11月28日号 記事一覧

会合・発表会

  • プラネット、ユーザー会を東京で開催 202社405名が出席
  • JACDS、消費増税対応で流通業界団結を提唱 総額表示義務廃止を要望

経営・施策

  • 第一商事が「LETS ONE㈱」に社名を変更 新体制で始動

製品・サービス

  • PRページ 花王 「バブ」「バブ メディキュア」積極展開

イベント・展示会

  • リードエグジビジョンJ、化粧品開発展・国際化粧品展を来年開催
  • がんばらない介護生活を考える会など、「介護の日」イベントを開催
  • 全卸連、第2回CSSカップ九州予選開催 ライオンが予選1位で通過

時評・コラム

  • 泡沫 冬支度も不安を残す秋の商戦

特集 【世界エイズデー】

    特別企画

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    • ジェクス 「GB学園レッドリボン啓発トークライブ」開催
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    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。