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2013年7月10日号掲載記事より

防虫工、第50回定期総会開催 鈴木喬エステー会長を会長に再選

防虫工、第50回定期総会開催 鈴木喬エステー会長を会長に再選

 繊維製品を害虫から守る防虫剤を製造するメーカーの団体「日本繊維製品防虫剤工業会」(防虫工)の平成25年度(第50回)定期総会並びに防虫剤の表示に関する公正競争規約を運営する「防虫剤公正取引協議会」の平成25年度(第15回)定期総会が6月28日、東京・港区の芝パークホテルで開かれた。生防協50回目の記念すべき総会では、鈴木喬エステー会長を会長に再選したほか、事業計画などの各議案を審議・承認した。
 総会終了後、別室で懇親会が開かれ、鈴木会長は防虫剤について、「戦争が終り、戦地に抑留されていた兄たちが日本に帰って来て始めた商売の1つが防虫剤だった。当時、私は10歳ぐらいだった。そういう意味は防虫剤にはものすごく愛着を持っている製品である。防虫剤は樟脳、ナフタリン、パラジクロルベンゼン、ピレスロイド系へ新しい製品が登場してきた。自己否定の歴史と言え、これからも進化するだろう」と語った。

小林製薬、2013年秋の新製品内覧会開催 「消臭元いぬのきもち」など紹介

 小林製薬は7月3日、近畿地区の卸店、販売店を招き「2013年秋の新製品内覧会」を開催した。今回発表した新製品は、犬がリラックスできる香りを採用した愛犬家用芳香消臭剤「消臭元いぬのきもち」、心地よい香りで楽しくトイレ掃除ができるトイレ用洗剤「ブルーレット香るトイレ洗剤」、抗炎症成分配合で扁桃腺のはれを治す内服液「ハレナース」(第3類医薬品)の注力製品に加え、唇の薄皮を優しく取り除き、つるつるの唇を取り戻す唇ピーリングケア剤「ビーリップルピーリングケア」、歯槽膿漏対策の総合ブランド「生葉」の新アイテム「生葉歯ブラシ」など11品目で、これらの初年度売上目標の合計は38億円となっている。
 会場の特設ブースでは、注力製品のプレゼンテーションが行われたほか、製品ブースでは、天然のスティックで上質な香りをトイレに広げるトイレ用インテリア芳香剤「消臭元香るスティックトイレ用」、トイレその後に1滴消臭を消臭元ブランドとしてリニューアルした「1滴消臭元」、尿もケアできるおりものシート「サラサーティコットン100水分ガード」、我慢できない歯茎の腫れ・痛みに飲んで効く「生葉漢方内服液」(第2類医薬品)などの新製品・新アイテムを披露。
 同日、行われた記者説明会では、小林社長が、今期の事業活動の近況について説明。まず、国内製品事業(4~6月)の近況について、衛生雑貨は天候の不順により立ち上がりに遅れが見られたものの、医薬品や芳香消臭剤を含む他のカテゴリーが好調に推移したことで、カテゴリートータルでは前年同期比102.5%で推移したことを報告。
 また、スキンケア事業については、ジュジュ化粧品の今後の展開について、「アクアモイスト」ブランドを中心に、小林製薬らしい新しい切り口を持つ製品を継続的に提案していくことを表明すると述べた。

花王、「花王サステナビリティレポート2013」発行 ステートメントを策定

花王、「花王サステナビリティレポート2013」発行 ステートメントを策定

 花王は、7月1日、2012年度の花王グループの社会への貢献に向けた活動実績をまとめた「花王サステナビリティレポート2013」(HTML版およびPDF版)を発行した。花王グループは、心をこめた“よきモノづくり”を行ない、世界の人々の喜びと満足のある豊かな生活文化の実現をめざすとともに、社会のサステナビリティに貢献することを使命としている。この使命のもと、今回、サステナビリティに関する花王グループの方針や重点領域を明確にし、取り組みをさらに深化させるため、新しく「花王サステナビリティステートメント」を策定した。
 このステートメントは、社内外のステークホルダーからの意見や事業戦略を踏まえ、グローバルな社会課題を念頭に策定した。2009年の環境宣言をさらに深化させた「エコロジー」、花王グループが提供する製品や社会貢献活動を通じて、社会や地域に貢献する「コミュニティ」、多様な社員やビジネスパートナーと、誠実で健全な事業活動をめざす「カルチャー」の3つを重点領域に据え、今後のサステナビリティ活動の新たな基本方針としていくとしている。
 同レポートでは、このステートメントに加え、特集として、高齢化や健康、環境問題など、社会の課題に対する花王グループの取り組みを取り上げている。また、多様な消費者にに配慮したユニバーサルデザインの取り組みや品質保証、製品のライフサイクル全体を通じた環境への取り組みなど、“よきモノづくり”に対する花王グループの姿勢を伝えるとともに、消費者・顧客、社員、地域社会、サプライヤー、株主・投資家といったステークホルダーに対する取り組みを報告している。

