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2013年7月31日号掲載記事より

ライオンマーケティングコミュニケーション開催 コレカラ家族を応援

ライオンマーケティングコミュニケーション開催 コレカラ家族を応援

 ライオンは7月23、24日の2日間、流通向け説明会「ライオンマーケティングコミュニケーション2013」を開催。秋の新製品、生活者動向に関する研究、売り場づくりの提案などを行った。
 第1部「テーマプレゼンテーション」ではヘルス&ホームケア営業本部アカウント第1営業部・三國正晴部長があいさつし、ライオンの目指す姿について説明。同社は、国内市場を活性化するために、①新価値提案による新たな市場価値創造②製・配・販の連携による購買行動の誘引を提案。今後も消費者との接点を広げ、情報発信を拡大する売り場づくりがテーマとなり、そのための提案を強化。また、製・配・販の連携による消費者への価値の伝達を高度化させ、その結果として3者で売上・利益を獲得する3者WINの実現を目指していく。
 次に同社生活者行動研究所から「コレカラ家族を応援するライオンの新提案」について説明。日本の家族は時代とともに、「集」から「個」(三世代家族から核家族)に変化してきたが、近年は経済の低迷、パンデミックの猛威、自然の驚異などの経験によって再び、「集」を求めるようになってきた。しかし、この「集」の在り方は昔の「集」とは変化しているという。同社は、この変化の形を研究することが今後の予測になり、商品開発のヒントになると捉え、研究を推進。「団結チーム家族志向」の消費者には団結フォローし合う家族であるため価値の提案を、「安全基地志向」の消費者には外の世界にひそむ脅威から家族を守ることで基地のような存在になることをサポート、「私みがき志向」の消費者には“個”としての輝きにつなげていく価値の提供を行う。
 第2部のコーナープレゼンテーションでは、「BATHTOLOGY 泡のボディケアウォッシュ」「同入浴液」など秋の新製品を中心に研究開発担当者が実験・実演を交えながら特長を、マーケティング担当者がコミュニケーション活動や売り場提案に関する説明を行った。

全卸連、卸流通アカデミー第3期5日目講義 クラシエHP岩倉会長が講演

全卸連、卸流通アカデミー第3期5日目講義 クラシエHP岩倉会長が講演

 全国化粧品日用品卸連合会は7月19日、次世代の卸経営者・経営幹部育成のためのプログラム「卸流通アカデミー(ORA)」第3期5日目の講義を行った。
 今回の「業界リーダーに聞く」では、クラシエホームプロダクツ販売・岩倉昌弘会長が、クラシエグループの歴史と事業概要、同社が販売する「いち髪」のブランド育成などについて講演を行った。
 岩倉会長は、2005年にカネボウホームプロダクツ販売(現・クラシエホームプロダクツ販売)社長に就任した当時の心境について、「1社員として入社した私が、社長に任命されたことにとても驚いた。社長に就任してまず考えことは、『なんとかして利益を黒字化する』ということだった」と述べた。「いち髪」のブランド育成については、2006年の発売当初、積極的なプロモーション投資を行い、一定のシェアを確保できたが、2007~2008年はシェアが低下していったことを踏まえ、「競合の大手メーカーと同じことをしても資本力では叶わない。そこで2009年以降から競合とは違う戦い方を模索していった」と述べ、シャンプー以外の商品でCM投下したことや情報番組を活用したこと、大量サンプリングを継続したこと、有力店舗に店頭施策を集中したことなどの具体例を紹介し、現在は売上げが順調に推移していることを報告した。
 そして最後に、コリン・パウエル元アメリカ国務長官の著書「リーダーを目指す人の心得」の13カ条のルールを取り上げ、「辛い時も常に楽観的に考えることが大切。気持ちを楽にして、壁を乗り越えていって欲しい」と若手経営者にエールを送った。

