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2016年11月30日号掲載記事より

花王、記者懇談会で澤田社長が状況報告 ファブリック&ホームケアが好調

花王、記者懇談会で澤田社長が状況報告 ファブリック&ホームケアが好調

 花王は11月22日、都内のホテルで開催した「花王有力販売店懇談会」に先立ち、記者懇談会を開き、澤田道隆社長、吉田勝彦専務、竹内俊昭花王グループカスタマーマーケティング社長が出席し、市場状況、今後の花王グループの状況などについて語った。
 澤田社長は花王の状況について、第3四半期の業績は売上高1兆550億8900万円で前年同期比0.9%減だが、為替の影響を除く実質は3.6%伸長したこと、営業利益1312億200万円で12.7%増、親会社の所有者に帰属する四半期利益は863億5700万円で18.1%増、利益は2ケタ伸長となり、順調に推移していることを報告。10月、11月も計画に近い線で推移していることを伝えた。
 中身については、日本のコンシューマープロダクト事業ではファブリック&ホームケアが好調で市場平均を上回る推移となっていること、ビューティケアの「キュレル」、「ビオレ」も伸びており、オーラルケア、メンズ、入浴剤なども堅調に推移していること、「ヘルシア」も復調し、化粧品は大改革を進め、確実に伸長していること、また、アジアのコンシューマープロダクツも順調に推移していること、欧米のコンシューマープロダクツについても堅調な伸びとなっていることを報告し、「今後も販売店様と協力しながら、よい形で花王製品を届けたい」と語った。
 更に澤田社長は、注目の「メリーズ」について触れ、安定事業にするためにステップ1では供給責任を果たすための増産体制を採ること、ステップ2では販売改革(越境EC参入、花王中国への輸出強化)を進めること、ステップ3では、これまで日本の消費者が購入できずに落ちていたシェアを戻すマーケティング活動を行うこと、さらに「メリーズ」を求めている国々に対しての供給を進めていくことを発表した。

PALTAC、17年3月期第2四半期決算発表 売上・利益は上期過去最高に

PALTAC、17年3月期第2四半期決算発表 売上・利益は上期過去最高に

 PALTACは11月22日、「2017年3月期第2四半期決算説明会」を開催。木村清隆社長、田代雅彦専務財務本部長、嶋田政治経営企画室長の3名が出席し、嶋田経営企画室長が決算概要並びに次期業績予想、中長期の成長に向けたトピックスについて説明した。
 昨年10月に実施した伊東秀商事のM&Aの影響(売上高約200億円増)に加え、インバウンドを含めた国内市場環境が好調に推移する中で、同期の連結業績は売上高4750億8000万円(前年同期比11.7%増)、営業利益106億9500万円(26.9%増)、経常利益119億2300万円(26.8%増)、当期純利益81億2800万円(30.6%増)と大幅な増収増益を達成し、売上高及び各利益ともに過去最高を更新。計画に対しても主要メーカー7社の新製品の上市が例年に比べて倍増したことなどから売上高150億円、営業利益14億円それぞれ増加した。
 品目別の売上実績は、化粧品1218億円(前年期同比16%増)、日用品2071億円(13.2%増)、医薬品678億円(4.8%増)、健康・衛生関連品720億円(8.7%増)、その他61億円(3.2%減)とその他以外、全てプラス。医薬品以外の品目はM&Aによる伸びに加え、化粧品はフェイスマスクや美白商品などの底堅いインバウンド消費、制汗剤などの夏物商材が好調だったほか、日用品は洗剤や高付加価値なオーラルの伸長、健康・衛生関連品は底堅いインバウンド消費や健康食品、介護用品の伸長などが寄与した。

あらた、17年3月第2四半期業績 売上高・経常は第2四半期の過去最高に

あらた、17年3月第2四半期業績 売上高・経常は第2四半期の過去最高に

 あらたは11月21日、畑中伸介社長執行役員、鈴木洋一副社長執行役員管理本部長兼システム本部長、振吉高広常務執行役員営業本部本部長が出席して決算説明会を開き、2017年3月期第2四半期の連結業績、下期の活動などについて説明した。
 同期の連結業績は、売上高3556億4400万円(前年同期比4.7%増)、売上総利益365億7700万円(3.5%増)、販売費及び一般管理費328億7400万円(0.6%増)、営業利益37億300万円(39%増)、経常利益39億1000万円(43.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益24億3300万円(55.4%増)となり、売上高、経常利益は第2四半期の過去最高を達成した。
 売上高の増加要因は、グループのジャペル、ファッションあらたの売上の増加、ドラッグストア業態の売上増加などによる。経常利益の増加要因は、商品単価の上昇と人件費、物件費の売上高比率の減少による。
 生産性向上への取り組みを進め、売上高販管費比率が前期9.42%から9.24%に0.18%減少したが、内訳は売上高人件費比率が0.12%減少、売上高物件費比率が0.06%減少した。売上高人件費比率減少の要因は事務センター7拠点から5拠点への集約などを行い、人員の増加を抑えた。売上高物件費比率減少の要因は、単価上昇及び物流生産性の効率化(個口単価上昇)の取り組みによる。

