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2018年7月25日号掲載記事より

コスモス薬品、2018年5月期決算 EDLP強化で既存店の伸長率高まる

コスモス薬品、2018年5月期決算 EDLP強化で既存店の伸長率高まる

 コスモス薬品は7月18日、2018年5月期決算説明会を開催。横山英昭社長、柴田太取締役経営企画部長、竹森基取締役商品部長の3名が出席し、同期の決算概要を説明した。
 同期の業績は、売上高5579億9900万円(前期比11.0%増)、営業利益227億4900万円(2.3%増)、経常利益252億5500万円(2.7%増)、当期純利益176億3300万円(3.2%減)となり、91年の決算期変更以来、27期連続の増収、営業・経常利益は10期連続の増益で過去最高益を達成した。当期純利益の減少は、前期に熊本地震の影響による保険金の戻りが約10億円計上された反動による。
 横山社長は、「前期は第1四半期に下方修正を発表し、心配をおかけしたが、社員一丸となって奮起し、第3四半期まで続いた減益を第4四半期の3カ月で挽回することができた。今回の業績の要因について『低価格品の品揃えを強化したため』との報道があったが、そのような事実はなく、消費者にとって安くて、近くて、便利なドラッグストアを目指し、毎日安い(エブリデイ・ロー・プライス)政策を一層強力に実行したことで過去最高益を達成したと捉えている。つまり物流や店舗作業の平準化を行い、自助努力で一層のローコストオペレーションの推進を図り、それにより生み出した原資をNBやPBで高品質の商品をより安く販売したことで消費者の支持が得られたものと認識している」と述べた。
 こうした政策により売上総利益率は前年同期より低下したが既存店売上高前年比は堅調に推移した。特に昨年12月以降、月次の既存店伸長率が高まった。
 販売費及び一般管理費については積極的な人員増強策の実施により人件費が増加、電気料金の高騰により水道光熱費が増加した。
 出店戦略は、自社競合による一時的な収益性の低下を厭わず、次々と新規出店を行うとともに、新商圏への店舗網拡大も図った。新規出店は中部地区11店舗、関西地区23店舗、中国地区19店舗、四国地区9店舗、九州地区33店舗の合計95店舗、スクラップ&ビルド等により10店舗を閉鎖し、同連末の店舗数は912店舗となった。

ライオン、「クリニカ」オーラルケアセミナー デンタルフロス習慣化へ

ライオン、「クリニカ」オーラルケアセミナー デンタルフロス習慣化へ

 ライオンは7月17日、「デンタルフロス習慣化」をテーマにした「クリニカ」オーラルケアセミナーを開き、“わかっていてもなかなか続けられない”状況から脱する新たなオーラルケア習慣を提案した。
 セミナーは、はじめに平野正徳快適生活研究所オーラルケアマイスターがデンタルフロスを習慣化できるようになった人の意識や行動を調査することで見えてきた「良きオーラルケア習慣を定着させるポイント」について説明。平野マイスターは「デンタルフロスをあたりまえの習慣にするためには、誰もが『面倒くさい』という意識の中でフロスの必要性や自分に合ったアイテムの選び方、上手な使い方――などの情報発信とルーティン化するための用具・アイデアなどタイミングの提案が大切になることを詳述した。
 次にオーラルケア事業部横手弘宣「クリニカ」ブランドマネジャーが「当社は、オーラルケアナンバー1メーカーとしてデンタルフロスが一般化していない日本で、誰もがフロスを使うためのマーケティングアクションに本気で取り組んでいく」と述べ、「クリニカ デンタルフロス」とデンタルフロスを“世の中ごと化”するための取り組みについて紹介した。

