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2018年1月10日号掲載記事より

第60回日用品化粧品業界年詞交歓会に346名が参列し盛況に

第60回日用品化粧品業界年詞交歓会に346名が参列し盛況に

 2018年の日用品化粧品業界の幕開けとなる第60回日用品化粧品業界年詞交歓会(近畿石鹸洗剤工業協同組合、大阪府化粧品日用品卸組合、石鹸新報社共催)が1月5日、大阪市内の新阪急ホテル2階宴会場「紫の間」で開かれ、メーカー・卸売業をはじめ業界関係者346名が参加した。あいさつや懇親の場では、この数年間で定着した高付加価値路線を更に継続する決意が語られ、メーカーと卸業者の協働を更に強化し、小売業に高付加価値路線による店頭展開を働きかける取組みの強化を確認する交歓会になった。
 交歓会は石鹸日用品新報・由上優主幹の司会で進行。
 初めに、君が代を斉唱。続いて参加団体から、年詞交歓会会長・宮崎仁之氏(牛乳石鹸共進社会長)、近畿石鹸洗剤工業協同組合理事長・瀧山謙氏(日本合成洗剤社長)、大阪府化粧品日用品卸組合理事長・井上正治氏(シンタクス社長)、日本家庭用殺虫剤工業会会長・上山直英氏(大日本除虫菊社長)、日本繊維製品防虫剤工業会会長・鈴木喬氏(エステー会長)、日本衛生材料工業連合会会長代理・森信次氏(ユニ・チャーム取締役副社長執行役員)の6名が登壇した。
 参加各団体を代表してあいさつした鈴木氏は、「太陽が昇るごとく当業界の発展のため全力を尽くそう」と述べ、業界として更なる前進を呼びかけた。
 続いて参加者を代表し、ライオン・濱逸夫社長が、「高付加価値路線を堅持するために業界全体で更に努力を」と語り、変化への対応の重要性を述べた。
 乾杯に移り、あらたの畑中伸介会長が、「和して同ぜずの心意気で、今年をワンダフルな年にしよう」と述べ、力強く乾杯を発声。
 このあと懇親宴に入り、参加者はあいさつを交わしながら、今年1年に臨む決意を新たにした。
 最後に参加者を代表して、P&G・ジャパンの山田敦執行役員営業本部長が「高付加価値の流れを更に強固にし、成果をあげていこう」と述べ、盛況の中で交歓会を終了した。

花王、販売等子会社を再編 美容カウンセリング専門会社を新設

花王、販売等子会社を再編 美容カウンセリング専門会社を新設

 花王は、1月1日付で販売等子会社を再編した。花王とカネボウ化粧品の事業別営業組織を廃止し、花王グループカスタマーマーケティングに統合、美容カウンセリング専門会社「ソフィーナビューティカウンセリング」と「カネボウビューティカウンセリング」を新設し、MD機能を花王フィールドマーケティングに集約した。
 これにより、事業別だった組織は、営業を行う組織とカウンセリングを行う組織、MDを行う組織の機能別組織となり、それぞれがより専門性を高め、お互いに連携して、総合力を上げていく。
 営業は、トイレタリー、化粧品を含め、得意先との取り組みを現場レベルまで強化。支店の統合によりコーポレートスタッフの人員をスリム化し、人員を営業サポート等に再配置し、より提案力を高める。
 美容カウンセリング会社の「ソフィーナビューティカウンセリング」と「カネボウビューティカウンセリング」は、原点回帰し、自社のカウンセリング活動が真にお客の満足につながっているのかを問い直していく。具体的には、ビューティアドバイザー/ビューティカウンセラー(BA/BC)の研修を見直し、接客技術、美容技術向上を図るとともに、BA/BCが働きやすい環境づくりに取り組む。
 マーチャンダイジング専門会社の花王フィールドマーケティングは、これまで花王とカネボウ化粧品で別々に行っていたMDを統合することで質の向上を図るとともに効率化を進めていく。