マツキヨHD、「マツモトキヨシ調剤サポートプログラム」を発表

マツキヨHD、「マツモトキヨシ調剤サポートプログラム」を発表

 マツモトキヨシホールディングスは、11月21日、同社の主要事業会社であるマツモトキヨシが薬局経営・調剤業務の効率化・かかりつけ薬局をサポートするパッケージ「マツモキヨシ調剤サポートプログラム」の展開を12月1日から開始すると同社本社別館で行った報道関係者を対象にした説明会で発表した。
 同プログラムは、セルフメディケーションやかかりつけ薬局機能を果たしつつ、個人薬局や小規模薬局が抱える課題に対し、マツモトキヨシならではの調剤経営メソッドを提供することで、その課題解決、さらに国策である健康寿命の延伸に寄与するモデル事業推進のために開発したプログラム。各種機能を提供することで、スムーズな調剤薬局運営をサポートする。
 マツモトキヨシ本部が加盟薬局と契約した上で、調剤サポートプログラムの機能を提供し、加盟薬局はその対価として、ロイヤリティを支払う仕組みで、5年後に400~500店舗の加盟を目指す。成田一夫マツモトキヨシ社長は「調剤薬局に対してフルラインのサービスであり、この5年間で培ってきた専門性の高さを打ち出したものとなっている」と語った。

第1回オーガニックライフスタイルEXPOに約2万人が来場

第1回オーガニックライフスタイルEXPOに約2万人が来場

 衣食住に関わるオーガニック商品を集めた展示会「第1回オーガニックライフスタイルEXPO」(主催=一般社団法人オーガニックフォーラムジャパン)が11月18~19日の2日間、東京国際フォーラム展示ホールE・地上広場・ロビーギャラリーで開かれ、バイヤーや一般生活者など1万9790名が来場した。
 同展示会は、有機食品やオーガニックコスメ、環境配慮型の雑貨など衣食住に関わるオーガニック商品が一堂に会し、販売可能な形式で開かれたもの。昨春に「とことんオーガニックシンポジウム」を催行した一般社団法人フードトラストプロジェクト、日本の“ロハス”の草分け的な存在であるロハスワールドなどが共同で準備し、193社・団体・生産者、180小間が出展した。
 メイン会場は、味(ajiwau)、纏(matou)、磨(migaku)、癒(iyasu)、暮(kurasu)、学(manabu)といったユニークな10のカテゴリーで分類され、エシカルコスメゾーンを中央に設置した「磨」にはコスメ関連企業31社が出展。ゾーン内の特設コーナーでは1日5~6ブランドのプレゼンテーションが行われた。


2016年11月30日号 記事一覧

特別企画

  • コンドーム市場は3年連続でプラスに 薄型タイプ需要拡大で拡大傾向に
  • エイズ予防財団 山﨑氏に訊く 予防啓発で社会的関心高めることが重要
  • オカモト 「オカモトゼロワン Lサイズ」新発売
  • オカモト、12月10日に東京・下北沢でイベント開催、コンドームも配布
  • 不二ラテックス 新素材“IR”コンドーム「SKYN」が好調
  • 相模ゴム工業 年末恒例イベント「さびしんぼナイト」12月24日に開催
  • ジェクス 「ラブ活推進プロジェクト」通じコンドームの啓発活動行う

会合・発表会

  • プラネット、ユーザー会を東京で開催 センターマシンの入れ替えなど発表
  • 花王、有力販売店懇談会 「新しい発想・視点で市場活性化に取り組む」
  • ときわ商会、恒例の「秋の講演会と製配販懇親の夕べ」を開催

経営・施策

  • キリン堂HD、中国事業を統合 唯品会との連携強化図る
  • P&G、ダイバーシティ&インクルージョン啓発PJがHRアワード受賞
  • カネボウ化粧品、化粧品専門店と新たな体制「KC専門店フォルム」を構築
  • エステー、「企業電話対応コンテスト」3年連続で優秀賞受賞
  • 大王製紙、エリエールブランドテーマがレディスオープンのテーマ曲に
  • サンギ、「薬用ハイドロキシアパタイト」むし歯予防成分説明動画を公開

製品・サービス

  • PRページ NSファーファ・J、「ファーファ」から“香活性洗剤”新発売
  • ライオンハイジーン、リネンサプライ向け「濃縮液体洗剤シリーズ」販売

宣伝販促

  • エステー、「脱臭炭」新TVCM放映 「愛とヤイコ 下駄箱編」など

人事・組織

  • ユニ・チャーム、17年1月1日付で機構改革・人事異動を発表
  • クスリのアオキHD、持株会社体制に移行、役員体制を発表

決算

  • ハリマ共和物産、17年3月期第2四半期連結決算は増収増益に
  • 東邦HD、17年3月期第2四半期決算は増収増益で推移
  • 綿半HD、17年3月期第2四半期業績発表 売上高431億円に

イベント・展示会

  • 小林製薬、健康食品の発表会で杜仲茶の健康機能を紹介
  • サンスター、「健康道場ツアー」第3弾を来年5月に開催

施設・店舗

  • ホーユー、イノベーションセンターを披露 アレルギー診断の研究を推進
  • ヤマダ電機、「LABI LIFE SELECT 立川」オープン 最新ライフを提案

時評・コラム

  • 泡沫 中小企業力光る住居用洗剤ランキング
  • らいたあ 喪中期間にタイ・バンコク訪問 国王逝去で街中が弔意

連載・講演

  • DMSバンコク流通業視察・セミナー① 「マツキヨ海外初進出」で講演

その他

  • シャボン玉石けん、非価格経営行う企業を紹介した書籍に掲載される


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。