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2014年12月17日号掲載記事より

全卸連、歳末業界紙懇談会で活動状況報告 森友会長「卸としての主張を」

全卸連、歳末業界紙懇談会で活動状況報告 森友会長「卸としての主張を」

 全国化粧品日用品卸連合会(全卸連)は12月4日、森友徳兵衛会長(森友通商)、芳賀愉一郎副会長(東流社)、山口剛男副会長(中日物産)、川上和伸専務理事が出席して、歳末業界紙懇談会を開き、今年度(平成26年)の重点項目①流通課題についてメーカー様と意見交換し、卸売業の考えを提示する②組合のブロック化、並びにブロック活動の活性化を推進する③公平、公正な取引を厳守する④返品に関する卸、メーカー様の実態、課題を確認し、双方の返品を削減する⑤EDI標準化への取り組みを推進する⑥卸売業の地位向上と人材育成を図る――の進捗について報告した。
 あいさつに立った森友会長は「今年は消費増税があり、『景気が回復していない』『消費者の財布の紐が固くなっている』と感じるが、安倍政権の実態は2年間で日経平均株価が8000円台から1万7000円台になり、東証一部の株式市場の時価は250兆円だったものが500兆円を超えている。国としては力をつけ、良い方向に向かっている。実質賃金指数の4%ダウンだけを指して第三の矢は失敗していると言われているが、アベノミクスは概ね成功しているように思う。当業界も決して悲観することなく、これからも頑張っていきたい。そして我々の卸は、メーカーのサブシステムとして動くのではなく、卸としての主張をもたなければならない。卸としてのテコの原理、レンズの作用を活用し、合理性を追求できるようメーカーと話し合っていく必要がある」と語った。

ユニ・チャームペットケア、15年春の新製品発表会開催 市場拡大目指す

ユニ・チャームペットケア、15年春の新製品発表会開催 市場拡大目指す

 ユニ・チャームペットケアカンパニーは12月9日、「2015年春の新製品発表会」を開催。人とペットの「共生社会の実現」を目指し、愛犬・愛猫の健康寿命延伸をサポートする排泄ケア、ペットフードの新製品を発表した。冒頭あいさつに立った森信次取締役専務執行役員ユニ・チャームペットケアカンパニープレジデントは、今年は「健康寿命の延伸」をキーワードに需要創造に取り組んできたが、これに加えて、2015年は新しい習慣の浸透によるペット市場の成長回帰を目指していく考えを表明した。
 森プレジデントがあいさつに立ち、犬猫の“排泄”に焦点を当て、人とペットの共生社会及び少子高齢化に対応した需要創造の実現のために、「市場創造の早期化」と「健康寿命延伸」を実現する新商品と新セグメントを提案する方針を明らかにした。また、ベビー市場とペット市場を比較するとターゲット数はベビー283万人に対してペットは2102万頭で7.4倍だが、市場規模はベビー1537億円に対して、ペット3470億円で2.3倍でしかないことを説明。この市場の中で、同社は、健康寿命延伸の3つの秘訣“食べる・歩く・社会参加”に照らしあわせた年齢別・犬種別副食(食べる)、失禁ケア(歩く)、マナーケア(社会参加)――のカテゴリーを強化すること、新習慣の提案により、30代・40代の飼い主を10%増加させ約110億円の市場拡大、ペットの寿命を1歳延ばすことで約200億円の市場拡大、合計310億円の業界資産の拡大を図ることを目標に取り組んでいく考えを伝えた。

健康食品市場創造研究会が発足 第1回定例研究セミナー開催

健康食品市場創造研究会が発足 第1回定例研究セミナー開催

 健康食品市場創造研究会は12月10日、「第1回定例研究セミナー」を開催。会員企業など約200名が参加した。
 2015年4月にスタートする健康食品機能性表示制度(仮称)に伴い、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)と新日本スーパーマーケット協会はこのほど、健康食品(健康食品・一般食品)10兆円産業の実現を目指す小売店舗連携の研究会・健康食品市場創造研究会を発足。研究内容等を報告する「定例研究セミナー(会員制)」を12月から2015年5月まで計6回行うとし、今回はその第1回目として開かれた。
 会は、はじめに、健康食品市場創造研究会・宗像守運営責任者(日本リテイル研究所代表、JACDS事務総長)が、「研究会開催にあたって」と題して説明を行い、健康食品機能性表示制度の導入背景や同制度の導入によって健康食品の新たな市場創造が図れることを説くとともに「製・配・販が情報を共有し、活動の連携・連動が不可欠である。また、リアル店舗による牽引が必要で、それには、店舗における商品構成、陳列、売り場作り、販売者情報の再構築などを実践しなければならない」と述べた。
 続いて、国際栄養食品協会・天ケ瀬晴信副理事長が、「健康食品機能性表示制度の目的と内容」と題して講演。日本リテイル研究所・横田敏取締役編集部部長(JACDS第三事業部部長)並びに天ケ瀬副理事長が「業界標準商品体系の内容と製配販の活用法」をテーマに講演した。

