2013年8月28日号掲載記事より
花王、「ビオレu」CM発表 “ぐっさん”山口智充が「ビオレパパ」に
花王は8月21日、「ビオレu」新CM発表会を開催。今秋から展開する啓発型プロモーション「しあわせ親子“ふろ”ジェクト」の第1弾企画として、タレント・山口智充が「ビオレパパ」として出演する新テレビCMを全国放送すると発表した。
昨今の家庭において家事に育児において“パパ”の存在感が強まっており、子どもとのスキンシップに関しては、花王が実施した調査では「子どもとのスキンシップが十分できている」と答えた父親は19%に止まっていた。そこで同社は、日常の身近なスキンシップ実践の場であるお風呂時間をもっとパパと子どもで楽しく有意義に過ごしてほしいという想いのもと、今秋から父親たちにビオレuを通じて「ビオレパパ」になることを提案する啓発型プロモーション企画「しあわせ親子“ふろ”ジェクト」を開始する。
その活動の第1弾となる新テレビCM「花王ビオレu『ビオレパパ』になろう篇」(8月23日放送開始)では、3児の父親であり各種調査で「理想のパパ」に輝いている“ぐっさん”こと山口智充(以下・ぐっさん)を新イメージキャラクターに起用。
CMでは、アニメキャラクターのビオレママ・あけみさんが親子にお風呂で楽しく幸せな時間を過ごしてほしいというビオレuの想いを語るシーンからスタート。ビオレパパ・ぐっさんが歌うオリジナルCMソング「しあわせ親子のおふろうた」に合わせて、アニメキャラクターのイマドキパパ達がビオレパパとして子ども達とお風呂を楽しむ様々な様子を描いている。
発表会では、ぐっさんとあけみさんのビオレパパ・ママによるトークショーが行われ、プライベートでのぐっさんのビオレパパぶりに関するエピソードが紹介された。
ライオン、トップHYGIAから「衣類・布製品の除菌・消臭スプレー」発売
ライオンは、洗うたび高まる抗菌力で衣類の菌の増殖やニオイの発生を防ぎ“予防発想のお洗濯”を提案する衣料用洗剤の「トップHYGIA」ブランドから、スプレーするだけで衣類に付着した菌・ウイルス・ニオイを除去する衣類・布製品用消臭剤「トップHYGIA衣類・布製品の除菌・消臭スプレー」を9月25日、新発売する。
近年、新型インフルエンザや風疹の流行、花粉、PM2.5等、“見えない脅威”に対する不安が拡大している。こうした“見えない脅威”への予防・衛生意識の高まりから、ハンドソープやマスクなどの予防関連市場は年々拡大している。一方、衣類についても「花粉や菌、ウイルスの付着が気になる」、あるいは「花粉や菌、ウイルスが衣類を介して家の中へ持ち込まれることが気になる」と考える人が多くなっている。こうした中、抗菌を訴求している洗剤が拡大傾向にあるなど、衣類につく見えない汚れに関心を持つ人も増えている(同社調べ)。
同社が12年に発売した超コンパクト衣料用液体洗剤「トップHYGIA」は、洗うたびに衣類の抗菌力が高まり、衣料に付いた菌の増殖とニオイの発生を防ぐ「予防発想のお洗濯」を提案し、好評を得ている。
今回、同社ファブリックケア研究所が行った衣料を対象とする菌やウイルス除去の研究成果を活かし、スプレーするだけで衣類に付着した菌・ウイルス・ニオイを除去する衣類・布製品用消臭剤「トップHYGIA衣類・布製品の除菌・消臭スプレー」を新発売する。菌やウイルスの付着が気になるコートやジャケットなどのアウターや、頻繁には洗えないカーテンやソファーカバー、また、ニオイが気になる部屋干しの時など、様々なシーンで使用できる。
資生堂、専科から新製品「スピーディーパーフェクトホイップ」発売
資生堂は、日本の低価格帯市場とアジアのマステージ市場で共通展開する単品高機能型スキンケアブランド「専科」の洗顔シリーズから、ワンプッシュでふんわりとした上質な泡が出る泡状洗顔料「スピーディーパーフェクトホイップ」(本体150ml、つめかえ用130ml)を9月中旬、新発売する。
