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2013年11月6日号掲載記事より

花王、「今さら聞けない」化粧の悩みに応えるウェブサイト新開設

花王、「今さら聞けない」化粧の悩みに応えるウェブサイト新開設

 花王は10月、50代のスキンケアやメイクの悩みに応えるウェブサイト「変わるよ!新50代のためのキレイ相談室」を新しく開設した。スキンケア、ベースメイク、ポイントメイクにおける50代以上の化粧品に関する悩みを調査し、多く寄せられる悩みに丁寧に応えていくことによって、50代以上の女性を継続的に応援していく。
 同社によると近年の人口構成の変化を受けて、女性のスキンケア市場、ベースメイク市場の約半分は、50代以上が占めるようになった。今後消費に意欲的なバブル世代が50代に突入すると、その割合はますます高まると考えられるという。
 「花王ソフィーナ」が、50代以上の女性にメイクやスキンケアに関する悩みの調査を行ったところ、約7割の方は、若い頃からずっと化粧品を使ってきたものの、実はわからないことや今さら聞けない悩みを持っている、ということがわかった。そこで、年齢を重ねるにつれて肌状態が変わる事や、流行の変化により、これまでのスキンケアやメイクアップに迷いや不安を感じている女性に向け、肌の悩みに丁寧に応えるサイトを開設した。
 「花王ソフィーナ」が持つ美容や研究の知見を結集し、特有の肌悩みに応えするとともに、おすすめのお手入れ情報の提供を行なうことで、今後多くの50代以上の女性を支援していく。

P&G・ジャパン、ソチ五輪応援キャンペ「ママの公式スポンサー」実施

P&G・ジャパン、ソチ五輪応援キャンペ「ママの公式スポンサー」実施

 P&G・ジャパンは、P&Gグループが世界共通で行う2014年ソチ冬季オリンピック大会応援キャンペーン「ママの公式スポンサー」を日本でも12月から実施するとともに、同キャンペーンの日本代表として、男子フィギュアスケート・髙橋大輔選手と羽生結弦選手を起用すると発表した。
 同キャンペーンは、「家族の幸せな毎日を支えるママを応援する」というコンセプトのもと、オリンピック出場選手とそのママを応援することで、自分のママや家族の大切さ、感謝の気持ちなどの再認識を促すというもの。12年のロンドンオリンピックでも同キャンペーンを展開し、日本のみならず世界中から高評価を得た。第2弾となる今回のキャンペーンでは、12月以降に実施されるキャンペーンの広告や、Webショートムービーなどに高橋・羽生両選手が出演し、母子、家族の絆をテーマとした作品として、両選手を支えてきたお母さんや家族への“ありがとう”を描く。また、同社のフェイスブックでは、ここでのみ明かされる両選手のエピソードやコメントを紹介していく予定となっている。

資生堂、取引制度など3つの事業改革推進「成長に向け土壌整いつつある」

資生堂、取引制度など3つの事業改革推進「成長に向け土壌整いつつある」

 資生堂は10月31日、「2014年3月期第2四半期決算説明会」を開催、事業改革の取り組みと決算概況を発表した。前田新造会長兼社長は、「当社を再び成長軌道に乗せるべく、全社一丸で全ての改革に着手したことで、持続的成長に向けた原資を生み出す土壌が整いつつある」と順調に改革が推移していることを強調。引き続き、徹底した「選択と集中」による成長戦略を実行し、2014年度から始まる「成長を実現する次期3カ年計画」に臨むことを表明した。
 前田会長兼社長は「今期の業績は売上高が前年同期比8.1%増の3605万円、営業利益は144.4%増の204億円、経常利益は151.7%増の210億円、四半期純利益は7.1%増の54億円の増収増益となった。『成長の行く手を阻む経営課題』を一掃すべく、全社が一丸となって全ての構造改革に着手したことで、持続的成長に向けた原資を生み出す土壌が整いつつある。国内の店頭売上げが回復傾向にあるものの売上好転の最大要因は、為替影響であり、まだ本格的な成長には至っていない。そこで成長に向けたアクションプランのスピードを上げ、引き続き、改革を断行していく」と述べ、事業改革の取り組みについて説明した。
 「成長の行く手を阻む経営課題」の1つとして挙げている「店頭在庫の改善」については、今期から取り組みを前倒しでスタート。今後は本質的な課題である「二度と在庫を溜めない仕組みづくり」を構築するため、①事業マネジメント革新②取引制度改革③商品政策と配荷のあり方の革新――の3点を実行する。

