2018年7月11日号掲載記事より
花王、東京ディズニーランド&シーに新ハンドウォッシュエリア提供
花王は東京ディズニーランドと東京ディズニーシーに「ハンドウォッシングエリア」を提供しているが、このほど、東京ディズニーランドの「トゥモローランド」と東京ディズニーシーの「ミステリアスアイランド」に新しいエリアが追加されることになり、7月3日、オープンニングセレモニーが行われた。
花王が提供する「ハンドウォッシングエリア」は、2015年に、東京ディズニーランドの「クリッターカントリー」、東京ディズニーシーの「アメリカンウォーターフロント」と、両パークの1部のレストルームに設置されたスポットで、ボタンを押したり手をかざすとミッキーシェイプの泡が出てきて、楽しみながら手を洗うことができる。この「ハンドウォッシングエリア」の利用回数は約4300万回を超え、好評を得ている。
新しく誕生した「ハンドウォッシングエリア」は、東京ディズニーランドの「トゥモローランド」内にある「パン・ギャラクティック・ピザポート」付近、東京ディズニーシーの「ミステリアスアイランド」にある「リフレッシュメント・ステーション」付近に設置され、これで両パークの屋外の設置は4カ所となる。
オープニングセレモニーは、今回新しく設置された、東京ディズニーランドの「トゥモローランド」にある「ハンドウォッシングエリア」の前で実施された。
花王・澤田道隆社長執行役員は、「3年前に夢が叶う場所である東京ディズニーリゾートに“きれいに目覚める小さな魔法”と言えるハンドウォッシングエリアを開設させていただいた。ここで子供たち、家族が楽しく手を洗っている姿を見る度に、このエリアを提供させていただいて良かったと思う。子供たちが手を洗うことによって清潔、きれいに目覚め、そして家に帰っても1人で手洗いができるという習慣につながればと思っている。
花王グループは7月1日からESG部門を立ち上げた。環境、社会に対する活動を統治しながら進めていく部門である。花王らしいESG活動を“きれいアクション”と呼び、今後、グローバルに活動していくが、このハンドウォッシングエリアも衛生・清潔につなげていく活動であり、こうした活動をさらに広げていきたい。ハンドウォッシングエリアがパーク内の衛生だけでなく、家庭の衛生につながることを願っている」と述べた。
アルフレッサHC、第3回ソリューション提案商談会開催 実践型展示など
アルフレッサヘルスケアが主催する「2018ソリューション提案商談会」が6月29日、東京都大田区のTRC東京流通センターで開催された。3回目となった今回のメーンテーマは「INDUSTRYⅢ~新しいドラッグストアを考える」。当日、会場には朝から、ドラッグストアのみならず、調剤薬局、異業態関係者も多数来場し、終日盛況だった。
今回、提案する「Ⅲ」の内容は、「Innovation」「Interest」「Improvement」。すなわち、革新・関心・改良の3つの変化を、より具体的に分かりやすく展示している。また出展メーカーも、「お互い事前に協議して、ただ新製品を提案するのではなく、よりその小売企業のニーズに合うよう、展示商品の選択からのその適切な売り方まで詰めてきた」と話すように、例年にも増してその提案力に磨きをかけたと強調する。展示会場では、医薬品・健康食品の提案を軸に、それぞれ主要カテゴリーごとに、市場現況と分析、生活者ニーズ動向、そして都心型・郊外方等に分けた売り場の現況と、変化させるべき新提案を細かく見せていた。
