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2013年10月2日号掲載記事より

全卸連、「卸流通アカデミー第3期」が終了、一旦休講に

全卸連、「卸流通アカデミー第3期」が終了、一旦休講に

 全国化粧品日用品卸連合会は9月20日、次世代の卸経営者・経営幹部育成のためのプログラム「卸流通アカデミー(ORA)」(主催・全卸連、後援・ライオン)第3期6日目の講義を行った。
 ORAは、当初から第3期を一区切りとするカリキュラムを組んでいたことから、第3期の最終日である今回を持って一旦休講となる。これまでの1日の内容は「業界リーダーによる講演とコンサルティング会社による実務的講義の2本立てで行ってきたが、今回は3年間の集大成として、業界リーダーによる教示と2つの特別講演、パネルディスカッション、グループ討議などの全卸連によるオリジナルのプログラムで締めくくった。
 業界リーダーの講演では、ミヨシ石鹸・三木晴雄社長が業界歴50年・社長歴40年の豊富な経験から得た会社経営の本質的な考え方について熱く語った。三木社長は、まず日本が素晴らしい人物を輩出し、素晴らしい歴史があるにも関わらず、日本人自身がそのことを知らない点を指摘し、それは戦後、歴史と道徳を教えなくなったことが理由であると説明。今後、日本では「サバイバル=生き残り」が最大のテーマとなると前置きしたうえで、経営の本質は、「そうありたいと願う」ことであると示唆するとともに、「会社経営の中で一番大事なことは、『人を大切にすること』である」と語り、「人よりお金を大事にする会社は必ず行き詰まる」と自身の経営哲学を伝授した。
 次にエーアンドティー・平木正人社長による特別講演「今後の卸流通」が行われた。平木社長は、トイレタリー市場が成熟化し、価格競争がし烈になる中で、卸売業はローコストを追求することから、装置産業化していること、中小卸は価格競争の中で淘汰の波にさらされてきたが、ブルーオーシャンを探し、特殊なルート、特殊な商品群を見つけることが重要になること、ビジネスで一番重要な経営者としての人間性や情熱、戦略は現場で習得しなければ学べないことなどを説明した。

キリン堂、14年2月期第2四半期決算説明会開く 増収・経常増益に

キリン堂、14年2月期第2四半期決算説明会開く 増収・経常増益に

 キリン堂は9月25日、2014年2月期第2四半期(13年2月16日~8月15日)決算説明会を開いた。これまで、キリン堂とニッショードラッグの2社体制であったものを昨年8月にニッショードラッグを吸収合併するかたちでキリン堂に統合したこと、そして昨年、中国に出店し忠幸麒麟堂(常州)を海外子会社とし設立、小売事業部門は、現在この2社体制となっていることを説明した。
 引き続き、第2四半期の業績概要について説明を行った(カッコ内は前年比)。
 連結業績は、売上高517億7300万円(1.3%増)、営業利益8億7000万円(30.2%増)、経常利益10億5900万円(25.0%増)、純利益4億5600万円、(13.9%減)となり、増収・経常増益になったことを報告した。
 また商品部門別の状況では、医薬品96億4500万円(0.5%増)、健康食品23億4500万円(3.0%増)、化粧品133億2000万円(1.1%増)、育児用品14億7100万円(1.4%増)、雑貨等204億8100万円(0.3%減/日配品などが減少したが日用雑貨は伸長)、調剤売上高40億9400万円(12.1%増)、その他1億5400万円(2.2%増)で合計515億1200万円(1.3%増)で推移した。
 また、PB商品の販売状況については、現在のPB商品のSKU数は603で、PB比率8.0%(0.1%増)、PB商品の売上総利益率42.1%(0.7%増)となったことを報告した。