大下財団がシンポジウム開く 「2020年の五輪に向けて蚊対策を」

大下財団がシンポジウム開く 「2020年の五輪に向けて蚊対策を」

 大下財団(大下俊明代表理事)は7月13日、感染症や危険害虫など身近に迫る脅威に対して、正しい知識と情報を伝えるためにシンポジウム「デング熱媒介蚊~生物学から防除対策まで夏季の国際的なスポーツ大会開催に備えて~」を開催した。
 今回のシンポジウム開催の大きな目的は、19年9月から日本で開催されるラグビーワールドカップや20年7月から東京で開催されるオリンピック、パラリンピックに向けての媒介蚊対策の問題点を明らかにすることにある。さらに夏季のアウトドアスポーツや旅行シーズンに向けての対策ともなるテーマとなっている。
 シンポジウムは、国立感染症研究所名誉所員・昭和大学客員教授の小林睦生氏の司会で進行。各出席者が「蚊から媒介するフラビウイルス、デングウイルスを中心に」「ヒトスジシマカ・ネッタイシマカの生態学」「媒介蚊からのデングウイルスの分離と媒介能」「デング熱媒介蚊の分布と生態に与える気象条件」「2014年代々木公園における防除対策と媒介蚊発生状況」「デング熱媒介蚊の防除と殺虫剤抵抗性」のテーマで報告・講演した後、総合討論が行われ、活発な意見交換があり、司会の小林名誉所員が「オリンピック、パラリンピックまでには2年間あり、この間に各自治体に何ができるかをもう一度考えていたただき、管轄地域に外国人に人気の神社仏閣がたくさんあるとすればそういう場所でどれくらい蚊が発生しているかを今年の8月下旬から9月にかけて調べていただきたい。そのうえで翌年の防除対策を立てることが大切。データを集めて対策を立てる。そしてオリンピック、パラリンピックを迎えていくことが私の個人的な希望である」と締めくくった。

アース製薬、ハエ蚊用の「虫ケア用品」需要予測導入で最適な売り場づくり

アース製薬、ハエ蚊用の「虫ケア用品」需要予測導入で最適な売り場づくり

 アース製薬と日本気象協会は共同で、蚊対策用品の需要予測を行う仕組みを開発し、その活用を推進している。その取り組みの1つが、「蚊ケア指数」である。
 これは、蚊対策の必要度を「心配なさそう、でも油断大敵」のレベル1から、「蚊ケア必須」のレベル5まで5段階で表し、全国142地点の7日先までの指数を予測するというもの。
 同社では、この「蚊ケア指数」を、行楽やスポーツ、ガーデニングなどアウトドアでの様々な活動時の蚊対策や屋内への蚊の侵入防止など、生活者の蚊ケアに役立ててもらいたいとしており、5月1日から日本気象協会が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」において公開を行っている。
 一方、この「蚊ケア指数」はもともと、蚊対策用品の需要予測を行う計算式を活用して生まれたものであり、同社では、流通に対しても、この需要予測の仕組みを利用した売り場提案を実施している。更に、ハエ用の虫ケア用品についても同様に、日本気象協会の需要予測コンサルティングを導入し、店頭展開に向けてこの需要予測の活用を図っている。
 日本気象協会の需要予測コンサルティングは、気温や天気などとの関係性(気象感応度)の高い商品などを扱うメーカーや流通企業などが導入しているが、日用品では、同社が初の導入となる。
 虫ケア用品の中でも特にこの気象感応度の高いハエ蚊用の商品の需要予測を活用することで、販売店では商品発注や在庫調整の精度もアップさせることができ、更にシーズンオフに向けての余剰在庫を減らすことで返品削減にもつながるものとして注目を集めている。

花王、「キュキュットCLEAR泡スプレー」改良 新スプレーヘッド採用

花王、「キュキュットCLEAR泡スプレー」改良 新スプレーヘッド採用

 花王は9月8日、スポンジが届かない汚れを一気に落とすスプレータイプの食器用洗剤「キュキュット CLEAR(クリア)泡スプレー」を改良新発売する。
 最近の食器洗いの実態として、家族の生活パターンが多様化し、忙しくてすぐに食器洗いができないなどで、いつのまにかシンクに食器が溜まってしまうということがある。こうした背景から、特に「時間の経ったお弁当箱の油汚れが落としにくい」という意見があった。(17年花王調べ)
 そこで同社は、最も手強い「プラスチックに最後まで残る、油のヌルツキ汚れ」への洗浄力をパワーアップさせ、より簡単で清潔な食器洗いを実現した。
 具体的には、油のヌルつき汚れに効く成分を新たに配合。パワーアップした泡が、張りついた油汚れ内部により深く浸透していき、一気に微細に分解することで、すみずみまですっきり洗い上げる。さらに、新スプレーヘッドを採用し、1度のスプレーで、泡がすみずみの汚れまでより広く深く届いて浸透するようになった。
 お弁当箱やピック、お箸ケース、水筒の底や中栓、マグのストロー、ミキサーの刃、シリコングッズ、泡だて器のミゾ、ティーポットの注ぎ口などの、洗いにくかったミゾ・奥・スキマへのスプレー洗浄がおすすめ。1本で除菌・消臭・くすみ落としの3つの効果がある。


