2018年10月31日号掲載記事より
マツキヨHD、セルフメディケーションフォーラム開催し700人参集
マツモトキヨシホールディングスがCSR活動の一環として主催する「セルフメディケーションフォーラム」が10月18日に都内で、日ごろ各地域で同社店舗を活用する一般生活者約700人を集めて行われた。
26回目を迎えた今回は、そのテーマを「美と健康のエキスパートから学ぶ 今日から始めるワタシ磨き」とし、日本コカ・コーラボトラーズジャパンとP&G・ジャパンの2社が協賛し、それぞれの企業ならではの視点と趣向を凝らした提案を披露、興味を増幅させる情報提供方法をもって会場を沸かせた。
内容自体は2部構成で、1部がトークセッションとエクササイズを絡めた「アスリートに学ぶヘルシービューティーの秘密」(コカ・コーラ社提供)。2部がトークセッションと商品実演の「髪が変われば顔も変わる!山本浩未のキレイの見つけ方」が行われた。
また、同イベントの主旨と見どころの解説のため登壇したマツモトキヨシHDの松本貴志常務取締役は、あらためて企業創業のあらましや歴史、現在の事業展開などを分かりやすく解説。女性ユーザーに、同社店舗がいかに美と健康に関する情報発信に優れているかをアピール。最後に松本常務は、「従来までの単に商品やサービスの提供を受けるのではなく。新たな体験をする場として楽しんでほしい」と提言。さらに当日の会場では協賛2社、そして同社オリジナルブランドを展示したブースが設けられ、季節での推奨商品や新製品の紹介の他、様々な情報提供などを実施していた。
JACDS、OTC販売ルール徹底を通知 OTC薬協イベントにも初出展
日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は10月19日、都内事務所で定例の記者会見を開き、10月15日付けで会員企業に、JACDSコンプライアンス室からOTC医薬品販売ルールの遵守徹底を要請する文書を発出したと発表した。
これは毎年秋口に、厚生労働省が実施している「医薬品販売制度実態把握調査」への対応策で、JACDSでは、「濫用の恐れのある医薬品が、質問されることなく複数購入できたというケースが4割近くにも達するとの調査結果を理由に、『PPI(プロトンポンプ阻害剤)』のスイッチOTC化が見送られた事実を深刻に受け止める必要がある」との見解を示した。
こうした懸念事項の存在に対し、中澤一隆専務理事によれば、10月11日に開いた理事会でこの案件を諮ったところ、会員企業にあらためて法令遵守の徹底を意識させるために、早急に会員企業に周知徹底の要請を実施するとの決議がなされたという。
会見で中澤専務は、平成29年度の同調査結果について、JACDSとして「要指導医薬品については、『薬剤師が情報提供した』が98.3%、第一類医薬品でも『相談に対して適切な回答があった』が98.1%と高水準を示した一方で、指定第二類医薬品では『禁忌を確認すること等注意喚起ができている』が75.7%、『濫用の恐れのある医薬品を質問等なしで複数購入できた』が39.0%と、店頭での対応が決して十分だったとは言い難い部分があった」との分析・評価があったことを明らかにした。
その上で中澤専務は、「現在のリスク分類や販売ルールは、ドラッグストア業界が長年、働きかけて実現させたもの」と強調。「この制度は薬剤師や登録販売者の法令順守が前提にある。だからこそ協会としては、患者やお客様の安全確保はもちろん、ドラックストアという業態の信頼維持のために真摯に取り組んでもらいたい」との思いがあることを示し、協力を求めた。
サンスター、徳島県、上勝町とヘルスツーリズム「健康道場ツアー」開発
サンスターグループ、徳島県、徳島県勝浦郡上勝町(以下、上勝町)は10月23日、記者発表会を開き、徳島県、上勝町の観光資源や食材と「サンスター心身健康道場」式健康法を組み合わせ、楽しい旅の記憶とともに健康法を体得するヘルスツーリズム「健康道場ツアー~阿波遍路と葉っぱのまち 徳島・上勝コース~」を共同開発したと発表した。
初めに、飯泉嘉門徳島県知事が「健康道場ツアー~阿波遍路と葉っぱのまち 徳島・上勝コース~」官民共創の取り組みの経緯について報告し後、吉岡貴司サンスターグループ上級執行役員兼サンスター代表が、「サンスターでは『常に人々の健康の増進と生活文化の向上に奉仕する』という社是のもと、お口の健康だけでなくて、全身の健康に寄与したいという理念をもって事業を推進している」と紹介し、今回の「健康道場ツアー~阿波遍路と葉っぱのまち 徳島・上勝コース~」は徳島県、上勝町の協力を得て、ハブラシ、化粧品を生産している同社「徳島工場」がある徳島県で開催することとなったことを説明。同ツアーについて「食事と心身と心の歪みを整えて人間本来が持っている『自然治癒力』を引き上げるようなツアーとなっている」と述べた。