サンスター「G・U・M PLAY」と富士通、先進予防歯科サービス発表

サンスター「G・U・M PLAY」と富士通、先進予防歯科サービス発表

 サンスターグループオーラルケアカンパニーと富士通は昨年12月25日、記者発表会を開き、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と、富士通の歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを同日発売し、1月31日から提供を開始すると発表した。
 両社が提供する新サービスは、 富士通が提供する歯科医院向けクラウドサービスに集約された歯科医院での患者の口腔情報と、サンスターが提供しているIoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY」に蓄積されたホームケアの基本である毎日の歯みがき情報を連動させる先進予防歯科サービス。 これにより、歯科医師や歯科衛生士は、来院時の患者の口腔状態に加え、自宅での日々の歯みがき状況もデータとして確認したうえで、よりパーソナライズされた歯科指導が可能になり 患者の積極的な予防歯科行動を促進できる。
 両社は2020年までに予防型歯科医院を中心に約500の歯科医院への新サービス導入を目指す。
 発表会では、サンスター・淡島史浩マーケティング部統括部長が、歯を失う原因の第1位は歯周病で、成人の約8割は歯周病に罹患しており、歯周病予防のポイントは、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアと、毎日の充実したホームケアにあることを紹介。その上で、「当社は、データ利活用による個別化された健康サービスの提供や、受診勧奨を通じて、健康行動変容を促進し健康増進に貢献していく」と語った。

ツルハHD、第2四半期は増収増益に 食品強化と集中出店が奏功

ツルハHD、第2四半期は増収増益に 食品強化と集中出店が奏功

 ツルハホールディングスは昨年12月19日、都内で「2018年5月期第2四半期決算説明会」を開催。同期連結決算(杏林堂グループ・ホールディングス及び杏林堂薬局の実績含まず)は、売上高3078億5900万円(前年同期比6.5%増)、営業利益200億5300万円(同13.4%増)、経常利益208億3100万円(同12.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益130億4100万円(同4.2%増)と、増収増益で着地した。
 同社は、①食品拡充目的での既存店改装等利便性強化②重点地域への集中出店とスクラップ&ビルド③「nanaco」や「WeChat」等多様な決済手段への対応――が寄与したと増益理由を説明。堀川正司社長は、「粗利益率の改善が大きかった。前期と同じ土俵で計算すると今期は0.8%も伸長した。化粧品販売での客数増加と、PB1300SKUの売価見直しが寄与した」と分析している。
 さらに、第1四半期で地域別売上高が唯一マイナスだった中部・関西地区も、「大阪・道頓堀心斎橋エリアの既存店が2ケタ成長で推移したことなどからプラスに転じ、全地区で当期売上高がプラスとなったことも大きい」(同社)としている。
 商品部門別売上高では、医薬品が解熱鎮痛薬や目薬での高機能商品やPB整腸薬の好調で709億1300万円(同5.1%増)、化粧品が「エリクシール」ブランド(資生堂)の新製品等の好調から579億9700万円(同5.8%増)に。また日用雑貨も前年同期比5.5%増の865億7600万円となり、同社では「これらH&BC部門の実績が粗利益率全体の押し上げに貢献した」との見解を示した。

エステー、栃木に新工場建設 19年4月稼働予定

 エステーは昨年12月18日、栃木県栃木市にある千塚産業団地内の土地を取得し、新工場を建設することを発表。カイロ製品の製造工場として来年4月の稼働を目指す。
 同社グループは現在、経営方針「ブランド価値経営」のもと、成長戦略の実現に向け積極的な事業展開を進めており、この方向性の1つに「社会構造変化への対応」を位置づけている。このため近年の社会的課題である健康的な生活の確保が重要であるという考えから、温熱技術を生かしたカイロ事業の国内及び海外市場における業容拡大を図り、収益力向上を目指していく。
 新工場の建設目的は①中長期戦略であるグローバル展開に向けての生産能力強化②国内カイロ事業の売上拡大に伴う生産効率の向上③将来的なグループ国内生産の再編――の3つで、投資額は約31億円。2月に着工、11月に竣工し、稼働は19年4月を予定している。


2018年1月10日号 記事一覧

M&A・設立

  • 花王、米オリベヘアケア社を買収
  • ウエルシアHD、ドラッグストアの一本堂を子会社化

会合・発表会

  • 石洗工、第三次自主行動計画の進捗発表 容器包装プラ使用量41%削減
  • NSファーファ・ジャパン、18年上期新商品発表会を開催
  • 薬業連絡協議会、5団体が記者会見 JACDSが今後の事業計画など発表
  • SC協会、記者懇談会開く 17年は48SCがオープン
  • 18年新年会 東化工など3団体連合 新年会に約1000名が出席
  • 18年新年会 西化工 「日本の化粧品品質の浸透目指す」
  • 大木ヘルスケアHD、「春夏用カテゴリー提案商談会」事前説明会開催
  • ペティオ、ペット仲間と分け合える「シェアパック」など春の新製品発表
  • メイクアップ、香水ブランド「アルタモーダ」“品薄状態”謝罪会見開く
  • ユニ・チャーム、春の新製品発表会開催 パーソナルケア新商品発表
  • ユニ・チャーム、名古屋・大阪で春の新製品発表会開催

