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2013年6月5日号掲載記事より

サプリコ、設立10周年記念式典開催 「効率的で良質な全国配荷行う」

サプリコ、設立10周年記念式典開催 「効率的で良質な全国配荷行う」

 サプリコは5月25日、「サプリコ設立10周年記念式典」を開催。唯一無二の地域の卸の全国組織として発展を遂げてきた10年間の足跡と現在の事業概況、今後の方向性などについて報告するとともに感謝の気持ちを伝えた。
 第1部の式典は、竹内いさや社長(サプリコ富士宮・タケウチ)があいさつに立ち、設立の経緯、10年間の歩み、事業内容、3つの中核事業(共同販売企画、PB商品開発、商談代行)などについて説明。さらにサプリコの今後について、「生き残り策を考えるのは容易ではないがサプリコにはそのヒントがある。それは発足当時から提唱している『売る物・売り先・売り方』を変えることだと考えている。これに『売る気を変える』を加え、自らが激動の時代に対応できる体質を変えていくことが大切だと考えている」とのサプリコの考えを伝えるとともに、「素晴らしい未来のために、我々は今後も3つの中核事業にゴーイングコンサーン(継続前提企業)として経営の安定と事業の継続を行う。我々は生産・流通・消費の期待に応え、効率的で良質な全国配荷を行う。我々は地域卸が業界資産であり、社会的に不可欠な存在だと確信している。我々は、その業界資産の全国組織化を行う」と力強く宣言した。
 次にメーカーを代表してライオン・藤重貞慶会長が祝辞を述べ、その中で「毛細血管に必要な栄養を届けること」「体の隅々まで細胞が必要とする情報を最も速く的確に伝えること」「機能とコストについて最も透明性が高いこと」「販売力が強いこと」「人材育成・後継者育成に熱心なこと」――の5つに最も優れた卸ネットワーク集団になってほしいとエールを送った。
 次にミヨシ石鹸・三木晴雄社長が祝辞を述べ、「今後、企業は大きさではなく、個性によって強くしていくことが大事であり、サプリコはスタート時に掲げた目標を貫いていただきたい」と述べた。
 引き続き、第2部の懇親会に移り、この席は江尻一弥専務(サプリコいわき・山城屋商店)、入部由美氏(サプリコ富山・大協紙商事)の司会で進行。秋葉吉秋会長があいさつ。森友徳兵衛取締役会議長の発声で乾杯を行い、歓談。途中、神奈川大学フラメンコ部によるアトラクションが行われるなど盛宴となり。日本香堂・小仲正克社長の中締め、森本仁監査役(サプリコ群馬・小松屋本店)の答礼で終了した。

ライオン、記者懇談会開く 高付加価値製品が順調 海外事業は2桁成長

ライオン、記者懇談会開く 高付加価値製品が順調 海外事業は2桁成長

 ライオンは5月29日、記者懇談会を開き、13年第1四半期(13年1月1日~3月31日)の業績並びに同社経営概況、通販事業の新製品「フルリア」などについて説明した。
 濱逸夫社長の説明によると同社第1四半期の業績は売上高が716億1800万円で前年同期比に比べて6%増加(為替変動の影響を除く実質1.7%増)となった。
 国内では「トップNANOX」など超コンパクト洗濯用液体洗剤や「香りとデオドラントのソフラン アロマリッチ」などファブリックケア分野、機能性食品等の通販事業が伸長し、堅調に推移。海外事業の売上高は2ケタの増加となった。
 営業損益は15億1800万円の損失、前年同期は34億2700万円の損失だったが、高付加価値品の育成、商品構成の改善や国内での販売促進費の効率化に取り組み、営業損失の幅は前年同期と比較して縮小した。
 経常損益は11億4800万円の損失(同32億300万円の損失)、営業損益の改善に加え、持分法投資利益が増加し、経常損失は前年同期と比べ改善した。
 四半期純損益は、10億1000万円の損失(同23億2300万円の損失)、四半期純損益も経常損益が改善し、前年同期に比べて改善した。
 事業別の業績は、一般用消費財事業が売上高515億6600万円(前年同期比0.2%増)、セグメント利益(営業利益)22億5300万円の損失(前年同期41億6900万円の損失)となった。同事業の分野別ではファブリックケアが好調に推移した。
 産業用品事業は売上高110億9200万円(前年同期比2.5%減)、セグメント利益は50億円、売上高は減少したものの、利益は収益性の高い製品が伸長し、前年同期に比べて9000万円の増加となった。
 海外事業は、売上高185億7800万円(前年同期比32.2%増、為替変動の影響を除く実質10.9%増)となった。セグメント利益4億3000万円(同31.6%減)、売上高はタイを中心に現地通貨ベースでも2ケタの伸びとなった。利益は市場地位向上に向けて競争費用を増加させたために減少した。売上高に占める海外事業の構成は25%となった。

