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2013年11月13日号掲載記事より

花王、澤田社長が会見 「時代の半歩先行く提案で市場を活性化」

花王、澤田社長が会見 「時代の半歩先行く提案で市場を活性化」

 花王の澤田道隆社長は11月6日、都内のホテルで開催した「花王有力販売店懇談会」に先立ち記者会見を行い、花王グループの事業活動の方向性や考え方について説明した。
 澤田社長は、「良きモノづくり」の具現化に重要となるのが“イノベーション”であること、花王では“イノベーション”を「新価値創造による社会や生活文化の変革」と捉えていること、別の言葉に置き換えると、消費者に“驚き・感動・気づき”を与えるような提案をすることだと説明。また、それを実行するには、これまでの意識や経験の延長線上にない不連続な提案が必要なるが、現状からかけ離れた不連続のレベルでは価値の理解に時間がかかるので、適度な不連続レベル、“半歩先の提案”がポイントになるとの考えを示した。さらに花王グループでは、この“半歩先の提案”を研究、生産、マーケティング、販売等など様々な角度から提案していくが、半歩先の中に、“花王らしさ”を出すことが重要になること、“花王らしさ”を一言では「そこまでやるか」ということで、具体的には徹底した本質の追求、消費者実態の把握、革新的な技術、商品価値の開発、厳しい品質管理、予測システムをフルに活用した生産管理、提案型の販売活動、コンプライアンス遵守等であると説明。そして、“花王らしさ”を追求し、世界初・世界一の商品提案を目指し、業界の見本となるよう努めていると語った。
 最後に澤田社長は、来年は消費税増税の年となり増税前の仮需に備えた生産、増税後の需要減を活性化させる高付加価値商品提案が重要であるとの見解を示し、特に不安定心理の中での商品の高付加価値化は非常に重要であり、この“花王らしさ”を盛り込んだ半歩先提案をしっかりと行っていく考えを強調。「“花王らしさ”にさらに磨きをかけるとともに、時代の先を行く半歩先の提案により、社会の色々な場面で、お役に立てるように精進してまいりたい」と語った。

シャボン玉石けん、いい歯の日にコラボキャンペーン実施

シャボン玉石けん、いい歯の日にコラボキャンペーン実施

 シャボン玉石けんは、11月8日の「いい歯の日」に、福岡市「カワイイ区」(福岡市が運営する仮想の行政区)やスターフライヤー(北九州空港に本拠を置く航空会社)とのコラボレーションによる「せっけんハミガキ」のコミュニケーションキャンペーンを実施した。さらに、このいい歯の日の前後に展開するTVCMや新聞広告と連動させ、商品の認知と理解拡大を図った。
 「カワイイ区」との取り組みでは、11月8日を『カワ“イイ歯”の日』とし、高取保育園(福岡市早良区)で園児を対象に歯科衛生士による歯磨き指導を実施し、園児及び保護者に「せっけんハミガキ」をプレゼントした。
 また、福岡市内の「カフェオットーピゥ」と「ユニバーサルカフェ」でも来店客に「せっけんハミガキ」のプレゼントを実施。
 一方、スターフライヤーとは11月8日を『いい歯の日・いい羽の日』として、当日の早朝からの3便(北九州空港→羽田空港)の搭乗者を対象に、キャビンアテンダントから「せっけんハミガキ」のプレゼントを行った。
 なお、今回のキャンペーンは、カワイイ区、スターフライヤー、シャボン玉石けん、それぞれの公式Facebookでも相互に告知や報告を掲載している。

