2018年10月24日号掲載記事より
キリン堂HD、上期は増収増益も計画は一部未達 下期は既存店活性化へ
キリン堂ホールディングスは10月12日、2019年2月期第2四半期の決算説明会を開催。第2四半期連結業績は、売上高650億3500万円(前年同期比2.2%増)、営業利益8億4700万円(10.2%増)、経常利益12億9000万円(12.5%増)、四半期純利益6億9600万円(9.4%増)の増収増益となったことを明らかにした。
第2四半期連結業績について「増収増益で着地し、POSレジ導入支援金などの計上により経常利益以下は計画達成となったが、売上高、売上総利益、営業利益は計画未達となった」と説明。
続いて、同社グループ業績の大半を占める小売事業(キリン堂)の業績について、新店の売上げの寄与により売上高が増加したこと、売上総利益率はH&B商品の販売や販促手法の見直しにより改善し、連結業績同様に増収増益となったことを明らかにした。
今回計画が未達となった主な要因については、「既存店の低調」をあげ、既存店の進捗状況(第2四半期までの累計)として、売上高0.5%減、客数2.9%減、客単価2.5%増となったことを報告。売上高と客数減の具体的な要因について、①販促活動のトライ&エラー②猛暑によるシーズン商品の不調(飲料は伸長、殺虫剤・虫刺され治療薬は不調)③災害の影響をあげ、「これらは一時的な要因であり、下期以降、再度販促の修正をかけながら、客数及び既存店売上高の拡大に取り組んでいく」と述べた。
続いて、寺西社長が19年2月期下期の課題と通期業績計画について説明。下期は、①既存店の活性化②ヘルス&ビューティの強化(PB商品開発とHBCのPB構成比のアップ)③作業システム改革(需要予測発注システムによる店舗作業の効率化)④調剤事業の拡大(処方箋取り扱い店舗の拡大と機能強化/将来的に売上高の2割を目指す)⑤関西ドミナントの推進(下期は7店舗出店予定)――に注力していくことを明らかにした。
シック・J、英国発スキンケア「ブルドッグ」の日本本格展開で記者発表
シック・ジャパンは10月17日、記者発表会を開き、英国発の男性用スキンケアブランド「ブルドッグ スキンケアフォーメン」(以下、ブルドッグ)を日本で本格展開すると発表した。
はじめに、「ブルドッグ」ブランド創設者・サイモン・ダフィー氏があいさつに立ち、「『ブルドッグ』は、私のビジネスパートナーであるロードリー・フェリエとともに2006年に立ち上げた男性化粧品ブランド。キャッチコピーを『Man's Best Friend』と設定し、3つのブランド価値観①男性専用に開発された製品(男性のニーズに合った製品開発)②正しいことを行う(天然由来成分使用、倫理的な生産・調達等)③恐れずにリードする(起業家精神重視等)――を大切にしている。現在では27カ国・4万5000店舗以上で販売され、スウェーデンでは50%、英国では20%のカテゴリーシェアを獲得している。今回、日本で本格展開することにとても期待している。日本では男性化粧品を使っていない男性は多いので、『ブルドッグ』で市場を盛り上げ、多くの未使用者に使ってもらいたい」と述べた。
続いて、シック・ジャパン・中町都マーケティング本部ブランドマネージャーが「ブルドッグ」の製品特長などを説明。日本での展開は男性のニーズに幅広く応えるべく、オリジナル(普通肌用)、オイルコントロール(オイリー肌用)、センシティブ(敏感肌用)の3ラインを展開し、保湿クリーム、洗顔料、シェービングジェル、ボディ用洗浄料の全4品目10品種の定番商品に加え、クリスマスシーズンに向けて3種類のギフトパッケージを11月8日、限定販売することを紹介した。
ライオン、「NONIO ART WAVE」特設サイトなど公開スタート
ライオンのオーラルケアブランド「NONIO」は、アートによる若者の自己表現を応援するプロジェクト「NONIO ART WAVE」を10月11日から特設サイトの公開を皮切りにスタートした。