小林製薬、ジェーピーエス製薬との合弁会社を中国・安徽省に設立へ

 小林製薬は、5月27日開催の取締役会において、漢方製剤品の生産体制確立を目的に、漢方製剤品の大手製造販売会社であるジェーピーエス製薬との合弁会社を中国・安徽省に設立することを発表した。
 同社では、近年ヘルスケア分野における製品開発に注力しており、中でも今後の成長が期待される漢方製剤に注目。今後、漢方製剤の事業拡大を図るべく、原料である生薬の調達や漢方エキスの製造の強化のため、中国に合弁会社を設立することとなったもの。合弁会社は小林製薬の連結子会社となる。会社概要(予定)は次の通り。

 ①商号=合肥小林薬業有限公司②董事長=西岡哲志③本店所在地=中国安徽省合肥市④設立年月=平成25年6月⑤事業内容=生薬の調達、漢方エキスの製造・販売⑥資本金=9億円⑦決算月=12月⑧出資比率=小林製薬90%、ジェーピーエス製薬10%

 同社では、平成26年3月期連結業績に与える影響は軽微としている。

花王、「ウルトラアタックNeo」新発売 お洗たくに時短革命

花王、「ウルトラアタックNeo」新発売 お洗たくに時短革命

 花王は、8月、独自で研究開発した新洗浄成分を活用した超濃縮タイプの洗濯用液体洗剤「ウルトラアタックNeo」(本体400g、つめかえ用360g)を新発売する。
 「ウルトラアタックNeo」は洗浄時間たったの5分で汚れもニオイもしっかり落とす高性能のスピード洗たくが可能となった画期的な洗濯用洗剤。これにより忙しい女性に「お洗たくのスピードアップ」を実現しスピードコースがあたりまえの新しい「時短」家事スタイルを提案する。
 同社は09年8月、洗濯用洗剤に「環境」視点を取り入れた初めての超濃縮タイプ液体洗剤「アタックNeo」を発売し“すすぎ1回による環境配慮お洗たく”という革新生み出したが、今回の「ウルトラアタックNeo」では、日本のお洗たくにスピードコースで「時短」という新たな革新を提案する。
 新世代型洗浄成分“ウルトラアニオン”が、スピード約2倍(同社従来品比)でエリ・そで、皮脂などのアブラ汚れをしっかり落とす。しつこい汚れやニオイのモトに吸着してすばやく落とし、たった5分の洗浄時間で驚きの白さに洗い上げる。スピードコースでも標準コースと同等の洗浄力を発揮。毎日のお洗たくをスピードコースで行なうことによって、洗濯にかかる時間を大幅に短縮できる。スピードコース使用で、約9~44分の時短、約19~56%の節電ができる。(13年3月同社調べ。衣料4kgの場合の標準コースとスピードコースの差)。もちろん、すすぎ1回でも使用できる。香りは、さわやかなフルーティソープの香り。

あらた、次世代卸商社実現に向けた戦略説明 中部地区に新センター開業

 あらたは5月28日、「決算説明会」を開き、2013年(平成25年)3月期第(12年4月1日~13年3月31日)の連結業績などを説明した。
 同期の連結業績は売上高6163億2700万円(前期比101.6%)、売上総利益642億8500万円(93.1%)、販管費及び一般管理費605億5900万円(93.4%)、営業利益37億2600万円(89.3%)、経常利益36億500万円(92.1%)、当期純利益17億6800万円(108.6%)となった。同期の決算は会計方針の変更を行っており、受取手数料原価63億2300万円が販管費には含まれず、売上原価に含まれている。
 カテゴリー別の売上高は、ヘルス&ビューティー1803億400万円(前期比99.6%)、トイレタリー1604億6700万円(100.6%)、紙製品1287億7700万円(101.1%)、家庭用品454億9800万円(105.8%)、ペット用品・その他1012億7800万円(105.9%)となり、紙製品、家庭用品、ペット用品・その他の伸びが目立った。
 PB商品「アドグッド」の売上高は12年前期8億円から10億円に拡大。来期(14年3月期)は売上目標を18億円に設定。NBとの併売を重視しながら販売店のカテゴリー充実の貢献を目指す。現在のアイテム数は58。12年7月には家庭用雑貨卸・市野を子会社し、利益率が高い家庭用品の西日本への展開強化を進めている。ネット関連の売上高は、前期の26億円から38億円に拡大。昨年、ネット関連強化を目的に営業本部に開発戦略部を新設、今後も積極的に取り組んでいく。


