2018年2月28日号掲載記事より
ハリマ共和物産、第100回目となる見本市開催 創業111年の歩み披露
ハリマ共和物産は、恒例の春の見本市を2月20、21日の両日、神戸国際展示場1号館で開催した。今回の見本市は第100回の記念開催となり、出展メーカー数125社、来場者数は約140社、580人が訪れ、会場は大いに活気に溢れた。また、開催初日の20日の見本市終了後に「ハリマ共和物産見本市第100回記念謝恩会」も開催され、約400人が参加した。
同社の第1回見本市は、昭和41年(1966年)、日本の総人口が1億人を突破し、高度経済成長期を迎えた中で開催され、同社の成長とともに、その回数を重ねてきた。そして、記念すべき第100回目となった今回の見本市では、業界の主要メーカー各社の出展はもちろん、新規出展なども合わせ合計125社がブース出展し、見本市2日間の売上目標も、17億7070万円(前年比103.2%)と、今回も売上増を見込む盛況なものとなった。
同社の見本市は、毎回充実した売り場提案が行われているが、第100回目となる今回も「新製品コーナー」や同社営業マンが推奨する「イチオシアイテム」の紹介、売り場活性化に向けた「クロスMDの提案」などの企画提案コーナーに加えて今年本稼働を始めた同社の新センター「加西物流センター」をはじめ、全国に展開する同社の物流センターや物流機能を紹介するコーナーや同社の創業111年にわたる歴史とその歩みや、それぞれの時代を象徴する出来事や各時代を代表するヒット商品を紹介するパネル展示も行われた。
そして、初日の見本市が終わったのち、会場を移して「ハリマ共和物産見本市第100回記念謝恩会」が催され、仕入れ先の各メーカー担当者はもちろん、かつて同社を担当し、今はそれぞれの会社でトップや幹部となった重鎮らも数多く参加し、共に第100回記念の見本市を祝った。
アース製薬、基盤構築から成果生み出すフェーズへ 決算説明会開く
アース製薬は2月14日、「2017年12月期決算説明会」を開催し、前期の連結業績並びに今期の計画について説明。この中で2017年度の業績は、増収減益となったことや、今期は基盤構築から成果を生み出すフェーズへと移行し、増収増益を計画していることなどを明らかにした。
2020年に向けた中期経営計画で、成長戦略を進める同社の2017年度の業績は、売上高1797億3800万円(前期比6.7%増)と、100億円余り前期を上回った。一方、利益面では営業利益での19.7%減をはじめ、経常利益や当期純利益など、前期を下回る結果となった。しかし、事業そのものは順調に推移しており、“見える化”を進めるための販売促進費の管理システムの刷新をはじめ、海外展開強化のための先行投資など、一時費用やマーケティング費用の増加分をのぞけば、前期を上回る利益が出ている状況であることが説明会の場で伝えられた。
主力カテゴリーごとの業績を見ても「虫ケア用品」(殺虫剤)は、天候不順などの影響で国内市場が縮小し、同社も好調だったゴキブリ関連商品などを除き国内販売は苦戦したが、中国・タイなど海外での販売増や園芸用品の伸長、更にインバウンド需要の増加や返品の減少などプラス面がそれを上回っており、売上高は595億8800万円(4.1%増)と伸長。同じく「口腔衛生用品」も新製品の「モンダミン プレミアムケア センシティブ」の売上寄与や「シュミテクト」などの売上増により、売上高406億8200万円(6.8%増)と拡大。また、グループシェア約50%という「入浴剤」も、好調なアース製薬の「温泡」をはじめ、バスクリンの新製品「温美浴」、更に白元アースの「バスラボ」などが売上増に寄与し、売上高は237億7400万円(5.2%増)と、市場拡大をけん引する伸長を見せ、各参入カテゴリーとも、売上増やシェアアップを果たしている。また、海外展開も順調に売上をのばしていることが伝えられ、更に今期は、加速する海外展開の拡大をはじめ、グループシナジーの更なる強化、そしてペット用品や園芸用品の新たな取組みや虫ケア用品をはじめとする既存カテゴリーの強力な施策や新商品の展開により、しっかりと増収増益を果たしていくとの計画を述べた。
AJD、2018春季商品フェア開催 49品目の新製品・改良品提案で大盛況
医薬品小売業ボランタリーチェーンのオールジャパンドラッグ(AJD)は2月15日、都内で恒例の「2018春季商品フェア」を開催した。
今回のテーマは、「Success&Sharing~成長&共創」。217社のブース出展と、49品目の新製品・リニューアル品を披露するなど新たな提案が奏功。約1600人の参加となり、大盛況となった。
今回の成約高について、杉山貞之チェーン本部長(スギヤマ薬品社長)は、「実績としては、2社の退会があったが最終的には昨年並みの614億円は見込める」との見解を示した。また貴島浩史副社長(ミック・ジャパン社長)は、盛況の理由として、目玉企画の好評を挙げた。具体的には、取り扱う全1500SKUの定番商品を一挙公開したこと。商品ごとに販促を細かく変える提案となる加盟店向けキャンペーン「販促フェス」の実施。さらには、販売促進・顧客創造委員会によるID―POSデータ分析結果から導き出した店頭で役立てるカテゴリー買上げ率最大化提案などとなる。
貴島副社長は特に、「ペット用品とオーラルケアをテーマとしたID―POS分析の成功事例は、いずれも反応が高かった」とその成果を強調した。
そして今後も「ID―POSの活用を重視した独自施策を継続し、さらなる積極活用していく方針だけに、加盟各社とじっくり検証して数字につなげる作業を進めていきたい」と強調した。
