2014年12月10日号掲載記事より
ユニ・チャーム、15年春の新製品発表会開く 「早期化」で業界総資産拡大
ユニ・チャームは12月2日、全国の卸店・販売店関係者など413名を招いて「2015年春の新製品発表会」をパーソナルケアとペットケア合同で開催。生命誕生の現場でのミニマルハンドリングケア発想から生まれた「ムーニー新生児用小さめサイズ」、高齢者尿を科学的に分析し、介護現場のプロにも認められた「ライフリーお肌あんしん尿とりパッド」などの来春の新製品を発表した。
高原豪久代表取締役社長執行役員があいさつに立ち、日本は人口減少の中でも介護用品の対象者は高齢化とともに増加していること、犬と猫の飼育頭数の合計は軽失禁用品の対象者よりも多いことを紹介するとともに、今後、ペットフード・トイレタリーの市場や大人用排泄ケアの市場は拡大する可能性が大きいことを説明した。
さらに、こうした状況下で業界総資産拡大のキーワードは「早期化」にあるとの考えを表明。人口が増えない、しかも節約志向の中で、必要なものを早期から長期間使用してもらうことで市場の拡大を図る考え方を強調した。さらに、健康長寿社会実現のためのキーは失禁ケア市場の早期化にあることを説明。軽度、中度の軽失禁ケア用品の使用率は約2割しかないが軽度失禁ケア用品の潜在顧客数は776万人、中度失禁ケア用品のインナーでも190万人に上り、失禁ケア用品使用のタイミングを早期化すれば市場を開花させることになると解説。そのポイントは軽失禁に関する正しい情報と適切な製品の提供、適切なケアノウハウの提供にあるとした。
“早期化”の活動を進めることで、軽度失禁市場は、現状の32%の使用率を80%に増やせば現在の約300億円から1000億円の市場に拡大。ペットケア市場はアメリカ並みの飼育率にすれば1兆円を超える市場になることを力説。消費者にこれらの新しいカテゴリー、ポテンシャルのあるカテゴリーの商品を早期に使用してもらうことで、快適と感動と喜びを与え、業界総資産の拡大にまい進していく考えを強調した。
キリン堂HD、連結子会社がBCLブランドの中国総代理店に
キリン堂ホールディングスは11月27日、同社の連結子会社で香港法人のビューネット社(BEAUNET CORPORATION LTD)が、スタイリングライフ・ホールディングスBCLカンパニーの中国現地法人・美悉商貿(上海)有限公司と事業統合すると発表した。
これにより、ビューネットグループはBCLブランドの中国総代理店となり、大幅な業容拡大が見込めるほか、日本の化粧品メーカーが中国市場にアクセスするためのプラットフォーム化を更に進めることができるとしている。
P&G、無添加衣料用洗剤「さらさ」リニューアル 新洗浄補助成分を配合
P&Gは、無添加衣料用洗剤「さらさ」をリニューアルし、2015年1月中旬から新発売する。
新しくなった「さらさ」は、自然由来の原料から得られた洗浄補助成分「高活性オーガニック酵素」を新配合。繊維のすみずみまで汚れをしっかり落として、衣類本来の白さに仕上げる。また、蛍光剤・漂白剤・着色料が無添加で、皮膚科医監修のもと「肌テスト」済み。肌にやさしくふんわりと衣類を仕上げるので、デリケートな赤ちゃんの肌にふれる衣類や、肌ざわりや色合いを大切にしたい衣類にもぴったり。
ボトルデザインも清潔感のあるスタイリッシュなデザインに一新。すすぎは1回でOK。
サンスター、日本初の公衆歯みがきブースを期間限定で展開
サンスターは、12月2~3日の間、東京サンケイビル前で、日本初となる公衆歯みがきブース「サンスター『G・U・M CUBE』」の期間限定展開を行い、初日の12月2日、報道関係者を集めて、「サンスター『G・U・M CUBE』」の発表会を行った。
「サンスター『G・U・M CUBE』」は、歯の形をかたどったシンプルなデザインで、2人入室可能な水道設備を完備した日本初となる公衆歯みがきブース。男性用ブースと女性用ブースがあり、ブースの中に入ると、2人が背中合わせで歯みがきができるスペースがあり、水道と洗面台と鏡が設置されており、洗面台にデンタルリンスと歯間ブラシと紙コップとBOXティッシュが置いてある。入口正面には、ビデオモニターが設置されており、正しいブラッシング方法について解説する動画が流れている。また、女性用ブースには、ヘアゴムとヘアピンが洗面台に置いてある。