製・配・販連携協議会、総会/フォーラム開催 アマゾンJ社長が講演

製・配・販連携協議会、総会/フォーラム開催 アマゾンJ社長が講演

 製・配・販連携協議会(事務局・流通システム開発センター、流通経済研究所)の「総会/フォーラム」が7月12日、東京都港区の明治記念館で開かれた。
 はじめに来賓の寺澤達也経済産業省商務流通保安審議官が「同協議会の活動を高く評価している。中でも返品削減は日本人の美徳である“もったいない”に沿った優れた取り組みであり、これから実証する事業が始まると捉えている。これは製・配・販の3者が集まって出来ることである」とあいさつ。
 次に主催者を代表として上原征彦流通経済研究所理事長が「これまでの流通の流れをみると、商店街から百貨店、GMS、スーパー、コンビニ、宅配、ダイレクトマーケティングが誕生してきたが、お客を集める流通から近づく流通に、単にモノを集める流通からモノを創造する流通に変わってきている。また、直前のお客に対応するのではなく、全体のシステムとして消費者への対応が進んでいる」あいさつ。
 次に加藤弘貴流通経済研究所専務理事が3つの「返品削減」「日付情報等のバーコード化」「サプライチェーン効率化のための情報連携」の3つのワーキンググループの活動概況について報告した。
 休憩後、特別講演が行われ、「Amazon顧客第一のビジネスモデル」と題し、ジャスパー・チャン/アマゾンジャパン社長が講演。チャン社長は、アマゾンの人について、企業文化、経営理念、ビジネスモデル、事業概況、サービスなどについて説明。経営理念は、「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」「地球上で最も豊富な品揃えであること」、の2つであり、この考え方をベースに事業活動を行っていることや、物流拠点は全国にあり、小田原(12カ所目)に開設するフルフィルメントセンター(物流センター)は20万平方mの大規模なセンターであることなどを報告した。

コスモス薬品、13年5月期は過去最高益を更新 九州500店体制目指す

コスモス薬品、13年5月期は過去最高益を更新 九州500店体制目指す

 コスモス薬品は7月16日、2013年5月期第決算説明会を開き、柴田太取締役経営企画部長、竹森基商品部長が同期業績の概要ならびに下半期の方針を説明した。
 同期の連結業績は、売上高3293億1300万円(前期比118%)、営業利益155億2900万円(116.5%)、経常利益167億8700万円(115.6%)、当期純利益93億9600万円(121.4%)なり、22期連続の増収、5期連続の増益、最高益を達成した。
 同期も「安くて、近くて、便利なドラッグストア」を目標に掲げ、“良い商品を1円でも安く”というディスカウント戦略を継続し、良い接客、クリンリネスなど小売業の基本を忠実に遂行した。また、同期は天候にも恵まれるなどの効果もあり、既存店の売上高が6.3%伸長、新店60店の効果も加わって増収。増収効果により利益も大きく伸長した。
 商品区分別の売上高は、医薬品550億260万円(前期比115.9%)、化粧品385億7000万円(113.2%)、雑貨543億2300万円(117.6%)、一般食品1757億1500万円(119.7%)、その他56億7700万円(126.0%)。PB比率は14.2%。同期末の店舗数は、関西地区25店、中国地区60店、四国地区56店、九州地区370店、合計511店となった。次期の出店は、関西地区15店、中国地区10店、四国地区10店、九州地区30店、計65店(閉店4店)を計画。今後の出店については、「期末既存店の10~15%出店を毎期行う。まず九州市場を盤石の地盤するために自社バッティングも厭わずうめ尽くしていく。その目安が九州500店体制であり、着実に店舗数を増やしていく。他地区にはインクが染みだすように中四国地区、関西地区に広げていきたい」(柴田経営企画部長)。

