2017年11月15日号掲載記事より
ライオン、第3四半期は売上高・利益とも過去最高 一般消費財事業が牽引
ライオンは11月8日、記者懇談会を開き、2017年12月期第3四半期の連結業績、同期のトピックス、通期予想などについて濱逸夫社長が説明した。
同期の業績は、売上高3011億4200万円(前期比3.8%増)、営業利益206億9700万円(8.6%増)、経常利益221億2200万円(9.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益148億3200万円(13.7%増)となり、売上高、利益とも過去最高を更新した。
売上高は、国内で「クリニカKid’sハブラシ」、「hadakaraボディソープ」、「バファリンプレミアム」等の高付加価値品が好調に推移し、オーラルケアの新ブランド「NONIO」が計画を上回る売れ行きとなったことや、海外でタイ、韓国など主要国での売上げが順調に推移したことなどから前年同期を上回った。
利益面では、原材料価格上昇の影響を受けたが、新製品の導入・育成や高付加価値品の拡大による商品ミックスの改善、競争費用の効率化等、トータルコストダウンを進めた結果、増益となった。
セグメント別の業績では一般用消費財事業が売上高2138億2600万円(前年同期比2.0%増)・営業利益142億8000万円(13.2%増)、産業用品事業が401億7100万円(0.7%増)・営業利益14億7600万円(19.7%減)、海外事業が売上高899億7600万円(7.9%増、為替変動の影響を除く実質4.4%増)・営業利益38億5900万円(7.2%増)。
海外事業は、「システマ」、「キレイキレイ」、などグローバルブランドの育成を図り、パーソナルケアを中心に好調に推移し、各国での売上高は中国119%、韓国111%、タイ106%、マレーシア108%となった。
サンスター、「Everyday G・U・Mキャンペーン」発表 歯周病予防習慣化
サンスターグループオーラルケアカンパニーは11月7日、「EVERYDAY G・U・Mキャンペーン発表会」を開いた。
「Everyday G・U・Mキャンペーン」は、11月8日の「いい歯の日」を中心にお口の健康を見直し、積極的なオーラルケア・歯周病の予防を喚起するとともに、歯周病菌を殺菌・除去する液体ハミガキ「ガム・デンタルリンス」を毎日のオーラルケアに取り入れた歯周病ケアを提唱するもの。まずは日中の歯みがきの機会が比較的少なく、歯周病リスクが高いとされるライフスタイルのタクシードライバーの歯周病予防を促進するため、タクシー会社大手の日本交通と日本初の共同プロジェクトを展開する。
また同社では、毎日のオーラルケアに液体ハミガキを取り入れてもらうきっかけとして、11月8日の「いい歯の日」に、液体ハミガキの体験イベントを六本木・東京ミッドタウン アトリウムで実施。このほかにも、10月28日からは、フリーアナウンサーの加藤綾子を起用したガム・デンタルリンスの新テレビCM「ガム・デンタルリンス エブリデイ篇」を放映開始している。
発表会には加藤綾子も登場してトークセッションが行われ、加藤は「液体ハミガキは口の中の隅々まで行き届き、お口の中がスッキリします。11月8日の『いい歯の日』をきっかけに液体ハミガキを毎日使用して頂き、歯周病予防に励んで頂けたら嬉しいです」と話した。
日本香堂、10年目の「喪中見舞」キャンペーンを今年も展開
日本香堂では、受け取った「喪中はがき」に対する弔意の表し方として「進物用線香」を提案し新たな需要期を創り出した「喪中見舞」キャンペーンが10年の節目を迎え、依然、持続的な成長軌道にある同市場のさらなる高みを目指すべく、本年度も10月下旬から意欲的に展開している。
近年、“家族葬”に代表される地縁・職縁から距離をおいた葬儀の小型化が進み、それに伴い「年末に届く喪中はがきが最初の訃報」となるケースが急増。思わぬ報せに、今さら香典を送るのは躊躇われるものの適切な対処も見当たらず、戸惑いの広がる生活者の意識・実態に目を向け、「喪中はがきが届いたら、進物用お線香を」というソリューションを提案した同社のキャンペーンは、2008年のテレビCM放送開始以来、大きな反響を呼び、新たな需要創出の牽引役を果たしてきた。その間、同社が次々と繰り出すプロモーションの打ち手に加え、大手通信事業社等とのコラボレーションによる「喪中見舞」の認知向上も相俟って、当該期間中の進物売上げは日用品・専門店の両チャネルで毎年記録更新の好調さを持続、ともにこの10年で「約4倍」という急成長を遂げるに至った。
今年度も既に名優・笹野高史をイメージキャラクターとするキャンペーンCMを10月23日から同社提供番組にて放送しており、来年1月後半まで密度高く露出していく予定。これに連動して、BS・ラジオ・全国紙・女性生活情報誌等での出稿も計画。
一方、店頭プロモーションにおいても、日用品・専門店の両チャネル向けにポスター、POP、映像コンテンツ、表書きに便利な「喪中御見舞」短冊等、充実のツールを用意し、売場起点のキャンペーン発信をサポートしていく。
アイスタイル、東急ハンズとコラボ パーソナルカラー診断コーナー展開
アイスタイルと東急ハンズは11月1日~12月25日までの約2カ月間、店頭コラボレーション企画として、東京ハンズ全国43店舗に「@cosme」の人気コンテンツ「パーソナルカラー診断」の体験を通じて商品選びができるコーナーを設置している。