エステー、14年3月期第2四半期決算は減収減益も防虫剤などは回復傾向に

エステー、14年3月期第2四半期決算は減収減益も防虫剤などは回復傾向に

 エステーは10月30日、「2014年3月期第2四半期(2013年4月1日~9月30日)決算説明会」を開催。鈴木貴子社長が決算概況や全社改革プロジェクト「STR」の進捗状況、下半期の経営方針などを発表した。
 同期の連結決算は、売上高219億6000万円(前年同期比4%減)、営業利益13億4800万円(16.7%減)、経常利益12億8100万円(9.5%減)、当期純利益8億3100万円(1.3%減)と減収減益で推移した。
 部門別では、衣類ケア部門の防虫剤で今秋“シェア50%奪取”を活動テーマに積極的な営業・店頭支援活動を推進、前述の通り防虫剤の売上げ回復につながった。鈴木社長によると「各地域の販売店やエリアの状況に最適化させた“ムシューダ祭り”ともいえる売り場作り、店頭活性化策を進めている。東京エリアではすでにシェア約52%を獲得するなど、当社社員の強い意気込みを感じている」という。
 そのほか同期のハイライトとしては、今夏に全国放送したMarMee(ミゲルとさくらまやのユニット)出演の「消臭力テレビCM」が8月度CM好感度調査で、同社最高位タイの“総合2位”に輝くなど大きな反響を獲得している。
 一方、下半期に関しては①成長のキーワード「3G」の実現②新事業「クリアフォレスト」の強化③絞り込みと集中――の3点に取り組む。①3Gならびに③絞り込みと集中については、引き続き“高収益体制”の転換を進めるとともに「STR」の全社展開を更に推進する。

花王、13年12月期第3四半期業績、営業・経常利益が大幅増

 花王は10月30日、2013年12月期第3四半期(13年1月~13年9月)の連結業績を発表した。売上高は9505億3800万円で前年同期比6.8%増(為替変動の影響を除く実質1%増)、営業利益は818億6400万円で同17.5%増、経常利益は845億900万円で同17.7%増、四半期純利益は395億5200万円で同0.5%減。
 カネボウ化粧品のロドデノール配合美白化製品の自主回収関連では、販売先からの返品額を売上高から控除したこと等により売上総利益が28億円減少、その他支払見込み額を特別損失に85億円計上し、合計113億円となった。
 コンシューマープロダクツ事業の売上高は6.5%増の7868億円(実質2.2%増)。国内は1.8%増の6221億円、新製品・改良品の発売、提案型販売活動の強化により、売上高が伸長した。
 アジアは34.3%増の854億円(実質10.8%増)となった。米州は23.4%増の510億円(実質1.8%増)。欧州は26.7%増の517億円(実質2.6%増)となった。同事業の営業利益は国内並びにアジアが好調に推移したことによる増収効果に加え、減価償却費の減少、費用の効率化等により98億円増の657億円となった。

