2016年1月6日号掲載記事より
第58回日用品化粧品業界年詞交歓会開催 331名が参列し盛況に
2016年の日用品化粧品業界の幕開けとなる第58回日用品化粧品業界年詞交歓会(近畿石鹸洗剤工業協同組合、大阪府化粧品日用品卸組合、石鹸新報社共催)が1月5日、大阪市内の新阪急ホテル2階宴会場「紫の間」で開かれ、メーカー・卸売業をはじめ業界関係者331名が参加した。あいさつや懇親の場では、更に高付加価値を目指す市場づくりに徹していくことの重要性が語られ、メーカーと卸業者の協働を一層強化し、製配販が一体になって業界の活性化に取り組むための決意を新たにする交歓会になった。
交歓会は石鹸日用品新報・由上優主幹の司会で進行。参加団体から、年詞交歓会会長・宮崎仁之氏(牛乳石鹸共進社会長)、近畿石鹸洗剤工業協同組合理事長・瀧山謙氏(日本合成洗剤社長)、大阪府化粧品日用品卸組合理事長・井上正治氏(シンタクス社長)、日本家庭用殺虫剤工業会会長・上山直英氏(大日本除虫菊社長)、日本繊維製品防虫剤工業会会長・鈴木喬氏(エステー会長)、日本衛生材料工業連合会会長代理・中野健之亮氏(ユニ・チャーム取締役専務執行役員)の6名が登壇した。
参加各団体を代表してあいさつした井上氏は、「同業者が情報発信・情報交換できる共同の場の強化と発展が大切」と述べるとともに、業界発展に向けた製配の意見交流の重要性を説いた。
ツルハHD、5月期第2四半期決算は増収増益 既存店前年同期比5.3%増
ツルハホールディングスは昨年12月15日、2016年5月期第2四半期決算説明会を開催し、堀川政司代表取締役社長、大船正博常務執行役員管理本部長、青木直人管理本部副本部長、山崎拓也総務部広報・IRグループリーダーが出席して、同期の決算概要と通期の取り組みと計画について説明した。
同期の業績は、売上高2421億4400万円(前年同期比111.1%)、売上総利益681億6200万円(111.4%)、販売費・一般管理費537億9500万円(112.7%)、営業利益143億6600万円(106.9%)、経常利益151億9500万円(108.0%)、四半期純利益99億5100万円(119.5%)の増収増益となった。
売上高の増加は、同期出店した59店舗並びに前期に出店した105店舗がフルに稼働し、既存店が前年同期に比べ5.3%伸長したことなどによる。売上総利益率は28.1%で前年同水準だが、調剤を除くと0.2ポイント改善した。
同期の取り組みと経営計画については「中期目標である2019年5月期店舗数2000店舗、売上高7000億円に向けて、『専門性・利便性の追求』、『ドミナント戦略に基づく出店』、『グループの組織力と収益力強化』を基本理念に取り組みを進めている」(堀川社長)という。
クスリのアオキ、5月期第2四半期決算 売上・利益2ケタ増に
クスリのアオキは昨年12月22日、2016年5月期第2四半期決算説明会を開催。同期の業績、第2次中期経営計画などついて説明した。
同期の業績は、売上高785億5400万円(前年同期比121.1%)、売上総利益213億8000万円(121.8%)、販管費166億2100万円(120.0%)、営業利益47億5800万円(128.8%)、経常利益49億3100万円(130.1%)、当期純利益34億1700万円(138.5%)の増収増益となった。
売上高は、27店舗の出店、17薬局の開局、食品、調剤の好調になどにより伸長、既存店売上高は前年同期比111.3%と当初計画の106.6%を大きく上回った。売上総利益率は、前期の27%から27.2%に拡大、調剤が伸長したこと、付加価値品が好調に推移したこと、適正売価の見直し効果などにより0.2ポイント上昇した。経常利益は過去最高となった。
中期経営計画について青木社長は、「ドラッグストア戦国時代の中で当社は単独での勝ち残りを図り、2022年5月期に売上高3000億円、ドラッグストア業界ベスト5入りを目指す。3000億円達成に向け、小商圏でも勝ち残れる強い店舗を新規エリア(来た関東・東海近畿)に高速出店していく」と話す。
オカモト、新テレビCM「伸びる透明な素材」篇を放映
オカモトは、創業から80周年の節目を経て、次のステージに向けた新たな取り組みに着手。その一環として、企業イメージのさらなる向上、ブランド力の強化を目的とした新テレビCM「伸びる透明な素材」篇を昨年12月21日から放映している。
