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2017年11月29日号掲載記事より

花王、コラボレーションフェア2017秋と方針説明会を東京で開催

花王、コラボレーションフェア2017秋と方針説明会を東京で開催

 花王は、11月21、22日の2日間、販売店約1500人を招き、「花王コラボレーションフェア2017秋」を東京で開催。「共創~生活者への新たな価値提案~」をテーマに新たなショッパーに対応する売り場など様々な提案を行った。また、2日目には「花王方針説明会」を同時開催し、花王グループの目指す姿、方針について説明した。
 「花王方針説明会」では、始めに吉田勝彦専務が登壇、「現在、変革期にいる我々が変化をどう乗り切り、生き延びて成長し続けられるかが最も重要なテーマである」と述べ、変革期の課題や花王が進める2つのマーケティングチャレンジ等について説明。
 次に竹内俊昭花王グループカスタマーマーケティング(KCMK)社長が登壇し、「売り場活性化による新たな需要創造」、「売り場生産性向上への取り組み」、「花王グループ販売組織再編」の3つについて説明した。
 最後に澤田道隆社長があいさつに立ち、「現在、花王グループは中期経営計画『K20』を進めており、K20は、『特長ある企業イメージの醸成』、『利益ある成長』、『ステークホルダーへの高いレベルの還元』の3つを目標にしていること、この目標達成のために、グループメンバーに『正道を歩む』、『皆で変化をつくっていく』――の2つを徹底している」と述べ、正道を歩むことと、自ら変化を先導していくことの重要性を強調した。
 「花王コラボレーションフェア2017秋」では、「共創~生活者への新たな価値提案~」をテーマに、新たなショッパーに対応する売り場提案や、作業負荷を軽減する販促物など売り場生産性の向上への提案を行ったほか、花王グループの来春の新製品を紹介した。
 売り場提案では、人口及び世帯構造の変化や新たな価値観を踏まえた「直感ショッパー」、「ちょこっとショッパー」、「ポジティブショッパー」、「トレジャーハントショッパー」という4つのショッパーに注目。感覚的に気に入れば高くても購入する「直感ショッパー」には、色彩やモチーフなどで五感に訴えかける「カラーマーチャンダイジング売り場」、色々試したい「ちょこっとショッパー」には、トラベル用品や個包装製品を集めた「トライアル&トラベル売り場」といった提案を行い、来場者の関心を集めた。

PALTAC、第2四半期は増収増益で推移 全品目で前年同期比上回る

PALTAC、第2四半期は増収増益で推移 全品目で前年同期比上回る

 PALTACは11月22日、決算説明会を開き、田代雅彦専務財務本部長、嶋田政治経営企画室長が出席して2018年3月期第2四半期の決算概要並びに持続的成長に向けた新たな取り組みなどについて説明した。
 同期の業績は売上高4948億円(前年同期比4.2%増)、売上総利益384億円(5.6%増)、販管費260億円(1.2%増)、営業利益124億円(16.4%増)、経常利益136億円(14.4%増)、四半期純利益93億円(15.1%増)の増収増益となった。
 売上高は国内消費マインドの改善並びに堅調なインバウンド需要が寄与し、ドラッグストアをはじめとした得意先小売業の業績が概ね好調に推移したことで伸長。売上総利益は売上高増加に加え、市場環境の改善で増加。販管費は売上高拡大に伴い、額では3億円の増加となったが対売上比率は改善活動を継続して注力してきたことなどにより0.16%低下し、5.26%となった。これらの結果、各段階利益ともに2ケタ増となった。また売上高、利益ともに計画を上回った。
 品目別売上実績は化粧品1294億円(6.3%増)、日用品2141億円(3.4%増)、医薬品702億円(3.5%増)、健康・衛生関連品744億円(3.4%増)、その他64億円(3.7%増)となり、全品目で前年同期を上回った。
 業態別売上実績はドラッグストア3115億円(5.8%増)、ホームセンター497億円(3.3%増)、CVS358億円(4%増)、スーパー294億円(0.7%減)、ディスカウント297億円(10.9%増)、GMS186億円(23.2%減)、その他198億円(15.9%増)。