経営・施策

  • 石洗工・安対協、新安全表示図記号の運用開始 2年以内を目安に適用を
  • P&G・ジャパン、Forbes J WOMEN AWARDで人材開発賞準グランプリ受賞
  • ユニ・チャームと大阪市、「災害救助物資の供給などに関する協定」を締結
  • マツキヨHD、台湾の事業会社と合弁会社を設立へ
  • 18年新春インタビュー ユニリーバ・髙橋副社長 価値ある製品提供に注力
  • 18年新春インタビュー 近石工組・瀧山理事長 利益出せる取り組み続ける
  • ユニ・チャーム、「グループ人権方針」を制定
  • 丸富製紙グループ、再生家庭紙工場初のFSC森林認証取得
  • ライオン、「雨活アイデアコンテスト2017」審査結果を発表

製品・サービス

  • 王子ネピア、「Whito(ホワイト)」がペアレンティングアワード受賞
  • 花王、「ビオレUV SPF50+の化粧下地UV」新発売
  • クラシエHP、「ディアボーテHIMAWARIグロス&リペア」など発売
  • 伊勢半、「ヒロインメイクSP」などから春の新商品発売
  • エステー、さくらの香りの「消臭力」限定発売
  • フマキラー、「ウイルス花粉イオンでブロック ハローキティ」新発売
  • ユニ・チャーム「シルコット」、@cosmeベストコスメ2年連続第1位に
  • サンギ、「アパガードプレミオ」等が@cosmeベストコスメアワード受賞
  • ライオン、「Ban汗ブロックロールオンプレミアムラベル男性用」新発売
  • UYEKI、「美香柑 レモンの生せっけん」3月発売

宣伝販促

  • エステー、ドライペットCMソング全長版のオリジナルMVを公開
  • エステー、「消費者を動かしたCM展開」に唯一“7年連続”選出
  • オカモトラバーズ研究所、WEBムービー公開 コンドームの意義を再確認
  • 貝印、新テレビCM放映 KAIビューティアンバサダー内田理央が出演

人事・組織

  • PALTAC、二宮邦夫副社長が新社長に就任
  • グリーンベル、石田潔会長が相談役に就任
  • ライオン商事、代表取締役社長に川島元樹氏が就任
  • アルフレッサHD、鹿目広行氏が代表取締役会長に

決算

  • クスリのアオキHD、第2四半期決算発表 北関東・東海近畿への出店加速

調査・統計

  • SC協会、「SC販売統計調査報告(17年1~11月)」を発表

イベント・展示会

  • 全卸連、第1回CSSカップ予選を終了 3月10日に決勝全国大会開催
  • 貝印、「ファンミーティング」開催 貝印製品を触れてもらう機会を提供
  • リードJ、「国際ビューティ&ヘルスWeek2018」を24日から開催
  • オカモト、「レッドリボン・ペアサイバークライミング」イベント開催

施設・店舗

  • 桐灰化学、マーケティング部門の所在地を移転
  • 統一超商東京マーケティング、事務所を東京都中央区日本橋小網町に移転

訃報・葬儀

  • PALTAC木村清隆社長の葬儀に業界関係者ら約2000人が参列

時評・コラム

  • 時評 1SSを改めて見直そう
  • 泡沫 硬さよりも柔らかさを生かす年に

年頭所感

  • 人材確保、従業員満足向上への取組みを拡大 SC協会会長 清野智
  • よりよい明日を創るために ユニリーバCEO フルヴィオ・グアルネリ
  • 改めて石けんの良さを伝え広げる シャボン玉石けん社長 森田隼人
  • 外国人活用に向けた要請活動を本格的に行う 日本SM協会会長 川野幸夫
  • 国民の生命と生活を真の意味で守る 生団連会長 小川賢太郎


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。