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2018年4月4日号掲載記事より

富士薬品、「お客様感謝フェスタ」開催 初の来場者1万人越えに

富士薬品、「お客様感謝フェスタ」開催 初の来場者1万人越えに

 グループ全体で約1230店舗を展開するドラッグストアチェーンの富士薬品は3月18日、地元埼玉県で恒例のユーザー対象イベント「お客様感謝フェスタ」を開催。9回目にして初の来場者1万人超え(約1万4000人)を果たした。
 同イベントの特徴は3つ。1つが代理店など外部業者を使わず、同社社員スタッフが企画から運営まで全てこなし、取引先メーカー・卸がそれに協力するというもの。
 2つ目が会場内ではメーカー名表示を極力抑え、提案する商品特性(身体の悩みやサポートする生活シーン)をブースタイトルとして掲示していること。
 例えば、花王なら「ラク・トク・エコで毎日キレイ!」、ライオンなら「お口の悩み解決!」というように、洗剤や歯磨きなど展示する商品のセールスポイントをコピー化し、「その商品が生活者に何をしてくれるのか」の理解につながる紹介になっている。
 3つ目が、そのブースで見たり聞いたりした商品をその場で購入できること。
 「数年前から『説明を聞いて欲しくなった』と会場での購入を希望される人が増えてきたため、店舗販売業の許可も取った」(執行役員ドラッグストア事業本部企画推進部長・北原直仁氏)
 最近の傾向として家族連れの参加割合が増えているため、今回も子供向けの企画が多数用意されていた。その1つが「キッズもの作り体験コーナー」だ。
 今回、日用品カテゴリーからは、PALTAC、花王グループカスタマーマーケティング、日本製紙クレシア、ライオンの4社が協力。それぞれ、「手作り乾電池教室」「ビオレu泡ハンドソープのオリジナルボトルをつくっちゃおう」「世界に1つのティッシュBOXを作ろう」「オリジナル洗剤ボトルを作ってみよう」と題した教室を開催した。

ユニリーバ、髙橋康己副社長が社長兼CEOに就任

ユニリーバ、髙橋康己副社長が社長兼CEOに就任

 ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングはこのほど、取締役副社長兼営業本部長の髙橋康巳氏を、4月1日付けで代表取締役社長兼CEOとする役員人事を発表した。
 髙橋氏は1965年8月6日生まれ。千葉県出身。1989年日本リーバ(現ユニリーバ・ジャパン)に入社。95年9月ユニリーバ本社(英国)に出向し、以後、ヘレン・カーチス・ジャパンのプロジェクトアカウンタント(96年10月出向)、ディバーシーリーバ・ジャパンのコマーシャルダイレクター(98年4月出向)、ユニリーバ・ジャパンのサプライチェーンダイレクター(2000年4月就任)、ユニリーバ・南アフリカのプランニングダイレクター(08年5月出向)、ユニリーバ・ジャパンの代表取締役兼ユニリーバ・ジャパン・サービス代表取締役(12年5月就任)、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングのカスタマーディベロップメントダイレクター(14年7月就任)を経て、15年1月同社取締役副社長兼営業本部長に就任し、現在に至る。
 なお、髙橋社長兼CEOは同日付けで、清涼飲料マーケティング等を行うユニリーバ・ジャパン・ビバレッジ代表取締役にも就任した。
 ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング取締役副社長兼営業本部長の後任には、前広域営業部統括部長の戸崎佳彦氏が同日付けで就任。また、同社前代表取締役プレジデント&CEOのフルヴィオ・グアルネリ氏(前ユニリーバ・ジャパン・ビバレッジ代表取締役)は同日付けで、ユニリーバ・イタリア社エグゼクティブヴァイスプレジデントに就任した。

花王、「薬用ピュオーラ泡で出てくるハミガキ」発表 “泡を舌に直のせ”

花王、「薬用ピュオーラ泡で出てくるハミガキ」発表 “泡を舌に直のせ”