あらた中部支社、生活用品フェア開催 昨年上回るメーカー137社が出展

あらた中部支社、生活用品フェア開催 昨年上回るメーカー137社が出展

 あらた中部支社が主催する生活用品フェアが7月2日、3日の2日間にわたり開かれ、フェアには昨年を上回るメーカー137社が出展し、650名の小売業関係者が来場。メーンとなる家庭用品メーカー、日用品化粧品メーカーによる商品紹介ブースでは、秋の新製品を中心に来場者に積極的なアピールを試みた。
 今回のテーマ・スローガンは「くらし、たのしく」で、今の生活をより楽しく快適にし、新規商品や売り方の提案を通して店頭売上のプラスワンを目指すというもの。
 あらた提案コーナーとして、①季節提案②クロスMD③トレンド・話題④売り場活性化――のコーナーを設置。また総合生活提案コーナーでは、「生活シーンに楽しさをプラス」をキーワードに、日本アクセス・あらた・アルフレッサホールディングス、アルフレッサヘルスケアのグループ4社が、医薬品・食品・日用品化粧品という3つのカテゴリーから、9月~来年2月のそれぞれの季節に見合った特設棚提案コーナーを設置し話題を集めた。
 更に、あらた提案コーナーとして、ファッションあらたによるヘルス&ビューティーのカテゴリー展開事例と売れ筋商品の紹介コーナーを展開。
 このほか、ジャペル、インストアマーケティング、電通リテールマーケティング、@コスメの紹介、あらたブランドとしての販促工房、「addgood」(プライベートブランド)の紹介も行われた。

国際雑貨EXPO、化粧品開発展など開催 延べ7万人以上が来場

国際雑貨EXPO、化粧品開発展など開催 延べ7万人以上が来場

 リードエグジビションジャパンが主催する商談専門展示会「国際雑貨EXPO」「化粧品開発展」などが6月26~28日の3日間、東京ビッグサイト全館で開かれ、延べ7万192人が来場した。今回開催されたのは日用雑貨や文具の総合展「国際文具・紙製品展」「販促EXPO」「店舗販促EXPO」「ベビー&キッズEXPO」「ファッション雑貨EXPO」「国際雑貨EXPO」「キッチンEXPO」「テーブルウェアEXPO」に加えて、昨年まで別スケジュールで開かれていた化粧品業界の専門商談会「化粧品開発展」「国際化粧品展」を含む計10展。各展示会では、下半期のクリスマスや歳末商戦、来春に向けて秋冬の新製品などの商談が活発に行われていた。
 主な日用品・化粧品業界からの出展社をみると、販促EXPOには、ライオン特販事業本部に出展。超コンパクト洗剤「トップNANOX」ギフトシリーズ、ギフト専門ブランド「ゲスト&ミー」シリーズなどを贈答用アイテムとして提案するとともに、新たに台所用洗剤「CHARMY泡のチカラ」などで“名入れサービス”を開始したことを発表。
 国際雑貨EXPOでは、グリーンベルがグルーミングブランド「匠の技」のほか、携帯用キャップ付き毛抜き「驚きの毛抜き・ミニ」などの注力商品を一堂に出展。また、東京ローソク製造は、今冬のクリスマスシーズンに向けて同社オリジナルのクリスマスオーナメント商品で飾ったブースを展開した。
 国際文具・紙製品展には、ニトムズが昨年立ち上げた新ステイショナリーブランド「スタロジー」で出展。アート制作に適した「マスキング丸シール」の新カラーラインアップなどを紹介した。


2013年7月10日号 記事一覧

M&A・設立

  • オルビス、シンガポールに現地法人設立 アジア太平洋地域の戦略策定など

会合・発表会

  • 静岡卸組合、活動再開後6回目となる総会開く「メーカーと共に商品育成」
  • ユニリーバ、「AXE宇宙飛行士選抜キャンペーン」プレス発表会開催
  • エステー、ミュージカル「赤毛のアン」チケット抽選会を開催

経営・施策

  • ツルハ、スパークを8月16日付けで吸収合併へ
  • 花王とホーユーが和解 泡状ヘアカラー(染毛剤)の特許権侵害訴訟で
  • バスクリン、ショートトラック日本代表チームと契約 入浴剤提供など
  • 資生堂、キッザニアにパビリオン「ビューティーサロン」を出展