同ツアーは、月ケ谷温泉「月の宿」を基点に地元の食材を活かした玄米採食の食事、多彩な自然とエクササイズで癒される健康ウォーキング、食習慣アンケートを基にした個別指導を行う。また、同社徳島工場での個人個人にあったハブラシ選びと歯科衛生士によるオーラルケア指導や、四国八十八ヶ所霊場の観光名所訪問も組み合わせ、楽しみながら健康的な生活習慣を体得できる。
同ツアーの第1回目を2019年5月24、25日に開催する。春と秋の年2回の開催を予定している。
ライオン、「NONIO」でアートキャンペーン開始 若年層開拓強化へ
ライオンが10月11日から開始したオーラルケアブランド「NONIO」の新プロジェクト「NONIO ART WAVE」。その活動の1つ「MY ART NONIO WORKSHOP」なる取り組みが10月23日から東京・南青山の特設会場で開催された。
このプロジェクト自体は「アートで、ひらけ、自分」をテーマに、アートをキーに若年層の自己表現を応援するもので、同社では「若手アーティストの発掘や支援までを視野に入れた取り組み」としている。
イベントの中核としては、「NONIO ART WAVE AWARD2019」(~19年1月18日)と題し、アート作品を募集、その中で表彰された作品を来年、「NONIO」のパッケージデザインに採用するというもの。23日~28日まで開かれた「WORKSHOP」では、その先鞭となる取り組みで、「まず、今プロジェクトやブランド自体の認知、口臭ケアの・啓発を目的に、若い人たちが多く活躍する南青山を選んで、アートや製品を体験してもらいたい」(同社)との狙いがあった。
このイベントは、会場に設置されたマイクにしゃべりかけると、独特のグラフィックが描かれるという「ボイスペンティング」を活用(音声を大きさと高さで数値化し、独自の模様が顕れる)し、自分だけのデザイン(アート作品)が完成する。それをプリントアウトし、試供される「NONIOマウスウォッシュ」に貼り付け、オリジナルボトルとして持ち帰る内容となっている。
マスコミ公開日となった初日(23日)は、若年層を中心に足を止める人たちが多く、会場は終始、盛況であった。会場内では、できたオリジナルボトルをその場で撮影できる専用デコレーションも用意され、参加者はそれぞれスマートフォンで撮影する姿が多く見られた。
PALTACとライオン、パレット移動管理伝票の電子化の運用を開始
PALTACとライオンは、日本パレットレンタル(以下、JPR)が提供をするパレット移動管理伝票の電子化サービスの活用について、PALTACの全国主要物流拠点とライオンの物流センターでの導入に合意し、11月から運用を開始する。
これまで日用品業界において、商品輸送に使用される荷役台であるパレットの移動管理は、主に紙伝票で行われており、伝票への記入や保管業務、端末への入力業務や入力漏れなどによる未照合データの確認作業など、多くの業務負担を抱えていた。
このような課題の解決に向け、PALTACとライオンは、JPRが4月よりサービス提供を開始したパレット移動管理伝票の電子化に関する実証実験を、8月から実施。
このほどパレット移動枚数の伝票記入業務や端末機への入力業務の負担削減、伝票のペーパーレス化などの効果が得られたことから、日用品業界で初めて、QRコードを使用した伝票電子化サービスを、メーカー・卸売業間の物流において、11月から順次全国導入することにしたもの。
パレット移動管理伝票の電子化によるメリットはまず、伝票管理の効率化が図れること。
従来、パレット移動管理に使用されていた紙伝票を、QRコードを使用した電子伝票に変更することにより、伝票のペーパーレス化を可能にし、パレット枚数の伝票記入業務・伝票保管業務・端末入力業務等の負担を削減するとともに、紙の使用量を削減できる。
また、データの即時共有化が図れるメリットもある。
紙伝票での運用は内容に不備があった場合、現物のパレット数と伝票記載のパレット数とを確認する作業のために時間が掛かっていたが、伝票の電子化によりパレットの枚数は入出荷時に即時に確定されるため、データのリアルタイム性が向上するとともに、各社で情報を共有化することが可能となった。
これにより入力漏れなどによる、未照合データの確認作業を短時間で行うことができる。
2018年10月31日号 記事一覧
M&A・設立
- 米J&J、シーズHDの株式公開買い付けを実施へ
会合・発表会
- ポーラ伝統文化振興財団、「第38回伝統文化ポーラ賞」贈呈式開催
- 北海道曹達、美しい素肌に導くスキンケア「ダ・カーポ」新発売
経営・施策
- オルビス、ブランドロゴ・コーポレートカラーを刷新
- メディカル一光、来年9月1日付で持株会社体制に移行へ
- サラヤ、「世界手洗いの日」に春日大社とユニセフとの協働企画を開始
- サラヤ、「なんばスカイオ」のフードホールに出資 食品衛生管理サポート
- ユニリーバ「ダヴ」、すべての広告で画像不加工宣言
- 花王、「ベトナム衛生プログラム」開始 清潔・衛生習慣の定着に貢献
- 王子ネピア、「ネピア千のトイレプロジェクト」11年目の今年も継続実施
