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2018年8月1日号掲載記事より

ライオン、マーケティングコミュニケーション開催 秋の新製品を紹介

ライオン、マーケティングコミュニケーション開催 秋の新製品を紹介

 ライオンは7月24日、25日の2日間、流通向けの提案説明会「ライオンマーケティングコミュニケーション2018」(LMC)を開催。2日間で流通関係者約1000人が来場した。今回のLMCでは市場活性化を図る秋の新製品並びに、カテゴリーを拡大する売り場・売り方など様々な提案が行われ、来場者の関心を集めた。
 24日午前に行われたプレゼンテーションでは、三國正晴ヘルス&ホームケア営業本部長があいさつに立ち、「上期はオーラルケアの『システマ』、柔軟剤の『アロマリッチ』、洗濯用洗剤の『NANOX』で市場拡大への貢献を図り、市場平均を上回る成長を達成した。ただ、洗濯用洗剤については市場の活性化に課題が残ったことから、下期も超コンパクト液体洗剤市場を活性化させる取り組みを強化し、洗浄力や抗菌といったこれまでの競争軸とは異なる軸の新製品『トップ ハレタ』を発売する」と述べた。
 次にヘルス&ホームケア事業本部・竹森征之ファブリックケア事業部長が「トップ ハレタ」について説明。晴れた日の「乾き上がり」に着目し、晴れた日はもちろん、雨や寒い日の部屋干しでも、洗濯物がカラッと乾いてふっくら仕上がる「トップ ハレタ」の特長や発売前から大規模なイベントを展開するマーケティング施策などを詳細に説明した。
 別会場で行われたコーナープレゼンテーションでは、「トップ ハレタ」、「アクロン」、「キレイキレイ薬用ハンドジェル」、「hadakaraボディソープ泡で出てくるタイプ」、「クリニカアドバンテージ スポンジフロス」など秋の新製品を中心に研究開発担当者が実験・実演を交えながら特長を説明。また、マーケティング担当者がコミュニケーション活動や売り場提案に関する説明を行った。

PALTAC 「RDC新潟」開設 AI・ロボットの最新技術を駆使

PALTAC 「RDC新潟」開設 AI・ロボットの最新技術を駆使

 PALTACは7月24日、新潟県見附市内に最新鋭の大型物流センター「RDC新潟」が完成したのに伴い、メーカー・小売業など取引先・得意先関係者を招き竣工披露・見学会を開いた。RDCとしては17カ所目、年間出荷能力250億円、総投資額78.3億円で、8月の本稼動後は、信越エリアにおける業容拡大に対応する出荷能力拡大と、労働人口減少に伴う人手不足に対応できる大幅な生産性向上を目指す。竣工披露会場では、三木田國夫会長、守永雅副会長、二宮邦夫社長をはじめ幹部・社員が来場者を出迎え、来場者は熱心にセンター内を見学した。
 RDC新潟は、敷地面積2万7821平方㍍、建坪1万184平方㍍、延坪2万911平方㍍、うち自動倉庫1398平方㍍となっている。
 新RDCの最大の特徴は、AIやロボット技術等の最新テクノロジーと同社が持つノウハウを融合させた独自開発の次世代物流システム「SPAID(Super productivity Advanced innovative Distribution)」の初導入だ。SPAID導入により、従来と同じ作業人員数で庫内作業の約7割を占めるバラピッキングの生産性を2倍に向上させる。
 バラピッキング方式を一新させたのが、同社の独自開発による「MUPPS(Multitaskcrane Piece Picking System)だ。世界初の新開発マルチタスククレーン(MTC)システムによるハイスピードピースピッキングシステムで、ケース自動倉庫の約2.5倍の能力、時間200トレーの入出庫能力を持つ新クレーンシステムとして、自動倉庫最適配置アルゴリズムにより、高速入出庫を実現する(1時間1万トレー以上の仕分け能力を持つクロスベルトソーターを導入)。
 MUPPSではこのほか、①MTCピックステーション(商品のトレー投入作業を楽に、早く正確にを実現)②ダイレクトピックステーション(高頻度出荷ケースからのハイスピードピッキング)③バックステーション(人間工学を駆使し、楽で速いパッキング作業)を新開発した。またSPAIDは、物流機能強化に加え、危険作業や人への負担の多い作業をロボットに任せることなどにより、「人にやさしい物流センター」を実現している。