2013年6月5日号 記事一覧

M&A・設立

  • ココカラファイン、くすりのえびなを子会社化

会合・発表会

  • ハリマ共和物産、第62回第一線会開催 3月期決算売上高366億円
  • 日石工組、第54回通常総会開催 東日本支部にカネヨ石鹸が入会
  • 東流社、「なとわ会」総会開き第4次中期経営計画を発表
  • 全卸連、卸流通アカデミー第3期4日目開講 P&G・奥山社長が講演
  • 薬業連絡協議会、第69回定例合同記者会開き医薬品ネット販売問題等報告
  • ブラシ組合、第44回通常総会開く 11月に100周年記念式典開催
  • 東京卸組合、25年度通常総会開催 「組合員全員が努力続けて理想へ」

製品・サービス

  • ドウシシャ、秋冬向け新製品発表 「インディフィニ」に追加品
  • アンファー、スカルプDから夏季限定品を発売
  • ユニリーバ、「ダヴ」洗顔フォーム改良 追加アイテムも
  • クラシエHP、「肌美精」クールシートマスクを数量限定発売
  • ジェクス、「ミッフィー広口タイプ哺乳びん」などベビー専門店で先行発売
  • ライオン、「ルックおふろの防カビくん煙剤3個パック」新発売

人事・組織

  • P&G米国本社、ラフリー氏が復帰 取締役会会長、社長兼CEOに再任
  • 中央物産、取締役・監査役など選任候補者を発表
  • コーセー、小林保清会長が代表取締役を辞任 取締役会会長に就任
  • 日本家庭紙工業会、25年度の理事・監事を選任
  • 全家同/東家同、役員人事を発表

決算

  • P&G米国本社、第3四半期業績を発表 純売上高は2%増
  • プラネット、2013年7月期第3四半期は増収増益に
  • ハーバー研究所、2013年3月期決算説明 減収減益も新規顧客増

調査・統計

  • 経済産業省 25年3月度洗浄剤統計 石けん好調も洗濯用液体は数量伸悩み
  • JFA 25年4月度コンビニ統計 全店ベースでは売上高2カ月連続増
  • JCA 25年4月度チェーンストア統計 季節商材の苦戦などで総販売額減

イベント・展示会

  • 「賢い眠り」テーマにコラボセミナー開催 バスクリン、クラシエHP等
  • 日本化粧品工業連合会、化粧品輸出促進セミナー開催
  • マンダム、デオドラントセミナー開催 「体臭」をメーンテーマに解説
  • エステー、「赤毛のアン」CMの放送開始 アン役・高橋愛が出演

施設・店舗

  • フマキラー 研究開発の中枢・広島工場を見学 業界唯一の金型工場保有

訃報・葬儀

  • 訃報 徳倉廣治氏(あらた元相談役、旧徳倉社長) 88歳

時評・コラム

  • 時評 消費税での泣き寝入りを阻止
  • 泡沫 消費税増税と軽減税率

その他

  • ショップチャンネル、長野県産品を生中継で販売 ハーブのヘアケアなど

特集 【家庭紙】

    特別企画

    • 家庭紙市場、2012年は微減で推移 「価格修正」への取り組み急務
    • 備蓄用トイレットペーパー、3月から順次店頭販売スタート
    • 王子ネピア 「ネピアウエットントン」から香りの追加品発売
    • 大王製紙 「エリエール消臭+」が好調 機能・価値わかりやすく訴求
    • 日本製紙クレシア ディズニーキャラクターデザインボックスが好調
    • カルタス・益子社長インタビュー「店頭コミュニケーション力の強化へ」
    • 丸富製紙 付加価値型新製品を多数投入 販促活動を積極推進

    特集 【薫香・ローソク】

    • 需要伸び悩む線香市場、新たな需要掘り起こし策に期待
    • ローソク市場は微減傾向、円安傾向進み原料価格高騰の懸念も
    • 巣鴨地蔵通商店街で聞く 客数の減少や宗教観の薄れなどで売上げ低迷
    • 日本香堂・小仲正克社長インタビュー 新たな需要の掘り起こし策を展開
    • 日本薫物線香工業会、ホームページ開設し情報発信を強化
    • カメヤマ・谷川晋社長インタビュー 大河ドラマシリーズの線香が好調
    • 全日本ローソク工業会・鳥居会長に聞く 新リーフレットの制作を考案中
    • こもりコーポレーション・小森社長に聞く 「提案できる営業活動」推進
    • 孔官堂・新浜健営業本部長インタビュー 「香りの記憶 珈琲」で需要開拓
    • 梅栄堂 進物用新製品2品を発売
    • 天昇堂 「和花ごこち」が順調に推移
    • 薫寿堂 新社屋完成 ショールーム、ショップ、事務所を一つに
    • キャンドル作家・三塚信氏 複雑で精巧なキャンドル製作に取り組む
    • マルエス 「停電缶入ローソク」が好調な動きを続ける
    • 東京ローソク製造・塩田博幸社長に聞く ローソクの売上げは安定


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。