2014年5月28日号掲載記事より
全卸連、第40回通常総会開催 森友会長の再任を決議 重点活動を推進
全国化粧品日用品卸連合会(略称・全卸連)は5月16日、平成26年度「第40回通常総会」を開催した。任期満了に伴う役員改選では、森友徳兵衛氏(森友通商社長)の会長再任を決議。新たなスローガン「がんばろう日本 がんばろう卸売業 心ひとつに」のもと、今年度も各地域のブロック組合活動の活性化などを行うとともに、この秋から、次世代の卸経営者・経営幹部育成のためのプログラム「卸流通アカデミー」を再開することを承認した。
森友会長は、「暑い夏の日に木陰で休むことができるのは、遠い昔誰かがその木を植えてくれたからである。40年前、苦労して全卸連を創設された先輩方に深く感謝するとともに、全卸連の更なる発展に向けて全力で奉公するのが今の我々に与えられた責任である」と全卸連活動の重要性を強調。また、低打率だが高い出塁率を誇った旧東京セネタース(現埼玉西武ライオンズ)・横沢七郎選手の活躍などを例に、「卸店の規模は大中小様々だが、それぞれの個性を自覚してそれを活かしていけば必ず活躍できる隙間がある。弱い会社でも無限の知恵を使うことで生き残ることができる」と、地域卸の活動も流通の活性化に大切であることを説くとともに、全卸連では卸売業界発展のために尽力していくことを表明した。
メディパルHD、新中期ビジョンを発表 既存・新規事業の相乗効果発揮
メディパルホールディングスは5月20日、記者会見を行い、2015年3月期~2017年3月期までの新たな経営ビジョン「2017メディパル中期ビジョン Change the 卸 革新と創造」について説明した。新中期ビジョンでは、既存事業と新規事業の相乗効果により、グループのさらなる企業価値向上を図り、最終年度の連結業績・売上高3兆1300億円、営業利益410億円、経常利益530億円の達成を目指す。
渡辺秀一社長は、まず2014年度を最終年度とした「2014メディパル中期ビジョン」の結果について、計画の最終年度売上高3兆円・営業利益350億円に対して、実績は売上高2兆9477億円・営業利益346億円で、ほぼ計画を達成できたことを報告。だが、2001年以来、連結営業利益は拡大しているものの、年度によって良し悪しの波があり、これは卸間で価格以外の差別化が図れなかったことが1つの要因との認識を示し、「業績のブレをなくし、安定した利益成長を達成することが課題と捉え、新たな中期ビジョンを策定した」と語り、「2017メディパル中期ビジョン」について説明した。
新中期ビジョンは、基本方針を「お得意様と社会に貢献する新しい卸の形をめざし、グループの収益安定化と持続的成長を実現します。」(革新―既存事業のさらなる効率化と機能の拡大、創造―全国のインフラと人材を活用した新規事業の育成)――とした。
連結業績目標は、売上高3兆1300億円(14年3月期比6.2%増)、営業利益410億円(18.3%増)、経常利益530億円(13.7%増)。ROEは将来的には8%を視野に取り組んでいく。
日本香堂、「新盆見舞」キャンペーン取り組み内容発表 進物用線香を提案
日本香堂は5月21日、「2014年お盆需要期キャンペーン発表会」を開き、小仲正克社長と吉野公祥R&D事業本部マーケティング部長が出席して、夏の進物用線香の需要喚起策「『新盆見舞』キャンペーン」の内容などについて発表した。
小仲社長は、「このキャンペーンは、2012年に実施したお線香の使用機会を増やすための5つの施策『5段ロケット』の1つとして開始した夏の進物用線香の需要喚起策である。回を重ねるごとに様々なことを学習しながらブラッシュアップを図ってきた。そして3年目を迎える今回は、①贈る側の心境も踏まえた新テレビCMの放映②販促物のテコ入れ③シンボル商品の明確化④高単価の進物用お線香の提案――を新たに加えて展開する」と述べた。
次に同キャンペーンのこれまでの経緯と、今年の具体的な取り組みについて説明。元々夏季は進物用線香の最需要期だが、同キャンペーンを展開したことによって、2012年~2013年における同社の「夏の進物用線香」の売上げは、日用品チャネルで約11%、専門店チャネルでは約20%と伸長し、伸びシロがあることを確認。
