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2017年7月12日号掲載記事より

エステー、関東エリアで夏の商談会 「シャルダン フレグランス」に注目

エステー、関東エリアで夏の商談会 「シャルダン フレグランス」に注目

 エステーは7月5~7日の3日間、同社本社に関東エリアの流通関係者など約600名を招き、「2017年夏の商談会」を開催。今秋の新製品・リニューアル品を発表し、主力の消臭芳香剤では、好調な“香り重視”セグメントに投入する高級路線の「シャルダン フレグランス」が注目を集めたほか、メガブランド「消臭力」の兄弟ブランド「洗浄力」や、脱臭剤のトップブランド「脱臭炭」初の玄関・リビング用などが話題となった。
 秋冬に向けた取り組みとしては、消臭芳香剤では、2016年に前年比115.4%と大きく伸長した“香り重視”セグメントの商品力を強化。「シャルダン フレグランス」(昨秋発売)のラインアップを拡充し、シリーズ化して新発売するほか、「消臭力プレミアムアロマ」フレグランスシリーズに2香調を追加する。
 売上ボリュームゾーンの“消臭重視”セグメントでは、「トイレの消臭力スプレー」のデザインリフレッシュを行い、近年高まっている清潔・衛生に対する機能性ニーズには、「消臭力」機能プラスシリーズの強化などで変化する生活者に対応し、さらなるマーケット拡大を目指す。
 また、「消臭力」の兄弟ブランドとして話題になった新クリーナーブランド「洗浄力」では、汚れに密着するモコモコな泡で便器全体をキレイにする「モコ泡わトイレクリーナー」を新発売し、既存の「ウルトラパワーズ洗たく槽クリーナー」「同フロ釜クリーナー」の2品をブランドに統一する。

フマキラー、記者懇親会で夏商戦の取り組みなど発表 ヒアリの情報も提供

フマキラー、記者懇親会で夏商戦の取り組みなど発表 ヒアリの情報も提供

 フマキラーは7月5日、都内で記者懇親会を開き、国立感染症研究所・小林睦生名誉所院による講演「蚊媒介感染症の世界的な脅威」を行うとともに、夏商戦の取り組みについて説明した。
 はじめに大下一明社長があいさつに立ち、「当社は『人の命、暮らし、環境を守る』という経営理念を掲げ、世界約70カ国で活動している。当社の活動の中でも喫緊の課題として捉えているのが、害虫が媒介する感染症被害の拡大である。日本でも身近な脅威となった感染症だが、世界に目を向けるとマラリアなど蚊が媒介する感染症により、年間で72万5000人もの人が亡くなっている。
 こうした中、当社は日本だけではなく、インドネシア、マレーシアに開発拠点を置き、現地の害虫を徹底的に研究し、高い効力の殺虫剤を開発してきた。その結果、ベトナム、インドネシアなど多くの国でシェア1位となっている。今後、世界で培ってきた技術を集結して、圧倒的に害虫に効く価値ある商品づくりを通じて、日本、世界に安心を届ける所存である」と述べた。

クスリのアオキHD、2017年5月期業績は増収増益に

クスリのアオキHD、2017年5月期業績は増収増益に

 クスリのアオキホールディングスは7月5日、2017年5月期決算説明会を開き、青木宏憲社長、八幡亮一取締役兼常務執行役員グループ管理部門担当が決算概要、中期経営計画などについて説明した。
 同期の業績は、売上高1887億4400万円(前期比116.8%)、売上総利益530億8600万円(120.4%)、販管費424億900万円(120.9%)、営業利益106億7600万円(118.7%)、経常利益111億1000万円(120.5%)、当期純利益81億8100万円(126.3%)の増収増益となった。
 調剤売上高は186億円となり、計画比93.3%、前期比104.5%で推移。計画比未達の要因は調剤報酬・薬価改定による単価ダウン、システム入れ替えによる負荷増大(処方箋枚数増の純化)としている。
 新規出店70店舗(併設調剤薬局15店舗)の内訳は、北陸8店舗、信越7店舗、新規エリアの北関東28店舗、東海近畿27店舗となり、新規エリアへの出店比率は78.6%を占めた。退店は2店舗となり、同期末の店舗数はドラッグストア380店舗(内併設調剤薬局174店舗)、調剤専門薬局6店舗、合計386店舗。店舗純増率は21.4%となった。改装は19店舗(北陸14店舗、信越4店舗、東海近畿1店舗)実施。調剤薬局併設率は下期の調剤薬局開局中止により前期に比べ低下し、45.8%となった。