 花王は3月28日、都内で報道関係者を対象にした「ピュオーラ新商品&新CM発表会」を開き、日本初の使い方「泡を舌に直のせ」する「薬用ピュオーラ泡で出てくるハミガキ」(4月7日発売)を発表。これまでにない新しいタイプのハミガキの提案で消費者ニーズに応え、市場の活性化を図る考えを表明した。
 発表会は、野口真紀子ブランドマネジャーが「人生100年時代を迎え、健康に生きるために、働き盛りの人に着目してもらいたいのが歯周病」との考えを伝え、歯周病は歯を失う原因となるだけでなく、糖尿病など全身健康を阻害する要因になると指摘されていることに触れ、「進行が気づきにくい歯周病を意識し、予防していくためには、ねばつき・口臭・歯肉炎などの口内トラブルをアラームと捉え、歯周トラブルをケアし、予防することが必要。『ピュオーラ』はそのためのブランドであり、今日発表する『薬用ピュオーラ泡で出てくるハミガキ』は、歯周トラブルの中でも最も悩みの深い、口臭を防止する、“泡を舌に直のせ”する新しいタイプのハミガキ」と説明した。
 次に新CM「泡で出てくるハミガキ!新発売」篇が上映され、CMに出演するマツコ・デラックスが登場。花王のオーラルケア研究の専門家・矢納義高パーソナルヘルスケア研究所室長と口臭や新製品のポイントをユニークなトークを交えて説明した。
 ポイントは、①年齢とともに口臭の不快度が劇的に変化(口臭原因の1つスカトールが40代から急激に増加)②口臭の主な原因は舌に多く存在する菌(菌のかたまりが不快臭を産生)③四半世紀の研究の先に行きついた答え(口腔内の菌研究から、不快な口臭の原因の1つである“舌の上の菌”に着目した新商品はキメ細かい泡が舌の上に密着し、殺菌することで口臭を防ぐ)――の3つ。また、マツコ・デラックスはトークの中で、「薬用ピュオーラ泡で出てくるハミガキ」を使った感想について「毎日、歯みがきしている間に舌もケアしてくれるのはとても便利。勝手に口の中の歯以外のところも洗浄してくれている」と述べた。

コスメネクスト「@cosme store」、ららぽーと富士見店に出店

コスメネクスト「@cosme store」、ららぽーと富士見店に出店

 アイスタイルの子会社・コスメネクストは3月23日、埼玉・ららぽーと富士見店内に@cosmeのリアル店舗「@cosme storeららぽーと富士見店」をオープンしたが、これに伴い同日、報道関係者を招いて内覧会を実施した。
 ららぽーと富士見店は2015年4月に開業し、ららぽーと全国15店舗店中5番目の売上規模(年商452億円)を誇る。同店10㌔圏内に161万人が暮らす大きなマーケットボリュームを有し、近辺に競合となる大型商業施設がないなど、好立地なエリアにあり集客力は高い。
 @cosme store国内累計25店舗目(関連店舗含む)となる「@cosme storeららぽーと富士見店」は売場面積約148平方㍍、取り扱いSKUは約6000~7000と全店舗の中で中規模クラスだが、「ディオール」「イヴ・サンローラン・ボーテ」「クリニーク」「ランコム」「ジョルジオ アルマーニビューティ」「シュウ ウエムラ」など、これまで百貨店以外で取り扱いの難しかったブランドを初めて導入し、これまで以上の幅広い品揃えを実現した。
 今回ようやく導入できた背景には、既に@cosme(EC事業)で百貨店ブランドを取り扱っていることや、百貨店業態そのものが厳しい状況に置かれていること、百貨店ブランドはカウンセリング販売を重視しているが、@cosme storeでもカウンセリング販売をしっかり行っていることが評価されたことによる。また、ららぽーと富士見店周辺に競合となる百貨店はないため、百貨店ブランドのニーズは高いと考えた」(遠藤社長)。
 これによりコスメネクストでは同店を「百貨店ブランド、専門店ブランド、通販ブランド、一般化粧品のチャネルの垣根を越えた『@cosmeのリアル店舗ともいうべき理想のチャネル横断型店舗』」と位置付けている。そのため店内は各百貨店ブランドの世界観を表現したゾーンと他の売り場のゾーンとをゆるやかにゾーニングしたレイアウトで客が双方を自由に行き来できる空間にした。
 ららぽーと富士見店は3階のフロア構成で、@cosme storeは全館で1番の集客ゾーンである1階フロアの左半分側に入居。「平日と休日の込み具合の差をよく見ながら運営面での工夫をしていく」(遠藤社長)とし、月商約2000万円以上の売上げを目標としている。

マツモトキヨシ、「matsukiyoLABO」関西1号店を天王寺にオープン

マツモトキヨシ、「matsukiyoLABO」関西1号店を天王寺にオープン

 マツモトキヨシは3月21日、「薬マツモトキヨシ あべのキューズタウン店」(大阪市阿倍野区阿倍野筋)をリニューアルし、関西エリア初となる次世代型ドラッグストア「matsukiyo LAB」(マツキヨラボ)の併設店舗としてオープンした。
 同社が展開する「matsukiyo LAB」とは、地域の生活者の健康的な暮らしを支えるため、「薬剤師」「管理栄養士」「ビューティースペシャリスト」などの専門スタッフが、美と健康をトータルサポートするヘルスケアショップで、同店が10店舗目、関西エリアでは初の店舗となる。
 同店では、管理栄養士が参画し、配合素材と配合バランスを追求して開発した「matsukiyo LABサプリメント」をはじめとする「matsukiyo LAB」商品の販売に加え、店内に設置された「サプリメントバー」「ビューティケアスタジオ」「ヘルスケアラウンジ」のそれぞれで、専門スタッフによる「美と健康」をトータルにサポートするサービスが用意されている点が大きな特長となっている。
 このほか、店内には、無料で気軽に利用できる「セルフチェックコーナー」が設置され、体調管理をサポートするヘルスチェック機器(血圧計、体組成計、骨密度や血管年齢・ストレスチェック計)が利用できるようになっている。
 今回の店舗リニューアルでは、店舗デザインも一新。「matsukiyo LAB」共通のモノトーン調のデザインの外装と、白い床面と木目調の壁面による清潔感と温かみを備えた明るい内装が採用されている。売り場面積は約420平方㍍で、取り扱いアイテム数は約1万7000SKU(リニューアル前は約1万6000SKU)。特にOTC医薬品、化粧品、健康食品はアイテム数が約10%増に強化されている。