「NONIO ART WAVE」は、「アートで、ひらけ、自分。」のテーマの下、自分を表現することの楽しさ・手軽さをアートを通して伝えていくプロジェクト。若手アーティストの発掘・支援を目的として「NONIO ART WAVE AWARD 2019」を実施し、「NONIO」のハミガキとマウスウォッシュのボトルをキャンバスに見立てた商品パッケージデザインを公募する。
また、新進気鋭の若手アーティストとコラボした「NONIO」オリジナルアートパッケージを数量限定で発売。さらに、自分の声を使った「ボイスペインティング」で自分だけのアート作品「NONIO」オリジナルボトルを作成できるワークショップイベントを、東京で開催されるデザインとアートのイベント「DESIGN ART TOKYO 2018」で実施する。
「NONIO」は、身だしなみとして口臭を気にする若い層へ向け、商品設計やパッケージデザインにこだわり、対面での気持ちの通うコミュニケーションを基軸としたプロモーションを行うことで、17年8月の新発売以来、好評を得ている。発売2年目となる今年は、対面コミュニケーションを進める上で重要となる「自己表現」に着目した。日本人の若者は、世界の中でも自己表現に臆病であるという調査結果がある。「NONIO」は、現代の若い世代に向け自分を表現することの楽しさ・手軽さをアートを通じて実感してもらいたいとの思いからこのプロジェクトを始めた。
スギ薬局、会員向けアプリ全面リニューアル 新施策「スギサポ」展開
スギ薬局はこのほど、スマートフォン向けアプリ「スギともアプリ」全面リニューアルを敢行。新たに「スギ薬局アプリ」としての展開を開始した。
「スギ薬局アプリ」は、「レジでカードを提示する手間を軽減」「会計前に保有ポイントの確認ができる」「電子メールにてお客様限定のお買い得情報が受信できる」といった新機能が付き、杉浦社長は「従来のアプリに比べて使い勝手が格段に違う」との見解を示した。
同社では今回のリニューアルを契機に、2020年には200万ダウンロードをその目標に掲げている。
今後同社は、「電子薬歴やレセプト情報などの処方箋調剤データや、店舗・主催イベント等での健康測定データ、化粧品販売時のカウンセリングデータといったあらゆる顧客情報データを統合。会員へのトータルサポートのために活用したい」との意向を示している。
また同社はこれに連動した形での新施策「スギサポeats」「スギサポwalk」という新たなアプリを開発。11月から12月には始動させていく計画であることを公表した。
「スギサポeats」は地域生活者の「楽しく食べたい」をサポートするアプリで、食事を撮影し、管理栄養士のチャット相談ができるなど、食を通じた健康管理を実施するもの。「同walk」は同様に地域生活者の「楽しく歩きたい」をサポートするもので、毎日の歩いた距離を記録してマイルを溜めていくなどの機能を持つ。
アインHD、東京・渋谷にアインズ&トルペの2店舗目をオープン
アインホールディングスは10月12日、東京・渋谷で2店舗目となる「アインズ&トルペ渋谷公園通り店」をオープンさせた。前日には報道関係者を集めての店舗内覧会を実施し、内部を披露した。
同店はJR渋谷駅から徒歩3分、交差点に面した好立地。2フロア(1階:メイク&ビューティケア、地下1階:スキンケア&ヘルスケア)で、総売り場面積は465.14平方㍍。同社オリジナルブランド「AYURA」(化粧品)や「LIPS and HIPS」(スキンケア等)といったオリジナルブランドをはじめとする化粧品・コスメ、スキンケア・ボディケア等ビューティ商材、OTC、カラーコンタクト、アクセサリー、服飾雑貨まで取り揃えている。
