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2017年6月7日号掲載記事より

花王、コラボレーションフェア開催 テーマは「共創~変わる生活者~」

花王、コラボレーションフェア開催 テーマは「共創~変わる生活者~」

 花王は5月31日、6月1日の2日間、国内外の販売店を招き、「花王コラボレーションフェア2017」を開催。「共創~変わる生活者~」をテーマに新たな清潔・衛生価値による快適で心地よい暮らしの提案やアクティブシニアに向けた市場の更なる拡大提案、そしてブランドごとの新製品、マーケティング施策などの紹介、さらに花王グループの企業活動などが紹介された。
 澤田社長は、市場並びに花王の状況について触れ、トイレタリー・化粧品は前年並みから微増で、4月まではまずまず順調に推移しており、花王ではスキンケア、サニタリー(特に「メリーズ」)、ケミカルの3分野が好調で、ファブリック&ホームケア、パーソナルヘルスケアも順調に推移していること、エリア別はアジア、米州(アメリカ、カナダ)で「ビオレ」「ジャーゲンズ」等が好調に推移している状況を報告。また、日本ではヘアケア市場で新製品「メリットPYUAN」がライフスタイル提案とデジタル広告だけでの展開で順調な売れ行きとなっていること、ヘアケアのもう1つの新製品「エッセンシャル スマートスタイル」は生まれたての赤ちゃんのキューティクルに戻すというコンセプトで開発し、寝ぐせがつかないという技術によって好評を博していることを紹介した。
 今期の業績については、営業利益2000億円(前期1856億円)を目標に掲げたことに触れ、高い目標値だが第1四半期終了時点で前期比42億円増となり、予想以上に順調に推移したことで、後半はさらに良い提案を進めて目標値達成を目指していく考えを伝えた。
 次に澤田社長は、今回のコラボレーションフェアについて、今回は「共創」をテーマに、花王ならではの特長のある秋の新製品を紹介すること、デジタル化が進む中で定番売り場のあり方、重要性を示す提案をすること、さらにサスティナビリティに関する花王グループの取り組みを紹介することを説明し、質疑応答が行われた。

フマキラー、2017年3月期は5期連続の増収増益 殺虫剤が大幅伸長

フマキラー、2017年3月期は5期連続の増収増益 殺虫剤が大幅伸長

 フマキラーは5月29日、「2017年3月期決算説明会」を開催した。同期業績は、売上高423億6200万円(前期比16.7%増)、売上総利益138億6200万円(21.5%増)、営業利益22億7700万円(22.1%増)、経常利益24億700万円(22.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益13億8700万円(22.7%増)で、前期比、計画比ともに大幅に前期を上回り、5期連続の増収増益となった。
 国内の売上高は、227億9700万円(前期比13.4%増)、海外売上高は195億6500万円(20.9%増、為替変動の影響を除く実質26.4%増)。国内売上高は、殺虫剤が前期比20.5%増となり園芸用品も5%伸長。海外も殺虫剤が21.2%増と大きく伸長、インドネシアの子会社2社、フマキラーアジア(マレーシア、ベトナム、タイ)も2ケタ増の売上げを達成した。海外売上比率は46.2%となった。なお、国内売上高は、5年間で1.4倍、海外売上も3.9倍と大きく成長した。
 今後の展開は、感染症の脅威が進む中、人の命、暮らしを守る「プレミアシリーズ」の開発・強化に取り組み、厚生労働省による迅速審査にいち早く対応し、高濃度人体虫よけを発売したほか、害虫が媒介するウイルス感染症の発生ゼロを目指し「命のそばに。プロジェクト」を実施し、セミナーなどの啓発活動や危険害虫対策売り場の提案などを行っていく。

伊勢半、「キスミー フェルム紅筆リキッドルージュ」新発売 新CM発表

伊勢半、「キスミー フェルム紅筆リキッドルージュ」新発売 新CM発表

 伊勢半は、紅筆と口紅が1つになった筆ペン型のリキッド口紅「キスミー フェルム 紅筆リキッドルージュ」の新発売に伴い、5月31日、「キスミー フェルム『紅筆リキッドルージュ』新CM発表会」を開催。女優・賀来千香子をイメージキャラクターに起用した新テレビCM「紅筆リキッドルージュ」編を6月2日からオンエアすると発表した。
 はじめに、澤田晴子社長があいさつに立ち、「今回、当社のルーツともいえる紅を進化させた『キスミー フェルム 紅筆リキッドルージュ』を発売した。イメージキャラクターに起用した賀来千香子さんのいつまでも美しくアクティブに輝き続ける姿は、この商品のターゲット層である50代以上の女性にマッチすると考えている。ますます社会で活躍されるアクティブな50代以上の女性に同品をお使い頂きたい」と述べた。
 ゲストとして登場した賀来千香子は、「『キスミー』は、子供のころから馴染みのあるブランドですので、今回、そのイメージキャラクターに起用されたことを嬉しく思います。『キスミー フェルム 紅筆リキッドルージュ』を実際に使ってみましたが、とても色もちが良く、唇の輪郭にあわせてきれいに描くことができてとても使いやすいです」などと述べた。

大日本除虫菊、「超難解折り紙」新聞広告出稿 完成すると……だった!

大日本除虫菊、「超難解折り紙」新聞広告出稿 完成すると……だった!

