2013年7月17日号掲載記事より
クラシエHP、“乾燥小じわケア”訴求した新商品を今秋発売
クラシエホームプロダクツは7月9日、「クラシエ『乾燥小じわケア』講演会・新商品発表会」を開き、基礎化粧品ブランド「肌美精」、「モイスタージュ」から、“乾燥小じわケア”を訴求した新製品を発売するとともに、洗顔でも乾燥小じわケアできる新ブランド「肌習慣」(3アイテム)を新発売すると発表した。
岡田尚樹社長執行役員は、「昨今の市場環境が大きく変化している中、当社が生き残る為には、環境の変化に迅速に対応し、独自の戦い方を確立することが不可欠だ。また、メーカーとして、お客様が望む高品質な商品を発売することなどが重要だと捉えており、その一環として、女性が求めてやまない『乾燥小じわ』を目立たなくする肌を実現すべく、今秋、基礎化粧品カテゴリーに加えて、洗顔カテゴリーでも『乾燥小じわケア』を訴求した新商品を発売する。『乾燥小じわケアといえばクラシエ』というポジションを確立していく」と述べた。
流通問題研究協会、IDR研究交流会開催 玉生プラネット会長が講演
流通問題研究協会(玉生弘昌会長/プラネット会長、略称・IDR)が主催する「第297回IDR研究交流会」が10月10日、開かれた。今回は、玉生同会会長を講師に、先般同氏が発刊した書著「問屋無用論から半世紀 これが世界に誇る日本の流通インフラの実力だ」をもとに日本の流通を支えてきた卸売業の機能や社会的必要性、アベノミクスによる今後の日本経済の展望などについて示唆した。
まず、玉生氏は、自身が提唱する「問屋有用論」の根拠として①メーカー→小売店②メーカー→卸店→小売店――の2つのモデルでの取引コストの違いを数学的論理で解説し、日本のように小売店の多い国では、卸店を活用した方が取引コストは安くなること、メーカーや商品が多い場合もほぼ同様に卸流通の方が低コストであることなどを説明した。
また、「日本の流通の素晴らしい点は、商品が多く、その品質も安定しており、適正な価格で販売されている。消費者が『行きたいお店、買いたい商品を選べる』ということだ。ウォルマートに代表される画一的な米国の流通が全て良いとは言い切れない。一方で、日本でも小売業の寡占化が進んでいるが、日用品や食品などの分野に関しては、ドラッグストアをはじめとする新興業態が伸びており、寡占化はなかなか進まないと思われる」と述べた。
最後に玉生氏は、書著のタイトル“世界に誇る日本の流通インフラ”について「現状、日本の卸売企業は慎重だが、卸流通という日本の素晴らしい流通インフラを世界に展開していくべきだ。代金回収に不安を感じる企業も多いと思うが、まずはキャッシュ・アンド・キャリー(仕入人が来社して現金で商品を購入し、自ら持ち帰る販売方法。現金問屋ともいう)でスタートさせると良いのではないか」との持論を披露した。
エステー、東京で夏の商談会開催 約140企業490人が来場
エステーは7月4日から9日まで、同社本社STRセンターで「2013年夏の商談会」を開催。関東圏の流通関係者など約140企業490人が来場した。
今回、発表された春の新製品は、消臭芳香剤19アイテム、ホームケア・手袋で12アイテム、カイロ4アイテム、計35アイテム。あわせてジャパン・コーポレーション(化粧品)、エステーオート(カー用品)、エステートレーディング(業務用品)とグループ会社各社の新製品のほか、業務資本提携を結ぶフマキラー、NSファーファ・ジャパンの2社も会場内で主力製品の紹介や売場提案などを行った。
主力事業の消臭芳香剤では、森林保全という社会的貢献度の高い新規事業「クリアフォレスト」を製品ブランド化し、その第1弾としてクルマ用空気清浄剤「クリアフォレストクルマエアコンルーパー用」「同シート下・サイドポケット」を新発売する。同品は“二酸化窒素(NO2)低減効果”を訴求できる北海道トドマツから精製した精油(天然森林オイル)を採用し、カー用品カテゴリーで「森のチカラで空気をキレイにする」という新しい価値提案に取り組む。主力のメガブランド「消臭力」では“非日常生活”や“バカンス”をテーマに、ディズニーのミッキーマウス&ミニーマウスをデザインした玄関・リビング用消臭芳香剤「消臭力香りスタイル香りバカンス」を投入する。
P&G、赤ちゃん用品にも使える「香料無添加ファブリーズ」新発売
P&Gは、エアケアブランド「ファブリーズ」から、赤ちゃん用品にも使える布用除菌消臭スプレー「香料無添加ファブリーズ」を、8月中旬から新発売する。
