2017年10月4日号掲載記事より
ツルハHD、2018年5月期第1四半期は増収増益 期末店舗数は1943店舗に
ツルハホールディングスは9月19日、「2017年度第1四半期決算説明会」を開き、青木直人執行役員管理本部長が同期の業績、取り組みと計画について説明した。
同期の業績は、売上高1560億5600万円(前年同期比6.0%増)、売上総利益448億5500万円(9.6%増)、販売費・一般管理費341億円(7.8%増)、営業利益107億5400万円(15.6%増)、経常利益111億5900万円(14.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益69億8500万円(11.6%増)の増収増益となった。
既存店の状況(前年同期比)は売上高2.1%増、客単価2.0%増、客数0.1%増、買上点数1.1%増となった。商品別の前年同期比は医薬品4.3%増、化粧品5.2%増、日用雑貨5.0%増、育児用品2.5%減、その他10.0%増。
同期の取り組みについては、杏林堂グループ・ホールディングスと資本業務提携を提携、完全子会社化し、未出店地域の静岡県への事業展開を進める。杏林堂薬局は8月31日現在78店舗(内53店舗で調剤を実施)を展開。
通期出店計画は開店140店、閉店30店、期末店舗数1865店、杏林堂の78店が加わると1943店舗となり、中期目標の19年5月期2000店舗が目前となる。
アンファー、新ヘルスケア「Dou」発売 ホルモンマネジメントを提案
アンファーは、ホルモンマネジメントに着目したヘルスケアブランド「Dou」(全12商品)を9月20日、発売した。
「Dou」は、ホルモンの状態をきちんと理解し、適切な時期に正しい対処を行うセルフメディケーション行為を意味する「ホルモンマネジメント」を提案するヘルスケアブランド。自分や相手を気遣うきっかけになれたら、という願いのもとに、ブランド名を「調子はどう?」などと状態を確認する日本語表現から「Dou―ドウ―」と名付けた。
「Dou」は全国のファミリーマート・サークルK・サンクス店舗で先行発売する。
なお、同社は9月20日、東京・赤坂のベクトルラウンジで報道関係者を対象に「予防医学のアンファー 新ブランドDou発表会」を開催。冒頭、あいさつに立った叶屋宏一専務取締役は「『Dou』は、健康食品・サプリメント市場に『ホルモンカテゴリー』を開拓し、2020年までに30億円の売上げ達成、25年までに100億円規模のホルモンマネジメント市場の創造を目指す」と述べた。
サンスター、バイオ医薬品の開発支援する新会社を共同で設立
サンスターは、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の教員を中心にしたメンバーが創業した科学技術アントレプレナーシップと共同で、バイオ医薬品の開発支援を行う国内初のウイルス安全性評価受託会社「ViSpot(バイスポット)㈱」を、9月29日に設立した。26日には神戸商工会議所会館で設立発表会見を行った。
今回設立する新会社は、バイオ医薬品の製造工程が、外部から汚染されたウイルスをどの程度除去できる性能を持つかを、第三者として評価するためのウイルスクリアランス試験を受託するもの。
設立会見には、森定栄人代表取締役(取締役会議長、サンスターグループ執行役員)、小谷知子代表取締役(社長)らが出席し、新会社設立の経緯や概要、協業企業など新事業を取り巻く環境などを発表した。
森定氏は、「今回の共同事業の参画は、ウイルスによる治験と医薬品の品質保証や検査技術を学べるということで、研究領域および人材の幅の拡大につながるものと期待している。こうした取り組みを通じて、既存事業のレベルアップを図っていくほか、製薬業界とのネットワークづくりも併せて構築し、将来的な協業や新しい事業価値創造の可能性も期待している」と述べた。
ビジネスガイド社、「ギフト・ショーWEEK」来年1~2月に開催
ビジネスガイド社は9月26日、東京都台東区の浅草ビューホテルで、芳賀久枝会長、芳賀信享社長が出席して記者発表会を開催。2018年1月31日~2月9日の期間、東京ビックサイトで、「ギフト・ショーWEEK」と称して開催する複数の見本市の概要を説明した。
それによると「第85回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2018」は、東京ビッグサイト会場を①「LIFE×DESIGN」②「TOY×STATIONERY×LICENSE」③「FASHION×BEAUTY」④「OVERSEAS」――の4つのカテゴリーに分類。「日本最大から世界最大へ!」をスローガンに、これまで以上に規模を拡大すると同時に専門性の高い4つのカテゴリーで新たなバイヤーを動員し、新マーケットの創造を図る。
