2018年1月31日号掲載記事より
JACDS、第18回JAPANドララッグストアショー概要を発表
日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)はこのほど、今年3月16~18日の3日間に幕張メッセで開催される「第18回JAPANドラッグストアショー」の概要を発表した。それに伴い1月19日にJACDS東京事務所で、実行委員長を務める富山浩樹氏(サツドラホールディングス社長)が記者会見を開き、その内容の紹介や意気込みなどを語った。
今年のメインテーマは、「人に、地域に広がるドラッグストア~くらしを豊かにするセルフメディケーション」。富山氏いわく、「地域の中心にドラッグストアがあり、健康をキーに生活者とつながる」という狙いが込められているとのこと。
会期は例年通り土日を含む3日間だが、ビジネスチャンスの創出を目的とした「プレビュー」開催(15日午後2時~6時)も一部会場を使用して実施される。
想定する入場者数は12万人。例年、同規模の人数となっているが、「もう規模を追う時期ではない。中身をしっかり充実させることでドラッグストアの持つ魅力を最大限伝えたい」(富山氏)という考えから、昨年と同数としている。
今年の見どころとして富山氏は、①テーマブース2018②ストア&ファーマシーソリューションゾーンの2つを挙げた。
①は「進化するドラッグストア!」をテーマに掲げた、ドラッグストアに求められる課題解決への取り組み・提案と協会活動を具現化させたもの。②は前回新設し好評だったファーマシーソリューションゾーンに、調剤ゾーンやストアファシリティゾーンを統合したものとなる。
この他、今回新設された「デジタルヘルス」ゾーンも注目で、富山氏はその理由として「昨今『ヘルステック』という言葉もあるように、健康とテクノロジーとが合わさり、色々な施策が始まっている。データヘルスの領域も含めて、ドラッグストアが意識して取り組むべきと考えている。その意味で今どのようなソリューションが世の中で出ているのかを披露したい」と説明した。
トゥディック、第25回春の商談会 催事提案「陶器市」を披露
トゥディックは1月24~25日の2日間、金沢市内の金沢問屋センターで、「2018年第25回トゥディック春の商談会」を開催。出展メーカー約100社による春の新製品や同社の企画提案などが披露され、両日で販売業者ら約80社約250名が来場した。
会場入口の正面では恒例の「新製品コーナー」が設置され、出展メーカーによる春の新製品が来場者に披露されたほか、会場奥のスペースには、商品の機能や具体的な使用方法を分かりやすく伝える「実演コーナー」と、同社が注力している「催事販売」の企画提案コーナーを配置。出展メーカーブースからのスムーズな動線を考慮した会場レイアウトが採用されていた。
今回の「催事販売」の企画提案コーナーでは、売れる演出と買いやすい均一価格設定による「掘り出し陶器市」を提案。マグ、茶わん、小皿、急須などの陶器に加え、石川県産間伐材を使用した箸と、まな板、フライパン、包丁などを「産直」「期間限定」「現品限り」など購入意欲をそそるキーワードを表記した「のぼり」を組み合わせた店頭展開例を披露した。
また商談会初日には、業界紙を集めて記者会見が開かれ、出席した宮越副社長は、昨年4~12月の9カ月間の業績について「取引先の新店効果などにより、売上高、利益とも当初の計画に近い数字で終了した」と報告。今後の展開については、「広域化対応、人件費と物流費の増加が大きな経営課題となる」としながら、「最近、地元のスーパーでは雑貨売り場を拡大する動きがあり、当社の持つノウハウを投入し最適な売り場作りに貢献したい。我々地域卸には、常に新しいプラスαの提案が求められており、今後も情報の収集力とそれに基づく提案力に磨きをかけていきたい」と述べた。
マツモトキヨシ原宿駅表参道口店がオープン 都市型店舗の新フォーマット
マツモトキヨシは、JR原宿駅表参道口の商業施設クロスアベニュー原宿内に「マツモトキヨシ 原宿駅表参道口店」をオープンした。同店は“マツモトキヨシらしさの再創出”をコンセプトとして開発された都市型店舗の新フォーマットで美と健康の情報発信ショップとして都会的で洗練された空間の中、新製品を始めカジュアルな商品を豊富に取り揃え、お客にドキドキする発見やワクワクする体験との出会いを提供していく。
プロジェクトの主要メンバーである松田崇営業統括本部営業企画部長は、同店のコンセプトについて「“マツキヨらしさの再創出”をコンセプトに“メチャメチャハッピー”というワードをメインに打ち出しながら、当社のイメージカラー・イエローを基調にしたポップでカジュアルな雰囲気をつくった。特に化粧品についてはバラエティに富んだ品揃えでターゲットの若年から30代の女性に楽しんでいただけるようにした」と話す。
また、同店の位置づけについて、岡沢隆弘取締役店舗運営本部ファーマシー事業部長は、「この原宿駅表参道口店から新たな都市型フォーマットを確立したい。原宿も銀座と同じように世界の方々に見ていただける店舗であり、国内はもちろん、世界に向けてブランドを育成したいと考えている」と語った。
コスモス薬品、18年5月期第2四半期決算 27期連続増収も3期ぶり減益に
コスモス薬品は1月17日、都内にて「2018年5月期第2四半期決算説明会」(連結)を開催した。
当期は、売上高2708億3500万円(前年同期比9.6%増)、営業利益102億9200万円(13.4%減)。経常利益115億8900万円(11.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益77億8100万円(10.4%減)と増収減益となった。増収は27期連続。一方、減益は3期ぶりとなる。
