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2017年5月3日号掲載記事より

ユニ・チャーム、17年度有力卸店会開催 「BOP-ship」で停滞を一点突破へ

ユニ・チャーム、17年度有力卸店会開催 「BOP-ship」で停滞を一点突破へ

 ユニ・チャームは4月27日、「2017年度有力卸店会」を全国の有力卸のトップ41名を招いて開催。高原豪久代表取締役社長執行役員は、「BOP―shipで一点突破」をテーマに①社長就任からの16年をふり返って②第10次中期経営計画「Project M Vol.1」③BOP―Shipで停滞感を“突破”するために――の3つを掲げ、全社方針について報告した。
 高原社長はまず、16年度の売上がやや減少した反省点として、「際立つ差別化を実現する行動が不足」「インバウンドをつかむ感度不足&対応遅滞」「EC・デジタル・ビッグデータの感度不足&対応遅滞」を挙げ、「BOP―shipが体現できなかった」と語った。
 高原社長がいうBOP―Shipの実現とは、まず「Bestpracticeshipにより停滞感を突破」、次に「Ownershipにより自ら動くことで突破」、更に「Partnershipにより利他の心で仲間との協働を重んじる」――ということであり、このBOP―shipの体現でいかなる難局も全員で突破すると宣言した。
 また共生社会の実現に向けてのキーワードを「Mutation」とし、既存の事業領域とともに、新たな事業領域に取り組むことで、「業界総資産の爆発的な拡大を目指し、不織布技術とIT技術を融合させる」と語った。

花王、1~3月期の業績発表 売上高3%増、利益も大幅増

 花王は4月26日、1~3月期(2017年第1四半期)の業績を発表した。売上高は前年同期に対して3.0%増加(為替変動の影響を除く実質8.6%増)となった。スキンケア製品や日本、アジアのサニタリー製品が大きく伸長ことやケミカル事業の大幅増収などが伸長要因。利益もケミカル事業やヒューマンヘルスケア事業の増収効果が大きく、大幅な伸長となった。中期経営計画K20に向け、順調なスタートを切った。
 同期の業績は売上高3451億7900万円(前年同期比3.0%増)、営業利益386億900万円(12.1%増)、税引前四半期純利益380億1300万円(15.4%増)、四半期利益246億2400万円(17.0%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益241億6900万円(16.2%増)、四半期包括利益合計額188億9100万円(234.4%増)となった。
 コンシューマープロダクツ事業(ビューティケア事業、ヒューマンヘルスケア事業、ファブリック&ホームケア事業の総称)は、前年同期に対して0.1%増の2768億(実質6.2%増)となった。
 ケミカル事業の売上高は、14.7%増の766億円(実質17.4%増)、営業利益は売上げが伸長したことにより80億円(15億円増)となった。

資生堂、「表情プロジェクト」始動 しわ改善技術で女性の豊かな表情応援

資生堂、「表情プロジェクト」始動 しわ改善技術で女性の豊かな表情応援

 資生堂は4月20日、「資生堂新プロジェクト発表会」を開催。このほど日本で初めて厚生労働省から「有効成分純粋レチノール(以下純粋レチノール)による深いしわを改善する効果効能」の認可を受けたことに伴い、純粋レチノールで女性たちを本来の豊かな表情へと解放し、さらに輝き続けることを応援する新プロジェクト「資生堂 表情プロジェクト」を同日から実施すると発表。また同プロジェクト第1弾商品「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS」を披露した。
 同社では、純粋レチノールを配合した商品開発を複数のブランドで横断的に展開していく。その第1弾商品として、深いしわまで改善する薬用クリーム「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS」(医薬部外品)を発売。初年度売上本数約100万個を計画。
 また、豊かな表情を持つ女性の素晴らしさを伝えていくため様々なコミュニケーション活動を実施する。具体的には、女優の杏、石田ゆり子、篠原涼子、樋口可南子、真木よう子、宮沢りえをCMモデルに起用した新テレビCM「資生堂 表情プロジェクト宣言編」のオンエア(4月20日)を皮切りとした広告展開のほか、特設WEBサイトでの情報発信、さらに店頭キャンペーン、街頭イベントなどを順次実施し、1人でも多くの女性を笑顔にしていく。
 発表会会場では、新テレビCMを上映した後、ゲストとして、CMモデルの杏、石田ゆり子、篠原涼子、樋口可南子、宮沢りえが登場。トークショーが開かれた。

日本香堂、「『母の日参り』パートナーシップ」本格稼働 企業等10者連携

日本香堂、「『母の日参り』パートナーシップ」本格稼働 企業等10者連携

 日本香堂は4月26日、「『母の日参り』パートナーシップ 共同プレス発表会」を開き、「母の日」に亡き母を偲ぶ新たな供養習慣「母の日参り」の普及拡大に取り組む「『母の日参り』パートナーシップ」を企業・団体10者で本格始動すると発表。10者は共通の「母の日参り」シンボル・ロゴを旗印に店頭・WEBをはじめ各々の生活者接点で露出拡大を図るとともに、企業は「母の日参り」向け商品を開発し、具体的な生活提案に努めていく。
 プレス発表会ではパートナー各社による今年度の活動内容が発表され、この中で日本香堂・小仲正克社長は母の日の贈答需要の状況や、供養意識の変化、「母の日参り」の着想にいたった経緯並びに市場のポテンシャルなどを説明。今年度の取り組みについては、シンボル・ロゴを採用したピンクカラーの販促什器・POPを過去最大規模の約5000店舗で展開するとともに、テレビCM、ラジオCM、WEB広告を例年以上に投下、加えて「母の日参り」のシンボル商品を積極的に販売していくことなどを明らかにした。
 この後、日本香堂の「母の日参り」テレビCMが披露された後、イメージキャラクターを務める女優・高島礼子が登場。「母の日の思い出」をテーマに一般公募された三行詩(日本香堂主催『母の日の思い出』こころの三行詩)で選ばれた受賞5作品を朗読した。