JACDS、新事務総長に今西信幸氏が就任 記者会見開く

JACDS、新事務総長に今西信幸氏が就任 記者会見開く

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は7月20日、記者会見を開き、急逝した宗像守氏の後任として、今西信幸氏(日本ヘルスケア協会会長)の事務総長職就任を発表した。
 当日、就任のあいさつを行った今西新事務総長は、受諾した理由として、業界の重鎮である根津氏から依頼されたこと、宗像氏の思いを引き継ぎ、事業を完成させたいと考えたこと、20年前に自身が掲げていた「病気にならないために薬局に行く」という理念の実現を果たしたいことなどを挙げた。その上で、「これからのDgSは、予防・治療・介護までの総合的なサービスを提供していく業態でなければならない。特に予防はDgSが注力すべき領域だ。自分の掲げた理想に直接関与できる立場に入れることは非常に嬉しい」と、その思いを語った。
 また、宗像氏への思いについても言及。「今の時代、予防・治療・介護をワンストップショップで提供できるのはDgSだけだ。宗像氏が目指したこのゴールを見せたい」と、前任者が考えていた業界の未来像の実現に強い意欲を見せた。併せて、「これから業界が考えなくてはならないのは、自分たちがどうではなく、患者・お客様にどう貢献できるかだ。それを追求していきたい」と抱負を語った。
 今西新事務総長は、「いずれは自分の考える予防に関する施策に取り組みたい。具体的にはヘルスケア栄養士の育成、活用を手掛けてみたい」との意向を持っているとしながらも、当面は宗像路線の継続を図っていく考えを示した。

ハリマ共和物産 秋の見本市開催 企画提案コーナーに注目集まる

ハリマ共和物産 秋の見本市開催 企画提案コーナーに注目集まる

 ハリマ共和物産は7月25、26日の両日、秋の見本市を開催した。第101回目となる今回の見本市では、新規出展メーカー3社を含め117社が出展。見本市2日間の売上目標は、14億9252万円(前年比102.4%)。来場者数は145社、600人と、出展社数は前年の秋に較べ1社少ないものの、来場者数、売上ともに前年増を見込んでいる。
 会場には、主要メーカーや新規メーカーの出展ブースとともに、同社ならではの様々な企画提案コーナーが設置され注目を集めた。
 会場入り口付近には、業界の主要カテゴリーの市場動向がひと目で分かる図表をパネルで展示。また、今回初となる取引先メーカーの生産拠点を地図上に示した「日本全国工場マップ」のパネル展示も行われた。
 昨今の災害時の地域ごとの影響などもこうした各メーカーの生産拠点の地図があれば、ひと目で分かるだけでなく、同社では、メーカーと協力して販売店を招いて工場見学も実施しているという。そうすることで、より商品への理解が深まったり、取り組みが進んだりで、販売量も伸びることが多いそうだ。
 更に来年10月に予定されている消費税増税の対策コーナーでは、駆け込み需要が発生しそうな商品をまとめて展示するなど、事前準備に役立つ情報を発信。
 このほか、今秋の各社の新製品を集めた「新製品コーナー」や「物流機能紹介コーナー」、「おすすめ商品コーナー」、そして、今春の見本市でも好評だった、実際の商品を手に取って試したり、香りを確かめたりできる「実感・体感コーナー」や大学生など若者の視点を盛り込んだ提案コーナーなど、売り場活性化に向けた盛りだくさんの企画提案が行われた。

大日本除虫菊、「ECO EDO 日本橋2018」とコラボ実施

大日本除虫菊、「ECO EDO 日本橋2018」とコラボ実施

 大日本除虫菊は、「金鳥の夏 日本橋の夏」をテーマに、7月6日~9月24日の期間、東京都中央区のCOREDO室町周辺で開催されている夏のイベント「ECO EDO 日本橋2018~五感で楽しむ、江戸の涼~」に協賛している。
 このイベントは、江戸時代に日本橋で育まれた“涼”をとる生活の知恵や工夫を現代流にアレンジしたイベントで、“見て”涼を感じる「金魚」「提灯」「花火」、“食べて”“香って”涼をとる「限定グルメ」、“着て”涼をとる「浴衣」、涼やかな音を楽しむ「風鈴」――など、日本情緒溢れる納涼気分を五感で体感できる内容で構成されている。
 今回、同社はコレド室町通路で「金鳥の夏、日本橋の夏」をテーマにしたオリジナル提灯を掲出。また、6月25日~7月22日の期間には、江戸桜道通り地下歩道(コレド室町地下)のデジタルサイネージにオリジナルムービー「蚊取り線香初耳少女やよい」を放映し、「金鳥の渦巻」の商品パッケージに採用されているイラストや、同品が天然の原材料を使用していること、心落ち着く香りで薬剤が空間の隅々に広がること、同品の渦巻は「左巻き」であること――などを紹介した。


