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2013年5月29日号掲載記事より

石洗工、通常総会開く 濱逸夫氏(ライオン社長)を新会長に選出

石洗工、通常総会開く 濱逸夫氏(ライオン社長)を新会長に選出

 日本石鹸洗剤工業会は5月17日、平成25年度(第63回)通常総会を開き、各議案を滞りなく審議、承認した。注目の役員改選では、濱逸夫氏(ライオン社長)を新会長に選出。濱新会長は総会終了後に記者会見し、「洗浄剤、原料の油脂製品は清潔な暮らしに寄与するものである。一方、国際社会は循環型社会の形成に向かい、各国が協働して、環境問題への対応、化学物質の管理強化を進めている」との認識を示し、こうした中、「当工業会は製品に対する安心・安全の確保は基より、環境衛生に配慮した製品を届けるために、組織を挙げて様々な施策を実行していく」と力強く宣言した。さらに「高度情報社会の中で、科学的な商品知識を、根拠を持って的確に啓発する広報活動の必要性が増しているが、これについては海外諸国の関連団体とのネットワークを発展させ、当工業会の活動を推進していくことが不可欠だ」との考えを示した。
 濱新会長は、平成25年度の基本方針について触れ、①公正な自由競争を基本とし、活力と創造性に富んだ業界活動を推進する②循環型社会の形成に向けた業界の取り組みを継続する③広報活動を強化充実し、業界製品の正しい知識の啓発、普及活動を推進する④海外の関連団体との協力関係をさらに発展させ、諸課題に対応する――の4つを基本方針に同工業会の活動を推進することを説明した。また、今年度は、重要な国際会議として、世界界面活性剤会議(CESIO)が6月にスペインで、アジア・オセアニア石鹸洗剤工業会会議(AOSDAC)が9月にインドで開催されるが、同工業会の研究成果の一端として界面活性剤の新たなリスク評価書の公表を予定していることを報告した。

全卸連、第39回通常総会開催 “消費税引き上げ”対応に向けた活動始動

全卸連、第39回通常総会開催 “消費税引き上げ”対応に向けた活動始動

 全国化粧品日用品卸連合会は5月18日、平成25年度「第39回通常総会」を開催した。高い評価を得た次世代の卸経営者育成のための学校「卸流通アカデミー」に関しては、当初からの計画通り、現在の第3期をもって一旦休講とする一方、来年、再来年の“消費税引き上げ”に向けての取り組みを本格的に始動させることなどを決議した。
 森友会長があいさつに立ち「魚は水を出た時にその水のありがたさが分かる。人は1人になった時に初めて人に支えられていることに気づく。卸売業も業界があってこそのビジネスだ。全卸連活動に真剣に参加する卸店が1社でも増えれば、必ず業界全体が良い方向に向かうと信じている」と全卸連活動の重要性を強調した後、九州薩摩の“男の評価基準(何かに挑戦して成功した人が最上位。何もせずに批判だけをする人が最下位)”を紹介し、全卸連では引き続き様々な取り組みや改革に挑戦していくことを表明した。
 第2号議案では、各委員会の活動計画に加えて、今年度の活動スローガンは「がんばろう日本 がんばろう全卸連」を継続することなどを決議。その中で、来年4月の消費税引き上げへの対応に関しては、平成24年度から製・配委員懇談会、地域の卸流通研究会などでメーカーとの意見交換・情報共有に取り組むとともに、公正取引委員会では情報収集や他業界の卸団体との意見交換を行い、日用品化粧品業界として最も望ましい対応方法を模索している。また、昨秋「価格表示の外税方式を一時的に認める」「消費税の引き上げを見据えた不当な買い叩きを厳しく監視する」などの政府の方針が明確になり、特別措置法案が国会を通過する予定。全卸連では増税負担に偏りがないかなど、担当官庁へ監視や指導の強化を要望していく。