今回のコラボ企画は、@cosmeを「美容に関わる全ての情報に出会える場所(ビューティプラットフォーム)」と定義するアイスタイルが目指す「つながるセカイ」を具現化したもの。
東急ハンズが今冬のヘルス&ビューティコーナー「BeautyLine」の強化策として、@cosmeの人気コンテンツ「パーソナルカラー診断」を採用。「BeautyLine」の一部にパーソナルカラー診断コーナーを設置するとともに、同社のビューティ専門スタッフがパーソナルカラーの紹介から診断結果に基づく商品選びまでトータル提案する店頭イベント「パーソナルカラー診断」(11月3~5日及び12月9~10日)を実施している。
貝印、「ブラック・フライデー」開催 キッチン用品が最大80%OFFに
貝印は、11月24~27日の4日間、顧客への日頃の感謝の気持ちを込めて、公式オンラインストア「KAIストア」にて、目玉商品の包丁をはじめとする人気のキッチン用品を中心に約100アイテムを最大80%割引で販売する大幅値下げセール「ブラック・フライデー」を4年連続で開催する。
「ブラック・フライデー」はアメリカ発の大型セールで感謝祭(11月第4木曜日)翌日の金曜日に行われ、「最も多くの買い物客で賑わう日」とされている。日本では、経済産業省と経団連などが進める月末金曜日の消費喚起運動「プレミアムフライデー」の開始と相まって、「ブラック・フライデー」の導入企業が増え、徐々に浸透し始めている。
貝印は、顧客に最もお得に買い物できる日を作りたいとの思いと年末に向けたキッチン用品の需要期のタイミングがマッチしたことから、まだなじみの薄かった2014年から「ブラック・フライデー」を取り入れており、売上げは初年度から右肩上がりで毎年推移し、2016年のセールにおいては期間中の売上げが前年比187%、WEBのPV数は平常の5倍を記録するなど、売上げ、注目度ともに年々高まっている。
2017年11月15日号 記事一覧
M&A・設立
- 資生堂、AIプラットフォーム技術など有する米国ベンチャー企業を買収
会合・発表会
- 日経BP社、「2017年ヒット商品ベスト30」発表
- DMS・健康食品市場創研、第4回成長戦略セミナーなど開催
- 大阪卸組合、全卸連後援のセミナー開催 朝日放送・三代澤アナが講演
経営・施策
- コーセー、中国生産子会社の全持分を日本コルマーHDに譲渡
- アース製薬、企業価値高めるCSR活動推進 初の「CSR報告書」も発行
- ポーラ・オルビスHD、連結子会社オルラーヌジャポンを解散・清算
- フマキラー 2018年は「カダン」発売50周年 川嶋部長インタビュー
- フマキラー、ECサイトをオープン 業務用製品の認知拡大図る
製品・サービス
- 日本製紙、酸素・香りをバリアする紙製バリア素材の販売を開始
- クラシエHP、「ナイーブ」ご当地企画第5弾「青森のりんご」限定発売
- コーセー、低刺激性スキンケア「カルテクリニティ」からBBクリーム発売
- サンギ、「アパガード 美白トライアルセット」数量限定発売
- ダリヤ、「ヒヨコート」からミルクローションとスキンバームを新発売
- 日本製紙クレシア、クリスマス限定デザインティシューなど数量限定発売
宣伝販促
- P&G「ジョイ」、「家事分担をJOBからJOYへプロジェクト」始動
- 花王、「祝!永久歯のお誕生日」特設サイト開設 キャンペーンも実施
- P&G、「ママの公式スポンサー」新CMに羽生結弦選手が登場
- 小林製薬、年末販促企画「小林製薬フェア」実施 100期特製芳香剤も
- ユニ・チャーム、「ペットにありがと。」キャンペーン実施中
人事・組織
- 資生堂、EMEA地域本社の社長兼CEOが退任
決算
- P&G米国本社、18事業年度第1四半期は純売上高・本源的売上高1%増
- 資生堂、17年12月通期連結業績予想を修正
研究・開発
- 小林製薬、日本女性医学学会の学術集会で一般用女性保健薬の学術発表行う
イベント・展示会
- 全卸連、「第1回CSSカップ」北海道大会を実施 20チーム・40名が参加
- ハリマ共和物産、第106回ブツブツ会開催 18年3月期第2四半期は順調
- 全日本ブラシ組合、11月8日「いい歯の日」に大阪・なんばでイベント実施
- 小林製薬、「ケシミンクリーム」ハローキティコラボ限定品発売でイベント
- ユニ・チャーム、ソーシャル・ウォーキング体験型イベントを大阪で開催
- コーセー、「コスメデコルテ」「ジルスチュアート」で限定イベント開催
- 貝印、「MUTEK.JP2017」にラジオブース出展し注目集める
- 日本香堂、「ふるさとのお盆の思い出」絵画コンクール最終選考会開催
施設・店舗
- 壽香料、本社を大阪市天王寺区に移転
- 東レ、紙おむつ主要資材の生産拠点を中国・華南の広東省佛山市に新設
- イオンサヴール、フランスナンバー1冷凍食品専門店を代官山にオープン
時評・コラム
- 時評 総合小売業化とドラッグストア
- 泡沫 バラ咲き誇る中州過ぎれば秋深し
その他
- ライオン・藤重貞慶相談役が2017年秋の叙勲で旭日中綬章を受章
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。