2018年8月1日号 記事一覧

会合・発表会

  • ファンケル、記者懇談会開く グローバル化進める新スキンケアなど紹介
  • JPPMA、第9期定時社員総会開催 第10期事業計画について説明
  • OTC薬協、「セルメの日」制定記念シンポジウムを開催
  • DMS研究会、ドラッグストア10兆円産業化への提言続々
  • 近石工、IATCで合同部会開催 「ロボット/IoT」テーマに講演
  • 丸富製紙、初の商談会に400名以上が来場 付加価値商品を発表
  • ビジネスガイド社、第86回東京ギフト・ショーを9月4~7日に開催
  • 日本香堂、設立記念観劇会開く 松竹新喜劇の公演を貸し切り

経営・施策

  • サティス製薬、通販事業を牽引するフロント製品の育成プロジェクトを開始
  • ニホンローソク、槌橋泰治新社長が就任 「生き残り図るために取り組む」
  • アース製薬、坂越工場が全国危険物安全協会理事長賞を受賞
  • 日本ロレアル、NIMSとの共同研究センターを設立 化粧品会社として初
  • ユニリーバ、高校性を対象に1日インターンシップを開催

製品・サービス

  • 花王、「グール ラボラトリー」新発売 欧州で展開のヘアケアブランド
  • 花王、「バブ」アソートシリーズ刷新 「The Aroma」シリーズ発売
  • プラネット、「2018年秋冬新製品カタログ」を発行
  • P&G、新プレミアムライン「h&s PRO SERIES」新発売
  • NSファーファ、「WORKERS作業着粉末洗剤」3年ぶり改良発売
  • ライオン、「hadakaraボディソープ」泡で出てくるタイプ新発売
  • ライオン、「キレキレイ薬用ハンドジェル」新発売
  • ショーワグローブ、耐切創手袋「No.546ケミスターGパーム」発売
  • 住友化学園芸、ウィルス対策剤「ウィルナックスプレー携帯用」新発売

宣伝販促

  • エステー、「米唐番」新CM「愛とれいな編」を全国放映
  • マンダム、「ギャツビー」40周年ニュースレター配信 トレンドの変遷など
  • クラシエHP「ナイーブ」、WEB動画「マッハ風呂体操」配信

人事・組織

  • J-NET、役員を選任
  • 大木ヘルスケアHD、松井秀正氏が社長に就任
  • 日本リテイル研究所、代表に椎名敏也氏が就任
  • ユニリーバ・ジャパンHD、役員人事を発表
  • J&J、玉井孝直氏が代表取締役社長に就任へ

決算

  • 花王、2018年12月期第2四半期連結業績は増収増益 化粧品事業が改善
  • Genky DrugStores、2018年6月期決算は売上・利益とも過去最高に

研究・開発

  • ライオン、介護現場の「独特で不快な臭気」に関する研究成果を発表

調査・統計

  • JCA 18年4月度チェーンストア統計 UV関連、ペットフードなど好調
  • JFA 18年4月度コンビニ統計 既存店ベース売上高4カ月連続増に
  • 東家同 18年6月度市況概況価格調査 ティッシュの価格の二極化進む
  • SM3団体、18年5月スーパーマーケット実績速報 前年同月下回る
  • KSP-POS 2018年上半期 カテゴリー別ランキング
  • 西化工 18年1~4月化粧品統計 パック、乳液が好調 男性皮膚用は苦戦

イベント・展示会

  • 第12回オフィス防災EXPO開催 危機管理・災害対策の商談専門展
  • ライオン「ソフランアロマリッチ」“香りのギャラリー”期間限定オープン
  • サンギ、美しい顔と輝く表情づくりセミナーに協賛
  • 貝印、小学生向け夏休み特別イベント「貝印1day包丁レッスン」開催
  • ミズ、JACP主催のイベントで講演 「地域行政との連携が有効」
  • フマキラー、「夏もドキドキ 森の冒険家族」に出展 コラボ企画展を開催

特集 【夏季特別号②】

    特別企画

    • 18年前半の流通業界動向 業態複合型店舗への進行が更に顕著に
    • あらた・得能北海道支社長インタビュー 「上見て進め、下見て歩け」
    • 森友通商 井上淳司新営業本部長に話を聞く
    • 全家協 「リビングワンダーランド2018」 9月6~7日に開催
    • カルタス・小澤社長インタビュー 流通コストの適正な転嫁と付加価値化を
    • 麻友 第102回総合見本市開く “狭小商圏”に対応した売り場作り提案
    • サプリコ・竹内会長インタビュー 新社長に平井誠一氏就任で若返りへ
    • 千葉卸組合50周年記念パネルディスカッション再録「地域卸の未来を拓く」
    • 17年北海道流通トピックス 大型店販売額は3年連続前年割れに
    • 18年度大店立地法新設届け出データ調査 出店件数・店舗面積とも減少
    • こもりコーポ・小森社長インタビュー お盆商戦に向け商品拡売図る
    • ピップ 「ウエルネスフェスタ2018」開催 人生100年時代サポート
    • 旭川石鹸販売・中島社長インタビュー 業務用品のトータル提案目指す


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。