2018年7月25日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日本ヘルスケア協会、野菜で健康推進部会が啓発セミナー開催
  • 杉浦記念財団、埼玉で健康増進セミナー開催 地元医師の講演が盛況に
  • 厚労省・粧工連、化粧品規制に関する国際シンポジウム開く
  • 小林製薬、秋の新製品内覧会を大阪で開催 新製品、売り場提案など披露
  • ペティオ、秋の新商品商談会開催 「素材そのままフリーズドライ」発表
  • 大塚製薬、「消防士の熱中症」研究成果発表「ポカリスエット」新製品紹介
  • 日石工組東日本支部、自社ブランド育成講座開く マーケの基礎・商品企画

経営・施策

  • 牛乳石鹸共進社、「天神祭奉納花火」今年も協賛 限定うちわを配布
  • フマキラー、「大昆虫展inスカイツリータウン」に特別協賛

製品・サービス

  • 小林製薬、「のどぬ~る」発売30周年 シリーズの進化の歴史を紹介
  • ユニリーバ「CLEAR」、New Balanceとコラボ 限定品発売
  • 白十字、「サルバおむつとりかえ手袋100枚入」改良 大き目サイズ追加
  • 日本製紙クレシア、「スコッティ カシミア」などが好調な動き
  • 不二ラテックス、ピップと協力して「さるぼぼ」採用した妊娠検査薬発売
  • クロバーコーポレーション、「敏感なお肌のためのシリーズ」が人気

宣伝販促

  • サンギ、「薬用ハイドロキシアパタイト」配合歯みがき剤のキャンペ実施中
  • グラフィコ、「オキシクリーン500g」全額返金保証つきキャンペ実施中
  • 花王「サクセス」、大谷亮平が頭皮マッサージを実演する動画公開中

人事・組織

  • フマキラー、役員を選任
  • フェザー安全剃刀、役員人事を発表

決算

  • 薬王堂、2019年2月期第1四半期決算 売上高は2ケタ成長に
  • サツドラHD、2018年5月期決算 既存店売上好調も販管費増で減収に

調査・統計

  • KSP-POS 2018年6月 カテゴリー別ランキング
  • ユニ・チャーム、「ソーシャル・ウォーキング」アンケート内容を発表

イベント・展示会

  • ペット産業国際見本市「インターペット」出展募集開始 19年3月に開催

施設・店舗

  • 旭化成HP、本社を東京都千代田区有楽町に移転

訃報・葬儀

  • 訃報 水谷誠治氏(豊栄会長) 88歳

特集 【夏季特別号①】

    特別企画

    • 夏の入浴剤動向 暑い夏こそ、入浴で疲労回復 効果的な入浴剤に注目
    • 夏の入浴剤動向 花王 「バブ」夏の疲れとる入浴を提案
    • 夏の入浴剤動向 アース製薬 「温泡ONPO」からさっぱり炭酸湯発売
    • 夏の入浴剤動向 白元アース 「HERSバスラボ」クールタイプなど発売
    • 夏の入浴剤動向 バスクリン 「バスクリンクール」ICEBOXとコラボ
    • 夏の殺虫剤動向 18年の商戦前半は前年比98%で推移
    • 夏の殺虫剤動向 フマキラー 「本気から感動へ」積極的な商品開発を推進
    • 夏の殺虫剤動向 大日本除虫菊 ゴキブリ用殺虫剤「ゴうス」が好調
    • 夏の殺虫剤動向 アース製薬 「虫ケア用品」へ呼称変更後初の本格期に
    • 夏の殺虫剤動向 住友化学園芸 植物うまれの殺虫剤が前年比130%に
    • 夏の殺虫剤動向 東京企画販売 「虫ピタ!ウォッチ」など新発売
    • 流通経済研究所とTrue Data、「消費者購買行動年鑑2018」発行
    • ユニリーバ 髙橋社長兼CEO、戸崎副社長特別インタビュー
    • 世界遺産の海を守るシャボン玉石けん 「屋久島」「宗像・沖ノ島」
    • ランクアップ 起業13年目で年商100億円突破「マナラ化粧品」が好評

    特集 【夏の保存・調理関連品】

    • 夏の保存・調理関連品動向 安定した伸びが継続 適正価格での販売が重要
    • 夏の保存・調理関連品動向 旭化成HP 「サランラップ」今春改良
    • 夏の保存・調理関連品動向 グリーンフィールド 「鮮度まもる君」を拡販
    • 夏の保存・調理関連品動向 宇部フィルム 「ポリラップ」を訴求
    • 夏の保存・調理関連品動向 クレハ 「クレハカット選手権」を開催
    • 夏の保存・調理関連品動向 ライオン 「リードプチ圧力調理バッグ」好調
    • 夏の保存・調理関連品動向 リケンファブロ 「リケンラップ」が好評


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。