NSファーファ・J、高級柔軟剤がパッケージデザイン大賞銀賞に

NSファーファ・J、高級柔軟剤がパッケージデザイン大賞銀賞に

 NSファーファ・ジャパンが販売する高級柔軟剤「ファーファ ファインフレグランス」はこのほど、「日本パッケージデザイン大賞2015」(主催・日本パッケージデザイン協会)の家庭用品・一般雑貨・医薬品部門において銀賞を受賞。12月9日、東京・湯島の東京ガーデンパレスで授賞式が行われた。
 「日本パッケージデザイン大賞」は、パッケージというデザイン領域のプロフェッショナル達が集い、作品のデザイン性や創造性を競うコンペティション。15回目を迎える今回は、1434作品が寄せられ、この中から、審査員による厳正な審査を経て、大賞1作品、金賞11作品、銀賞12作品、銅賞11作品、審査員特別賞1作品の合計36作品の入賞を決定した。
 授賞式では、NSファーファ・ジャパンを代表して池上勝朗取締役研究開発本部長マーケティング本部長が登壇し、日本パッケージデザイン協会・加藤芳夫理事長から、記念盾とトロフィーが授与された。

花王、静岡県立大学と茶カテキン等ポリフェノール類の研究で連携講座設立

 花王は、このほど、静岡県立大学と新たに産学連携講座を設立し、共同研究を開始することを発表した。同社によると、同講座の目的は、「肥満等のメタボリックシンドロームに対する茶カテキンをはじめとするポリフェノール類の作用機構や、老化に伴う筋肉や脳機能の低下に対する有効性等を明らかにすること」というもの。
 静岡県は日本一の健康長寿を誇っており、メタボリックシンドロームに該当する人の割合が日本一少ないことが知られている。この要因として、緑茶の飲用量が多いことが挙げられている。このような背景のもと、静岡県立大学では生活習慣病や老化予防に対する緑茶の効能について多くの研究実績があり、現在までに230報以上の研究成果を報告している。一方、花王においては、緑茶に多く含まれる成分である茶カテキンによる体脂肪低減効果を中心に多くの研究が行われており、40報を超える研究論文が報告され、茶カテキン関連では約360件の特許が出願されている。


2014年12月17日号 記事一覧

会合・発表会

  • 薬業連絡協議会、4団体が会見 JACDSが今後の事業計画など発表
  • グリーンベル、東京で内見会開催 新製品やシリーズ展開の提案行う
  • クラシエHP販売、大阪で15年春の新商品商談会開催 35SKUを紹介
  • ユニ・チャーム、中部・近畿エリアで15年春の新製品発表会開催
  • ピジョン、新型ベビーカー「ランフィ」発表 CMに瀬戸朝香を起用

経営・施策

  • 本紙が選ぶ2014年業界10大ニュース 小売業再編で業界地図に大きな変化
  • 丸富製紙、来年2月21日出荷分から15%以上の価格修正を実施

製品・サービス

  • サンスター、「VO5ヘアスプレイ」が@cosmeベストコスメの部門第1位に
  • PRページ ライオン ナノ洗浄実現した新世代の台所用洗剤「Magica」誕生
  • フマキラー、「食卓用アルコール除菌スプレー」新発売
  • フマキラー、「カダンスプレーEX」パッケージ刷新して発売
  • 小林製薬、芳香剤3ブランドからハローキティの春季限定企画品を発売
  • サンスター、バトラーシリーズから歯科医院向け4製品を発売
  • カネボウ化粧品、「フレッシェル」から新スキンケアシリーズ発売
  • 資生堂、「SHISEIDO」メーキャップラインから15年春夏の新製品発売
  • エキップ、スックマスキュレイトマッサージ&マスククリーム限定品発売
  • シライシ、新ブランド「グラン・ゲリエ」販売 第1弾はアフリカコスメ

宣伝販促

  • リベルタ「デンティス」、カップル達のシルエットキス動画を公開中

人事・組織

  • 資生堂、2015年1月1日付の人事異動を発表
  • ユニリーバ、髙橋康己氏が2015年1月1日付で副社長兼営業本部長に就任へ

調査・統計

  • 東家同、14年11月度チラシ価格調査 付加価値品の販売姿勢強まる

イベント・展示会

  • ライオン、「雨活アイデアコンテスト」応募総数6277点から最優秀賞決定
  • インテージ、「消費税率引上げ後の景気・消費動向」セミナーを開催


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。