さらに同社では、市場のトレンドとして、儀礼的贈答からパーソナル、エモーショナル・ギフトへの意識シフトの影響などにより、進物用線香の単価が上がっていることや、早期展開がチャンス拡大の鍵であること、贈答先(贈られる側)からの謝辞が贈る側の満足度の向上に繋がっている――などの知見を得た。同社ではこれらを踏まえ、年末の需要喚起策「『喪中見舞』キャンペーン」の伸長率に肩を並べる高みをめざすべく、①贈る側の心境も踏まえた新テレビCMの放映②販促物のテコ入れ③シンボル商品の明確化④高単価の進物用線香の提案――を新たに加え、6月から同キャンペーンを開始する。
ココカラファイン、2014年度決算は計画値通りに 3つの重点施策を発表
ココカラファインは5月16日、2014年3月期(13年4月1日~14年3月31日)決算説明会を開き、決算概要と今後の事業戦略について説明した。
今期の連結業績は、売上高3493億3700万円(前期比4%増)、売上総利益906億100万円(4.7%増)、営業利益74億3800万円(25.9%減)、経常利益94億9500万円(31.1%減)、当期純利益35億9800万円(54.2%減)となり、概ね計画値と同等の結果となった。
売上面では、岩崎宏健堂(山口県)を11月に子会社化したことや消費増税に伴う駆け込み需要などにより増収。利益面では、販売子会社を統合し、「全社一括管理運営体制」に移行したことによって、一時的な経費増加や販売促進の精度低下が影響した。また当期純利益は、減損損失23億5000万円を計上したことも相まって大幅な減益となった。
店舗展開については、58店舗の新規出店、29店舗の退店に加え、岩崎宏健堂の62店舗を加え合計1352店舗(内調剤取扱店舗227店)となった。
販売子会社統合の課題と今後の対応について塚本社長は、「今上期で浮彫になった課題については、そのほとんどが下期に解決に向けて大きく前進することができた。まだ解決しきれていない課題については、2015年3月期に新組織体制のもとで改善を図っていく」と述べた。
2015年3月期の事業戦略については、①ドラッグストア事業強化②調剤事業強化③出店とM&Aによる事業拡大――を重点施策とした。
エステー、「赤毛のアン」イベント開催 今年はアンのメモリアルイヤー
エステーは5月20日、今夏に全国主要8都市で公演を行う“2万人の鼓動TOURSミュージカル「赤毛のアン」”のプレス向けイベントを開催した。
同社は、オリジナルミュージカルを主催して今年で17回目となり、「赤毛のアン」の演目は12年連続12回目となる。今年は、「赤毛のアン」翻訳家の半世紀のドラマ化や、発祥の土地・カナダとの修好85周年など「赤毛のアン」に注目が集まる年になっており、今回の同社のミュージカルにも、一層の盛り上がりが期待されている。
イベントには、主役アン・シャーリー役のモーニング娘。OGの高橋愛、ダイアナ・バリー役のミュージカル女優・綿引さやか、ミュージカルの広告や告知CMの撮影を担当した写真家・清家正信の3名がゲストとして登場。リンド夫人役の大和田りつこの進行のもと、トークセッションや、高橋愛と実際に公演に登場するキャストによるミュージカルの象徴的シーンの披露などを行った。
初めに、高橋愛が1人でミュージカル「私はグリーン・ゲイブルズのアン」を披露し、会場全体を「赤毛のアン」の世界に引き込んだ後、同ミュージカルのチケットプレゼント告知CMの上映、高橋愛と清家正信による撮影に関するトークセッションを行った。
2年連続で主役のアン役に抜擢された高橋愛は「曲が始まると昨年の感覚がよみがえる。アンは、みなさんに愛されるキャラクターなので、それを裏切らないように思い切って可愛く、でも、泣き過ぎなんかで可愛くない顔も楽しみつつ、『赤毛のアン』に挑んでいきたい」と意気込みを語った。
その後、高橋愛と、ダイアナ役の綿引さやかの2人によるミュージカル「こころいっぱいの」と、トークセッションを行い、キャスト7名による盛大なミュージカルを披露し、鈴木喬会長が登壇。鈴木会長は「今年は『赤毛のアン』のメモリアルイヤーです。みんなでがんばりましょう!」と声高らかに発し、会場から拍手が沸き起こった。
2014年5月28日号 記事一覧