ウエルシアHD、第3四半期決算は大幅増収増益 調剤併設率は61%に

ウエルシアHD、第3四半期決算は大幅増収増益 調剤併設率は61%に

 ウエルシアホールディングスは7月19日、「2013年8月期第3四半期(12年9月~13年2月)決算説明会」を開き、同期の決算概況、今後の取り組み内容などを発表した。
 同期の連結業績は、売上高2447億4300万円(前年同期比13.9%増)、売上総利益725億8900万円(15.7%増)、販管費634億4400万円(14.8%増)、営業利益91億4400万円(22.4%増)、経常利益101億800万円(27.3%増)、当期純利益58億9200万円(59.2%増)と大幅な増収増益で推移した。
 同期も引き続き「ドラッグ&調剤」を中心としたビジネスモデルの推進に注力するとともに、顧客ニーズに対応する商品戦略、販促施策の強化を推進。さらに春季の花粉関連商材の販売増もあり、売上高は計画比0.1%増となった。グループ会社では特にウエルシア関東が第3四半期に入ってから売上げを伸ばしており、グループ全体での既存店伸長率2.4%に大きく寄与した。同社が重点事業の1つに掲げる調剤部門は、売上高前年同期比21.6%増を達成し、現在も引き続き好調を維持している。
 説明会では、冒頭、池野隆光会長があいさつし、「当社は、今後社会的ニーズが高まる調剤・介護・在宅の3分野での取り組みに邁進していく」と述べた。また、高田隆右社長は「今年から立ち上げた新業態開発本部では、従来型のターミナル繁華街型店舗、新フォーマットの首都圏住宅地型店舗の2パターンの新業態開発を進めている。現状、まずは都内既存店のリニューアルにより、新フォーマットのレイアウト、商品構成などを検証中だ」と説明したほか、今後、さらに流通環境が劇的に変化すると予測されることから、その対応策の1つとして、グループ各社の店名を「ウエルシア」に統一していくと表明した。


2013年7月31日号 記事一覧

会合・発表会

  • 宮城卸組合、25年度通常総会開催 「がんばろう宮城、心ひとつに」掲げて
  • 日石工組東日本支部、自社ブランド育成のための研修セミナー開催
  • 近石工、第95回技術部会を開催 組合員・賛助会員ら71名が出席

経営・施策

  • サンドラッグ、新経営体制を構築へ、会長・社長の2名を代表取締役に
  • 全日本ブラシ組合、大阪府社会福祉協議会に歯ブラシなど約1万本寄贈
  • サティス製薬、台湾に駐在員事務所を設立 技術提携交渉などの拠点に
  • 資生堂、インド・ムンバイに子会社設立 インドの中間層へビジネス開始
  • サンスター、今年も24時間テレビに協賛 チャリティー活動行う

製品・サービス

  • PRページ ユニ・チャーム 際立った差別化による革新的ナプキンを投入
  • ジョンソン、「グレードソリッドエアフレッシュナー」から新しい香り発売
  • ジェクス、出っ歯になりにくいおしゃぶり「デンティスター」を新発売
  • ネイチャーズウェイ、「リキッドアイライナーショコラ」など新発売
  • 東洋アルミエコープロダクツ、「BBQ CLUB」シリーズから新製品
  • 常盤薬品工業、「なめらか本舗」ハリつやラインをリニューアル
  • ポーラ、スキンケアブランド「ペルボナ」から化粧水&エッセンス発売
  • P&Gブラウン、電気シェーバー「シリーズ7」「シリーズ3」改良発売
  • 東邦、「ウタマロ石けん」が関西のバラエティ番組「みしらん!」で紹介
  • プラネット、「2013年秋冬新製品カタログ」発行 1420アイテムを収録

人事・組織

  • フェザー安全剃刀、新役員人事を発表

調査・統計

  • 東家同 13年6月度市況概況価格調査 ティシュで価格アップが明確に
  • ライオン、夏休みの「自由研究」意識調査実施 昨年の満足度に不満
  • 常盤薬品工業、肌に関する調査 にきび理由で「積極的に恋愛できない」
  • スーパー3団体 13年6月度SM統計 16カ月ぶりに既存店でプラス