メディパルHD、14年3月期第2四半期決算 販管費抑制で営業利益増加

メディパルHD、14年3月期第2四半期決算 販管費抑制で営業利益増加

 メディパルホールディングスは11月1日、14年3月期第2四半期(13年4月1日~9月30日)決算説明会を開き、決算の概況と今後の事業展開について説明した。
 同期決算は、売上高は計画に対して若干の未達だったものの、営業利益は販管費の抑制により計画を上回った。メディセオ事業(医薬品卸売事業)は市場並みに伸長、販管費はコスト削減が進展、営業利益は増益となった。Paltac事業(化粧品、日用品、OTC医薬品卸売事業)は売上げ、利益ともに概ね計画通りとなった。
 連結業績は、売上高1兆4428億円(前期比3.6%増)、売上総利益1022億円(0.5%増)、販管費863億円(0.2%増)、営業利益158億円(2.1%増)、経常利益252億円(20.7%増)、四半期純利益141億円(5.4%増)、営業利益は過去最高となった。
 メディセオ事業の業績は売上高1兆188億円(前期比3.6%増)、売上総利益674億円(0.5%増)、販管費595億円(0.2%減)、営業利益79億円(5.7%増)。
 医療用医薬品のカテゴリー別構成比は、新薬加算品28.2%、長期収載品32.7%、ジェネリック7.8%、一般品31.3%。新薬加算品とジェネリックが増え、長期収載品の構成は減少。
 Paltac事業の業績は、売上高4038億円(前期比3.7%増)、売上総利益315億円(0.6%増)、販管費242億円(1.4%増)、営業利益73億円(1.8%減)となった。売上高は、季節商材などが好調だったことで伸長した。

小林製薬、2014年3月期第2四半期決算発表 既存事業は前年増に

小林製薬、2014年3月期第2四半期決算発表 既存事業は前年増に

 小林製薬は11月6日、「14年3月期(13年4月1日~9月30日)第2四半期決算説明会」を開き、連結業績について、売上高582億4700万円(前年増減なし)、営業利益86億2300万円(4.7%増)、経常利益88億4000万円(0.1%増)、四半期純利益59億5300万円(16.4%減)となったことを明らかにした。
 売上高について、前期の小林メディカル株式売却の影響を受け、ほぼ前年並みとなったものの、既存事業ベースでは前期比2.3%増で終了したこと、また、四半期純利益の減少についても、前期に売却した「小林メディカル」の株式売却益(前期80%、今期20%を売却)の差(11億円)による影響が主要因となったと説明。営業利益の増加要因については「製造部門のコストダウン、棚卸廃棄損の減少増収と売上構成の影響、販促費・広告宣伝費の削減などが寄与し、トータル4億円の利益増となった」と述べた。
 一方、主力の家庭用品製造販売事業(国内店頭販売、桐灰化学、海外)については、売上高532億円(1.7%増)、営業利益82億円(2.4%増)となり、カテゴリー別売上高は、医薬品を除く6カテゴリー全てが前年を上回り、特に、芳香消臭剤(3.8%増)、食品(9.5%増)、カイロ(4.3%増)などが寄与。医薬品の売上減については、前年の「アイボンメディカル」「ナイシトールG」の大量出荷の反動減などによるものと説明した。

オカモト、日大学園祭で性のエチケット教室開催 コンドームとSTIを紹介

オカモト、日大学園祭で性のエチケット教室開催 コンドームとSTIを紹介

 オカモトは、コンドームとSTI(性感染症)に関する正しい知識の普及と予防啓発の促進を目的とした活動として、11月3~4日の2日間、東京・水道橋の日本大学経済学部キャンパスで、“コンドームとSTIについて知る”リアル体験啓発イベント「性のエチケット教室~コンドームとSTIを知ろう2013 in 三崎祭」(後援・東京都福祉保健局、エイズ予防財団、日本肝炎対策振興協会)を開催。学生など約460名が参加した。
 同社は、性感染症について楽しく学べるウェブサイト「オカモトスクール」を運営しているが、同イベントは、そのリアル版として行ったもの。昨年の開催(性のマナー教室~STOP AIDS 2012 in 三崎祭)に続いて2回目となる。今回は、若い人にSTIやコンドームについて、より多くの関心を持ってもらうきっかけづくりを進めたい同社と、HIV/エイズ、肝炎(B型・C型)などの性感染症に関して正しい情報発信をしたいエイズ予防財団、日本肝炎対策振興協会の考えが合致し、日本大学経済学部の学園祭“三崎祭”の行事の1つとして同イベントが実現した。
 コンドームとSTI関連情報のレクチャーやトークセッション、妊娠の仕組み、クイズなどを1限目~4限目の4つのパートに分けて授業形式で行い、各授業ともに、出演者による笑いを絡めたトークは、会場を盛り上げるとともに、コンドームやエイズ、性感染症についての真面目な話の場面では、参加者の多くが真剣に耳を傾けた。
 今回のイベントについてオカモト・岡本良幸社長は、「このイベントの狙いは、10~20代の若い人達に、コンドームとエイズ、STIの正しい知識を知ってもらうことにある。その為に、企業色を抑えて、同じ目線で訴求することが重要との考えから、日大の学園祭の中で開催した。今後も、こうした取り組みを継続していくことが当社の使命だと考えている」と語った。