会合・発表会
- 石洗工、平成26年度第64回定時総会開催 4つの重点事業を推進
- 日石工組東日本支部、26年度第1回研修会開催 ネットショップ運営法等
- 家庭紙2団体が定時総会開催「健全な継続的発展のため適正利潤の確保を」
- サントリー食品IN、新製品「リゲインエナジードリンク」発表会開く
経営・施策
- イオン、マルエツ、カスミ、丸紅、首都圏SM連合の創設について検討開始
- 花王、2014年度「花王社会起業塾」に参加する社会起業家を募集
- 森友通商・安宅洋一常務インタビュー 元卸業の近況を聞く
- 貝印、アートの力でインドの子供たちの教育支援 ヒマラヤでプロジェクト
製品・サービス
- PRページ NSファーファ 衣類のデオドラント「ファーファ・デオテクト」
- 花王、「バブ爽快シャワー」から女性向け2アイテム限定発売
- エステー、「クリアフォレストソーラータイプ」新発売 空気を浄化
- 牛乳石鹸共進社、「ミルキィボディソープ」「スキンライフ」限定企画品
- 日本製紙クレシア、「クリネックス」「スコッティ」からディズニー限定品
- ヤマサキ、「ラサーナアロマリードディフューザー」改良新発売
- 常盤薬品工業、「エクセル」からリップスティック新色など発売
- 大正製薬、美容サポート飲料「めぐり美人 月のリズム」新発売
- PRページ 小林製薬 四十肩、五十肩の改善薬「シジラック」新発売
宣伝販促
- 伊勢半、KissマットシフォンパクトUV限定品発売記念キャンペ実施
- 伊勢半、「ヘビーローテーションカラーリングアイブロウ」キャンペ実施
- P&G、「置き型ファブリーズ」新TVCM放送中 「大家族のゲタ箱」篇
- エステー、「赤毛のアン」チケットプレゼント告知CM放送開始
人事・組織
- コメリ、捧雄一郎社長がCEO兼任へ
- アンズコーポレーション、山田昌良副社長が代表取締役社長に就任
調査・統計
- 東家同 14年4月度市況概況価格調査 TPパルプ物の安値が上昇
- ユニリーバ「AXE」“香りの効果”調査第2弾 恋愛における香りの効果
イベント・展示会
- ライオン、第71回学童歯みがき大会6月4日開催 6万6000人が参加
- 日本香堂、「京博で聞香体験と講演会」に協賛 京都国立博物館で開催
時評・コラム
- 時評 各メーカー決算好調の要因は
- 泡沫 はっきりした不安呼ぶ解釈論の危険性
特集 【歯と口の健康週間】
- オーラルケア市場は拡大基調が継続 高齢化背景に意識高まる
- 歯磨工業会 25年度歯磨出荷・輸出入統計 歯磨類全体の出荷金額過去最高
- 歯磨工業会 「歯と口の健康週間」に向けた取り組み発表
- 26年度「歯と口の健康週間」にあたって 歯磨工業会会長 藤重貞慶
- ライオン 「予防歯科はじめましょう」普及啓発に注力
- サンスター 「Ora2」キャンペ第2弾展開 「G・U・M」液体促進
- ラピス 届きにくいところも楽に磨ける「ラピスワンタフトブラシ」が好評
- 小林製薬 超極細サイズのL字型歯間ブラシ、ブレスケア大容量品発売
- シャボン玉石けん 「せっけんハミガキ」売上2ケタ増が続く好調ぶり
- 花王 3ブランドで毎日楽しいオーラルケアを提案
- デンタルプロ 新感覚の舌ケア商品「デンタルプロ瞬間舌ケア」を展開中
- リベルタ LOVE歯磨き「デンティス」がモンドセレクション金賞受賞
- ライオン、子育てパパのオーラルケア意識と実態アンケート調査を実施
- エビス 高機能歯ブラシ「プラチナケアハブラシ」が好調
- 玉川衛材 「ケアハート口腔専科シリーズ」の育成に努める
- 紀陽除虫菊 口腔内環境を整える「クチュッペ L-8020」新発売
- ジェクス 子供の為に妊娠中から虫歯予防 口内環境整えるタブレット発売
- ライオン 日・米・スウェーデンのオーラルケア意識調査実施
- 三和通商 「なた豆すっきり歯磨き粉」がヒット商品に
- J&J 「リステリン」マウスウォッシュ使用経験率向上目指して活動実施
- グリーンベル 「Dely Supo+」で金属製の歯垢・ヤニ取り、舌ブラシ提案
特別企画
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