2018年10月10日号掲載記事より
花王、「肌。Biore×篠山紀信 0→100歳 展」PRイベント開催
花王のスキンケアブランド「ビオレ」は10月3~8日の期間、表参道ヒルズ本館吹抜け大階段で、写真展「肌。Biore×篠山紀信 0→100歳 展」(以下、「肌。展」)を開催した。初日の10月3日には報道関係者を対象にPRイベントを行った。
ビオレは今年、ブランドテーマを「肌の力」とし、6月から素肌の可能性を表現し、すべての人に前向きな気持ちになってもらうことを目的に『肌。Biore×篠山紀信 0→100歳』プロジェクトをスタート。日本有数のカメラマンである篠山紀信氏がビオレのイメージキャラクターを務める女優の榮倉奈々を含む0歳から100歳までの101名の素顔を撮影し、撮影写真を同プロジェクト特設サイト内のWEB動画で公開してきた。そして今回、同プロジェクトの集大成として「肌。展」を開催した。
「肌。展」では、篠山氏が撮影した0歳から100歳まで計101名の「肌」で輝く姿の写真が6日間限定で展示され、すべての世代の人たちが自分らしく輝こうとする姿が1人ひとりの肌や表情を通して伝わってくる展示となっていた。
「肌。展」のPRイベントでは、初めに、ビオレ事業部ブランドマネジャーの新谷晃治氏があいさつに立ち、「1980年に日本初のクリーム状の洗顔料として誕生したビオレは38年間、日本人の肌にこだわり続け何度も改良を重ねてきた。また、2011年からは肌本来の潤いは守って洗い、毎日の洗顔から滑らかな素肌に導くビオレ独自の『洗うスキンケア』を提案し、『ビオレ スキンケア洗顔料』は7年連続シリーズ売上げ№1を獲得した。
『肌。展』は、日本の老若男女、全ての世代のお客様の美しい素肌を大切にしたいというビオレの想いを表現した。会場に並んだ101枚の写真からは1人ひとりの生き生きとした人生を感じ、元気をもらうことができる。是非、101枚の写真に収められた肌の内側から溢れるエネルギーを感じて頂けたらと幸いだ」と述べた。
続いて、榮倉奈々が登場し、MCとのトークセッションを行った。
OTC薬協、セルメ税制「生活者意識調査」結果公開 認知率64.6%に
日本OTC医薬品協会は9月27日、メディアブリーフィングを開催。その中で、3月に実施したセルフメディケーション税制(セルメ税制)に関する生活者調査の最新結果を公表した。
結果概要としてはまず、「認知度」について、前回(17年8月)の57.1%から64.6%と伸長した。「よく理解している」「ほぼ理解している」「聞いたことはあるが、あまり理解していない」の3項目の回答の合算数値だが、協会では「少しだが向上した」という認識を示している。
年代別での分析では、「総体的に女性の方が認知度が高い」「特に初回調査(16年11月)で認知度が低かった20~30代層で着実な伸びがある」とし、男女各世代とも理解は広がっていると強調した。また、制度内容の「理解度」でも、男性の60代と、女性の40~60代が、最も理解度が高いということが明らかとなった。
この調査では2次調査として一歩進めた、「17年分医療費控除・セルメ税制利用実績」も実施。それによると、調査対象者約15万3000人のうち、確定申告者は約7万9000人。その中で医療費控除を申告した人は2万7000人で、確定申告者に占める割合は34.0%であった。さらにそのうち、セルメ税制申告者は240人で、その割合は0.3%に過ぎなかった。
協会はこうした調査結果を受けて、制度のさらなる認知向上には、「還付金額の増加」や「下限引下げ」「対象品目拡大」「手続きの簡素化」など、制度そのものの改定が必至だとの見解を示した。
資生堂、新しいニオイ「ストレス臭」を発見 独自技術開発でニオイに対応
資生堂は10月2日、技術発表セミナーを開き、現代社会を象徴する新しいニオイ「ストレス臭」を発見したと発表した。
会ははじめに、佐藤潔アドバンストリサーチセンター長があいさつに立ち、「研究開発では『安全性』『機能性』『感性』の3点を重要な要素だと位置づけているが、『感性』については香り・ニオイに関する研究開発も進め、1999年に『加齢臭』を発見した。その発見から約20年が経過した今、緊張・ストレス由来のニオイである『ストレス臭』を発見した」と述べた。