同社によると、2012年の洗顔(素肌洗い)市場では、クリームタイプ(チューブ)が市場全体の約5割の構成比を占め、やや減少傾向にある一方、フォーム(泡)タイプの市場は、2007年対比では約1.5倍に拡大。一般的な泡状洗顔料に対する顧客意識調査(12年2月資生堂調べ)によると、「簡単にすぐ泡がつくれる」という簡便性が魅力である一方、「すすぎ時のぬるつき」などの使用性への不満を抱えていることが分かったという。そこで同社では今回、素早い泡切れを徹底追求した高機能洗顔料「スピーディーパーフェクトホイップ」を開発・発売する。
同品は、ワンプッシュできめ細やかなふんわりとした上質な泡立ちと、サッとすすげてぬるつきを残さない新技術「スムースクリア処方」で汚れと泡を一気に落とし、すっきりとした洗いあがりを実現。また白まゆ成分(セリシン:保湿)を配合、うるおいを保ち、みずみずしい素肌に導く。この新技術により、従来よりも洗い流し水量を67%まで減らすことを実現。忙しい女性たちの洗顔タイムをよりスピーディーにするとともに、エコへの配慮も行う。
なお、「専科」の洗顔シリーズのプロモーションとして、イメージモデルにタレントの小池栄子を引き続き起用するとともに、タレントとして活躍中の福田彩乃を新たに起用し、10月上旬からテレビCMやWEBでの広告展開を行う。販売チャネルは、ドラッグストア、量販店、ホームセンター等、全国約2万7000店を予定。
日本香堂、9月を「絆」月間と位置づけ新キャンペーン開始
日本香堂はこのほど、秋彼岸を擁する9月の線香需要の拡大に向けて、同月を「『絆』月間」と位置付け、「敬老の日」も訴求の対象とした新キャンペーンを8月下旬から実施する。
同社によると、秋彼岸のある9月は、7月のお盆(新盆)や3月の春彼岸、年末の12月と並んで年間トップ5に入る線香の需要月であり、「箱物線香」のみならず、「墓参線香」と「進物線香」のシーズナル需要が市場を盛り上げる時期だとしている。特に、「墓参線香」では、彼岸の中日(秋分の日)が土・日と絡んで3連休となる年に、好調な販売推移を見せることから、今年は、「秋彼岸3連休」の当たり年として多いに活況が期待できるという。
一方、「進物線香」については、2011年以降、震災による「絆」意識の高まりと同カテゴリーの存在認知の高まりを背景として急成長を遂げており、店頭需要も他の線香カテゴリーに先んじて「敬老の日」の連休前から盛り上がりを見せるとしている。
こうした市場インサイトを踏まえ、同社では、敬老の日から秋彼岸にかけて連休の多い9月を、帰省・進物・墓参に好適な「『絆』月間」と位置付け、「『敬老の日』の連休は――“実家に帰ろう!”」と「『秋のお彼岸』の連休は――“お墓参りに行こう!”」――の2段構えで呼びかけるテレビCMを2タイプ用意し、8月下旬から9月下旬にかけて、同社提供番組「笑点」(日本テレビ系列)と「笑っていいとも!」(フジテレビ系28局)枠で集中的にオンエアしていく。また、これに連動したラジオCMも東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、広島の基幹地区で濃密に展開していく予定。さらに、消費者対象のクローズド懸賞を展開し、店頭の拡販をサポートするほか、店頭では、来店者の視覚に訴えかける各種販促ツールを用意し、効果的なシーズナル売り場作りを支援する。
麻友、第92回総合見本市開催 狭小商圏への対応をテーマに
麻友は8月8日~9日の2日間、新規出展7社(アオヤギコーポレーション、エルピー技研工業、カワイ、桐灰化学、クリタック、日繊商工、服部製紙)を含む取引メーカー90社が出展して、「第92回麻友総合見本市」を開催した。
