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2014年6月4日号掲載記事より

白元、民事再生手続き開始 負債総額約255億円 鎌田社長は辞任

 白元は5月29日、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申し立てを行い、同日受理された。負債総額は帝国データバンクによると約255億円。
 同社は大正12年の創業。防虫剤「ミセスロイド」、カイロ「ホッカイロ」、保冷剤「アイスノン」などの有力ブランドで知られ、2000年には衛材メーカーの大三、03年には入浴剤メーカーのキング化学を子会社化するなどして事業を拡大していたが、近年では、住友化学の出資受け入れ(13年4月)、興和へのカイロ事業売却(14年1月)など、経営の改善に努めていた。
 なお、今回の民事再生手続開始にあたり、代表取締役社長の鎌田真氏は同職を辞任。6月1日から取締役の間瀬和秀氏が代表取締役社長代行に就任し、事業を継続しながら再建を目指す。
 また、商品についてはこれまで通り、品質の維持および安定供給に努めるとしている。

ユニ・チャーム、14年秋新製品発表会開く 「共生社会」の実現目指して

ユニ・チャーム、14年秋新製品発表会開く 「共生社会」の実現目指して

 ユニ・チャームは5月28日、「2014年秋新製品発表会」を開き、技術革新によりはきやすさを追求した「スルっとはけるライフリーうす型軽快パンツ」、身体になじんでフィットする着け心地を実現した「ライフリーのび~るフィットうす型軽快テープ止め」など秋の新製品を発表した。冒頭あいさつした高原豪久社長は、「共生社会の実現」を目指し、生活者が心身ともに健康寿命を延ばすための商品を開発し、世の中に広め、社会に貢献を目指していく考えを語った。
 高原代表取締役社長執行役員があいさつに立ち、今後10年間で起こる環境変化で特に重視すべきは、高齢者が消費のマストレンドとなること(2020年には総人口に占める高齢者が約3割、後期高齢者は15%超)、その中で消費は、高品質重視と必要最低限の品質重視に二極化すること、健康寿命延伸に向けて、あらゆる業種に大規模のビジネス機会があること、行政が2025年に実現を目指している「どこに住んでいても適切な医療・介護サービスが受けられるような社会(地域包括ケアシステム)」は、ユニ・チャームが卸店・販売店と一緒になって目指す「共生社会の実現」のゴールと一致していること――を説明し、「当社は年齢性別問わず、ペットも含め、心身ともに健康寿命を延ばすための商品を開発し、流通の皆様の力を借りて、世の中に広め、社会に貢献していきます」と語った。

ブラシ工業協同組合、第45回通常総会開催 新理事長に谷口啓司氏を選任

ブラシ工業協同組合、第45回通常総会開催 新理事長に谷口啓司氏を選任

 全日本ブラシ工業協同組合は5月28日、第45回通常総会を開き、組合員64名(委任状含む)が出席した。
 稲田眞一理事長(稲田歯ブラシ)が「昨年11月に、組合創立100周年記念式典を開催することができた。これもひとえに諸先輩方が培ってこられた歴史の上にあることを深く心に刻み、次の100年に向かって新たな歴史を進んでいく。平成18年から取り組んでいる歯ブラシ品質推奨マーク認定制度も、消費者が更に安全に安心して使っていただけるためにステップアップして、どこにも負けない日本製の歯ブラシ・ヘアブラシを製造していく。今後も品質重視にご理解ご協力をお願いする次第である」とあいさつした。
 稲田理事長を議長に議案審議に入り、第7号議案の理事及び監事選任の件では、改選年にあたる今回、新理事長として谷口啓司氏(三和歯刷子工業所)を選任、新役員も決定した。この後、別室で懇親会がもたれ、谷口新理事長が開宴のあいさつに立ち、「この度、理事長を拝命したが、これからの組合の舵取りを任され、大変な重責を感じている。製造業を取り巻く環境は、特に中小においては厳しい状態で、原料高の課題もある中、当組合は昨年、100周年を迎えることができた。歴史的節目の次の100年に向かって、ものづくりの原点ともいえる安全・安心を基とした、消費者のニーズに合わせて、ものづくりに取り組んでいく所存である。今後も組合事業の推進に向け、皆さまのご支援・ご協力を賜りたい」と述べた。