 大日本除虫菊は5月27日、「超難解折り紙」と題した新聞広告を出稿、ネットを中心に大きな話題となっている。
 この広告は、新聞の一面を使用し上から約4分の3のスペースを折り紙、下段のスペースに「超難解折り紙」というタイトルと、「キンチョール」の製品画像と「KINCHO」のロゴがシンプルにレイアウトされ、製品画像とロゴ以外は全てグレーというユニークな企画となっている。
 この折り紙は、折り紙作家の勝田恭平氏が、今回の企画に合わせて考案したオリジナルの作品で、広告では、折り紙データ(PDFデータ)のダウンロード先と、折り方の動画のURLを掲載。折り方の動画は実に54分47秒にのぼり、「超難解」と名乗る通り、完成させるには1時間以上かかるため、相当の根気と忍耐が必要となる。
 広告では、何が出来上がるかは一切表記されておらず、作り方の動画が半分を過ぎた辺りで、これから出来上がる「モノ」が何であるかが判明すると同時に、同社の術中にまんまとハマったことに気づかされる点もおもしろい。

ココカラファイン、2017年3月期 売上高1.1%増も営業・経常利益は減

ココカラファイン、2017年3月期 売上高1.1%増も営業・経常利益は減

 ココカラファインは5月26日、2017年3月期決算説明会を開き、同期の決算概要、今期の重点施策について説明した。
 同期の連結業績は売上高3772億300万円(前期比101.1%)、売上総利益970億5300万円(101%)、販売管理費868億9400万円(102.3%)、営業利益101億5900万円(91.4%)、経常利益125億700万円(92.9%)、当期純利益70億3700万円(101.6%)となった。
 ドラッグストア事業は、天候要因による季節商材(風邪薬・花粉治療薬等)が伸び悩んだ。また、外国人による一部商品まとめ買いの売上げ減少は1月以降影響が緩和。免税売上げは引き続き好調で、通期98億円(前期比27.8%増)で推移した。
 今期の重点施策は、「店舗改装による既存店の活性化」、「ココカラクラブカードを活用した顧客戦略」、「多様化する販促媒体を利用した1to1マーケティングの確立」、「店舗における更なる生産性の向上」――を掲げる。


2017年6月7日号 記事一覧

M&A・設立

  • アスクル、ペット用品eコマース大手・チャームを子会社化

会合・発表会

  • 小久保工業所、「第1回東京展示会 KOKUBOフェア」開催
  • ディーエイチシー、天然由来成分100%スキンケア「潤米シリーズ」発表
  • 全日本ブラシ組合、第48回通常総会開催「安心・安全で高機能な商品提供」
  • まさ屋、設立50周年(創業65周年)記念式典開く 業務ルート開拓で発展
  • 石洗工、第67回定時総会開催 新会長に小林明治氏(日油)を選出
  • 日石工組、第58回通常総会開く 「業界の発展目指していく」

経営・施策

  • CBグループマネジメント、単元株式数変更、株式併合を実施
  • 資生堂、連結子会社・キナリをスクロールに譲渡
  • 花王と札幌市、健康寿命延伸に関する包括的連携協定を締結
  • ユニ・チャーム子会社、インドネシアでハラル認証を取得
  • ロート製薬、卓球人口拡大と普及のためのプロジェクトを支援

製品・サービス

  • PRページ 花王 「アタック」発売30周年迎え、様々な企画を実施
  • UYEKI「ダニクリン」シリーズ、消費者ニーズに適合したダニ対策製品
  • 丹羽久、酸素系粉末タイプのキッチン用除菌・漂白剤を新発売
  • ウテナ、第2弾「ゆず油 無添加ヘアオイル 木櫛付きセット」限定発売
  • 流通経済研究所とCCL、消費者の購買実績まとめたデータ集を発行

人事・組織

  • キリン堂HD、取締役及び執行役員の委嘱事項、重要人事を発表
  • 伊勢半グループ、グループ各社役員人事を発表

研究・開発

  • ライオン、「梅雨時、夏場」と「衣類のテカリ」の関係が明らかに

調査・統計

  • シック、女性のVIOケア最新事情 約7割の男性がガッカリ!?

施設・店舗

  • ハバクリエーション、PALTAC本社ビル4階に事務所を移転

時評・コラム

  • 泡沫 「爆買い」消えて観光客消費に?

特集 【薫香・ローソク】

    特別企画

    • 線香市場 2016年は微減で推移 市場は依然厳しい状況に
    • ローソク市場 16年は更に減少傾向進む 「供養」の意識付けを訴求へ
    • 店舗探訪 「香の店 さかぐち屋」 約300種類の品揃え
    • 日本香堂・小仲社長インタビュー 供養意識の変化捉えた施策を展開
    • 国光産業 工場火災から1年 希望に向けた再スタート切る
    • カメヤマ・本田本部長インタビュー 「チェンジにチャレンジする」
    • 東海 日本製にこだわる「チャッカマン」 仏事に最適「ともしび」が好評
    • 孔官堂・増田専務インタビュー 「香りよい、使いよい、こころ温まる」
    • 天昇堂 白藤の香りの線香「和花ごこち」が進物用としても好評
    • 東京ローソク製造 ペット仏具シリーズ「おもいでのあかし」新発売
    • 薫寿堂 「たから物語」など進物用のラインアップ強化
    • ニホンローソク 便利で使いやすい「お墓参り3点セット」新発売
    • 神戸マッチ 着火具のいらないお香「hibi」から和の香り徳用サイズ発売
    • こもりコーポレーション・小森社長インタビュー より筋肉質な企業へ
    • マルエス 台座型お経プレイヤー「読経入 道しるべ」が好評


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。