あらた、4~9月期業績は増収増益に 業績予想を上方修正

あらた、4~9月期業績は増収増益に 業績予想を上方修正

 あらたは11月21日、畑中伸介会長最高経営責任者(CEO)、須崎裕明社長執行役員最高執行責任者(COO)、鈴木洋一副社長執行役員管理本部長兼システム本部長が出席して2018年3月期第2四半期決算説明会を開き、同期の連結業績と、中期経営計画の進捗、最新トピックスについて説明した。
 同期の連結業績は、売上高3697億6600万円(前年同期比4%増)、売上総利益382億6500万円(4.6%増)、販売費及び一般管理費337億9200万円(2.8%増)、営業利益44億7300万円(20.8%増)、経常利益48億4400万円(23.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益32億3100万円(32.8%増)となり、増収増益。売上高は目標比1.6%増、経常利益は同21.1%増となり計画を上回った。
 売上高の増加は、売上高構成比で約48%を占めるドラッグストア業態が5.6%増となったこと、H&B、トイレタリー、紙製品、家庭用品、ペット、その他の全カテゴリーで売上げが伸びたこと、グループのジャペル、ファッションあらたの売上げが増加したことなどによる。経常利益の増加は、企業別利益管理による売上総利益額・率の増加、商品単価の上昇などによって増益となった。売上総利益額は、前期に比べて16億8800万円増加。売上総利益率は、10.35%となり、0.07%上昇した。
 なお、同期の業績を踏まえ、5月9日に公表した通期業績予想を売上高7240億円(当初予想から50億円増)、営業利益87億円(6億増)、経常利益90億円(7億円増)、親会社株主に帰属する当期純利益58億円(6億円増)に修正した。

アース製薬、「殺虫剤」から「虫ケア用品」へ名称変更を提案

アース製薬、「殺虫剤」から「虫ケア用品」へ名称変更を提案

 アース製薬は「殺虫剤」の名称変更に向けた取り組みを開始した。
 11月15日に同社グループのアース・ペットの発表会が行われた際にも、登壇した降矢良幸常務は、殺虫剤の名称変更について、ビデオ放映を交えて説明を行った。
 その中で、「アース製薬は殺虫剤をやめます。正確には『殺虫剤』という呼び名をやめます」という字幕が流れ、新たな呼称として「虫ケア用品」についての説明が行われた。
 同社が殺虫剤の名称変更を提案する理由は、今まで“殺虫”という文字の印象だけで“毒性が高そう”という誤解を生んできたからだという。 “殺虫”という言葉のイメージから危険なものと受け取られ、それによって、使用をためらい、虫が媒介する感染症対策が疎かになっては何にもならないとし、自分たちが扱っている商品は、虫を殺すことを目的にしたものではなく、あくまでも人を守ることが目的であり、安全性を重視した商品を販売していると説明。
 更に同社は、「虫による感染症リスクの啓発」と「商品の安全性啓発」を重点取り組みとし、名称変更や啓発活動により、市場へのプラスの影響として、予防ニーズに応えるかたちで5%の伸び、また薬剤は怖くて使いたくないという人の誤解を解き、潜在需要を掘り起こすことで3%の伸び、合わせて8%(100億円)の市場拡大(2020年時点)が望めるとしている。
 同社は今後、業界団体をはじめ関係先に対して、今回の名称変更の目的や意義をしっかりと説明し、感染症対策ととともに、市場拡大に向けた取り組みを推進していく。