Paltac、14年3月期決算は売上・利益とも計画上回り過去最高業績

Paltac、14年3月期決算は売上・利益とも計画上回り過去最高業績

 Paltacは5月23日、2014年3月期決算並びに15年3月期業績予想についての記者会見を開き、三木田國夫会長、木村清隆社長が出席した。
 2014年3月期の業績は、売上高8318億9900万円(前期比5.9%増)、売上総利益は前期より38億円増の864億円、営業利益102億1600万円(11.0%増)、経常利益157億7900万円(6.0%増)、当期純利益91億8500万円(9.4%増)となり、売上・利益ともに計画を上回り、2期連続で過去最高業績を達成した。
 中期経営計画の重点戦略であるインストアシェアの拡大では、メーカー・小売業との取り組み強化に加え、消費税の特需により、売上高は計画より268億円増となった。
 また紙・洗剤などの利益率の低い商品の売上が消費税の特需となったことから売上総利益率では計画より0.08%ダウンしたものの、営業利益、経常利益、当期純利益において2年連続で過去最高益を更新した。
 セグメント別の業績では、卸売事業売上高が8192億円(前期比5.8%増)、経常利益は8億円増の144億円となった。SCL(物流受託)事業売上高は126億円(7.9%増)、経常利益13億円でほぼ計画通りに推移した。
 卸売事業の品目別売上実績は、化粧品2040億円(前期比106.0%)、日用品3513億円(107.6%)、医薬品1313億円(101.6%)、健康・衛生関連品1303億円(105.7%)、その他20億円(89.9%)。
 卸売事業の業態別売上実績は、ドラッグストア4877億円(前期比104.3%)、ホームセンター938億円(108.3%)、CVS623億円(105.1%)、スーパー585億円(104.3%)、GMS551億円(103.0%)、ディスカウントストア359億円(128.7%)、その他256億円(111.9%)となった。
 2015年3月期の業績予想については、「消費者の節約志向、消費税率引き上げの反動、小売業の合従連衡の加速、売買差益の拡大等で、売上総利益率を上げることは難しい。当社としては、生産性向上による販売管理費の削減での利益確保を考えている」(木村社長)とし、中間流通業としてサプライチェーン全体の最適化・効率化を推進。

「ツルハフェスタ2014」札幌市で開催 1万3139人が来場

「ツルハフェスタ2014」札幌市で開催 1万3139人が来場

 ツルハ(鶴羽樹社長)とツルハグループマーチャンダイジング(江口典幸社長)は、5月17~18日、札幌市のアクセスサッポロ(札幌流通総合会館)で、「ツルハフェスタ2014」を開催。美と健康に関する様々な情報を発信した。2日とも天候に恵まれなかったものの、来場者は2日間合計で前年より約400名多い1万3139人に達した。
 「ツルハフェスタ2014」は、「みつけよう!美と、健康と、豊かな毎日。」をテーマに、医薬品・日用品・化粧品・飲料メーカー、卸売業など約80社が出展した。初日、開会に先立ちツルハグループマーチャンダイジング・江口典幸社長が出展社を前に、「出展各社様に今回の『ツルハフェスタ2014』で最新の美と健康に関する情報をお客様に発信していただき、このフェアを有効に活用していただけば幸いである。当社は第40期に入ったがハーティウォンツも仲間に入り、全社一丸となって頑張っていく。今回のツルハフェスタの開催にご支援いただいた皆様に心からお礼申し上げる」とあいさつした。
 初日は雨風の強い天候だったが、開会前には入口前に長蛇の列ができる人気ぶり。
 会場は、「カウンセリングコーナー」「商品紹介コーナー」「ツルハスクエア」の3つに区分され、「カウンセリングコーナー」では、各メーカーによる美容や健康づくりをはじめとした多彩な相談・体験コーナーが設けられ、来場者の関心を集めた。
 「商品紹介コーナー」では、美容や健康、暮らしを豊かにする商品や、気になる最新の関連商品の情報が紹介され、熱心にブース担当者の説明に耳を傾ける来場者で賑わった。
 注目の「ツルハスクエア」では、「健康チェック&健康相談コーナー」、「メイクアップ&肌診断コーナー」「介護用品紹介コーナー」「ツルハ店舗LINE@登録コーナー」、「プライベートブランド『エムズワン』コーナー」などが展開された。