発表会では、コーポ―レートマーケティング部デジタル戦略チーム・河邉真奈美氏があいさつに立ち、「当社が実施した世界のオーラルケア・歯周病事情に関する調査では、『外出先での歯磨き場所の不足』という課題が浮き彫りになった。この調査結果を受け、外出先での歯磨き場所不足の解消とオーラルケアから始まる健康づくりとその大切さの認知拡大と歯みがき習慣の促進を目指し、日本初となる公衆歯みがきブース「サンスター『G・U・M CUBE』」を開発した。『外で食べたら、外でみがく』をコンセプトに、外出先での食後の歯磨き習慣を促し、口の健康から全身の健康へと繋げてもらいたい」と述べた。
フマキラー、15年3月期第2四半期業績は増収増益に
フマキラーは12月3日、2015年3月期第2四半期(14年4月1日~9月30日)決算説明会を開き、決算概要や今後の重点戦略などについて説明した。
第2四半期の連結業績は、売上高179億9400万円(前年同期比4.5%増)、営業利益14億2800万円(3.4%増)、経常利益14億5700万円(8.2%増)、四半期純利益8億7600万円(23.2%増)の増収増益となり、概ね計画通りの決算となった。増収増益の要因は、海外売上げが伸長したことによるもの。特に、フマキラーインドネシアなどフマキラーアジアグループの売上げが計画以上に伸長した。
国内の分野別の売上高は、殺虫剤145億3300万円(前年同期比4.8%増)、家庭用品4億900万円(11.9%増)、園芸用品12億5300万円(0.2%減)、防疫剤7億4600万円(9.7%減)、その他10億5000万円(16.1%増)。
海外売上高は、フマキラーアジアグループの売上高が好調に推移したことに加え、中南米ではメキシコが現地通貨、円換算ともに30%超の増収となった結果、前年同期比11.2%増の64億2400万円となった。また、海外売上高比率は2.1ポイント増の35.7%となった。
今後の重点戦略は、持続成長のための3つの柱として、①国内市場の単体売上高目標達成と収益安定化②海外市場での事業拡大と強化③3社連合(エステー、NSファーファ・ジャパンとの)協業によるシナジーの追求――を挙げた。
2014年12月10日号 記事一覧
会合・発表会
- JACDS、政治連盟主催特別セミナー開催「Dgs10兆円産業化目指す」
- メサゴ・フランクフルト、「ハイムテキスタイル2015」など合同発表会開く
- 花王、西日本地区の販売店約300名招き「花王有力販売店懇談会」開催
- 花王・澤田社長が会見 「“半歩先のイノベーション”を推進」
- 日石工組東日本支部、26年度第4回研修会開催 来年の景気の見通し等聴講
- 貝印、KAIグループ15年度新製品展示会開催 「クロスフィット」改装
- pdc、15年春夏新商品発表会開催 「ワンデビジン」から美白ライン
経営・施策
- マンダム、インドネシア子会社の遊休固定資産を譲渡
- 大木、「TOKYO元気ウォーク2014」に特別協賛
- 花王、第5回花王国際こども環境絵画コンテストの受賞者・作品を決定
- サンスター、「ネイルにレッドリボンを」10年目に 活動の輪が広がる
- カネボウ化粧品、6月公表「後遺症慰謝料相当の補償」実施のコメント発表
製品・サービス
- ユニ・チャーム「ムーニーエアフィット」などマザーズセレクション大賞に
- ライオン商事、「ペットサロン用 ペット用品の洗剤」新発売
- アース製薬、花粉対策「アレルブロック花粉ガードplusスプレー」等発売
- カネボウ化粧品、「LUNASOL」15年春のアイテム発売
- 富士フイルム「アスタリフトホワイト」UVクリア美容液兼化粧下地新発売
- 第一三共ヘルスケア、「ミノンアミノモイスト」全面改良
- カネボウ化粧品、「リサージ」から男性用スキンケアライン新発売
- ファンケル化粧品、「ファンケル無添加FDR」シリーズをリニューアル
人事・組織
- 花王、花王CMK、人事異動を発表
- 資生堂、人事異動を発表
- グリーンベル、役員を選任
- ライオン、組織改正、執行役員人事、関係会社役員人事、人事異動を発表
決算
- ハーバー研究所、4~9月期業績発表 増税反動などが影響
イベント・展示会
- 近石工、第132回近畿石鹸ゴルフ会開催 24名が参加
- ライオン、日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2014」に出展
- アイスタイル、美の2大ビューティアワードを同時発表
訃報・葬儀
- 訃報 小林義和氏(コージー本舗会長)74歳
時評・コラム
- 時評 今年を締めくくる3つのカギ
- 泡沫 2人の名優の死と1つの時代の終わり
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。