引き続きセミナーに移り、勝山雅子同センター研究員が「『ストレス臭』、その正体を発見」と題して講演し、「ストレス臭」発見のきっかけについて、「体の状態を把握する方法を探す中、体の中から出てくるニオイである“皮膚ガス”に着目したことだった」と説明。皮膚ガスは「体内状態のバロメーター」であることから、年齢や性別問わず様々な場面で採取、分析してみると「ラーメンのネギ臭のような『独特のニオイ』があることに気づいた」という。
「この独特のニオイは心理的な『緊張』に関係しているのではないか」との仮説を立て、科学的に緊張ストレスを再現した検証試験を行ったところ、「緊張状態で交感神経が優位な状態」であることと、ストレスが増したことで「コルチゾール量が上昇」したこと、そして皮膚ガスは例の独特のニオイを強く発していることを発見。さらに、この独特なニオイを詳しく分析すると“硫黄化合物系のニオイ”であることを突き止めるとともに、汗臭・加齢臭とも違うこのニオイは、「心理的緊張時に特異的に発生している」ことが分かった。
また、「『ストレス臭』を嗅ぐことで、『疲労』感など心理的影響を及ぼすことから、適切なケアが必要である」とした上で、資生堂ではストレス臭を包み込み、嫌なニオイを目立たなくする独自技術「STアンセンティッド技術」を開発したと発表。「『STアンセンティッド技術』を用いた商品を来年春に発売する予定」であることを明らかにした。
ニトムズ、暮らしの道具店「日東堂」を京都・八坂にオープン
ニトムズは9月26日、日本の技術力にフォーカスした暮らしの道具店「日東堂(にっとうどう)」を京都・八坂にオープンした。
「日東堂」は、クリエイティブディレクター水野学氏のショップコンセプト“ジャパンテクノロジー”をもとに、日東電工グループの社名を掛け合わせた店名で、同社の代表製品「コロコロ」や、“ありそうで、なかった”ステーショナリー「STALOGY」など4ブランドの製品に加え、日本のいいものを多角的に紹介するライフスタイルショップ「CLASKA Gallery&Shop“Do”」のディレクター大熊健郎氏がセレクトした日用品や生活道具を取り扱う。
店内では、オリジナルブレンドのコーヒーを販売する「KYOTOCOFFEE」や、八坂の塔(法観寺)を眺めながらゆったりと時間を過ごせる空間「美庵(びあん)」(2階)も用意しており、製品とおもてなしを通じて、同社が大切にしている「細部にまでこだわる心遣い」を1人ひとりに伝えていく。
なお、前日25日にはプレス向け内覧会を開催したほか、オープン記念として購入者先着1000名にスマートフォンやタブレットの皮脂汚れを除去する「指紋コロコロミニ」のミニサイズ「ちびコロ」(非売品)のプレゼントなど実施。オープン初日から国内外の観光客がひっきりなしに訪れ、ショッピングや、コーヒー片手に「美庵」での寛ぎの時間を楽しんでいた。
ジェクス、育児用品ブランドを「ChuChu(チュチュ)」に名称変更
ジェクスは今秋から、育児用品ブランド「ChuChuBaby(チュチュベビー)」を、「ChuChu(チュチュ)」として新たに展開していくが、これに伴い、9月29日、東京・アリオ亀有に報道関係者を招いて、「育児用品新ブランド『ChuChu』商品発表会」を開催。ゲストにはトレンディエンジェルの斎藤司が新米パパとして登場し、発表会を盛り上げた。
会ははじめに、梶川裕次郎社長があいさつに立ち、「1973年に誕生した『チュチュ』は、赤ちゃんが母乳と同じように自然にミルクを飲むことができる哺乳びんを開発、販売したことがそのはじまりである。“チュチュ”というネーミングには、赤ちゃんがおっぱいを吸う時の“チュ”という音と、赤ちゃんへの愛情表現のキスの音・“チュ”をモチーフとしている。この秋から新たに展開する『チュチュ』では、『家族みんなで。Happyな育児』をキーワードに今後、様々な商品を展開していくのでご期待頂きたい」と述べた。
商品開発部・平本千登里氏による「チュチュ」中核商品の特長説明の後にはトレンディエンジェルの斎藤司が登場。トークショーが行われ、愛娘・陽菜ちゃんの育児体験を披露した後、新米パパ代表として育児芸人度をチェックするクイズに挑戦。平本氏から「育児芸人」の認定を受けるとともに、梶川社長からチュチュ商品一式がプレゼントされた。