製品・サービス

  • ニトムズ「除湿棒」、NHK「おはよう日本」で梅雨の便利グッズとして紹介
  • ライオン、香りとデオドラントのソフラン アロマリッチから数量限定品
  • 常盤薬品工業、美白ケア&保湿する高機能美容液UVを新発売

宣伝販促

  • ライオン「グロンサン」、日本一のモーニングコール開発プロジェクト実施

人事・組織

  • マックスファクター、事業代表に若椙修吾氏が就任
  • 白十字、新役員・執行役員を選任
  • 日本製紙クレシア、南里泰徳氏が社長に就任
  • 白元、役員を選任
  • 牛乳石鹸共進社、宮崎悌二氏が副社長に就任
  • マンダム、桃田雅好氏が代表取締役に就任
  • 宇部フィルム、吉富道明氏が社長就任 美澄政治氏が取締役に
  • あらた、役員人事を発表
  • 大木、役員人事を発表
  • トゥディック、新役員選任
  • 花王、人事異動を発表

調査・統計

  • 西化工 13年1~4月販売統計 美容液、ファンデーションが堅調に推移
  • JFA 13年5月度コンビニ統計 既存店ベースでは12月連続減
  • アイスタイル、2013年@cosme上半期ベストコスメ発表
  • チェーンストア協会 36年間の統計から 企業数、店舗面積など激変

イベント・展示会

  • カシオ計算機、コトPOP書き方セミナー&プリンタ新製品内覧会を開催
  • サンスター、「第1回糖尿病川柳」入賞作品発表
  • アイスタイル、コーセー・アルビオンが主催するイベントをプロデュース

時評・コラム

  • 泡沫 ネット選挙解禁

特集 【H&BCマーケティングニュース】

    特別企画

    • 総論 2012年トイレタリー市場は厳しい年に 製配販一体で市場活性化へ
    • 固形石鹸 市場は246億円、85.5%と減少傾向に歯止めかからず
    • ハンドソープ・洗顔・ボディ用洗浄剤 「日常的な手洗い習慣」が広く浸透
    • 住居用洗剤 市場は縮小傾向も各社付加価値商品を積極展開
    • 衣料用洗剤 超コンパクト液体洗剤の構成率高まり市場に変化
    • 台所用洗剤 食器用洗剤市場は450~460億円規模と横ばい状況に
    • ヘアケア ノンシリコンなど新潮流生まれるも市場は縮小傾向
    • ヘアカラーリング剤 白髪用泡が伸び悩むもクリームが善戦
    • スキンケア化粧品 単価2000円割るセルフ市場での購入割合増
    • 入浴剤 健康志向の高まり、癒しブームなどで堅調な推移続く
    • ウェットシェービング 高機能商品の上市などで男性用は拡大
    • 制汗デオドラント剤 シートタイプの拡大傾向が継続
    • 芳香消臭剤 市場規模は前年比103.2% 「香」の製品の関心続く
    • 洗濯仕上剤 柔軟剤市場は拡大継続 “香り”訴求タイプが牽引
    • 家庭用手袋 付加価値型製品の拡がりで市場は安定成長
    • オーラルケア 歯周ケアなど高付加価値製品が受け入れられ拡大
    • 殺虫剤 2012年は天候不順などで低調に
    • 繊維製品防虫剤 市場は秋季の落ち込みで約246億円と前年割れ
    • 線香 需要伸び悩む市場 新たな需要掘り起こし策に期待
    • ローソク 神仏事への関心の薄れからくる需要低下で市場は縮小
    • ラップ・調理保存関連 家庭用ラップ市場は震災前の水準に回復
    • アルミホイル・アルミ関連品 シリコーン加工ホイル好調で市場が回復
    • 大人用排泄ケア 高齢者増加という社会背景で市場は拡大傾向に
    • 子ども用紙おむつ 金額では前年並み 生産数量は2ケタ成長
    • フェミニンケア 市場全体は回復傾向 軽度失禁用品は大幅伸長
    • 家庭紙 市場は微減推移 今年に入り価格修正に一定の成果
    • コンドーム 数量・金額共に減少 若年層の人口減少で需要に影響
    • ガーデニング ガーデニング人口の継続的な拡大が課題に
    • カイロ 前年比減も300億円規模を維持
    • ペットフード 犬用の苦戦などで市場は3ポイント減
    • ペット関連製品 飼育頭数減も関連製品は順調に推移
    • 電池 アルカリ乾電池は2ケタ減 充電池はモバイル用バッテリーに期待


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。