2018年4月4日号 記事一覧

会合・発表会

  • JACDS、20周年記念事業計画を発表 薬剤師取り巻く環境変化で提言も
  • ファンケル、2030年の創業50周年に向けて第2期中期経営計画を発表

経営・施策

  • アース製薬、「兵庫県障害者スポーツ応援協定」を締結
  • ゲンキー、ネット通販子会社のゲンキーネットを吸収合併
  • 綿半HD、「綿半グループ四二〇年史」を発刊
  • 桃谷順天館、岡山県の高校生が考案したハンドクリームを製品化
  • 小林製薬、中国の医薬品製造販売会社を取得、現地統括会社を設立

製品・サービス

  • ファンケル、30歳前後女性向け新スキンケアブランド「アンドミライ」発売
  • 花王、「ロリエエフしあわせ素肌」から「超スリム特に多い夜用」を新発売
  • ユニ・チャーム、「グラン・デリ」から超小型犬用ドッグフード発売
  • サンスター、「ガム歯周プロケアソフトピックカーブ型」SS~M新発売
  • 大王製紙、エリエールティシュー企画品「メッセージデザインBOX」発売
  • 日本製紙クレシア、「ポイズメンズシート」など新商品・リニューアル品
  • UYEKI、「カビトルデスPRO」梅雨期のカビ・黒ずみ対策として人気
  • サンギ、「アパガードプレミオ トラベルセット」新色オレンジを追加

宣伝販促

  • マンダム「ギャツビー」デオドラントシリーズ「#ガチ勢応援」キャンペーン実施
  • オカモト、「オカモトゼロツー」10周年記念1コ増量キャンペーン実施中
  • ライオン、「ソフランプレミアム消臭プラス」新CM放映 相葉雅紀が出演
  • 白十字、「サルバやわ楽パンツ」発売1周年記念キャンペーン実施
  • 貝印、内田理央オリジナルコスメポーチ付き限定セット発売

人事・組織

  • 中央物産、4月1日付け役員人事を発表
  • 資生堂、執行役員、体制変更、人事異動を発表
  • 王子ネピア、用名浩之氏が取締役副社長に昇任
  • ライオン、山田悦朗氏が特販事業本部長に就任
  • ファンケル、組織改定・人事異動を発表

決算

  • プラネット、2018年7月期第2四半期は売上高伸長 EDIデータ量が増加

研究・開発

  • ユニ・チャーム「トレパンマン」 トイレトレーニング初期の行動研究発表

調査・統計

  • 経済産業省 18年1月度洗浄剤統計 合成洗剤不振も柔軟仕上げ剤は活況
  • JFA 18年1月度コンビニ統計 既存店ベース売上高8カ月ぶり増に
  • JCA 18年1月度チェーンストア統計 マスク、カイロなどが好調

イベント・展示会

  • ニトムズ、世界一のデザイン祭典に出展 空間装飾「HARU」を紹介
  • クスリのマルエ、「セルメアワード」で初受賞 登販・田口さんが特別賞
  • 日本香堂、子ども絵画館inお台場開催 コンクール入賞作品を展示
  • デンタルプロ、「ドラッグストアショー」ブースコンテストでデザイン賞に
  • 花王、「とびはねグルメも白くなる」キャンペーン グルメイベントを実施

時評・コラム

  • 泡沫 花吹雪舞う移ろいの中で

特集 【殺虫剤・虫対策用品】

    特別企画

    • 家庭用殺虫剤関連市場 安定成長の取り組みが課題 イカリジンに注目
    • フマキラー 大下社長インタビュー 効力を徹底追求した商品を開発
    • ライオン 殺虫剤需要期に向けて「バルサンプロEX」など拡販
    • 大日本除虫菊 平野本部長インタビュー シーズン序盤の予防商品に注力
    • 住友化学園芸 「ムシズバジェットナチュラル」が女性に好評
    • 児玉兄弟商会 西郷隆盛がトレードマークの「ニュー南洲香」に注目集まる
    • 立石春洋堂 「虫よけサマー プレートタイプ160日用」新発売
    • 白元アース 「リラックマ虫よけプレート」などパッケージリニューアル
    • アース製薬 「虫ケア用品」へ呼称変更 多彩な新商品投入で市場拡大図る
    • ウエ・ルコ 人気の「蛙田シリーズ」から新製品2品発売
    • オカモト ゴキブリ駆除剤「インピレス ホウ酸ダンゴ45%24P」新発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。