- サンギ、将棋イベント「アパガード杯」に特別協賛
- 花王「ビオレ」、女子高生に「肌」テーマの授業実施 正しい肌ケアを学ぶ
製品・サービス
- PRページ 花王「エマール」改良 大切な洋服、洗うたびカタチ整える
- WADAI バーモントソープ「フルーツ&ベジウォッシュ」がTVで紹介
- ライオン、IoT技術活用した「キレイキレイ」コンセプトモデル発表
- エステー、「シャルダンフレグランス」冬限定の香りを発売
- 日本製紙クレシア、「クリネックス」から新製品・リニューアル品
- ユニ・チャーム、抵抗感なくはける尿もれケア専用ショーツ発売
- 大王製紙、「アテント 夜1枚安心パンツ パッドなしでずっと快適」発売
- P&G、「ブラウン オーラルB」最上位機種新発売
- ユニリーバ、「ラックス スーパーリッチシャインプラス」新発売
- オカモト、食品用ラップフィルム「カシニーナ ピタッ!とラップ」新発売
- 日本製紙クレシア、「スコッティ カシミヤ」など限定品発売
- シャボン玉石けん、「せっけんハミガキ」が石けん歯磨きで売上1位に
宣伝販促
- マンダム、スマホサイト「GATSBY全国統一視線耐性テスト」公開中
- 日本香堂、10周年迎える「喪中見舞」キャンペ 「香伝」で市場拡大牽引
- 王子ネピア、「鼻セレブCafe“鼻屋敷”」を期間限定オープン
- マンダム、「ルシード薬用トータルケア乳液」新TVCMオンエア
- ユニリーバ「ラックス」、アンバサダー「ラックスガール」7名を新採用
- P&G、ママの公式スポンサー日本代表アンバサダーに羽生結弦選手起用
- pdc、「ピュアナチュラルエッセンスローションUV」新CM放映中
- ユニリーバ、「ラックススーパーリッチシャイン」TVCM放映中
- ユニリーバ「ダヴメンズプラスケア」未来の男性に向けメッセージ動画公開
- エステー、高橋愛出演のCM「そこにいる編」がACCブロンズ賞受賞
- 旭化成HP、「フロッシュ」の景品に「クリアターンホワイトマスク」採用
- サンギ、「アパガードプレミオエクストラミント」50㌘新発売でキャンペ
- アースグループ、「バスロマン&バスクリン特設サイト」でWEB動画配信
決算
- 花王、2018年度第3四半期業績は売上高1.6%増 化粧品事業はアジアが好調
- メディカル一光、2019年2月期第2四半期は増収減益
調査・統計
- SM3団体、18年8月スーパーマーケット実績速報 全店・既存店で前年増
- プラネット、「インバウンド消費を拡大させる意識と行動2018」発行
イベント・展示会
- 近石工、第140回近畿石鹸ゴルフ大会開催 20名が参加
- ユニリーバ、LGBTと就活・就労をテーマとしたイベントに参加
- 資生堂、資生堂ギャラリー開廊100周年記念展を開催
- P&G・ジャパン、「パンテーン」新製品使い方をマツキヨイベントで実演
- 貝印、初のポップアップストア「KAIの家」期間限定オープン
- 家庭紙2団体、「リサイクルの日」に合わせて再生紙サンプリングを実施
- 第45回国際福祉機器展H.C.R.2018に約560社・団体が出展
- ウテナ、冠協賛の日本フィルのコンサート開催 小林研一郎氏が指揮
時評・コラム
- 時評 卸売業の70年、果てなき夢へ
特集 【卸流通】
- ライフラインとして欠かせない卸売業 ”自然災害の年”卸機能に存在感
- PALTAC RDC新潟が本格稼働 卸の枠超えた流通改革に挑戦へ
- 全卸連・森友会長インタビュー 地域卸の活性化を中心に全卸連改革を推進
- 大丸 「みるくる2018」開催 生産性、労働時間、環境整備をテーマに
- あらた・須崎社長インタビュー 東名阪、大都市圏でのさらなる充実へ
- 中央物産・原社長インタビュー マーケティング&セールスで新需要を創造
- 大阪卸組合 三好新理事長に聞く 次の世代へバトン手渡すことが私の役目
- 全家協 「18製・配・合同フォーラム」開催 協力会メーカー等182名出席
- J-NET中央 グループ総力の結集 売上割戻し金の計算方式変更で成果
- ときわ商会 「まごころの循環+ニッコリアイデア企業」が企業理念
- 森川産業・峯岸常務インタビュー 次世代の卸売業として体制を強化
- J-NET・大西営業本部長インタビュー 消費増税に向けた取り組み必要
- プラネット・田上社長インタビュー 物流とMDで合理化されたサービスを
- 東流社 防災対策を再検討、更に充実した体制目指す 働き方改革を推進
- こもりコーポ・小森社長インタビュー 第2回関西エンディング産業展出展
- 旭川石鹸販売 地域卸の役割果たすことに熱意燃やす
- サプリコ 地域卸の全国ネットワーク、基本3事業が順調に推移
- アルフレッサ 新物流センターが竣工 福岡県久留米市で九州全域をカバー
- あらた・北海道支社 地震後の停電の中、小売店への商品供給で役割果たす
特別企画
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