プラネット、13年7月期は基幹EDIサービスが順調に拡大

プラネット、13年7月期は基幹EDIサービスが順調に拡大

 プラネットは9月25日、2013年7月期(12年8月1日~13年7月31日)の決算説明会を開き、決算概要、プラネットの事業背景、経営戦略について説明した。
 13年7月期の決算は、売上高26億9200万円(前期比0.6%増)、営業利益6億9500万円(3.7%増)、経常利益7億2900万円(6.2%増)、当期純利益4億4000万円(14.2%増)となり、既存の利用企業においてデータの活用が進むとともに、新規の利用企業数が順調に増加したことで期首の予想を上回った。
 また、13年7月期は、業界のオンライン取引を一層推進するために、メーカー・流通業間で手軽に双方向データ通信を実現できるWeb受注――仕入通信サービス「MITEOS(ミテオス)」を13年2月に開始し、その普及活動に注力した。
 セグメント別の業績は、EDI事業22億8100万円(前期比0.7%増)、データベース事業3億9000万円(増減なし)、その他事業2100万円(9.8%増)となった。 
 経営戦略は、EDI事業については、隣接異業種などより多くの業界へ利用拡大を図る。また、EDI導入が困難なメーカーに「MITEOS」の導入を促進。データベース事業については、商品データベース、新製品カタログの登録メーカーの拡大するほか、多様化する販売チャネルへの対応の標準化を目指し、生活者を意識した商品情報を提供する「商品データベース」の拡充を図り、さらに「取引先データベース」の機能向上を推進する。
 また、将来へ向けた取り組みとして、業界の膨大な取引データをビッグデータとして上手く活用することで実現し得る「見える化」サービスの事業機会の探索、検討を進め、産学共同プロジェクト立ち上げに向け準備を進めるとしている。

資生堂、「エリクシール」誕生30周年イベント開催 美容濃密液新発売

資生堂、「エリクシール」誕生30周年イベント開催 美容濃密液新発売

 資生堂は、ブランド誕生30周年を迎えるスキンケア市場シェア№1ブランド「エリクシール」から、"資生堂のコラーゲン最新科学"を搭載した美容濃密液「エリクシール シュペリエル エンリッチドセラム」(35㍉㍑ノープリントプライス)を9月21日、新発売し、新テレビCMの放映を開始。これに伴い、同日、「エリクシール至福の『美容濃密液』誕生会」を開催した。
 発表会では、冒頭、「エリクシール30周年アニバーサリームービー」を上映した後に、高森竜臣取締役執行役員常務があいさつに立ち、「ブランド誕生30周年を迎える『エリクシール』は、年齢に囚われず全ての日本女性の『より美しくしたい』という気持ちを叶えるブランドとして多くのお客様から支持を得ている。この30年の間で女性を取り巻く環境やトレンド、ニーズは劇的に変化している。そうした変化に寄り添う形で、『エリクシール』は常に進化を遂げてきた。そして、ブランド誕生30周年という記念すべき今秋、『エリクシール シュペリエル エンリッチドセラム』を発売する」と述べた。
 続いて、新テレビCMを上映した後に篠原涼子が登壇。トークショーが行われ、自身のスキンケアについて篠原は、「朝と夜にたっぷりと化粧水を付けて保湿を行っています。また、『エリクシール』の中では、日中用美容乳液『デーケアレボリューション』を愛用しています。乳液とUVケア、化粧下地がこれ1本で行える手軽さは、仕事で忙しい時にとても助かっています」と述べた。また、CM撮影で「エリクシール シュペリエル エンリッチドセラム」を使った感想については、「手に触れた最初はオイリーっぽいですが、触っていくうちにサラサラとした感触で肌がもっちりとしたのに驚きました」と評価した。
 そして最後に、「エリクシール シュペリエル エンリッチドセラム」の発売を記念して、資生堂パーラー特製の「エリクシール エンリッチドケーキ」が登場。篠原がケーキのキャンドルの火を吹き消して、誕生を祝福した。