P&G、「ファブリーズ ルート931」“くさや”を相手に動画を公開中

P&G、「ファブリーズ ルート931」“くさや”を相手に動画を公開中

 P&Gは、車専用消臭芳香剤「ファブリーズ クルマ イージークリップ」を使って、地方の魅力を再発見していく旅動画「ファブリーズ ルート931」を、4月1日から公式ファブリーズチャンネルで公開しているが、このほど、動画シリーズのフィナーレとして、八丈島を舞台にくさやの魅力をPRする動画「千鳥が行く!ルート931の旅。in八丈島・くさや」を制作、4月24日から公開している。
 「ファブリーズ ルート931」は、お笑いコンビ・千鳥の2人とタレント・山田菜々が、専用車・ファブカーで全国のご当地の魅力を発見すべく、様々な消臭ミッションをクリアしていくロードムービー。3人が車内にくさいニオイが充満してしまう無理難題とも思える指令に挑戦し、最終的にその車内のニオイを「イージークリップ」が消臭できれば、ご当地のおいしい魅力を堪能することができる。
 今回の動画は、八丈島を舞台に、対決の相手は「くさや」。八丈島水産加工業協同組合の全面協力のもと、完成したもので、くさやとイージークリップの魅力を相乗的かつ強力に訴求していく。


2017年5月3日号 記事一覧

会合・発表会

  • マツキヨHD、第23回セルフメディケーションフォーラム開催
  • 全家協、第41回通常総会開催 小泉元総理が講演行う
  • 界面工、第67回定時総会開催 「28年の界面活性剤市場は前年並み」
  • 排水協、第23回通常総会開催 新会長に藤原照久氏(ウエ・ルコ)が就任

経営・施策

  • 生団連、小冊子「男の『ちょいカジ』マニュアル」配布呼びかける
  • 小林製薬、「100期」テーマに広報誌で今期の取り組みを紹介
  • 桐灰化学、熱中対策のスプレー製品を強化 早期導入・多面展開で需要底上

製品・サービス

  • サンギ、「アパガード」シリーズが「シティOLベストコスメ」金賞受賞
  • ライオン、健康食品「プラスシリーズ」第2弾2アイテムを通販で発売
  • 大王製紙、「グ~ンはじめての肌着生まれてすぐの赤ちゃん用」一新
  • エステー、介護用品分野へ参入 「エールズ」シリーズ新発売
  • バスクリン、大人用紙おむつのかぶれに 「薬用パウダー」通販限定発売
  • 桃谷順天館、公式オンラインショップで「母の日限定セット」発売

宣伝販促

  • ロート製薬「デオボール」、「いい汗かこうプロジェクト」発足
  • 大王製紙、「エリス megami素肌のきもち」新CM放映 有村架純を起用
  • サラヤ「ヤシノミ洗剤」、“ローラアシュレイ”プレゼントキャンペ実施中
  • ライオン「Magica」、食器洗いで“家族へ感謝”オリジナル動画公開

人事・組織

  • クラシエHP、人事異動を発表

決算

  • ダイユー・リックHD、17年2月期業績は売上・利益ともに予想上回る

調査・統計

  • SM3団体、17年3月スーパーマーケット実績速報 全店は2カ月ぶり増に
  • 日本香堂、「母の日」の供養調査 GW~母の日墓参率、10年で1.7倍に
  • サンスター、「大人むし歯」の実態調査 40代境に症状が自覚しにくく

イベント・展示会

  • フェニックス、バリアフリー展に初出展 介護衛生用品「ARA」を披露

施設・店舗

  • ファンケル、銀座の旗艦店に「ファンケル研究技術ギャラリー」オープン

時評・コラム

  • 泡沫 名番頭退職に50年超えの卸の歴史を見た

特集 【衛生材料】

    特別企画

    • 衛生材料用品市場、将来性に注目 各社、消費者ニーズへ多面的に対応
    • 花王 「リリーフ スリムで快適吸水ナプキン」新発売
    • 白十字 「サルバやわ楽パンツ」宣伝活発に 六代目三遊亭円楽を起用
    • ユニ・チャーム 「ソフィ ソフトタンポン」5年ぶりパッケージ改良
    • カミ商事 「エルモアいちばん」から機能性紙パンツを新発売
    • 王子ネピア 「nepia Genki!パンツ」リニューアル発売
    • 玉川衛材 「フェミルテ クリ-ム」が好評 使い切りサイズ5㌘に期待
    • 日本製紙クレシア 「ポイズさらさら吸水パンティライナー」にCNF採用
    • リブドゥコーポ 大人用紙おむつ「リフレ スマートライン」が高評価
    • P&G 「パンパースの肌へのいちばんパンツ」発売
    • ハッソー 「ハッソーケア」新発売 スタイリッシュなデザインの紙おむつ
    • 小林製薬 「サラサーティコットン100」香り付きアイテムを拡充
    • 日本バイリーン 家庭用マスク「フルシャットマスク ふわっと」が堅調
    • 白十字、群馬第3工場見学会開催 「サルバやわ楽パンツ」の生産拠点


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。