小林製薬、「トイレの消臭元」改良後の約2カ月で前年比120.2%を記録

小林製薬、「トイレの消臭元」改良後の約2カ月で前年比120.2%を記録

 小林製薬は今年3月にリニューアルしたトイレ用芳香消臭剤「トイレの消臭元」が、リニューアル後の約2カ月間(3月11日~5月5日)の推移が前年比120.2%を記録したことを明らかにした。
 同品は1995年に発売された同社のロングセラーブランドで、トイレ用芳香消臭剤市場における売上個数ナンバー1(インテージ調査)として知られている。
 今春のリニューアルポイントは、ろ紙を覆うキャップを装着し、すっきりとしたデザインに改良されたほか、イラスト部分を大きくすることで、香りをイメージしやすいデザインに変更、さらに、容器もボトル下部に重心を置いた倒れにくい形状で安定感を確保したものとなった。
 同社では、リニューアル後の好スタートの要因として、「効き目の証である『ぶっといろ紙』が隠れるキャップ付きとすることで、ほこりや汚れから『ろ紙』を守るすっきりとしたデザインにとなったことによるもの」としており、引き続き同品のさらなる拡販を図っていく構えである。

Paltac、13年3月期業績は過去最高更新 中期経営計画を策定

Paltac、13年3月期業績は過去最高更新 中期経営計画を策定

 Paltacは5月23日、決算及び中期経営計画に関する記者会見を開き、2013年3月期(12年4月~13年3月)の決算概要並び2014年3月期を初年度とする中期経営計画について説明した。
 業績は、インストアシェア拡大、季節商材が好調に推移したことで売上高は前期から201億円増加の7858億円、売上総利益は11億円増加の825億円、販管費は前期希望退職の影響8億円などがあり7億円増加の733億円、営業利益は4億円増加の92億円、経常利益は8億円増加の148億円、当期純利益は22億円増加の83億円となり、創業以来最高の業績となった。
 セグメント別の業績では、卸売事業は売上高が前期比202億円増加の7740億円、経常利益は11億円増加の135億円となった。SCL(物流受託)事業は売上高では概ね計画通りの売上高117億円(増減なし)となったが、営業利益はイニシャルコスト等の影響で2億円減の13億円となった。
 卸売事業の品目別の売上実績は、化粧品1924億円(前期比100.5%)、日用品3267億円(103.1%)、医薬品1292億円(103.6%)、健康・衛生関連品1233億円(104.4%)、その他22億円(90.2%)。
 中期経営計画(2014年3月期~2016年3月期)については、「厳しい環境の中、当社の強みを活かした業界最高のサービスをお取引様に提供するとともに、得意先様の繁栄に貢献することにより着実で持続可能な企業基盤を構築していく」(折目社長)とし、中期ビジョンとして「サプライチェーンイノベーションのセカンドステージへ~販管費率8%台への挑戦~」を掲げた。

「ママコレ2013」にジェクスが出展 1万1286人のファミリーが来場

「ママコレ2013」にジェクスが出展 1万1286人のファミリーが来場

 去る5月11~12の両日、パシフィコ横浜で「ママコレクション2013」が開催され、会期中1万1286名もの妊婦や子様連れファミリーが来場した。
 ママコレクションとは、10年後、20年後の未来に向けて、子どもとママを取り巻く環境をより良いものにするために活動している、ママカワプロジェクトの集大成イベントで、第6回目となる今回は、「ママたちをもっと元気に、もっともっときれいに」をテーマに開催。毎日、子育てに忙しいママを元気に、そしてキレイにするためのコンテンツの数々が用意された。
 同イベントには、ジェクスも出展し、同社の「チュチュベビーブース」では、メイン商材である「ママのおっぱいを見本にして作られた哺乳びん」を訴求するため、独自技術のスーパークロスカット乳孔をテーマにした穴埋めクイズや、実際にミルクを入れた哺乳瓶を来場者に傾けてもらうなど、倒してもこぼれない哺乳瓶であることをアピール。
 また、ステージでは、桃華絵里、エハラマサヒロ、お笑いコンビ2700などのタレントがMCを務め、先頃ラブ活応援委員長に就任した鈴木奈々や、お笑いコンビ品川庄司の庄司智春をゲストに迎え、軽快なトークで会場を盛り上げたほか、着ぐるみキャラクターショーやアーティストによるダンスステージなどの盛りだくさんの催しが行われるなど、親子で楽しめるイベントとして盛況となった。


