2013年7月3日号掲載記事より
日衛連、第68回通常総会開催 高原豪久ユニ・チャーム社長が新会長に
日本衛生材料工業連合会(日衛連)は6月21日、第68回通常総会を開催。高原豪久氏(ユニ・チャーム)の第11代会長就任を含む役員改選を行うとともに、今年度の事業計画などを審議、承認した。
総会終了後の記者会見では、はじめに高原豪久新会長が先般逝去した前会長・天田忠正氏(白十字)への哀悼の意を表するとともに「日衛連会員にもアジアをはじめとする海外を成長エリアとして取り組む企業が増えている。そのような流れを加速できるようなサポート体制や議論の場づくりに取り組みたい」などと所信を述べるとともに、藤田直哉専務理事が平成25年度の事業計画を発表した。
続いて執り行われた懇親会では、冒頭、高原新会長があいさつ。また、日衛連の活動に多大なる貢献を果たした天田前会長、松村誠一前副会長(ピジョン)に対して感謝状が贈られるとともに、天田泰正常任理事技術委員長(白十字)から6月19日に天田氏が擬叙された「旭日小綬章正六位」勲章が披露された。
P&G、「アリエール」新CMキャラクターに生田斗真を起用
P&Gは今夏、衣料用洗剤ブランド「アリエール」を全面リニューアルするが、これに伴い、6月26日「アリエール新CMキャラクター発表会」を開き、俳優の生田斗真を起用した「アリエール」の新テレビCMを同月28日から放映すると発表した。
今回の全面リニューアルでは、「アリエール」の進化の原動力にもなっている“洗濯科学”をテーマに、顧客が今まであきらめていた洗濯の悩みや洗濯の常識に科学の力で挑戦。全製品のパッケージと製品名を一新し、さらに「漂白剤なしでも真っ白な汚れ落ち」「スピードコースで超時短洗濯」など、従来の洗濯の常識を超える製品便益を訴求していく。
アイテムは、3種類の界面活性剤をバランスよく配合し、漂白剤なしでも真っ白に洗い上げる非濃縮液体洗剤「イオンパワージェルサイエンスプラス」(本体1kg、つめかえ用850g)と、W漂白剤配合で超頑固汚れに最適な粉末洗剤「サイエンスプラス7」(0.9kg、1.5kg)、防臭力をアップさせる新消臭成分を採用し、洗濯漕の嫌なニオイの元となるカビ・バイ菌を強力除去する「洗たく漕クリーナー」(250g)のラインアップに、画期的な独自の新処方で、スピードコースの超時短洗濯でも高い“洗浄力”と“抗菌防臭”を両立する濃縮液体洗剤「スピードプラス」(本体360g、つめかえ用320g)を追加する。
また、「アリエール」の新テレビCMは、生田斗真が科学の力で洗濯の様々な課題の解決に挑戦するアリエール洗濯科学研究所主任研究員に扮して、科学の力で漂白剤なしでも真っ白に洗い上げる「アリエールイオンパワージェルサイエンスプラス」の研究に打ち込み、洗濯科学にかける情熱が伝わる内容となっている。
ライオン、「フルリア」発表会開く 女性のふんわり髪をサポート
ライオンは、6月27日、女性の“ふんわり髪”をサポートするエイジングケアシリーズ「Fleuria(フルリア)」新製品発表会を開催した。
はじめに山岸理恵子ヘルスケアマイスター・毛髪診断士が「現代女性のエイジングヘア事情」について説明。それによると、女性は40代からライフイベントや身体の変化に伴い、暮らし方や心にも“変わり目”が出現し、50才前後で体調の変わり目があり、60才前後でセカンドライフが始まる第2の変わり目がある。また、現代女性の意識は“余生を送る人生”から“花を咲かせる人生”へ変化しているという。こうした女性は髪の健康やヘアスタイルの重視度が上昇するという。エイジングヘアを実感するときは、「人よりも早く雨が降ってきたことに気づく」「ドアイヤーをかけると髪の毛が沢山落ちる」などで、今の髪が嫌だなと思うことは、「人の目線が髪にくると話題を変える」「下りのエスカレーターで後ろに立たれるのがすごくイヤ」など。自信を持てる髪は「抜けるのを気にせず、ガンガンブラッシングできる」「ふわっとしている」「どこから見ても透けない」などで、10年前のように、そして10年後も、ボリューム感があり、ふわっとしていて、しかもハリ、コシがある髪が理想、年齢を重ねても女性としての美しさにこだわりたいという声が挙がっていたという。そこでエイジングを前向きに捉え、人生の花を咲かせたい大人の女性のために「Fleuria」を開発した。次に「Fleuriaシリーズの開発」について、通販事業部・毛髪診断士の坂本陽子氏、ビューティケア研究所・毛髪診断士の青野恵氏が、①3つのニーズと開発のキーワード②W育毛成分と育毛剤の開発③ファーストコンディショナー・セカンドシャンプーの開発④ブランドと販売方法について説明した。
牛乳石鹸共進社、「甘水エコロジープラント」を4月から本格稼働