また、2月7~9日には「第57回東京インターナショナル・プレミアム・インセンティブショー春2018」、「第23回グルメ&ダイニングスタイルショー春2018」、「第3回プレミアムビューティー・ヘルスショー2018」を同時開催する。
同時開催展を含む見本市全体で、総展示面積は12万3000平方㍍、出展社数は5000社、来場者数は40万人を予定。他の追随を許さない大規模な展示会になるという。
コーセー、皮膚のシミの構造を3Dで捉えることに成功
長年美白研究を続けるコーセーが、久留米大学先端イメージング研究センター・太田啓介准教授との3年にわたる共同研究で、皮膚のシミ部位におけるメラノサイト(色素細胞)とケラチノサイト(表皮細胞)の立体的な位置関係を捉えることに初めて成功。これに伴い9月22日、東京・茅場町の鉄鋼会館でプレス発表会を開催した。
発表会には、開発研究室薬剤効能研究グループ・笠明美主任研究員、同・水谷友紀氏、基礎研究室分析グループ・山下美香氏の3名が出席。研究リーダーの笠主任研究員は「この研究は『リアルなシミを見る』ことで未解明の事実を発見し、新たな美白のアプローチの糸口を見つけることを目指したものであり、色素沈着に関する薬剤開発など美白研究を続ける水谷と、電子顕微鏡を駆使した皮膚研究を長年行う山下の2人の技術を組み合わせることで新たな知見が得られた。この成果は、次なる美白化粧品を生み出す手助けになると考えている」と述べた。
なお、この知見は7月の「皮膚かたち研究学会学術大会」(名古屋)で既に発表しており、今後は12月の「日本研究皮膚科学会第42回年次学術大会」(高知県)での発表、さらには来春発売予定の美白化粧品への活用も予定している。
2017年10月4日号 記事一覧
M&A・設立
- サツドラHD、インバウンドマーケティング事業行う100%子会社設立
会合・発表会
- アルボース、「最新の食品衛生情報」をテーマにセミナー開催
- マンダム、「男の印象肌研究とルシード“40代からの”戦略」セミナー開催
- 日石工組東日本支部、29年度第2回研修会開く クリクラ工場など見学
経営・施策
- 今秋も高付加価値の新製品に注目 年末商戦に向けた展開に期待
- クオール、来年4月をメドに持株会社体制に移行
- サンギ、タイで「アパガード」シリーズの販売を開始 6カ国目の海外進出
- ウテナ、テノール歌手ジョン・健・ヌッツォのクリスマスコンサートに協賛
製品・サービス
- PRページ 花王 「トイレマジックリン ツヤツヤコートプラス」新発売
- 東邦、部分洗い用洗濯石けん「ウタマロ石けん」が好評
- ユニ・チャーム、センターインフレグランスからホワイトシャボンの香り
- 大王製紙、「ナチュラ さら肌さらり/同コットン100%」改良
- バスクリン、「大人のバスクリン薫―kaoru―」から数量限定品発売
- ジョンソン、「スクラビングバブル激泡バスクリーナーEX」新発売
- 日本製紙クレシア、軽失禁パッド「ポイズ 肌ケアパッド少量用」新発売
- リブドゥコーポ、「リフレスマートライン」から尿とりパッド新発売
- 王子ネピア、高付加価値赤ちゃん用紙おむつ「ホワイト」全国へ販路拡大
- 白十字、「サルバ尿とりパッドスーパー」リニューアル 増量品も発売
- 王子ネピア、「ネピア プレミアムソフトトイレットロール」から新製品
- 商品探訪 相模ゴム工業 ラテックス製コンドーム「スクイーズ」新発売
宣伝販促
- エステー、ドライペット新CM「ドライカッパ編」の全国放映を開始
- ライオン、「Magica速乾+」TVCM放映 天海祐希を継続起用
- 白十字、「サルバ朝まで1枚ぐっすりパッド」Wキャンペーン実施中
人事・組織
- エステー、10月1日付けで人事異動を実施
決算
- プラネット、17年7月期業績は増収増益 基幹EDIサービスが順調に増加
研究・開発
- ユニ・チャーム、「ゼラニウムの香り」のストレス緩和効果を検証
調査・統計
- 経済産業省 17年7月度洗浄剤統計 洗顔・ボディ用が大幅伸長
- SM3団体、17年8月スーパーマーケット実績速報 全店6カ月連続で増
時評・コラム
- 時評 再構築が迫られるSCの今後
- 泡沫 大義なき解散も国民にとっては審判を下す良い機会
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。