2013年5月29日号 記事一覧

会合・発表会

  • 全卸連・森友会長あいさつ(要旨)
  • 近石工、第63回通常総会開催 「アベノミクスがプラスになるように」
  • 家庭紙2団体が定時総会開催 価格の立て直しが課題

経営・施策

  • 資生堂、徹底した選択と集中を実行 「新・専門店政策」を14年春導入へ
  • 花王とカネボウ化粧品、新・店頭顧客システムを開発
  • アイスタイル・チャイナ、中国で美容情報番組を放送

製品・サービス

  • PRページ 花王 「食卓クイックル(ウエットクロス/スプレー)」新発売
  • PRページ NSファーファ・J 「ファーファ コレクション」など新発売
  • アイアイメディカル、日本一の容量備えた日焼け止めスプレー新発売
  • 花王、「リセッシュ除菌EX」改良 スプレー1回の除菌成分が従来の3倍に
  • P&G、「ファブリーズ」から数量限定品 ダウニーラベンダーセレニティ
  • 日本製紙クレシア、「クリネックスローションティシューパフム」限定発売
  • NSファーファ・J、ファーファから期間限定でコンパクト洗剤発売
  • 小林製薬、「お部屋の消臭元」ガリガリ君とコラボ 夏季限定品を発売

宣伝販促

  • 牛乳石鹸共進社、東京駅・新橋駅構内で企業看板・サイネージ広告を展開

決算

  • ココカラファイン、13年3月期業績発表 売上高は3358億円に
  • 東邦HD、13年3月期決算発表 売上・利益とも2期連続で過去最高

研究・開発

  • 花王、アタックNeoの開発が「第45回日化協技術賞」の環境技術賞受賞
  • ライオン、薄毛の原因メカニズムに新たな発見 女性ホルモンの減少と関係

調査・統計

  • 西化工 25年1~2月販売統計 美容液、パックなどが好調
  • スーパー3団体 25年4月度スーパーマーケット統計 天候不順で苦戦

イベント・展示会

  • ライオン、第70回学童歯みがき大会を6月4日開催
  • 第6回化粧品産業技術展開催 過去最大規模の227社・団体が出展

訃報・葬儀

  • 訃報 池田守男氏(資生堂元会長・元社長) 76歳

時評・コラム

  • 時評 ヒカリエとソラマチが1周年
  • 泡沫 皮膚の不明メカニズム解明に光明か

特集 【歯と口の健康週間】

    特別企画

    • オーラルケア市場は堅調に推移 ニーズに対応した中・高価格帯商品に支持
    • 日本歯磨工業会、「歯と口の健康週間」として新たにスタート
    • 歯磨工業会・藤重貞慶会長 25年度「歯と口の健康週間」にあたって
    • ライオン 4つのオーラルケア習慣を啓発 ベストを尽くすオーラルケア!
    • サンスター オーラルケアの価値向上に向けて「GUM」など積極展開
    • ラピス 「ラピスワンタフトブラシ」が好評 くまモンハブラシも人気
    • 小林製薬 「生薬」からデンタルリンス、「パーシャルデント」も新製品
    • エビス 「プレミアムケアハブラシ」のラインアップを強化
    • 花王 「ディープクリーン」を全面リニューアル 「わかりやすさ」訴求
    • デンタルプロ “黒の力+α”で着色汚れ落とす美白用ハブラシ発売
    • グリーンベル 口臭要望の意識の高まりで「舌クリーナー」が好調推移
    • シャボン玉石けん 「せっけんハミガキ」が好調、売上2ケタ増に
    • J&J 「リステリン トータルケア」が好調 新規ユーザー獲得へ展開
    • サンスター、歯とハグキの健康が食生活に与える影響を調査
    • 歯磨工業会 24年度歯磨出荷・輸出入統計 過去最高の出荷金額に


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。