牛乳石鹸共進社は、同社安田工場において、石鹸の製造で生じる廃液中の有機物からバイオガスを回収し、工場のエネルギー源として使用するシステム「甘水エコロジープラント」を完成、4月から本格稼働を始めているが、6月24日に、報道関係者を招いて完成発表会を開いた。
安田工場では、年間約1億2000万個の石鹸を、同社独自の釜炊き製造(鹸化塩析法)で製造しているが、この製法で作ると、必ず甘水という廃液が発生する。これまでは甘水に含まれるグリセリンと塩を回収してきたが、その際、多量のエネルギーを消費していた。
「甘水エコロジープラント」は、この甘水をUASB(Upflow Anaerobic Sludge Blanket:上向流嫌気性汚泥床)システムを用いて、下水放流可能な水質にするとともに、バイオガス(メタンガス)を生成し、ボイラの燃料として有効活用する“環境にやさしい”システム。石鹸の廃液からバイオガスを発生させる設備の導入は、日本初の試みとなる。同社では、同プラントの導入により、①一次エネルギー削減効果=257㌔㍑/年(原油換算)(工場全体の10.6%削減)②CO2削減効果=526㌧-CO2/年(工場全体の11.0%削減)③産業廃棄物の削減効果=1200㌧/年(工場全体の80.0%削減)――と工場全体のより大幅な省エネルギー、省CO2、産業廃棄物の削減を実現する。
花王、酒田工場内にサニタリー製品の工場を約50億円投じて新設
花王は6月24日、日本国内や海外でのベビー用紙おむつ「メリーズ」の急速な需要増に伴い安定的な供給体制を強化するため、山形県酒田市の酒田工場内にサニタリー製品の工場を新設すると発表した。工場の新設には建屋と新規設備を合わせ約50億円の投資を予定しており、9月に着工、来春、稼動を開始予定している。
花王は、日本国内で随時進めている栃木工場、愛媛サニタリープロダクツでの増産体制強化に加え、新たに酒田工場内に「メリーズ」の工場を新設。これにより国内3カ所目のサニタリー製品の生産拠点が整備され、より一層、供給体制が強化される。
また、この新サニタリー生産拠点は、拡大を続ける軽失禁ケア品など高齢化への対応品の需要増も視野に入れるとともに、酒田市にある立地を生かし、将来的には、日本国内だけでなくロシアをはじめ海外へのグローバルな製品供給強化の一翼を担う予定だ。
2013年7月3日号 記事一覧
M&A・設立
- 小林製薬、ジュジュ化粧品の化粧品事業取得へ
会合・発表会
- 北海道卸連合会、第88回総会開催 「全卸連を先頭に消費税問題乗り切る」
- クレンザー工業会、第40回定時総会開催 「市場は堅調に推移」
- 日家工、プレス懇談会開催 「備蓄用TPや転嫁カルテルなどに取り組む」
- 日本ロレアル、プレミアムスキンケアラインシリーズを発表
経営・施策
- 北海道の流通状況 小売業の既存業態の枠超えた取り組みが活発に
- 流通BMS協議会、流通BMS導入企業数を発表 5700社以上に
製品・サービス
- ワークステーション、高濃度溶解炭酸スキンケアコスメを新発売
- PRページ 花王 「バブ夏肌さらり湯」 夏の爽快入浴提案で市場活性化
- ニトムズ、テーピング用テープの新ブランド「ファーストテーピング」発売
宣伝販促
- アンファー+メルセデス・ベンツ、現代の女性を応援するコラボ企画を展開
- 日本香堂、富士山「世界遺産」登録祝して青雲バイオレットTVCM放送
- マンダム、「残業女子応援カフェ」を期間限定で東京・渋谷にオープン
- ユニリーバ、AXE脳科学研究所発足 香りの実験をニコニコ生放送で放映
- サンスター、「オフィスでのランチ磨きはオーラツー」強力促進でキャンペ
- ユニリーバ、「ドメスト」企業向けモニターキャンペーン実施
人事・組織
- 小林製薬、小林章浩氏が新社長に就任
調査・統計
- 経済産業省 25年4月度洗浄剤統計 住宅・家具用洗剤、漂白剤が2ケタ増
- スーパー3団体 25年5月度スーパーマーケット統計 即食・勘弁商品が伸長
- JCA 25年5月度チェーンストア統計 主要部門苦戦で総販売額は減に
イベント・展示会
- “輝く私”神戸RICステーション3周年記念イベント、P&G本社で開催
- 第19回東京ファッショングッズトレードショー開催 5144名が来場
時評・コラム
- 時評 業態で決算の明暗分かれる
- 泡沫 手応えある景況感に期待
- 日雑談 人々の「敗北」の末に発展した北海道
その他
- 白十字前会長・天田忠正氏、旭日小綬章正六位に擬叙
- プラネット・玉生会長、6冊目の新刊発行 問屋有用論を数学的に証明
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。