アイスタイル、ヨガフェスタに出展 「ちぢまる」でプロシューマー支援

アイスタイル、ヨガフェスタに出展 「ちぢまる」でプロシューマー支援

 アイスタイルは9月21~23日の3日間、「ヨガフェスタ2013」に出展し、コンシューマー向け新サービス「ちぢまる」について紹介した。
 同フェスタは、国内外のヨガの講師、ブランド、ショーが一堂に会するアジア最大級のヨガイベントで、10回目を迎えた。今年は約3万人が来場した。
 アイスタイルのブースでは、ヨガインストラクター向けのPR・管理ツール「ちぢまる for Yoga」を紹介。実際の画面を体感できる電子端末を用意したほか、ユーザー登録で"美"グッズや@cosme関連グッズが当たるプレゼントくじを行い、注目を集めた。
 「ちぢまる」は、講師や美容施術などの資格を持ち、副業などとして個人で仕事をする"プロシューマー"向けのスマートフォン専用ツールで、生徒・顧客とのコミュニケーション機能に加え、レッスンのスケジュールや生徒・顧客の管理、決済機能といった業務や、集客を支援する。中でもニーズの高いヨガに特化した「ちぢまる for Yoga」と、ネイルに特化した「ちぢまる for Nail」を1月から提供開始予定で、9月19日にデモサイト(https://demo.chijimaru.com/)をオープンした。
なお、「ちぢまる」は、同社グループの運営サービス共通ポイント"ビューティーポイント"が利用でき、同サービスを利用するプロシューマーにポイントによるCRM施策を提供していくほか、サービスを受ける生徒・顧客である同グループ運営サービスのユーザーには、新たな美容サービスへの出会いとともに、ポイントによる利益還元を行う。


2013年10月2日号 記事一覧

M&A・設立

  • センコー、家庭紙卸のアストとの資本業務提携を発表

会合・発表会

  • 日石工組東日本支部、自社ブランド育成のための研修セミナー5~6回開催
  • 麻友、「麻友三愛会」25年度総会開く 第60期業績は計画比103%達成
  • ライオン、「ソフランアロマナチュラル」新CM発表 西島秀俊を起用
  • ビジネスガイド社、「第77回東京ギフトショー春2014」開催概要を発表
  • 近石工、第25回情報交流会開き組合員・賛助会員ら56名が出席
  • 兵庫県線香協同組合、恒例の「線香物故先覚者慰霊祭」執り行う

経営・施策

  • 生協、12年度経営統計発表 地域生協の個別供給高が2年連続で1兆円突破

製品・サービス

  • 東洋アルミエコーP、「ゆでたまごができちゃう黒シート」など新製品発売
  • 花王、「オーブクチュール」から新発想のアイシャドウ新発売
  • 花王、「プリマヴィスタディア」から明るさアップ化粧下地新発売
  • ドウシシャ、「インディフィニボディケアライン」など秋冬の新製品発売
  • マックスファクター、SK-ⅡからXmas限定コフレ数量限定で発売
  • 常盤薬品工業、なめらか本舗からアスタキサンチン配合の新ライン発売
  • 常盤薬品工業、「エクセル」から高保湿リップ美容液を新発売
  • ジョンソン、「カビキラー電動スプレー」など新発売
  • 相模ゴム工業、サガミオリジナル史上最薄コンドーム「001」新発売
  • 近江兄弟社、「メンタームEXアルファクリーム」新発売
  • P&Gジレット、新シェーバー「プログライドシルバー」新発売
  • 常盤薬品工業、多機能パレット&アイライナー新発売

宣伝販促

  • マンダム、土屋アンナを継続起用「ビフェスタ」新TVCM全国でオンエア
  • クラシエHP「ナイーブナチュラルマルシェ」、BS朝日のテレビ番組提供

調査・統計

  • スーパー3団体、13年8月度スーパーマーケット統計 全店ではプラスに
  • 常盤薬品工業、“頭皮ケア”に関する意識調査 頭皮に悩み持つ人は7割超
  • P&G、現代女性の「睡眠」意識調査 快眠への意識高いことが判明

訃報・葬儀

  • 訃報 宮崎武明氏(牛乳石鹸共進社元副社長) 88歳

時評・コラム

  • 時評 異業種の進出で卸に衝撃走る


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。