今回のテーマは、前回に引き続き「狭小商圏への対応 2013秋・冬」とし、“狭小商圏”“買い物弱者”にフォーカスした提案を行い、来場者に売れる売り場作りを提案した。
毎回注目を集める「提案コーナー」では、①商品構成グラフ2013静岡地区における狭小商圏への対応②狭小商圏型店舗向けの売場提案!③狭小商圏店舗における家庭用品品揃え調査④家庭用品月別企画コーナー⑤秋冬節電商品のご提案⑥「商品開発力」開発商品のご提案⑦デフレからの脱却!二極化するニーズに対応!高付加価値商品提案⑧食品×家庭用品クロスMD販促カレンダー⑨麻友オリジナル手書きPOP検証――で構成。
この中で、最も力を入れて提案したのが、「商品構成グラフ2013静岡地区における狭小商圏への対応」。会場内にプレゼンテーションコーナーを設けて、販促企画室・神田美緒奈主任が説明を行い、狭小商圏フォーマットへの対応として、①マーケットシェアを高める対応(新しいカテゴリーを他業態、他業種から取り込む)②支出シェアを高める対応③来店頻度を高める対応――の3点を挙げるとともに、狭小商圏店舗で顧客満足を高めるポイントについて、「『利便性』と『専門性』の強化が必要。当社では、この実現に向けた取り組みの1つとして、『商品提案力』と『商品開発力』による“オリジナル商品”の開発・販売を行っている」と述べ、オリジナル商品の開発例では、需要の底堅いシリカ電球(3SKU)などを披露した。また、静岡地区小売業の商品構成の調査結果(同社調べ)を踏まえ、狭小商圏に対応した商品施策の方法を説明した。
J-NET中央、第68回MDF開催 次世代向け生活用品提案コーナーを展開
J―NET中央(関根健慥社長)は8月22日、「第68回マーチャンダイジングフェア(略称・MDF)」を開催した。今回のMDFは、前回に続き、“私達は『3宣言』を目指します!『新価値宣言・地域密着宣言・価値組宣言』”をテーマに、新規出展6社(UYEKI、ちのしお販売、ビッグウイング、レインボービューティー、ファルコン、パナソニックコンシューマーマーケティング)を含むメーカー101社(101小間)、ときわ商会、中日物産のメンバー2社が出展。小売業関係者など328社・704名(前回246社・481名)が来場し、J―NET中央ならびにメンバー社社員合計245名と活発な商談・情報交換を行った。
注目の企画コーナーでは、①次世代向け生活用品提案コーナー②業務用品コーナー③新商品コーナー(秋・冬向け)④年末清掃用品コーナー⑤スマホ関連商品コーナー⑥自然派商品コーナー――が設けられ、地域密着型卸ならではの需要喚起の提案を行っていた。
特に注目を集めた次世代向け生活用品提案コーナーでは、安心・安全、健康、アクティブシニア、利便性、デザイン(スマホ用アルカリ乾電池〈FDK〉、モイスキンパッド〈白十字〉など13メーカーの次世代を意識した商品を提案した。
オープニングであいさつに立った関根社長は、「当社の今期2月21日~7月20日までの業績は、売上高が前年比98.2%、経常利益同86.9%となった。昨年も同期間は厳しかったが、最終的には減収だが増益となったので、下期もメーカー様の商品を一生懸命売って頑張っていきたい。今後についてだが、顧客とは何かと考えると我々の顧客は販売店様であり、メーカー様である。メーカー様とはメーカー様1社1社と我々の課題を明確にし、目標を掲げ、アクションプログラムをつくり、実行、検証して成果を上げたいと考えているので、お願い申し上げる」と述べた。
2013年8月28日号 記事一覧
特別企画
- 香りの付加価値特集 日用品カテゴリーで「香りコンセプト」製品が拡大
- 花王 フレアフレグランス、「衣類のリフレッシュミスト」改良発売