2014年6月4日号 記事一覧

会合・発表会

  • 東京卸組合、第34回通常総会開催「ビジョン持ちやりがいのある仕事へ」
  • 東流社、なとわ会総会開催 第20期経営方針発表 売上高480億円計画
  • ハリマ共和物産、第63回第一線会に289人が出席 増収増益達成
  • フマキラー、「Kawaii Select虫よけバリア」PRイベント開催
  • 近石工、第64回通常総会開催 「3つの『I』で独自性のあるモノつくりを」
  • NSファーファ・J、「ファーファ ファインフレグランス」など改良新発売
  • ドウシシャ、「インディフィニ オールインワンヘアコロン」など発表
  • 日本展示会協会、総会懇談会開催 過去最多の449名が来場
  • セーレン、「コモエース薬用スカルプケアシリーズ」初の薬用ヘアケア発表

経営・施策

  • ライオン、横浜スタジアムに「バルさん」シートを共同設置
  • ライオン、5月26日を「風呂カビ予防の日」に キャンペーンも実施
  • 花王の中元ギフト戦略 「アタックNeoローズタイムギフト」に注力
  • ライオン、「トップNANOX」をメインブランドに中元ギフトを展開
  • 小林製薬、自己株式の取得および株主総会での定款一部変更の付議を発表
  • 「女性が活躍する企業ベスト100」総合1位に資生堂が選出

製品・サービス

  • ヤマサキ、洗い流さないトリートメント市場6年連続No.1を獲得

宣伝販促

  • 旭化成HP、「サランラップ」パッケージリニューアル記念キャンペ実施
  • クレハ、「クレラップ コミュニティ」登録ユーザーが5000人突破

人事・組織

  • ココカラファイン、本社、子会社の役員人事異動を発表
  • 東京堂、役員人事を発表

決算

  • プラネット、14年7月期第3四半期業績 売上高、営業・経常利益とも増加
  • ヤマサキ、14年度決算は売上高過去最高に 15年度は売上高50億円目指す

調査・統計

  • JACDS、15周年記念セミナー開催 「検体測定室ガイドライン」など講演

イベント・展示会

  • ビジネスガイド社、福岡ギフトショーを6月9日から開催 128社が出展
  • カシオ計算機、「コトPOP書き方セミナー」全国5カ所で6~7月開催

時評・コラム

  • 時評 すべての卸売業と心ひとつに
  • 泡沫 新業態で再生目指すスーパー連合の動き

特集 【薫香・ローソク】

    特別企画

    • 線香市場は回復傾向 新たな需要掘り起こし策が奏功し活性化
    • ローソク市場 1~3月は駆け込み需要発生 新たな販路の開拓など課題
    • 全日本ローソク工業会 鳥居会長に聞く HP開設を考案
    • こもりコーポレーション 増税後も荷動き、売上ともに順調
    • 日本香堂・小仲社長インタビュー 新盆見舞キャンペーンを6月から展開
    • 東京ローソク製造 3月期決算は増収 ネット通販での売上好調
    • 孔官堂・新浜営業本部長インタビュー 未使用者の取り込みで新需要開拓
    • 佐藤油脂工業 缶入りローソク新発売 フタをローソク立てとして使用
    • 人気キャンドル専門店「ベッキーキャンドル」 物語性のあるコンセプト
    • カメヤマ・谷川社長インタビュー 買い場の活性化にカメヤマらしさで貢献
    • マルエス ローソク・線香から高付加価値商材2ブランド新発売
    • 天昇堂 白藤の香りの線香「和花ごこち」が好評 進物用も安定した動き
    • 梅栄堂 スタイリッシュな香立と高級線香セット「KYARA」「NAMI」発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。