ライオン、平井事業所第2期工事が竣工 最新鋭オーラルケア研究拠点完成

ライオン、平井事業所第2期工事が竣工 最新鋭オーラルケア研究拠点完成

 ライオンは10月24日、第2期工事が竣工した「平井事業所」の内覧会を開き、新たに完成した「オーラルケア研究棟」と「オープンコミュニケーション棟」を報道関係者に公開した。
 「オーラルケア研究棟」は、オーアルケア世界№1を目指す研究開発施設。5階建で1~3階にオーラルケア研究の施設を集めた。1階には新たに設置された「臨床試験室」があり、ここには歯科用診療台(最新型2台)、口腔内カメラ、唾液検査装置などの分析機器を備えており、外部研究機関との共同研究や歯科関係者の研修などにも利用される開かれた未来研究室となっている。2階、3階は製品開発フロアで、ハミガキ・ハブラシの研究用製造設備を導入し、研究開発の充実を図っていく。4階は分析技術センターで口腔内細菌等の微生物に関する研究、実験施設を備えている。5階には調香技術センターがあり、製品のフレーバー、フレグランスの研究設備がある。ここにはフレーバーとフレグランスの研究施設が同一フロアにあるが、この体制は他にあまり例がないという。双方の香りは設備の工夫で交わらず、人的交流は円滑になるようにしている。生活シーンに合わせた香りの評価や、世界の製品ライブラリー、各担当者の専用調香台などが設備されている。
 「オープンイノベーション棟」には、最大80名を収容できる階段教室型研修センター、オープンイノベーションルームがある。研修センターは、社内外講演者の講演会や海外グループ会社の研修などを行う。演台はシンクを設備した実験台に変更でき、実験しながらの講義も可能となっている。オープンイノベーションルームには、プロジェクト等を進めるための打ち合わせスペース、実験スペースがあり、テレビ会議用の設備等がある。また、グローバル化に対応するため、水質や気象条件(温度・湿度)を制御して世界各国の環境を再現できる全天候型評価室を備えている。日本全国、アジアの消費者全てを満足させる目的のために、再現施設を完備した。


2013年11月6日号 記事一覧

M&A・設立

  • センコー、アストの株式取得を10月31日に完了

会合・発表会

  • 新日本SM協会、米国小売業の状況など報告する記念セミナー開催
  • 全家協、「製・配・合同フォーラム」を四日市・伊勢で開催
  • 日石工組東日本支部、自社ブランド育成のための研修セミナー7~8回開催
  • アイフォーレ、スキンケアブランド「美カンヌ化粧品」プレス発表会開催

経営・施策

  • 資生堂、子会社をドバイに設立 「SHISEIDO」ブランドを中東地域で販売
  • 日本精蝋、ワックス製品価格を21日から値上げ実施
  • 日本香堂、「正倉院展」出陳宝物“香”の実証実験に協力
  • 花王、厚生労働省が実施する「イクメン企業アワード」初代グランプリ受賞

製品・サービス

  • 日本香堂、「エステバン」日本オリジナルブランドを立ち上げ
  • ライオン、キレイキレイ薬用泡ハンドソープから数量限定品発売
  • 小林製薬、「香る熱さまシート(大人用/こども用)」を数量限定で発売
  • ユニ・チャーム、「ソフィソフトタンポン」アクティブデザイン限定発売
  • ユニ・チャーム、ライフリー長時間あんしんうす型パンツシリーズ名を変更

宣伝販促

  • オカモト、世界最薄ラテックスコンドーム「003」10周年キャンペ実施
  • 米国P&G、「Thank You Mom」キャンペ ショートムービー28篇公開
  • エステー、「クリアフォレスト」初のTVCM“トドマツくん”シリーズ放映

人事・組織

  • プラネット物流、役員を選任

決算

  • ユニ・チャーム、第2四半期決算は大幅増収増益 次期から決算期を12月に
  • アイスタイル、14年6月期第1四半期決算はコスト削減などにより黒字転換
  • ポーラ・オルビスHD、13年1~9月業績は増収増益に

研究・開発

  • サティス製薬、ヨーグルト由来の化粧品原料のエイジングケア効果を確認
  • ライオン、制汗剤の新密着メカニズムによる制汗抑制技術を発表

調査・統計

  • スーパー3団体 13年9月度スーパーマーケット統計 非食品は苦戦

イベント・展示会

  • ハリマ共和物産、第98回ブツブツ会開催 46名が参加
  • 歯磨工業会、「第13回標語」最優秀賞発表「歯みがきは健康管理の最前線」
  • 日本香堂、「ふるさとのお盆の思い出」絵画コンクール最終選考会開催
  • フマキラー、第10回「虫や植物とふれあうコンテスト」最終審査会実施
  • 貝印、「第6回貝印スイーツ甲子園」決勝大会開催 優勝チームを決定

施設・店舗

  • アイスタイル、新オフィスは「成長し続け、完成しない会社を表現」

時評・コラム

  • 時評 メーカーの悲鳴が聞こえる
  • 泡沫 名門ホテルの信用失墜に思う


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。