当日、グループを代表してあいさつに立ったアインファーマシーズ・取締役物販事業部長の石川香織氏は、出店の狙いや巡らす施策、圏内で目指す立ち位置などについて解説。「渋谷は業態的な激戦区で、しかも流行の発信基地でもあり、『ここでしか買えない商品』など、当店ならではの独自性を出さなければ通用しない」と述べ、新たな試みや独自展開を多く施していることを明らかにした。
その代表的な取り組みが「フォトスポット」の設置。同社初の試みで、「商品も試せる体験型のもの。SNSでの情報発信など皆で楽しんでもらえる場所にしたい」(石川氏)との狙いがある。石川氏は、こうした立地背景を鑑み、「情報、最新のトレンドを求める感度の高い女性や毎日のキレイを求める幅広い女性層に向け、1時間楽しみながら買い物ができるビューティショップを目指す」という立ち位置を掲げている。
同店の今後については、「NBメーカーとの共同開発商品を増やしたり、各エンドの商品入れ替えなど、常に新しい提案をしていく」(同)とし、同質化競争からの脱却が同店の生き残りにつながるとの見解を示した。目標とする年商は10億円としている。
2018年10月24日号 記事一覧
会合・発表会
- 日本女性医学学会、「メノポーズ週間」啓発でセミナー開催
- マクセル、美容家電の新ブランド「レクサム」発表 光ドライヤーを発売
- アルボース、「食中毒の動向と工程管理における微生物検査」セミナー開催
- I-ne、「BOTANIST」ダメージケアシリーズを発表
- 油脂工業会館、第75回定期講演会開催 東京藝術大学・澤学長が講演
経営・施策
- イオンとフジが業務資本提携 中国・四国エリアでナンバー1目指す
- ウエルシア薬局、生涯スポーツ大会に協力 スポーツ通じた健康社会に寄与
- 資生堂、「Amazon Fashion Week TOKYO」に協賛
- ドラッグストアモリ、地元イベントで大学とコラボ 栄養士のスキル向上へ
- 花王、「S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数」の構成銘柄に
- ユニ・チャーム、ピンクリボンスマイルウォーク東京に参加
製品・サービス
- PRページ ライオン “晴れ干し触感”衣料用洗剤「トップ ハレタ」発売
- ジョンソン、「スクラビングバブル」から油汚れに強いクリーナー新発売
- 花王、「メリーズさらさらエアスルー」がグッドデザイン賞受賞
- PRページ ユニ・チャーム 「ソフィ超熟睡ガード」今秋新発売
宣伝販促
- ライオン、「システマハグキプラス」カラフルエイジプロジェクト開始
- ダリヤ、「サロンドプロ」新CM「サロンド歌劇団」篇放映中
- クラシエHP「いち髪」川口春奈とブルゾンちえみが共演する新CM放映
- ファンケル、「えんきん」新プロモーション開始 俳優・鈴木浩介を起用
- エステー、「消臭力プレミアムアロマ」新CM放映 西川貴教を起用
決算
- 薬王堂、2019年2月期第2四半期決算発表 日用品カテゴリー売上高2ケタ増
イベント・展示会
- 環境省、3R推進イベント「Re-Style FES!」開催
- ビジネスガイド社、「第87回東京ギフト・ショー」開催概要を発表
- 全卸連、第2回CSSカップ東北地区大会開催 優勝はイワイ
時評・コラム
- 泡沫 東山魁夷の絵画に見るリアルの本質
特集 【カイロ】
- カイロ市場 17年市場は300億円台を回復 厳冬と高付加価値品が寄与
- オカモト 「快温くん」から室内専用足もとカイロ発売
- 大日本除虫菊 「貼れる香るどんと」香りによるベネフィットを訴求
- エステー 働く女性の“冷え”をサポート 「オンスタイル」新発売
- 桐灰化学 高温即熱カイロ「マグマ」に注力 大容量タイプなど投入
- グラフィコ 「優月美人 よもぎ温座パット」改良新発売
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