赤ちゃんや小さい子供を持つ人の多くが、「子供の洗えない布製品を除菌して清潔に保ちたい」というニーズを持つ一方で、そのうち約60%が「子供の肌に触れる布製品に布用除菌消臭スプレーを使うのは不安」と感じている。また、90%以上のお母さんは布用除菌消臭スプレーに対し「子供に使うものには香料は不要!」と感じていることが同社調査でわかった。「香料無添加ファブリーズ」は、今までの布用ファブリーズ同様、しっかり除菌&消臭でき、さらに香料無添加。化粧品や薬用石けんに使われているものと同タイプの有機系除菌成分と、その働きを助ける野菜や果物の酸と同じ成分の働きで、スプレーするだけで布製品に潜む菌を除菌する。そして、トウモロコシ由来の消臭成分で嫌なニオイを元から消臭することができる。皮膚科医監修のもと、肌テスト済み。デリケートな赤ちゃんの肌が直接触れる汗のしみ込んだベビーカーや子供部屋のカーペット、ぬいぐるみ、ベビーベッドなど、今まで洗いたくても洗えなかった赤ちゃん用品にも安心して使用できる。370ml、つめかえ用320ml各オープン価格。
メディセオ、超・都市型物流センター・東京中央FLC竣工
メディパルホールディングスグループのメディセオは、医療用医薬品や診療材料等を供給する新たな物流拠点として「東京中央FLC(フロント・ロジスティクス・センター)」を7月6日に竣工した。同社グループは、14年3月期を着地点とした「2014メディパル中期ビジョン」を掲げており、安全、安心、低コストを追求した新しい流通体制の構築をめざし、現在、高機能物流センターであるALC(エリア・ロジスティクス・センター)の全国への拡大を進めている。
超・都市型物流センター「東京中央FLC」の設置は、その一環であり、医療機関や調剤薬局が密集するエリアで、豊富な在庫を持ち、顧客の利便性を追求した様々な物流サービスを提供するとともに、環境や道路事情に配慮した効率的な配送の実現を図る。
東京FLCは、「近くて、豊富で、とめない」を実現する機能が最大の特徴。この機能を実現するため、①超・都市型物流センターによる直接お届けシステム②欠品を起こさないフルラインの品揃え③万全のサステナビリティ体制④環境と道路事情にも配慮した配送体制⑤顧客のお役に立つ各種物流サービスを提供――などを実現している。
「東京中央FLC」の設備投資額は、総額 約23億円(土地4.4億円、建物・設備等18.8億円)。カバーエリアは、東京都(千代田区、中央区、港区、文京区、台東区、墨田区、江東区、荒川区)、出荷金額(稼働当初)は、年間約500億円(予定)。9月に稼働を予定している。
2013年7月17日号 記事一覧
会合・発表会
- エステー、秋の卸店説明会開く 「ステークホルダーから愛される会社に」
- ユースキン製薬、新製品発表会開く 「ユースキンA」企画品など発表
経営・施策
- 資生堂、キッザニア甲子園に出展 デパートのサロンを3分の2サイズで再現
製品・サービス
- ライオン、「ガリガリ君」の香味の「こどもハミガキ」を数量限定で発売
- 相模ゴム工業、使い捨てほ乳ボトル、強力消臭袋を新発売
- 旭化成HP、ジップロックスタンディングバッグ新発売
- パシフィックプロダクツ、地肌と髪のためのスキャルプケアシリーズ発売
- ユニリーバ、「ダヴ」から秋の新商品 洗顔フォームとボディウォッシュ
- ニベア花王、新感覚のフレーバーリップ発売 2つの香りが楽しめる
- ホーユー、「ビゲン」「ビューティラボ」「シエロ」から秋の新製品発売
- 牛乳石鹸共進社、「無添加アイメイクリムーバー」など秋の新製品発売
- 常盤薬品工業、「モーニングキッス」から美容下地など新製品発売
- ヤマサキ、「ラサーナヘアケアシリーズ」から「トライアルセット」発売
- 小林製薬、愛犬家用芳香消臭剤、香るトイレ用洗剤など秋の新製品発売
- 桐灰化学、「ホットオイルアイマスク」など秋の新製品発売
- アンファー スカルプDの トラベルセット 新発売
- 商品探訪 コットン・ラボ 「うるふかコットン」の拡販に注力
- 伊勢半本店、小町紅「手毬」限定柄を発売
宣伝販促
- フェザー安全剃刀、「サムライエッジ」キャンペーン第2弾にNMB48継続起用
人事・組織
- 王子ネピア、役員を選任
- カスタマー・コミュニケーションズ、役員人事を発表
調査・統計
- 通販協会、12年通販利用実態調査 携帯・スマホ・タブレット利用率急増
- マンダム、“残業女子”意識調査 残業時にしたいことは「メイク落とし」
- ユニ・チャーム、生理中の悩みなどの調査を「ルナルナ」と共同で実施
- 貝印、20~40代男女に「男性の美意識」調査 「ツル肌男子」がトレンドに
- ネイチャーズウェイがWeb調査 化粧水の好きな香り1位は「ローズ」
イベント・展示会
- 大日本除虫菊、今年も「入谷朝顔まつり」に協賛 オリジナルウチワを配布
施設・店舗
- 花王、花王インドネシア化学のカラワン工業団地の新工場が竣工
時評・コラム
- 時評 地域の宅配事業で活路を開け
- 泡沫 原発の安全性に疑問
- 斜凡珠 拡大する「香コンセプト」商品 「香るカイロ」が秋登場
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。