2015年11月4日号掲載記事より
エステー、上半期過去最高の黒字で増収増益に 新ブランドなどが貢献
エステーは10月29日、「2016年3月期第2四半期決算説明会」を開催。鈴木貴子社長が決算概要と下半期の取り組みを発表した。
同期の連結決算は、売上高240億300万円(前年同期比4.4%増)、営業利益16億1500万円(19.6%増)、経常利益14億5500万円(26.3%増)、当期純利益9億4100万円(25.3%増)と上半期過去最高の黒字で増収増益となった。
売上面では、エアケア・カーケアの新製品が寄与したことや、除湿剤や手袋などが好調だったことから増収となったほか、利益面では、円安による輸入品などの調達価格上昇及びマーケティング費用の増加などがあったものの、高利益な「消臭力」「ドライペットシートタイプ」「米唐番」などの数量が伸びたことなどから増益となった。また、11月2日から稼働する埼玉工場の除去・解体費約3000万円の特別損失を計上している。
また、海外市場の売上高は9億5000万円(13%増)と堅調に伸長しており、除湿剤・手袋が拡販したアメリカを中心に、アジア、中東などが好調だった。
ライオン、新メカニズムによる発汗抑制技術を開発 真夏の発汗にも対応
ライオンは10月28日、制汗剤に応用可能な「発汗抑制の新技術」説明会を行った。
説明会では、「新メカニズムによる発汗抑制技術の開発」(真夏の発汗にも対応する進化した発汗抑制技術)について、①開発背景②制汗成分の滞留性向上検討(皮膜の耐水性向上、皮膜の皮膚接着性強化)③性能評価④まとめ――の順で説明した。
同社は、医薬部外品の制汗剤に使用できる制汗有効成分の中から、アルミニウムクロロハイドレート(ACH)に着目し、ACHの効果を最大限に発揮する技術の開発に着手。ACHは乾燥して皮膜化し、発汗を抑制するが、もろくて壊れやすく、水に溶けやすいことから、皮膜の耐水性向上及び皮膚接着性強化検討を行い、耐水性向上シーズとして、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース、皮膚への接着性強化シーズとして、クロトン酸・酢酸ビニル・ネオデンカン酸ビニル共重合体を、それぞれ見出し、皮膜の滞留性が従来技術の1.6倍向上することを確認。
両シーズを併用した製剤を用いて、生活者による性能評価を行った結果、ワキ汗や汗ジミ抑制効果を強く実感した人が従来技術の1.6倍以上増加することを確認した。
花王、12月期第3四半期業績は増収増益 ヒューマンヘルスケア事業2ケタ増
花王は、10月23日、2015年12月期第3四半期の連結業績を発表した。
同期の連結業績は、売上高1兆624億7700万円(前年同期比5.5%増)、営業利益1102億3800万円(36.2%増)、経常利益1135億5700万円(34.5%増)、四半期純利益682億円(34.6%増)の増収増益となった。
コンシューマープロダクツ事業(ビューティケア・ヒューマンヘルスケア・ファブリック&ホームケア)の売上高は、前年同期に対して6.2%増の8744億円となった。日本では、数多くの高付加価値商品の発売、提案型販売活動の強化などに取り組み、サニタリー製品を中心に売り上げが伸長し売上高は1.7%増の6531億円となった
全家協、「製・配合同フォーラム」開催 上期取扱高101%に
全国家庭用品卸商業協同組合(略称・全家協)ならびに全家協・協力会は10月22日、「15製・配・合同フォーラム」を開催。組合員卸、協力会メーカー約120名が出席した。
会ははじめに、吉田昌弘協力会副会長(東和産業)が開会宣言を行った後、岡部弘幸全家協理事長・協力会会長(岡部)があいさつに立ち、「厳しい市況の中、全家協の今上期(3~9月)の取扱高は101%となり、かろうじて前年同期を上回ることができた。これから年末の最需要期に向けて積極的に展開し、通期で前年実績を上回りたい。ここ最近、GMSの動向に目を向けると、店舗数を縮小する企業が目立つ一方、MD戦略を本部一括から店舗単位に切り替える動きが見られる。これは地域密着の表れであるといえ、我々地域密着の卸店も地域に根差した卸売事業を強化していきたい。さらに最近では、リアル店舗だけでなく、ネット販売も消費者の支持を集めている。全家協メンバーもこうした変化に対応した魅力的な売り場作りを提供していかなければならない」と述べた。