イベント・展示会

  • クリーニング業界向け展示会「クリーンフェア」大阪で開催
  • マックスファクター ビューティカウンセラーコンテスト全国大会を開催

特集 【夏季特別号】

    特別企画

    • 2013年上半期流通動向 消費税率引き上げ、ネット販売対応に課題
    • 13年上半期 北海道地区 SM、GMS以外での食品販売が増加
    • 13年上半期 東北地区 Paltac、RDC宮城を9月に稼働予定
    • 13年上半期 関東・甲信越地区 ドラッグストア各社の伸長続く
    • 13年上半期 中京・北陸地区 トライアルが愛知県に第1号店オープン
    • 13年上半期 近畿地区 大阪市内で大型商業施設が相次ぎオープン
    • 13年上半期 中国・四国・九州地区 低価格で勢力拡大図る小売店が好業績
    • 13年夏インタビュー 森友通商・森友徳兵衛社長
    • Paltac 中期経営計画を策定 販管費率8%台へ挑戦
    • 13年夏インタビュー あらた・得能健次常務執行役員・北海道支社長
    • 13年夏インタビュー サプリコ・竹内いさや社長
    • 13年夏インタビュー プラネット・田上正勝社長
    • 北海道卸粧業連合会・北海道この1年 卸・小売の販売額減止まらず
    • 13年夏インタビュー 旭川石鹸販売・中島審也社長
    • 13年夏インタビュー こもりコーポレーション・小森健司社長
    • 全家協 9月下旬に「リビングワンダーランド2013」開催
    • 上場小売業81社の業績を分析 ドラッグストアはトップ5が増収増益に
    • JADMA 2011年度通販市場売上高調査 市場規模は初の5兆円台突破
    • 店舗探訪 アットコスメストアルミネ池袋店 リアルとネットが融合
    • 2013年上半期日用品市場動向 景気回復の影響薄く価格競争も依然続く
    • 13年夏の入浴剤 “夏の入浴”に関心 売り場での訴求・提案で活性化へ
    • 13年夏の入浴剤 花王 「バブ」を積極展開 “夏の爽快入浴”を提案
    • 13年夏の入浴剤 牛乳石鹸共進社 「お湯物語 贅沢泡とろ入浴料」新製品
    • 13年夏の入浴剤 バスクリン 「バスクリン」クールタイプを積極展開
    • 13年夏の入浴剤 NSファーファ・J 「ファーファSpa」販売
    • 13年夏の入浴剤 アース製薬 「ウルモア」アソートパックから夏季限定品
    • 13年夏の入浴剤 クロバーコーポ 「百花繚乱」夏場も好調に推移
    • 13年夏の殺虫剤 今季前半は前年比約8%増で推移 「虫よけ」を提案
    • 13年夏の殺虫剤 フマキラー 「ゴキブリ凍止ジェット」が好調
    • 13年夏の殺虫剤 大日本除虫菊 空間用虫よけ、蚊取線香、エアゾール拡充
    • 13年夏の殺虫剤 アース製薬 虫よけから殺虫剤への売り場切替を推進
    • 13年夏の殺虫剤 立石春洋堂 コバエとりと虫よけプレートに新アイテム
    • 13年夏の殺虫剤 児玉商会 自然派かとり線香「菊の香り」シリーズが好調
    • 2013年度大店立地法新設届け出データ調査 出店件数は過去2番目に多く
    • 孔官堂が創業130周年 増田久弥社長特別インタビュー
    • カシオ計算機 「ラベル印刷お試しキャンペーン」9月末まで実施中
    • 97年度の消費税増税前後の動きを探る チェーンストア協会販売統計から
    • 13年家庭紙動向 上期は価格修正に一定の成果 付加価値製品拡大に期待
    • 13年家庭紙動向 備蓄用トイレットペーパーの認知度アップ目指して
    • 13年家庭紙動向 日本製紙クレシア ディズニーデザイン品を限定展開
    • 13年家庭紙動向 大王製紙 「エリエール消臭+」が好調推移
    • 13年家庭紙動向 王子ネピア 今年も「千のトイレプロジェクト」実施
    • DIYショウ特集 「ジャパンDIYホームセンターショウ」8月下旬開催
    • DIYショウ特集 エステーオート 女性ドライバーに向けた芳香剤発売
    • DIYショウ特集 ニトムズ 窓エコ商品からデザイン性強化した新製品
    • DIYショウ特集 三菱アルミニウム アルミ成型品を多数展開
    • DIYショウ特集 DIY協会 12年ホームセンター売上高月例調査発表

    特集 【H&BCマーケティングニュース】

    • 夏の保存・調理関連品市場はアウトドアレジャーで更なる需要増に期待
    • 三菱アルミニウム 夏秋に向けて「抗菌おかずケース水玉」の提案強化
    • 旭化成 レンジ調理シリーズの育成に注力 「ジップロック」限定品発売
    • クレハ 秋にラップでおにぎりを作る啓発を実施 ラップ市場の活性化図る
    • 宇部フィルム 新製品の冷蔵用保存容器「くるっとパック」が好評
    • エステー ジッパーズおやつバッグ手サゲタイプをリニューアル
    • 日本デキシー 熱々の麺類や雑炊にも使える「紙のどんぶり」新発売
    • 日本製紙紙パック事業本部 添加物ゼロラップ「ワンラップ」を拡販


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。