クラシエHP、大型新ボディウォッシュブランド「ラメランス」新発売

クラシエHP、大型新ボディウォッシュブランド「ラメランス」新発売

 クラシエホームプロダクツは、世界初の肌のうるおいに大切な「ラメラ」を壊さずに洗うテクノロジーを開発し、“お風呂上りの保湿がいらない”ボディウォッシュ「Lamellance(ラメランス)」を9月13日、新発売する。
 同社の調査によると、「うるおい訴求」のボディウォッシュが世の中に多数あるが、「肌のうるおいを守れそう」「肌への配慮」という点はまだまだ満たされていないという。そこでクラシエは、消費者の待望するニーズに応えるべく、今までになかったボディウォッシュの開発に着手。肌のうるおいの根源ともいえる「ラメラ」に着目した。
 「ラメラ」とは、ラメラ構造のことで、肌のうるおいを守るバリア機能を担う角質層の構造。水と油(脂質)が規則正しく並び、肌のうるおい保持に重要な役割を果たしている。今までのボディウォッシュは「洗う成分」が角質層内に浸透し、この「ラメラ」を壊していた(同社従来品比)。つまり、洗うたびにうるおいが逃げて乾燥しやすい肌をつくっていた。そこでクラシエは、うるおいの根源である「ラメラ」を壊さない新技術「ラメランステクノロジー」を開発、お風呂あがりの保湿ケアがいらないしっとりとしたうるおい肌へ導く「ラメランス」を開発した。

P&G、「h&s for men」改良 鈴木亮平をイメージキャラに

P&G、「h&s for men」改良 鈴木亮平をイメージキャラに

 P&Gは、「h&s」の男性用地肌ケアブランド「h&s for men」より、「ボリュームアップシリーズ」と「スカルプEXシリーズ」を9月16日からリニューアル新発売。7月11日からamazonをはじめECサイト限定で先行販売をスタートした。合わせて、イメージキャラクターも一新。映画・ドラマなどで幅広く活躍する俳優の鈴木亮平を起用する。
 h&s独自の有効成分「深海ミネラル」が配合された「h&s for men」は、目に見える老廃物だけでなく、毛穴に隠れた地肌トラブルの原因まで純化クレンジング。集中を妨げるかゆみ・フケ・乾燥・べたつきを洗い流し、1日中地肌を快適に保つ。
 加えて、リニューアルにより現行品に比べて最大130%の泡立ちを実現。べたつきやすい男性の地肌・髪でも負けない泡立ち、泡切れ、洗い上がりの爽快感を叶える。


2017年7月12日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日石工組東日本支部、自社ブランド育成研修開く「売れるパッケージ企画」
  • JILS、第7回定時総会開催「ロジスティクスコンテスト2020」推進
  • エステー、夏の卸店説明会開催 下期はエアケア中心に成長への種まきを
  • 日本香堂、お盆需要期キャンペーン発表 ハイエンド商品の品揃えを強化
  • クラブコスメチックス、秋の新商品発表 「クラブビジンクリーム」など
  • ジュリーク・ジャパン、「ジュリーク新ボディケアライン」新製品を発表
  • 日本カイロ工業会、定時総会開き28年度の販売数量統計を発表
  • パナソニック、年末商談会開催 新モデル「エボルタNEO」に注目

経営・施策

  • 花王、販売等子会社を再編 美容カウンセリング専門会社を新設
  • ライオン、シンガポールの企業とMES事業の合弁会社を設立へ
  • 埼玉県熊谷市と花王「バブ」がプロジェクト開始、「クールダウン浴」提案
  • 日本香堂HD・小仲社長、日本香堂・土屋新社長が今後の抱負語る
  • 流通システム開発センター、POSデータサービス事業を譲渡
  • ライオン、千葉地区の生産拠点を再編 連結子会社の工場閉鎖し集約化
  • P&G、防災マニュアル手帳を充実、神戸市内の保育園などに約5万部配布
  • カスタマーコミュニケーションズ、「True Data」に社名変更
  • 7&i・HD、アスクルと業務提携で基本合意