続いて、下正晴全家協副理事長(丸金)が、9月3~4日、東京国際フォーラムで開催した製配合同見本市「リビングワンダーランド2015」の結果を報告した。
クラシエHP、「肌美精」イメージキャラに人気モデル・松井愛莉を起用
クラシエホームプロダクツはこのほど、基礎化粧品ブランド「肌美精」のイメージキャラクターとして、人気モデルの松井愛莉を起用すると発表した。
今回イメージキャラクターに起用する松井愛莉は、雑誌「Ray」の専属モデルであり、最近ではドラマ、ニュース番組など多方面にも活躍を広げ、特に10代、20代女性からの人気が上昇中。「肌美精」ブランドは、特に若い女性に対しての商品アピールを強化すべく、明るくまぶしい笑顔で同世代の共感を得ている松井を起用するとしている。10月下旬から雑誌や交通広告をはじめ、ブランドサイト、店頭販促物に登場し、肌美精ブランドの魅力を伝えていく。
2015年11月4日号 記事一覧
M&A・設立
- ロート製薬、男性更年期などのOTC医薬品持つ摩耶堂製薬を子会社化
会合・発表会
- 日石工組東日本支部、花王・澤田社長が特別講演 「よきモノづくり」推進
- 生防協、平成27年度総会開き新会長に対馬和礼氏を選任
- 油脂工業会館、第69回定期講演会開催 国立西洋美術館・馬渕館長が講演
経営・施策
- 桃谷順天館、ピンクリボン活動啓発6イベントに今年も参加
- エステー、CMロゴの動画とサウンドロゴが「新しいタイプの商標」に認定
製品・サービス
- 花王、「オーブ クチュール」から口紅とチークを新発売
- P&G、「レノアオードリュクスマリアージュ」発売 新CMも投下
- バスクリン、「大人のバスクリン」2アイテム限定発売
- フマキラー、「クモカダンプレミアム」などを来春に新発売
- P&G、顔専用脱毛器兼洗顔ブラシ「ブラウン フェイス」に新色追加
- サンスター、新開発のデジタルデバイス「ガムプレイ」紹介ムービー公開
- ニトムズ、「コロコロ」30周年記念してTHEとのコラボ品発売
- デンタルプロ、「デンタルプロブラック超極細毛コンパクト」企画品発売
宣伝販促
- ジョンソン、Let's大掃除キャンペ バブルくんとハローキティがコラボ
- 小林製薬、ブレスケアでSNSを利用したオープン形式キャンペーン実施
- P&G、「パンパースはじめての数だけ、大きくなあれ」特設サイト開設
人事・組織
- アインファーマシーズ、持株会社体制移行に伴う組織・人事を発表
- プラネット、役員改選および経営体制を発表
研究・開発
- 大王製紙と鳥取大が共同開発した紙おむつの技術が中国地方発明表彰受賞
- 大王製紙、「摩擦特性を考慮したティシュペーパーの評価研究」を学会発表
調査・統計
- 経済産業省 15年1~8月洗浄剤統計 洗濯用洗剤や柔軟剤が2ケタ増
- 西化工 15年1~8月化粧品統計 染毛料、ヘアトリートメントなどが好調
- JCA 15年9月度チェーンストア統計 紙おむつ、住居洗剤など好調
- JFA 15年9月度コンビニ統計 既存店ベース来店客数が3カ月ぶり減
- スーパーマーケット3団体、15年9月実績速報 総売上高が前年同期上回る
イベント・展示会
- 日本香堂「香十庵」、各界の著名人招き特別香会「名香を聞く会」開催
- サンスター、市民公開講座「糖尿病とうまくつきあう」を徳島で開催
施設・店舗
- コスメネクスト、郊外型店舗「@cosme storeマルイファミリー溝口店」開店
時評・コラム
- 時評 改めて地域卸の存在感に敬意を
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。