柴田太社長は、「当期は得られた仕入条件の改善以上に、ディスカウント戦略をより強化したことで前年同期より売上総利益率は低下したものの、既存店売上高は前期比で1.3%増と堅調に推移した」と述べ、積極的な人員増強策を実施した関係で人件費率が上昇したことが減益の要因であると言及した。
同社の人件費比率は前期が6.5%、当期が6.8%に増加しているが、柴田社長は、「当社はそのエリアで一番優秀な人材を確保するため、時給額も上げている。従って、この人件費の高騰については肯定的にみている」との考えを示した。
また当期の出店施策を、「既存エリアでは自社競合をいとわず出店を図り、また新商圏への店舗網拡大も図ってきた」と解説。結果、当期の新規出店は中部に3店舗、関西地区に9店舗を含む41店舗となり、当期末での総店舗数は862店舗となった。
今後の出店計画については、「西日本を始め、国内ではまだまだ出店余地がある。来年は1000店舗を突破するが、2020年以降、東日本にも進出していきたい。海外よりは全国展開のほうが先」と述べ、国内重視の姿勢を明らかにした。
ライオン、「雨活アイデアコンテスト2017」表彰式を開催
ライオンは、1月20日、全国の小中学生から雨水の有効活用に関するアイデアや具体的な活動などを募集した「雨活アイデアコンテスト2017」の表彰式を東京都江東区のキッザニア東京で開催した。
このコンテストは水環境への意識を啓発する活動として、未来を担う子供たちに雨水をもっと身近に感じ、雨水の活用を通して水の大切さについて考えてもらい、雨水活用の更なる浸透を図ることを狙いとしている。7回目となった今回は、小学校195校、中学校158校、その他9団体から合計1万1614点(2016年は9289点)の応募があり、その中から厳正なる審査の結果、最優秀賞8点、優秀賞9点、佳作33点、努力賞48点、団体奨励賞2校、団体努力賞3校を決定した。
最優秀賞受賞者を招いて行われた表彰式は、はじめにライオンの小林健二郎取締役上席執行役員があいさつに立ち、「ライオンはハミガキや洗剤をつくっていますが、殆ど水を使う製品であり、地球の水をきれいに使えるようにしたいと思っています。皆様にもそういうことを考えていただきたいという想いを込めてこのコンテストを開催しています。色々なアイデアを出し、作文を書き、ポスターを描き、標語を考えることはチャレンジです。今後も皆様に色々なことにチャレンジしてもらいたいと思います」と述べた。
2018年1月31日号 記事一覧
会合・発表会
- 日本ヘルスケア協会、「セルフチェック」啓発でセミナー開く
- JACDS、定例記者会開く 「ドラッグ業界に処方箋付替えはない」
- フマキラー、政策共有会開催 「感動」をテーマにした営業方針を発表
- コーセー、「雪肌精」から初のパウダーファンデ発売 プレスセミナー開く
- ライオン、オールマスコミライオン会に約900名が出席
- アースグループ、2018年度方針発表会を開催 市場拡大に向け新たな挑戦へ
- エビス、記者懇談会で上半期業績を報告 売上高は106.4%で推移
- 18年新年会 OTC薬協 「より実効性のあるセルメ税制に」
- 18年新年会 JILS ロジスティクスの高度化担う人材の活性化へ
- 18年新年会 J-NET中央 期末割り戻しの新計算方式導入を報告
- 18年新年会 日衛連 新春講演会・賀詞交歓会に約280名が出席
- エステー、大阪でも商談会 ボタニカルをテーマに高付加価値商品を披露
- 小林製薬、春の新製品内覧会を大阪で開催 効果的な販売方法を提案
- 大日本除虫菊、東日本金鳥製品説明会で新製品23SKUを紹介
経営・施策
- サラヤ、「SDGs推進副本部長(外務大臣)表彰」を授与
- ユニリーバ、フォーブス女性アワード2部門でグランプリを受賞
製品・サービス
- ニベア花王、ニベアサンの主要商品体系を刷新 UVミルキィジェル新発売
- シック・ジャパン、「シック ハイドロシルク」にピンクハンドルを追加
- コーセーコスメポート、「サンカット」から5品種8品目を新発売
- サンスター、「ガム歯周プロケア」シリーズ発売 ハグキの毛細血管に着目
- P&G、「ボールド ジェル」新発売 テクノロジーもボトルも改良
- P&G、空間用消臭芳香スプレー「ファブリーズマイクロミスト」新発売
- 大王製紙、「GOO.Nスイミングパンツ」をリニューアル
- 小林製薬、2018年春の新製品18品目を発表
- エステー、春の新製品・リニューアル品 「シャルダンボタニカル」など
- マクセル、美容アドバイザー向け肌チェックアプリを配信開始
- ショーワグローブ、「ロゼピンクのつかいきり手袋50枚入」を新発売
宣伝販促
- クラシエHP、高橋一生起用の新TVCMを1月26日からオンエア
- 大王製紙、エリエールと紙兎ロペのコラボサイト「花粉省」公開中
- ライオン、「ソフランアロマリッチ」新TVCMに吉高由里子を起用
人事・組織
- コスモス薬品、組織変更・人事異動を発表
決算
- サツドラHD、18年5月期第2四半期決算 既存店売上高3.2%増
調査・統計
- SM3団体、17年12月スーパーマーケット実績速報 青果相場高騰で売上増
- 経済産業省 17年11月度洗浄剤統計 合成洗剤が安定した動き
- 西化工 17年1~9月化粧品統計 仕上用化粧品が引き続き活況
- 東家同、17年12月度チラシ調査 トイレットペーパーはEDLP型へシフト
- KSP-POS 2017年 年間カテゴリー別ランキング
イベント・展示会
- 貝印、顧客対象の「ファンミーティング」第2弾を福岡市内で開催
施設・店舗
- マックス、東京支店を千代田区猿楽町へ移転
時評・コラム
- 泡沫 求人難や運転手不足に悩む地域卸
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