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2018年5月23日号掲載記事より

PALTAC、2018年3月期決算と新中期経営計画を発表

PALTAC、2018年3月期決算と新中期経営計画を発表

 PALTACは5月17日、「2018年3月期決算及び中期経営計画に関する会見」を開き、二宮邦夫代表取締役社長、嶋田政治常務執行役員経営企画室長が出席し、過去最高となった同期の業績、「『1兆円 その先へ』~攻めの投資で流通改革に挑戦~」をビジョンとした中期経営計画(19年3月期~21年3月期)について説明した。
 同期の業績は、売上高9666億円(前期比4.8%増)、売上総利益760億円(6.6%増)、販管費530億円(1.6%増)、営業利益230億円(20.3%増)、営業外損益24億円(2%増)、経常利益254億円(18.2%増)、当期純利益174億円(19.5%増)の増収増益となり、売上高・利益ともに創業以来、過去最高を更新した。
 品目別売上実績は、化粧品2545億円(前期比7.1%増)、日用品4120億円(4.3%増)、医薬品1356億円(2.3%増)、健康・衛生関連品1507億円(4.9%増)、その他136億円(4.1%増)。
 中期経営計画については、ビジョン(PALTAC VISION 2021)は「1兆円 その先へ」~攻めの投資で流通改革に挑戦~」(卸の枠を超えた研究開発と新技術への挑戦により人々の豊かで快適な生活の実現に向け社会インフラ企業の役割を果たす)と設定。また、重点戦略(ビジョンを実現させる4つの柱)として、①サプライチェーン全体の効率化に向けた利益の再投資②新技術とノウハウを融合した新物流モデルの確立③「強み」に磨きをかける品質を伴った生産性の向上④お取引先様の課題解決に資する人材・組織の強化――を挙げた。
 中計最終年度(21年3月期)の数値目標は、 売上高1兆700億円(18年3月期比1033億円増)、営業利益275億円(44億円増)、経常利益300億円(45億円増)、販管費率5.19%(0.30%減)。

JACDS、「設立20周年記念事業」概要発表 海外視察等14事業を予定

JACDS、「設立20周年記念事業」概要発表 海外視察等14事業を予定

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は5月11日、記者会見を開き、今年6月1日からスタートさせる「設立20周年記念事業」の主な概要について発表を行った。実施期間は、今年6月1日~来年6月30日まで。責任者は、JACDS事業推進委員会委員長の貴島浩史氏(ミック・ジャパン社長)が務める。
 貴島委員長は会見で、現在14の取り組みが決定もしくは予定されていることを披露。「海外視察セミナー」「国内店舗視察・政策セミナー」「最新情報セミナー」「薬剤師フォーラム」などの各種セミナーのほか、来年3月開催予定の「第19回JAPANドラッグストアショー」も記念事業として位置付けられている。
 この他、推進する「街の健康ハブステーション」構想に関する取り組みとして、「コンシェルジュ・マスター」制度の普及、受診勧奨ガイドラインの作成、「食と健康」・「電子タグ(RFID)」・「管理栄養士の活用」をテーマとした3つの「ドラッグストア成長戦略プロジェクト」の設置も発表され、前者2つに関しては来年3月までに販売マニュアルや研究報告書を作成して、具体的に取り組んでいく方針だ。また今月よりスタートした個店とチェーンドラッグとの新たな連携を模索する「滋賀県モデル」事業についても、年1回のセミナー開催を軸にビジネスモデル構築に向けた研究を本格化させる。
 なお、式典等については、「設立20周年記念式典」及び「祝賀パーティー」が来年6月3日・東京・ホテルニューオータニ赤坂で開催されるほか、「記念誌」の発行も予定する。
 貴島委員長は「併せて、ドラッグストア業界発展に尽くした業界関係者の表彰や感謝状の贈呈も考えている。現時点で決定していることは以上だが、関係者で新たな提案があればぜひ挙げていただきたい」と述べ、次の20年を見据えた企画や提案を呼び掛けた。

近石工、通常総会開催 新理事長に西本博氏(東邦)が就任

近石工、通常総会開催 新理事長に西本博氏(東邦)が就任

 近畿石鹸洗剤工業協同組合の第68回通常総会が5月17日、開かれ、組合員・賛助会員ら55名が出席した。
 永井副理事長(クロバーコーポレーション)のあいさつに続き、組合員23社の内14社の出席と委任状9社により、総会成立を宣言。
 議長に奥中理事(マスター)を選出し、①平成29年度事業報告書、収支決算書、財産目録、貸借対照表、損益計算書、剰余金処分案及び会計監査報告の承認に関する件②平成30年度事業計画案及び収支予算案の承認に関する件③平成30年度経費の賦課に関する件④日本石鹸洗剤工業組合の経費負担に関する件⑤理事・監事全員任期満了につき改選に関する件――の各議案を審議・承認した。
 第5議案では新役員を決定し、全ての議案審議の後、西本新理事長(東邦)が「今から1カ月ほど前、澁谷副理事長から、新理事長推薦について熱意あるお話があり、今回引き受けることとなった。瀧山前理事長の後任として至らない点もあるが、組合員、賛助会員の皆様のご協力を賜りながら組合の発展に寄与したい」とあいさつ。
 続いて、新副理事長3氏と新理事2氏があいさつを述べ、総会を終了。休憩をはさみ、スマイルマーケティング・高橋健三氏を講師に迎え、「犬も歩けば何かに当たる? 新しいヒントのつかみ方」のテーマで講演が行われた後、別室で懇親会が開かれた。
 今回、懇親会の前に、「故瀧山理事長を偲ぶ会」が行われ、初めに澁谷理事(澁谷油脂)が「今日の通常総会には、瀧山氏と親交のあった方が多数出席されることから、こうした機会を持つこととなった。瀧山氏は生前、『どこにも負けない組合にしたい』というのが口癖であった。本日、西本新理事長と3名の副理事長が就任したが、この体制で組合を盛り立て、同氏の描いていた組合を実現してほしい」と述べ、故人の経歴紹介、黙祷に続き、澁谷理事から瀧山前理事長に対する感謝状が、日本合成洗剤の西本義治社長に手渡された。