さらには、第1回開催時から続く企画として好評なのが、独自の健康理論を持ち、マスコミを賑わせている著名な医師の講演だ。毎回、多くの来場者にとって、見学・視察における1つのアクセントとなっており、楽しみにしている関係者も多い。今回は、愛媛県で糖尿病専門クリニックを開設する西田亙医師だった。「病気がイヤならお口を清めなさい」と題し、歯周病の怖さとオーラルケアの重要性について独自の言い回しで解説した。
この他、同社と協働して実施した「棚割り成功事例」を詳しく紹介したコーナーや、主要カテゴリーの現状を、ボードでの展示だけでなく、映像にまとめて開示するなど新たな取り組みも実施された。
スギ薬局、愛知県安城市に「救急箱」100組を寄贈 贈呈式を行う
スギ薬局は6月23日、地元である愛知県安城市に同社が独自に商品選定したオリジナル「救急箱」100組を寄贈。その贈呈式が、同社と安城市とが共催した健康イベント「ケンサチウエルネスフェスタ」の会場で執り行われた。
贈呈式では、同社杉浦克典社長から安城市・神谷学市長に目録が手渡された。そして「救急箱」が市内の野球チームに所属する少年2人に渡された。
席上、この「救急箱」寄贈の意図について杉浦社長は、「創業以来、地域で生活される人たちのお役に立つことを念頭に置き、事業展開をしてきた。そこでドラッグストア(DgS)ならではのサポートとして何ができるかを検討したところ、安城市はスポーツが盛んな地域であるため、怪我をした時などでの救急対策として『救急箱』が重宝されるのではないかと考えた」と説明、安城市のスポーツ振興、健康づくりの進展に広く貢献していく思いを披露した。
また「救急箱」の中身についても言及。自社PB商品を軸に、「選りすぐりの、自信を持って推奨できるものばかりを入れた」と解説し、その使い勝手の良さを強調した。
同社は2016年まで安城市に本社を置き、現在でも市内で14店舗を展開するなど、その関係も深いことから、今後、この「救急箱」提供を通じ、運動時の救急対応のみならず、「何かあった時には、市内に14店舗あるスギ薬局の利用につながれば」と考えている。
この「救急箱」を活用することで、各アイテムの補充をしたり、入れ替えをする必要性が出た場合、同社の薬剤師や登録販売者への相談等、店舗活用機会の創出にもつなげたい考えだ。
伊勢半、「キスミーフェルム紅筆リキッドルージュ」体験イベントを開催
伊勢半は、紅筆と口紅が1つになった筆ペン型のリキッド口紅「キスミー フェルム紅筆リキッドルージュ」のプロモーションの一環として、「きれい応援プロジェクト 紅筆リキッドルージュ体験イベント」を6~9月にかけて全国6都市で開催。その皮切りとなるイベントを東京(6月30日、KITTEアトリウム)、埼玉(7月1日、イオンレイクタウン)で実施した。
同イベントでは、プロのメイクアップアーティストによるタッチアップブース、セルフメイク体験、キスミー フェルムで綺麗に変身した姿をプロのカメラマンが撮影するフォトブース、実際に商品を触ることができるセルフタッチアップブースなどを用意。東京・埼玉両会場のプロのメイクとセルフメイク体験合者は1000名を超え、サンプル配布は7200個となった。
また東京会場の特設ステージでは、イメージキャラクターの女優・賀来千賀子、メイクアップアーティスト・ピカ子によるトーク&メイクショーが開かれ、多くの来場者で賑わった。
今回のイベントについて伊勢半担当者は、「このイベントは昨年初めて実施したが、『キスミー フェルム紅筆リキッドルージュ』の認知度が上がり、売上増へと繋がったことから、今回も東京・埼玉を皮切りに、大阪、名古屋、福岡、札幌の全国6都市で展開する。ちなみに東京開催に合わせて、同じ日に会場近くにある新丸ビル内で紅筆リキッドルージュ愛用者40組80名を招いた使用体験会も行い、クチコミ効果を高めることができた。この勢いで地方イベントを盛り上げていく」としている。