オカモトは創業以来、ゴム・プラスチックの総合メーカーとして、いわゆる「B to C」「B to B」の両分野で様々な事業に挑戦し、消費者、事業者に幅広い製品を提供してきた。その間、「人々により大きな満足を与えること」を目指し、繊細な感性と技術を磨きあげることに注力し続け、こうした「イノベーション」を描いた企業広告を企画し、テレビCMを製作した。タレントには主演から脇役までこなす幅広い演技で人々を魅了している遠藤憲一を起用。まさに「実力派俳優」である遠藤憲一を起用することにより、オカモトが育んできた技術力とその発展に向けた「イノベーション」を表現している。
マンダム、メントールの鎮痛メカニズムの一部を解明
マンダムは昨年12月10日、清涼成分として代表的なメントールの鎮痛メカニズムの一部を解明したと発表した。
同社では、自然科学研究機構・岡崎統合バイオサイエンスセンター富永真琴教授との共同研究により、TRPチャネルを活用した感覚刺激の評価法の開発及び製品への応用を行っている。
今回、古くから鎮痛薬として用いられてきたペパーミントの主成分であるメントールの鎮痛効果におけるTRPチャネルの関与について研究したところ、メントールがカプサイシンや熱刺激によるTRPV1の活性化を抑制すること、またその効果がメントールの濃度に依存することを見出した。
さらに、ヒトの頸部を用いた感覚刺激評価を実施した結果、TRPV1の活性化による感覚刺激がメントールによって有意に抑制されることも見出した。
2016年1月6日号 記事一覧
会合・発表会
- SC協会、定例記者懇談会開催 2015年は60SCがオープン
- ユニ・チャーム、東海地区でペットケア、パーソナルケア春の新製品発表
- ファンケル化粧品、「無添加FDR」シリーズの新ライン発売
- 16年新年会 東化工など3団体連合 品質、安全性改善に努める
- 16年新年会 西化工 将来のあるべき姿を見据え、今何をするべきか模索
経営・施策
- ジェクス、グローバル市場視野にチュチュベビーのロゴデザインを変更
- オカモト、「LOVERS研究所」新Webサイトオープン
- アイスタイル、中国最大級越境ECアプリ「RED」に最も貢献した企業に
- 16年新春インタビュー ユニリーバ・髙橋副社長 市場のバリュー高める
- 16年新春インタビュー 日石工組・瀧山理事長 身の丈に応じた経営を
製品・サービス
- クラシエHP、「ディアボーテ」に新ライン追加、「ナイーブ」大幅改良
- 宇部フィルム、「ポリラップ」が好調 「今後もファンづくりに注力」
- 三興化学工業、一般医療機器のフットケア用靴下2品を新発売
宣伝販促
- 王子ネピア、浅田真央応援プロジェクト始動 プレゼントキャンペ実施
- オカモト、「オカモトゼロワン」テレビCM放映 徳井義実を起用
人事・組織
- ユニ・チャーム、1月1日付で機構改革・人事異動を発表
- 資生堂、岩井恒彦氏が代表取締役執行役員副社長に1月1日付で就任
調査・統計
- 流通BMS協議会、流通BMS導入企業数発表 8850社以上が導入済み
- 経済産業省 15年1~10月洗浄剤統計発表 洗顔・ボディ用など伸長
- 東家同 15年11月度チラシ価格調査 TPは価格ゾーンが拡大傾向
- JCA 15年11月度チェーンストア統計 オーラルケア、柔軟剤など好調
- SC協会、「SC販売統計調査報告(15年1月~10月)」発表
- 明治、インフルエンザ意識調査 「うがいと手洗い両方を徹底」は約39%
- KSP-POS 2015年11月 カテゴリー別ランキング
- マンダム、恋愛における接近シーンと肌に関する意識調査を実施
- プラネット、手洗い(清潔感)とハンドソープに関する意識調査実施
イベント・展示会
- 玉川衛材、マスク美人コンテスト開催 くみっきーが特別審査委員に
訃報・葬儀
- 訃報 宮崎幸三氏(加美乃素本舗会長) 83歳
時評・コラム
- 時評 製配販の連携協働を深める年に
年頭所感
- 国民の健康に寄与する役割担う 日登協会長 樋口俊一
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。