ライオン「Magica」、kippisコラボ企画第2弾を数量限定で発売

ライオン「Magica」、kippisコラボ企画第2弾を数量限定で発売

 ライオンは、宝島社がプロデュースする北欧発のライフスタイルブランド「kippis(キッピス)」とコラボレーションし、「Magica」のつめかえ用大型サイズ2本と「kippis」オリジナルデザインのポンプボトルをセットにした「Magica×kippisコラボセット」の第2弾を6月1日、数量限定で発売する。
 同社が昨年11月に限定発売した「Magica×kippisコラボセット」第1弾は、発売前から同社お客様センターに問い合わせが多数あったほか、SNSを中心に話題となり、発売時には即日完売する店舗も多く「Magica」シリーズトータルの売上げは前年同期比130%(17年11月出荷金額ベース、同社調べ)を超えるヒットとなった。
 「kippis」は、毎日の生活を元気にしてくれるデザインを展開している北欧発のライフスタイルブランドで、北欧の人々のライフスタイルに共感し、「生活の中でデザインを楽しむ」というブランドの共通理念を通じて繋がり、コラボレーション企画を展開している。

アイスタイル、韓国・新羅免税店と提携「@cosme J Beauty Park」オープン

アイスタイル、韓国・新羅免税店と提携「@cosme J Beauty Park」オープン

 「Beauty×ITで世界№1」を目指すアイスタイルが今年、中国、台湾、香港に続き韓国に進出する。世界有数の免税店である新羅免税店(運営=ホテル新羅)と提携し、その第1弾として新羅免税店の旗艦店「ソウル本店」内に日本コスメゾーン「@cosme J Beauty Park」を6月にオープン。今後1年以内に同じ形態を韓国市内及び空港の新羅免税店3店舗でも計画しており、両社ではこの提携による年間売上として3年後の2021年度に1億3000万㌦を想定している。
 アイスタイルのグローバル展開について、吉松徹郎代表取締役社長兼CEOは「当社はこの2年間、アジアを中心にグローバル進出に注力してきた。中国では12年にistyle Chinaを設立し、台湾では昨年に初の海外店舗をオープンして以来、1年間で4店舗まで拡大した。今月には香港に1号店をオープンし今後拡大する予定だ。今回、ホテル新羅様との提携により、東アジアでの重要なマーケットである韓国まで網羅できるようになった」といい、韓国で需要の高まる日本製化粧品“J Beauty”のシェア拡大を目指す。
 提携先の新羅免税店は、売上高35億6000万㌦(17年度実績)を誇る世界有数の免税店であり、強みの化粧品分野では世界最大規模を有する。
 なお、同社は5月16日、東京・赤坂の同社本社で同件に関する記者会見を開催。吉松社長、アイスタイルトレーディング・遠藤宗代表取締役社長、ホテル新羅免税店事業部門・ハン社長、同キム・免税店事業部MD担当常務の4名が出席した。


2018年5月23日号 記事一覧

会合・発表会

  • サンスター、「歯と口の健康週間」の取り組み内容を発表
  • 浴用剤工業会、「第30回定期総会」開催 新会長に小谷氏(クラシエHP)
  • 東流社、「なとわ会」総会開催 第23期は増収増益 売上高2.1%増に
  • 歯磨工業会、今年度「歯と口の健康週間」概要発表 工業会ビジョンを制定
  • ディーエイチシー、大人のキレイを叶えるメークアップシリーズ発表
  • ビッグデータマーケティング教育推進協会設立 記者会見開催

経営・施策

  • ヘンケルジャパン、カンボジアでの社会貢献活動の事前研修会開催
  • ライオン、合弁会社の詳細確定 MES製造・販売の競争力強化へ増資

製品・サービス

  • PRページ ライオン 「ルック」から新サブブランド「ルックプラス」登場
  • 日本グリーンパックス、秋冬の新作発表会開き新製品8品を披露
  • クラシエHP、“白いHIMAWARI”今年も限定で発売
  • 小林製薬、白を基調とした「消臭元」の夏限定パッケージ発売

宣伝販促

  • エステー、「ムシューダ」CMが5月前期CM好感度調査で総合1位獲得
  • アース製薬、ダニ対策の情報サイト「Danny」リニューアル
  • カメヤマ、同社史上最大3000名に賞品が当たる夏の感謝キャンペーン実施

人事・組織

  • コスモス薬品、横山英昭氏が代表取締役社長に就任へ
  • ファンケル、役員異動を発表

決算

  • アルフレッサHD、増収増益に セルメ事業は調剤薬局への物販提案を深耕
  • バローHD、18年2月期連結決算発表 中部薬品(Vドラッグ)は増収減益
  • メディパルHD、連結決算は増収増益 中期ビジョン深耕で過去最高益
  • 資生堂、1~3月業績は増収増益 プレステージブランドが好調

研究・開発

  • 花王、「第50回市村産業賞貢献賞」受賞 スラリーレオロジー改質剤の開発

イベント・展示会

  • ユニ・チャーム、「ソーシャル・ウォーキング」体験会を東京で開催
  • ファンケル、「コラーゲンリスタート宣言」イベントを女性誌と共催

時評・コラム

  • 泡沫 社会貢献を最優先する決算報告が流れに


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。