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2018年3月28日号掲載記事より

「第18回JAPANドラッグストアショー」が盛況、来場者は約12万人

「第18回JAPANドラッグストアショー」が盛況、来場者は約12万人

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は3月16~18日の3日間、千葉県・幕張メッセで恒例の「第18回JAPANドラッグストアショー」を開催。期間中、海外関係者を含む約12万人もの人々が訪れ、例年に劣らず盛況だった。
 18回目となる今回は、テーマに「人に、地域につながるドラッグストア」を掲げたように、地域における業態の価値創造とその社会的役割について、具体的な事例の展示が目立った。特に、協会が目指す「街の健康ハブステーション」構想への取り組みの一端が披露されていたのが特徴的だった。
 開会式の挨拶で、青木桂生会長(クスリのアオキホールディングス会長)は、「第1回開催時では商業統計にもドラッグストアの文字はなかった。それが今、コンビニを追い抜くかという時代となった」と振り返りつつ、業態の急成長の背景として「高齢化が進む中、地域生活者に必要なサービスの多くを提供できる業態はドラッグストアだけだという認識が高い」ことを挙げ、今後も生活者を満足させ続ける業態づくりに注力する必要性を説いた。
 「近くて便利、多様なサービスの提供ができる店づくりが重要。商品の提供のみならず、予防領域でも地域生活者に情報提供ができれば、本当の意味で時代の主役になれる」
 そう青木会長はドラッグストアの将来展望について語り、10兆円産業化に向けて、社会貢献のできる業態に育成していく考えを強調した。
 出展者代表として挨拶した、あらた社長執行役員COOの須崎裕明氏も「今やドラッグストアは社会インフラとして生活に欠かせない存在となった。ショーの内容も大きく変わり、業態の在り方に関する情報発信の場となってきた」と、今イベントの意味合いについて私見を述べた。

花王、「エッセンシャル」新製品セミナーで耐湿キューティクルバリア紹介

花王、「エッセンシャル」新製品セミナーで耐湿キューティクルバリア紹介

 花王は3月15日、東京・赤坂ガーデンシティに報道関係者を招いて、「『エッセンシャル』新製品セミナー」を開き、朝使うだけで日中に髪が乱れる一因“湿度”から髪を守り、キレイがつづく洗い流さないトリートメント「エッセンシャル 耐湿キューティクルバリア」(3月24日発売)の開発背景や特長について説明した。
 今回新発売する「エッセンシャル 耐湿キューティクルバリア」の開発背景として、花王が毎朝のヘアケア実態を調べたところ、女性達は忙しい朝も時間や手間をかけて髪を整えているが、日中の生活の中で手直しする人は7割強おり、その内8割強は、手直しにわずらわしさを感じていることが分かった。その原因は、梅雨の季節や蒸し暑い夏や雨の日以外にも、満員電車の中や温かい飲料を飲んでいる時、マスクを着けている時など、毎日の何気ない行動で髪周りの湿度が急激に上昇する“湿度ギャップ”によるもので、これにより毛髪に水分が侵入、髪はより柔らかくなり乱れを引き起こしているという。
 そこで花王は、「日中の毛髪への水分侵入を抑えればヘアスタイルをキープできるのではないか」と考え、研究を進めた結果、キューティクルの耐湿バリア機能をサポートする独自開発技術「耐湿バリア技術」を開発し、髪内部への水分の出入りを防ぐことを実現した。この「耐湿バリア技術」を搭載し、毎日の湿度ギャップから髪を守る洗い流さないトリートメントが「エッセンシャル 耐湿キューティクルバリア」である。
 アイテムは、髪悩みに合わせて、「オイルスプレー」と「モイストエッセンス」の2種類を用意(各95㌘)。「オイルスプレー」は、浮き毛・ゴワつきをおさえて、さらっと艶のある髪に仕上がる。「モイストエッセンス」は、拡がり・パサつきを抑えて、なめらかに仕上がる。