アース製薬、人気アイドルを蚊から守りぬくプロジェクト開始
アース製薬は、人気アイドルの篠崎愛を「蚊」から守り抜く、前代未聞のプロジェクト「SAVE SHINOZAKI PROJECT」を6月1日に開始し、9月8日までの100日間実施する。
近年、蚊を始めとした病気を媒介する害虫を駆除・予防するニーズが高くなっているが、日本における蚊の研究の第一人者である医学博士の白井良和氏によれば、通常はひと夏で50カ所ほど蚊に刺されるリスクがあるという。蚊に刺されると感染症のリスクだけでなく、肌が赤く腫れたり、見た目も気になるので誰でも避けたいところだ。特にそれが、アイドルならなおさらだ。
そこで、同社は「肌が注目されやすいアイドルは、なおさら蚊から肌を守らなければならない!」というコンセプトを掲げて、虫ケア用品の効果の検証をするとともに、害虫駆除・予防の重要性を伝えるために、このプロジェクトを開始した。
同プロジェクトには、毎年蚊に刺されやすく困っているという人気アイドルの篠崎愛を起用し、同社の蚊とり用品「アースノーマット」シリーズで蚊の駆除、虫よけ用品「サラテクト」シリーズの製品で虫よけ対策を行い、プロジェクト目標として100日間で虫さされ10カ所以内を目指す。そして、毎週蚊(火)曜日には、篠崎愛の公式Twitterで、蚊に刺されたかどうかを自ら経過報告を行う。
また、同社の特設サイト(https://www.earth.jp/save-shinozaki/)では、篠崎愛のTwitterによる経過報告がまとめてチェックできるほか、Twitterを通じて篠崎愛に応援コメントを送ることができる参加型コンテンツも用意している。
2018年7月11日号 記事一覧
会合・発表会
- 日本卸売学会、平成30年度第1回研究例会開催 4つの研究報告行う
- JADMA、第7回定時総会開く 平成30年度の事業計画を発表
- 花王、「ソフィーナiPベースケアエッセンス」発表 「血管力」に着目
- 花王、「エッセンシャル」新製品発表会 洗うだけでヘアケアがラクに
- カイロ工業会、定期総会開催 新会長に中村聖一郎氏(桐灰化学)が就任
- ライオン、バファリン「TIME IN A BOX」キャンペーンプレス発表会開催
- パナソニック、年末商談会開催 「エボルタNEO」増量パックなど発売
- 白元アース、秋季新製品提案会開き「Naturalミセスロイド」等を披露
- JILS、第8回定時総会開催 2018年度の活動方針を説明
- 日本香堂、お盆需要期キャンペーン発表 “継続展開”で機会ロス撲滅図る
経営・施策
- アース製薬、各地で「虫ケア」啓発活動 出前授業やブース出展など実施
- ローソン、中国・安徽省に5店舗同時オープン
- P&G「ジレット」、ジレット公式ストア楽天市場店をオープン
製品・サービス
- ジュリーク・J、主力製品「ハーバルシグニチャーコレクション」改良
- デンタルプロ、「デンタルプロ歯間ブラシI字型」4本入り少量パック発売
- サラヤ、「アラウ.」「ハッピーエレファント」リニューアル品が好評
- ライオン、「アクロン」改良 服の見た目は洗剤でも変わることを訴求
- ユニリーバ、「ダヴ ボディウォッシュ コンフォート」新発売
宣伝販促
- 小林製薬、漫画を読んで応募すると極上ランジェリーが当たるキャンペ実施
- サンギ、夏休みイベントで歯の仕組みを学べるワークショップを開催
- 全日空、訪日実外国人向けプロモーションパッケージ第2弾を7月から開始
人事・組織
- メディパルHD、グループ役員人事を発表
- エステー、7月1日付けで人事異動を発表
- 花王、7月1日付けで人事異動・機構改革を発表
- カネボウ化粧品、人事異動を発表