製品・サービス

  • UYEKI、「カビトルデスPRO」などカビ・黒ずみ対策品が人気
  • アルボース、ジェル状アルコール手指消毒剤「アルボナースジェル」発売
  • クロバーコーポ、毛穴ケア洗顔せっけんシリーズ2アイテム新発売
  • 日本製紙クレシア「スコッティ」、ディズニーツムツムデザイン限定品発売

人事・組織

  • 牛乳石鹸共進社、役員を選任
  • クレハ、役員を選任
  • 日本香堂HD、役員を選任
  • 日本製紙クレシア、役員を選任
  • 白十字、新役員・執行役員を選任
  • フマキラー、役員の異動を実施
  • ライオン、8月1日付の人事異動を発表
  • リブドゥコーポレーション、役員及び執行役員を選任
  • トライアルHD、連結子会社の代表者異動を発表

決算

  • 小林製薬、2017年12月期第2四半期業績予想を上方修正

研究・開発

  • サティス製薬、化粧品粉体の光毒性試験受託開始 動物実験用いず評価

調査・統計

  • 流通BMS協議会、流通BMS導入企業数発表 1万848社に

イベント・展示会

  • リードJ、「第1回AI・人工知能EXPO」開催 4万人が来場
  • エステー、「赤毛のアン」チケットプレゼント抽選会 応募総数17万通超
  • サンギ、夏休みに小学生向けワークショップ「歯が命教室」を開催
  • シャボン玉石けんが特別協賛、第5回屋久島OWS開催

時評・コラム

  • 時評 上半期流通動向から見えるもの

その他

  • プラネットVANVAN第114号

特集 【H&BC/AT】

    特別企画

    • 総論 16年市場は堅調に推移 高付加価値品が引き続き好調
    • 固形石鹸 16年は微減の230億円に 利益商材との認識を広く啓蒙
    • ハンドソープ・洗顔・ボディ用身体洗浄剤 衛生意識の向上で順調に拡大
    • 衣料用洗剤 市場は2年連続伸長 粉末から液体への流れが加速
    • 洗濯仕上剤 柔軟仕上げ剤は1000億円突破 除菌消臭製品などが牽引
    • 台所用洗剤 16年は数量・金額とも伸長 大容量詰替用と新剤型の動向が鍵
    • 住居用洗剤 16年は安定した動きに 除菌機能備えた製品が市場牽引
    • ヘアケア 縮小傾向の歯止めかからず 新たな消費者のニーズの洗い出しを
    • ヘアカラー カラートリートメントが堅調 手軽さの啓蒙を粘り強く
    • ウェットシェービング 各社が高機能品の販促強化 16年は7%増に
    • スキンケア化粧品 「保湿」「美白」など好調 市場は1.7%増
    • ラップ・調理・保存関連品 より使いやすい品質改良、レシピ提案で好調
    • アルミホイル・アルミ箔関連品 価格競争落ち着き市場は1.5%増
    • オーラルケア 口腔ケア意識の向上、高付加価値品の好調で安定成長
    • 芳香消臭剤 主要5カテゴリーすべて前年上回る 高付加価値品が好調
    • 繊維製品防虫剤 16年はシーズン前半が低調 秋以降復調で前年並みに
    • 殺虫剤 主要分野が軒並み伸長 ゴキブリ用が急伸、空間用虫よけも回復
    • コンドーム 薄型タイプ需要拡大で市場は拡大傾向に 5年連続でプラス
    • 制汗剤 市場は5%増、直ぬりタイプなど高付加価値品が牽引
    • 子供用紙おむつ 少子化の進行で市場は減少傾向 高価格ラインの維持が鍵
    • 大人用排泄ケア パンツ型おむつなど定番品の伸長で市場は920億円に
    • フェミニンケア 各社が素材改良に全力 高付加価値品を次々導入
    • 家庭紙 品質・機能性追求した高付加価値ブランドの充実で市場に変化
    • 線香 16年は微減で推移 市場は依然厳しい状況に
    • ローソク 供養離れが影響し市場は減少傾向に 新たな挑戦が必要
    • カイロ 16年はV字回復を記録 2年連続の縮小に歯止め
    • 入浴剤 健康志向の高まり、癒しブームを背景に堅調に推移
    • 家庭用手袋 使用頻度の高まりで堅調推移 使い捨てタイプは10年で4倍
    • 電池 16年市場は約1690億円 2年連続プラスに
    • ペット関連品 ペットフード市場は縮小、ペット用品市場は伸長
    • ガーデニング 16年は堅調 除草剤の伸び目立つ


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。