次いで好評だった49品目の新製品・リニューアル品公開についても、「特に医薬品と衛生用品については用途機能の不足を補うための商品開発に注力した。既存品で販売好調な商品も、加盟社からの要望の多かった商品については処方強化や増量企画などを実現させた」とその内容の成果を説明した。
コーセーグループ、「コーセーBeautyフェスタ2018」広島で開催
コーセー並びにコーセーコスメポートのコーセーグループ主催による「コーセー Beauty フェスタ 2018 広島」が2月16~18日の3日間、広島市中区にある紙屋町シャレオ中央広場で開催された。
同フェスタは、化粧品・美容の総合サイト「@cosme」の協力のもと、一般ユーザー向けイベントとして開催され、新商品や最新のトレンドメイク情報、プロによるカウンセリングや肌診断、サンプルプレゼントなど、ここでしか体験できない魅力的な取り組みや情報が満載の人気イベントで、今回の広島会場には3日間で、約4200人が来場した。
会場には、「アディクション」「インフィニティ」「エスプリーク」「カルテクリニティ」「サロンスタイル ビオリス」「コスメデコルテ」「ジルスチュアート」「雪肌精」など人気の11ブランドのブースが設けられ、それぞれのブランドや商品特長の説明、さらに、カウンセラーによるアドバイスや最新機器やアプリを使い、訪れた1人ひとりに対して最適な商品提案が行われた。
既存の単独店舗だけでは実現できない「新たな出会い」を創出する場として2013年にスタートした同フェスタは、今年で6年目を迎え、ますます充実した内容となっている。次回は札幌での開催となるが、同グループにとっても貴重な情報発信の場となっており、今後も更なる展開拡大が期待されるところとなっている。
J-NET中央、第77回MDフェア開催 価値訴求商品コーナーに注目
J―NET中央は2月22日、「第77回マーチャンダイジングフェア(略称・MDF)」を開催。小売関係者など425社・906名が来場し、J―NET中央本部ならびにメンバー社社員合計254名と活発な商談・情報交換を行った。
今回のMDFは、“私達は『3宣言』を目指します!『新価値宣言・地域密着宣言・価値組宣言』”をテーマに、新規出展7社(トキワ産業、グリーンフィールド、トップマン工業、トーマス、サイキョウ・ファーマ、エスパック、允・セサミ)、参考出展2社を含むメーカー123社(122小間)、メンバー社の中日物産、ペーパー・インテリジェンス(花岡)、スクイズコーポレーション(マルキホームズ)、ときわ商会がコーナー出展した。
注目の企画コーナーでは、①価値訴求商品コーナー②春・夏商品コーナー③新商品コーナー④業務用品コーナー⑤単身世帯向け商品コーナー――が設けられ、地域密着型卸ならではの需要を喚起する提案を行った。
特に注目を集めた価値訴求商品コーナーでは、日本製紙クレシア、エステー、旭化成ホームプロダクツ、クレハ、東洋アルミエコープロダクツ、エビス、岩谷産業、日本技研工業、ショーワグローブ、キクロン、住友化学園芸、服部製紙、友和、ケンユー、UYEKI、シャボン玉販売、リケンファブロ、ドルコ、アヌシ、コバオリ、高橋練染、ミツギロン、ライフレンジ、ARメディコムジャパン、トップマン工業、日本バイリーン、アイン、允・セサミ――の各社が価値訴求商品を提案した。また、メンバー社の麻友が狭小商圏へ対応した売り場を活性化する施策、来年の消費増税に対応する施策についてプレゼンテーションを行った。
今回のMDFでは、前日の21日の午後からプレ開催し、どうしても1日の開催で来場の都合がつかない人へ対応した。
2018年2月28日号 記事一覧
会合・発表会
- 花王、「ソフィーナプリマヴィスタ化粧下地セミナー」開催
- サンスター、「エクイタンス」光老化に着目した新製品発売 新素材を活用
- 三重卸組合、全卸連との共催で3回目となる新製品説明会を開催
- ライオン、オーラルケアセミナー開催 30代からの歯周病セルフケアを提案
- ライオン、「キレイキレイのまち坂出プロジェクト」4年間の取組みを総括
- コーセー、ハイプレステージブランド「Awake」刷新 内覧会開く
経営・施策
- ユニ・チャーム、1株当たり配当予想を修正
- ライオン、「LIVE計画」質疑応答 マインドをチェンジし、更に飛躍へ
製品・サービス
- 花王、「フレアフレグランスIROKA」改良 市場活性化に貢献へ
- クロバーコーポレーション、「敏感なお肌のためのシリーズ」新発売
- ユニ・チャーム、「ウェーブハンディワイパー」本体お試しセット限定発売
宣伝販促
- カメヤマ、「たびだち」発売2周年記念トライアルキャンペーン実施中
人事・組織
- クラシエHP、人事異動を発表
決算
- ユニ・チャーム、17年12月期連結決算は売上高・利益とも過去最高更新
- 米国P&G、18事業年度第2四半期業績発表 純売上高が前年同期比3%増
イベント・展示会
- 広島共和物産、M&C、第50回グランドフェア開催 約170社が出展
- 第52回スーパーマーケット・トレードショーに約2197社・団体が出展
- 「第86回東京ギフト・ショー」8~9月に東京ビッグサイトで開催
- 日本DIY協会、「第54回DIYショウ」8月23~25日に開催
- マンダム、「12th GATSBY CREATIVE AWARDS」FINALステージ3月開催
- 大木HD 2月27・28日に「春夏カテゴリー提案会」東京で開催
時評・コラム
- 泡沫 学びのアスリートから学ぶもの
- 追悼 瀧山謙氏(日本合成洗剤社長) 中小企業発展の為に駆け抜けた人生
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。