- カメヤマ、役員を選任
- 牛乳石鹸共進社、役員選任
- 日本製紙クレシア、役員人事を発表
- リブドゥコーポレーション、役員を選任
- 住友化学園芸、役員人事を発表
- 西日本プラスチック製品工業協会、新会長に下俊男氏が就任
- 日本薬業研修センター、代表理事に中込和哉氏が就任
研究・開発
- マンダム、「塩基性青124」に毛髪は染まり皮膚は染まりにくい特性見出す
調査・統計
- 経済産業省 18年4月度洗浄剤統計 3カ月連続マイナス成長
- 西化工 18年1~3月化粧品統計 ヘアケア3品が前年増、ファンデは減少
イベント・展示会
- G&G、第49回秋季展示商談会開催 75社約1200SKU商品が一堂に
- ユニリーバ、「ラックスガールイベント」開く プロサーフィン選手が登場
- ユニリーバ、ボタニフィークボディソープ発売を記念しナイトプール開催
施設・店舗
- 片倉工業、「コクーンシティ」が市民緑地として認定 民間企業で初
時評・コラム
- 時評 物流改善に向けての好手に
特集 【H&BC/AT】
- 総論 好循環が市場の活性化導く 高付加価値品での売上・利益確保を
- 固形石鹸 高単価でも購入する“パーソナルユース化”進む
- ハンドソープ・洗顔・ボディ用洗浄剤 衛生意識向上で市場は好調持続
- ヘアケア 縮小に下げ止まりも活性化に課題 プレミアム市場の拡大が鍵
- ヘアカラー 17年は白髪用約640億円、黒髪用約81億円で推移
- スキンケア化粧品 17年は前年大きく上回る インバウンド需要の継続で
- 制汗剤 剤型併用拡大で市場活性化 直ぬりタイプが人気に
- 衣料用洗剤 市場は横バイ傾向 液体は伸長も粉末の減少止まらず
- 洗濯仕上剤 柔軟仕上げ剤は1000億円突破後も市場は拡大
- 台所用洗剤 17年は数量微増も金額は微減 大容量タイプの定着進む
- 住居用洗剤 「簡単・時短・省力」が顧客獲得の鍵に
- ウェットシェービング 17年は微減 女性用カミソリ、男性用替刃も低調
- 入浴剤 健康志向の高まり、癒しブームで市場は堅調に推移
- オーラルケア 高付加価値品の好調続くも17年はやや成長鈍化
- 殺虫剤 前半戦での需要獲得が市場回復の鍵
- 芳香消臭剤 部屋用スティックタイプが市場を牽引
- 繊維製品防虫剤 市場を活性化させる取り組みが急務
- OTC医薬品 スイッチ化促進とセルメ税制認知が試金石
- ガーデニング 市場拡大に向け、積極的な取り組み続く
- 家庭用手袋 衛生対策の伸長で使用頻度高まり拡大傾向に
- ペット関連品 ペットフード、ペット用品ともに伸長 飼育頭数増加が課題
- フェミニンケア 高付加価値商材のコンスタントな提供継続が重要に
- 家庭紙 高付加価値製品が多彩なユーザー囲い込みに成功
- 子供用紙おむつ 少子化傾向更に進展 高機能製品開発で市場活性化図る
- 大人用排泄ケア 高齢社会の進行で需要高まり、関連市場は伸長
- 線香 17年市場は304億円、前年比101%とわずかに前年上回る
- ローソク 主要使用層の高齢化、若い世代の供養離れで減少傾向に
- 電池 17年はほぼ横バイ 14年以降1600億円後半で安定推移
- ラップ・調理・保存関連品 ラップ市場は堅調推移 適正価格で安定販売を
- アルミホイル・アルミ箔関連品 シリコーン加工ホイルが成長 市場は堅調
- コンドーム 各社、消費者目線でエイズ予防啓発活動を積極展開
- カイロ 17年は市場規模が4年ぶりに300億円台を回復
- 機能性表示食品 高まる「食と健康」ニーズ 市場は1600億円超に
特別企画
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