- ユニ・チャーム シルコットから香りのウェットティッシュ投入
- 大日本除虫菊 ゴンゴンアロマ、サッサから「香コンセプト」の新製品
- NSファーファ・J 「ファーファ ファインフレグランス」改良発売
- ライオン ソフラン アロマナチュラルを改良 プレミアム消臭を追加
- ヤマサキ ラサーナ朝の洗い流さないヘアケアシリーズに限定品発売
- P&G レノアハピネスから「プリンセスパール」シリーズ新発売
- エステー 「かおりムシューダ」間口広げて防虫剤市場活性化目指す
- 小林製薬 ブルーレットから「香るトイレ用洗剤」を今秋発売
- 桐灰化学 カテゴリー初の香り付きカイロ「香るカイロ」新発売
会合・発表会
- 日石工組東日本支部、自社ブランド育成のための研修セミナー3~4回を開催
経営・施策
- 米国P&G、ルワンダの簡易上水剤による支援活動をクリントン氏が視察
- 資生堂、店頭でIT活用を強化 携帯情報端末に顧客用アプリ導入
- アイスタイル、コーポレートロゴデザインを刷新
- ニトムズ、ステーショナリーブランド「スタロジー」を画材として提供
製品・サービス
- カシオ計算機、POP作成に最適なカラープリンタお試しセットキャンペ実施
- 花王、「ディープクリーン」新製品 指で使うハブラシセット新発売
- エステー、「消臭力」ハロウィンバージョン限定発売
- ユニ・チャーム、センターイン企画品限定発売 テーマは「プリンセス」
- バスクリン、「バスクリン」に天然アロマビーズを新配合してリニューアル
- シック、マイクロガード搭載フェイス用シェーバー発売
- ライオン、食器洗い機専用洗剤「CHARMYクリスタ消臭ジェル」新発売
- 小林製薬、「トマリナクール」など新製品・リニューアル品発売
- ニトムズ、コールドドラフト対策品「省エネ・冷気ストップライナー」発売
- ニベア花王、「アトリックス」から夜美容ハンドクリーム新発売
- マックスファクター「SK-Ⅱ」、新総合美容液 ステムパワーエッセンス
- コーセーコスメポート、エイジングスキンケア「グレイスワン」新発売
- ヤマサキ「ラサーナ」、朝のヘアケアシリーズから香りの限定品発売
- クラシエHP、「ナイーブ」「プロスタイル」から新製品発売
- 住友化学園芸、ウイルス除去剤「ウィルナックス置き型」新発売
- PRページ 小林製薬 愛犬家用芳香消臭剤「消臭元いぬのきもち」新発売
宣伝販促
- デンタルプロ、「ホワイトティースアワード」第2回は新庄剛志さんに決定
- エステー、「ムシューダ」などでプレゼントキャンペーン実施
- マックスファクター「SK-Ⅱ」、独自成分発見エピソード表現した新CM放映
- 東洋アルミエコーP、「サンホイル」発売50周年記念キャンペーン実施中
- マンダム、「ギャツビーヘアジャム」新発売 松田翔太起用した新TVCMも
- カリエ、本格ヘアケアシリーズ「ノズビショウ」新テレビCM放送開始
人事・組織
- サンスター、役員選任 濱田和生氏が代表取締役会長に就任
決算
- P&G米国本社、第4四半期業績発表 純売上高2%増
調査・統計
- 経済産業省 13年上半期洗浄剤統計 付加価値・高機能製品が好調
- 東家同 13年7月度市況概況価格調査 価格復元の動きが明確に
- スーパー3団体、13年7月度SM統計販売調査 天候不順で苦戦
イベント・展示会
- P&G、SCJ、「防災の日」を前に小学生を対象に防災教育イベント開催
時評・コラム
- 時評 終盤も高付加価値商材強化へ
- 泡沫 68回目の終戦記念日迎えて
- らいたあ エステー「赤毛のアン」の思い出 作品づくりの難しさ
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