ライオン、デンタルフェスティバル開催 歯科医師・学生など800人参加

ライオン、デンタルフェスティバル開催 歯科医師・学生など800人参加

 ライオンは、11月19日「第1回ライオンデンタルフェスティバル2017」を開催した。「予防歯科でつなげる歯科と生活者の未来」をテーマに開かれたこのフェスティバルには歯科医師、歯科衛生士、学生など約800人が参加。予防歯科の更なる普及・拡大、生活者の健康増進への貢献を目指し、オーラルケア最新の情報を歯科専門家へ発信した。
 あいさつに立った濱逸夫社長は、同社のオーラルケア事業の歴史や考え方、予防歯科の浸透状況、取り組みなどについて説明し、「このフェスティバルで当社のブランド・製品や歯科専門家の皆様へのサポート施策を知っていただき、『日本における予防歯科の普及』に向けた連携強化に繋げる絶好の機会にしたい」と力強く述べた。
 午前中のセッションは、米井嘉一同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンター教授による「アンチエイジングから見た予防歯科:歯から全身へ、全身から歯へ」、和泉雄一東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授による「『健康寿命』を支える歯周病予防」、眞木吉信東京歯科大学衛生学講座教授、ライオン歯科衛生研究所東京デンタルクリニック院長よる「ライフステージに応じたフッ化物応用の開学的な考え方~歯磨剤、洗口剤は何歳からいつまで使うの?~」が行われた。
 午後のセッションは、矢島安朝東京歯科大学水道橋病院病院長、東京歯科大学口腔インプラント学講座教授による「超高齢社会、健康寿命、予防歯科、そして歯科医療の未来」、黒川綾プラスアルファ代表取締役による「患者の行動変容を伴った意識改革の実践~歯科衛生士として治療から予防をサポートする」、宮崎真至日本大学歯学部保存学教室修復学講座教授による「コンポジットレジン修復とセルフケアとの接点を考える」、濱田智恵子Tomorrow Link代表取締役による「未来へ繋げる予防歯科」、船越栄次船越歯周病学研究所所長による「長期予後を目指した重度歯周炎の治療とその再発予防について」が行われた。
 隣接会場には、ライオン歯科材ブース、ライオン研究所コーナー、市販品ブランドコーナー(クリニカ等)、歯科衛生研究コーナーも設置され、同社担当者が歯科専門家に同社ブランドやサービス、オーラルケア啓発活動等について説明し、歯科専門家の関心を集めた。


2017年11月29日号 記事一覧

特別企画

  • 12月1日は「世界エイズデー」“コンドームでエイズ予防”啓発活動活発に
  • オカモト エイズ予防啓発イベント&街頭サンプリングを実施
  • ジェクス 「グラマラスバタフライ」ゴールデンボンバーとコラボ
  • 相模ゴム工業 年末恒例「さびしんぼナイト」12月23日に開催
  • 不二ラテックス 新素材IRコンドーム「SKYN」街頭サンプリング実施

会合・発表会

  • アース・ペット、「ペット用品のリーディング企業へ」方針・新製品発表
  • ファンケル、「カロリミット」新ブランドメッセージ発表
  • プラネット、「ユーザー会2017」東京で開催し205社401名が出席
  • 貝印、ウォールアートプロジェクト2017第2回報告会を開催
  • 粧工連、第39回化粧品技術情報交流会議を開催 グローバル化見据えて活動
  • ヤマサキ、高付加価値ヘアケアライン「ラサーナプレミオール」新発売
  • 第一三共ヘルスケア、「トランシーノ」新製品発表会開く

宣伝販促

  • 花王、永久歯への生え変わりをテーマにしたWEB動画を限定公開中
  • 白元アース、小顔に魅せるマスクのWeb動画「双子合コン」を公開
  • P&G、「ママの公式スポンサー」羽生結弦選手起用の新TVCM放映開始
  • 大日本除虫菊、滝藤賢一起用の「ティンクル」新TVCMをスタート

決算

  • アルフレッサHD、第2四半期は営業利益20.3%増 流通改革を推進
  • 綿半HD、4~9月期は増収増益 スーパーセンター事業売上26.2%増
  • 東邦HD、第2四半期は減収減益に 売上・利益とも計画を達成

研究・開発

  • マンダム、「白色活性炭」の開発に成功 デオドラント製品に順次応用へ

イベント・展示会

  • FDK、「太陽とツナガル電池の音コンサート」に協賛
  • P&G「ジョイ」 いい夫婦の日にイベント 「家事分担をJOBからJOYへ」

時評・コラム

  • 泡沫 歳暮ギフト商戦で改革への思いを新たに


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。