経産省×JACDS電子タグで連携「ドラッグストアスマート化宣言」発表

経産省×JACDS電子タグで連携「ドラッグストアスマート化宣言」発表

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は3月16日、「JAPANドラッグストアショー」内で、経済産業省と「電子タグ(RFID)」の取り組み等で協力する「ドラッグストア スマート化宣言」を発表した。
 内容は、「電子タグの研究に取りかかる」「2025年までに取扱商品に電子タグを実装し、商品の個品管理の実現を目指す」「18年では『成長戦略プロジェクト』を始動し、ドラッグストアにおける電子タグを用いた実証実験を行う」「これらの取り組みを通じて、単純作業から解放されたスタッフの専門性を高め、サービスの質を向上させる」「電子タグ等のIoT機器から得られたデータを用いて新たな価値の創造に挑戦することで、ドラッグストア10兆円産業化を目指す」というもの。
 記者会見では、JACDSの青木桂生会長(クスリのアオキホールディングス会長)と、経済産業省・商務情報政策局サービスグループ商務・サービス審議官の藤木俊光氏による所信表明が行われた。
 青木会長は、「協会が25年までに目指す総店舗数3万店の実現には、超高齢社会下での買い物の利便性を高め、地域の中で役立つ店舗の構築を図る他ない。スマートストア化はその重要な取り組みだ」と、宣言の意図をそう説明した。
 JACDSとしては、電子タグの活用に向け、「導入と推進に関する研究と実践を行い、25年での導入を目指す」考え。宗像氏は、「そのための環境整備と準備を開始する」とし、今年4月から「成長戦略プロジェクト」をスタートさせる計画だ。
 プロジェクトでは、大手ドラッグストア企業6~7社、中小規模企業4~5社と、各カテゴリーで製・配企業2~3社に、経済産業省や有識者をオブザーバーとして加えて、電子タグの可能性から導入での環境整備、活用機器の研究、各コストの算出、活用する製配販の理解と体制づくりまで整備する予定。

エステー、「シャルダンボタニカル」新CMに19歳のミゲルが登場

エステー、「シャルダンボタニカル」新CMに19歳のミゲルが登場

 エステーは3月19日、南フランスの“香水の都”グラースで精製された植物精油を配合した芳香剤「シャルダンボタニカル」の新CMとして、「ポルトガル人ミゲル編A」(15秒)ほか、全7篇の全国放映を順次スタートした。
 新CMでは、東日本大震災直後、同じく大災害に見舞われた過去を持つポルトガル・リスボンの街並みを背景に、「消臭力」ソングを高らかに歌い上げた少年ミゲルが19歳の大人になって登場。そんなポルトガル人のミゲルが、南フランスの街並みを背に植物に囲まれたガーデンで“南フランス”の香りをおすすめするというコミカルな展開になっている。
 ミゲルは、7年前にエステーCMで「消臭力~♪」と歌って以来、T.M. Revolution西川貴教と共演したCMが日本で好感度1位(CM総合研究所/11年8月度調査作品別)となるなど視聴者に愛される存在に。そのイメージの強さもあり、同社には今も「ミゲルはどこに住んでいるの」「何をしているの」「何歳になったの」といった質問がよく寄せられていた。
 今回の全7篇では、こうした声に応え、まるで親戚の子供のことを聞くような、ちょっとした、でも「どうでもよい謎」を解き明かしていく。1作目の「ポルトガル人ミゲル編A」では、成長したミゲルであることを気付かせるために、最初に「ミゲルです」と自己紹介している。

ソフトブレーンF、「ドラッグストア利用」調査 4割が週に1回以上利用

 ソフトブレーン・フィールドはこのほど、「マルチプルID―POS購買理由データPoint of Buy」アンケートモニター4448名を対象に、「ドラッグストアの利用に関する調査」(調査期間3月8~11日)を実施した。
 調査結果によると、ドラッグストアの利用頻度は、「週に1回以上」が約4割。調査対象者(普段ドラッグストアを利用3929名)が最もよく利用するドラッグストアチェーン上位5チェーンの強みは、マツモトキヨシ「化粧品・医薬品などのPB商品のブランド力」、サンドラッグ「日用雑貨の豊富な品揃え」、ウエルシア「生活必需品の充実」、ツルハドラッグ「特定地域内のシェア拡大」と「ポイントのお得感」、クリエイトSD「食品の品揃え」となった。
 ドラッグストアで食品を購入する人のうち85.1%が「菓子類」を購入しており、他カテゴリよりも30ポイント高い結果となった。牛乳や乳製品などの「日配品」を購入する人も52.5%おり、常に鮮度が求められる商品も購入されている。
 約7割以上の人が食品のみの購入でドラッグストアを利用したことがあり、そのうち約8割以上の人が食品のみの購入目的であっても特売や店内のPOP・販促物により、他のものを”ついで買い”する傾向がある。さらに、約5割の人が食品の品揃えは、ドラッグストアへの来店頻度の向上に寄与すると感じていることが分かった。
 今後ドラッグストアに求めることは、「価格の安さ」が70.1%と圧倒的。続いて、「スーパーのような食品・日用雑貨の品揃え」(41.1%)、「医薬品の品揃え」(31.5%)、「営業時間の延長」(20.1%)、「PBの充実」(16.2%)、「健康や薬の相談ができる」(13.7%)、「地域医療への貢献」(5.6%)等となった。