2013年11月13日号 記事一覧

会合・発表会

  • 花王、有力販売店懇談会開催「価値提供による新しい顧客づくり」など推進
  • 生防協、上山直英氏が新会長就任 「生防協-GHS」の取り組み進める

経営・施策

  • 棚割システム研究推進会、共通棚割情報の新バージョンを8年ぶりに発表
  • キリン堂、海外部門の事業を統合
  • ライオン、中国の子会社2社を合併
  • ユニリーバ、全世界で約1500万ユーロ拠出「EVERY ONE」キャンペ支援

宣伝販促

  • 旭化成HP「フロッシュ」、新TVCMを放映

人事・組織

  • ココカラファイン、組織変更・人事異動を発表

決算

  • 資生堂、2013年4~9月業績は増収増益に
  • マンダム、2014年3月期第2四半期決算発表 売上高が過去最高を記録

訃報・葬儀

  • 訃報 石坂多嘉生氏(元カネボウ取締役副会長) 78歳

時評・コラム

  • 時評 歳末商戦に向けた3ポイント

その他

  • 日石工組理事・ミマスクリーンケア社長 阿部光博氏が黄綬褒章受章
  • 日本燐寸工業会会長・神戸マッチ会長 嵯峨山章氏が旭日双光章を受章

特集 【H&BCマーケティングニュース】

    特別企画

    • 大人用排泄ケアカテゴリー 市場は着実に成長 “軽度カテゴリー”に期待
    • 花王 「リリーフ」映画に協賛 「吸水セーフティ スリムタイプ」新発売
    • リブドゥコーポ 「リフレ安心パッド」お得用パック拡充
    • ユニ・チャーム “粘る”提案で「健康寿命の延伸」に寄与へ
    • 王子ネピア 「nepia Genki!」パンツタイプを改良 “キーポーズ”を考案
    • 日本製紙クレシア 「アクティ」変化する介護現場のニーズに対応
    • 白十字 紙おむつなどトータルで介護の負担軽減に寄与
    • サンスター 高単価歯周病予防ハミガキのマーケット拡大に向けて展開
    • 大王製紙 「アテント」「ナチュラ」の展開を強化
    • 小林製薬 扁桃腺のはれを改善する内服薬「ハレナース」新発売
    • ライオン 「スマイル40プレミアム」今春発売以来好調推移
    • ピップ 認知率96%「ピップエレキバン」全面リニューアル
    • ロート製薬 極小の一滴を実現した新目薬「ロート ナノアイ」新発売
    • 興和 「三次元マスク」からこども用新発売 3種類の香りと色を用意
    • 養命酒製造 薬用酒「薬用養命酒」プロモ実施で新規顧客を獲得
    • オカモト産業 「介護空間の消臭ケア」から布製品用のミストタイプ新発売
    • ピジョン 「ハビナース」からトイレに流せないタイプのおしりふき新発売
    • フェニックス 介護衛生用品シリーズ「アラ!」を積極展開
    • 住友化学園芸 屋内用ウイルス除去剤「ウィルナックス置き型」新発売
    • ニトムズ 冬に向けて省エネアイテム「窓エコ」シリーズ拡充
    • ニトムズ テーピング用テープの新ブランドを立ち上げ
    • 第一三共ヘルスケア 歯周病対策歯みがき「クリーンデンタル」改良発売
    • NSファーファ・J マウスウォッシュ「make a new habit!」取扱店増加
    • 味の素ヘルシーサプライ 「機能性食品セミナー」でアミノ酸の可能性紹介
    • エステー 温熱医療機器「メディカルジーン」をシリーズ化


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。