2018年10月10日号 記事一覧
会合・発表会
- 麻友、三愛会総会・親睦ゴルフ大会を開催 第65期業績は増収増益に
- 片倉工業、2019年春・夏のインナー&レッグ展示会を開催
- 大塚製薬、「ボディメンテ ドリンク」全国展開開始、TVCMもスタート
経営・施策
- マツキヨHD、「健康宣言」と「健康管理方針」を制定
- 小林製薬青い鳥財団、平成30年度の助成・顕彰先を決定
- 貝印、フルタイムパートタイマーが職務限定正社員に転換できる制度導入
製品・サービス
- 花王、ベビー用紙おむつ「メリーズさらさらエアスルー」改良新発売
- ユニリーバ、「ラックススーパーリッチシャイン」から新トリートメント
- フマキラー、エステー・大王製紙とのコラボ企画品をLOHACO等で発売
宣伝販促
- クラシエHP「肌美精」、新商品のTVCM「ぷるん!編」放映開始
- 資生堂「レシピスト」、ミュージックビデオ「みんなの就活ソング」公開
- ユニリーバ「ラックス」、Dream Amiとのコラボ企画ムービーを公開
人事・組織
- ユニ・チャーム、機構改革・人事異動を発表
- エステー、10月1日付けで組織変更・人事異動を発表
- 王子ネピア、役員人事を発表
調査・統計
- 厚労省、平成29年度医療費は42.2兆円と過去最高 調剤費は7.7兆円
イベント・展示会
- ホーユー、「白髪ケア学園開校式」開く 白毛ケアした男性が輝く社会へ
- マンダム、「ギャツビークリエイティブアワーズ」CM部門審査員を決定
- 資生堂J、「就活納めの儀」実施 就活アイテムと「レシピスト」を交換
- セントリックソフトウェア、PLM特別セミナーを10月30日に開催
施設・店舗
- マツモトキヨシ、台湾第1号店を台北市にオープン
- ダリヤ、大阪支店を移転 10月1日から業務開始
時評・コラム
- 時評 スーパーの発展に願うこと
- 泡沫 70年の記録が綴る卸の歴史
その他
- プラネットVANVAN第120号
特集 【家庭紙】
- 家庭紙、価格修正は改善に向けて進行 統一パレットの共同利用が始動
- 日本製紙クレシア 植物生まれのしっとり保湿ティシュー新発売
- カミ商事 ウェットシート「エルモアfukut除菌99.9%」発売
- カルタス・小澤社長インタビュー 家庭紙市場は売上増も収益悪化
- 王子ネピア 「ネピア 鼻セレブティシュ」全面リニューアル
- コアレックス信栄・黒﨑社長インタビュー 再生紙物の“質”の認知向上を
- 大王製紙 「エリエール消臭+トイレットティシュー」から新製品
- 丸富製紙 再生紙100%のハンドタオル「花束ハンドタオル」新発売
- 入浴剤 健康志向の高まり背景に堅調 冬場の売り場での展開強化が重要に
- 花王 「バブ メディキュア」から「温もりナイト」発売
- ボディソープ 2017年市場は堅調 ファミリーユースに高付加価値品が登場
- マックス バスソルト「汗かきエステ気分ホワイトスキンケア」新製品発売
- ライオン 「hadakaraボディソープ泡で出てくるタイプ」発売
- ユニリーバ 「ラックスプレミアムボタニフィーク」から初のボディソープ
- アース製薬 「REBORN」はじめ積極的な取り組みで市場拡大図る
- 牛乳石鹸共進社 「ミルキィボディソープ」新パッケージでリニューアル
- クラシエHP 「ラメランス」から新製品 機能的ブランドとして展開
- クロバーコーポレーション 「アロマデュウ」「オーデサボン」など展開
- バスクリン 「バスクリンマルシェ」「アーユルタイム」新発売
- シャボン玉石けん 「無添加ボディソープたっぷり泡」が好調
- 紀陽除虫菊 入浴剤「ノボピン 松の精」レトロパッケージ新発売
- キクロン 「あわあみ ボディタオル 泡絹」などボディタオルの展開強化
- アクシス 「レイヴィープレミアムボディシャンプー」新発売
- 白元アース 「いい湯旅立ち」からプレミアムライン「贅沢露天」新発売
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