2018年3月28日号 記事一覧

会合・発表会

  • JACDS業界標準化委、標準EDI(流通BMS)推進特別セミナー開く
  • クラウディア、日本人のヒト幹細胞培養液配合の美容ジェルを発表
  • 近石工、第34回情報交流会/第30回環境保全部会の合同部会を開催

経営・施策

  • 日本水環境学会、「ライオン賞」受賞者を発表
  • 花王芸術・科学財団、芸術文化活動70件、化学技術研究10件の助成先決定
  • サンギ、公式通販サイト「SANGI SHOP」リニューアル
  • ユニリーバ・ジャパン副社長の髙橋康巳氏が社長兼CEO就任へ

製品・サービス

  • 花王、洗たく用石けん(部分用)「アタック プロEX石けん」新発売
  • ユニ・チャーム、「シルコット ウェットティッシュ」限定デザイン発売
  • 東洋アルミエコーP、「アレルブロックフィルター」など新製品発売
  • アース製薬、天然由来成分100%の虫よけなど新発売
  • 大王製紙、「アテント 紙パンツにつける尿とりパッド」リニューアル
  • ユニリーバ、「ルミニーク クレンズフルーツ」累計出荷数50万個突破
  • シック、英国発スキンケア「ブルドック スキンケアフォーメン」発売
  • 花王、「リーゼ素髪シリーズ」発売 素髪風に仕上がる新シリーズ
  • レキットベンキーザーJ、男性向け除毛シリーズ「ヴィートメン」新発売
  • ウテナ、「ジューシィクレンズ」から新製品 ボディソルトなど
  • ライオン、「ソフランプレミアム消臭プラス」から「STRONG」新発売
  • UYEKI、「オレンジシリーズ」豊富なラインアップで高い支持集める
  • P&G、「レノア本格消臭」リニューアル “ニオイ戻り”問題に着目
  • P&G、女性用シェーバー「ジレットヴィーナススワール」から新色発売

人事・組織

  • ツルハHD、組織変更・人事異動を発表
  • 花王、3月21日付人事異動を発表
  • 花王GCMK、3月19日付人事異動を発表
  • 白元アース、役員人事を発表
  • コーセー並びにコーセー化粧品販売、人事異動・組織変更を発表
  • メディパルHD、4月1日付人事異動を発表

調査・統計

  • KSP-POS 2018年2月 カテゴリー別ランキング

イベント・展示会

  • 第13回セルフメディケーションアワード 受賞者発表・記念シンポ開催
  • JACDS 出展社ブースコンテスト 最優秀大賞は花王に
  • 「アジア不織布産業総合展・会議」 12年ぶりに東京で6月に開催
  • 全ク連主催「クリーンライフビジョン21」 出展社募集開始
  • クラブコスメチックス、第15回企画展を4月から開催
  • JACDS、「第6回健康(セルメ)川柳コンクール」受賞作品を発表

施設・店舗

  • 西日本プラスチック製品工業協会、事務所を移転

時評・コラム

  • 時評 変遷を通して見える卸の道標

特集 【卸流通】

    特別企画

    • 卸売業の現状と今後の方向を探る 物流機能、MD機能の更なる強化を
    • 全卸連・森友会長インタビュー 常任理事会を最高意思決定機関へ
    • PALTAC 今秋の稼働に向けて準備進む新RDC新潟
    • ときわ商会 「まごころの循環+ニッコリアイデア企業」を企業理念に
    • あらた ローコスト・高精度、安定した商品供給を実現
    • 中央物産・白鳥執行役員インタビュー 「需要の創造」の視点で企画提案
    • J-NET 創業から50年 地域密着のネットワークで生き残り図る
    • J-NET中央 「メンバー社15社グループ総力の結集」テーマに活動
    • サプリコ・竹内社長インタビュー 71社が参加する地域卸全国ネットワーク
    • 森川産業・峯岸常務インタビュー 2020年度売上高600億円目指す
    • 書評 「物流自動化設備入門」尾田寛仁氏が著書発刊
    • 東流社 生活者起点からのカテゴリーコーディネーターとして活動
    • シンタクス 創立20周年迎える 化粧品の強化が新規開拓に貢献
    • カルタス・小澤社長インタビュー 対価を得て次世代にも選ばれる業界へ
    • ハリマ共和物産 加西新センター本稼働で更なる生産性アップ図る
    • こもりコーポレーション・小森社長インタビュー 3つの取り組みを推進
    • プラネット・玉生会長インタビュー 中国の大学で日本の流通機能を講演へ
    • 千葉卸組合・時友理事長インタビュー 設立50年、地域卸が協力して活動


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。