2013年4月3日号掲載記事より
花王、新製品「ヘルシアコーヒー」発表 開発に10年の歳月かける
花王は3月27日、新製品発表会を行い、高濃度のコーヒークロロゲン酸を含み、脂肪を消費しやすくする特定保健用食品「ヘルシアコーヒー」について発表した。
澤田道隆社長があいさつに立ち、花王のモノづくりに対する想いとヘルスケア食品事業の基本姿勢について説明。さらに「ヘルシアコーヒー」について「開発には10年の長い歳月を費やした商品であり、私も研究のトップとして、研究員の粘りや苦労を応援し続けてきたので、発売の時を迎えることができたことを心から嬉しく思っている。コーヒータイムが毎日の健康習慣になるという願いを込めた商品である」と語った。
次に安川拓次フード&ビバレッジ事業グループ長が「ヘルシアコーヒー」の開発背景、商品特長、マーケティング戦略などについて説明。同氏は、「花王は『ヘルシア緑茶』を発売した2003年頃からコーヒーポリフェノールの研究に本格着手し、血管内研究、酸化成分解析、脂肪燃焼研究を経て、コーヒー風味を探求する中で、ナノトラップ製法を確立し、この春、脂肪を消費しやすくするトクホ飲料『ヘルシアコーヒー』の新発売を迎えた」と述べるとともに、習慣的に飲むことの多いコーヒーに健康機能とおいしさを両立させ、普段のコーヒー習慣で体脂肪ケアができる新しい健康スタイルを提案すること、商品の特長を告知するため、テレビ、新聞、雑誌、WEB、電車・駅広告や、10万人体験モニターキャンペーンなどを実施することなどを紹介した。
この後、新CMが上映され、CMキャラクターのパックンことパトリック・ハーランが登場し、トークショーが行われ、「ビジネスマンにとって健康維持は本当に大切です。毎日のコーヒーブレイクにヘルシアコーヒーを取り入れて、気楽に、おいしく生活習慣病対策をしていただきたいと思います。皆で体脂肪を減少させましょう」とメッセージを送り、発表会を終了した。
旭化成HP、「フロッシュ」事業戦略、新CMを発表 宮﨑あおいが登場
旭化成ホームプロダクツは3月21日、「フロッシュ事業戦略及び新CM発表会」を開催した。山﨑社長が「フロッシュ」をハウスホールド全体の衛生用品ブランドとして展開する事業計画を発表するとともに、CMキャラクターの女優・宮﨑あおいも登場し、ドイツで撮影した新CMを披露した。
会は、はじめに旭化成ケミカルズ・小林友二社長があいさつに立ち、「当社には15の事業があるが、その中で旭化成ホームプロダクツは国内の家庭用品を担当している。『サランラップ』を中心に『ジップロック』『クックパー』などの商品が育っている。そして次のドメインとして期待の商品が『フロッシュ』である」と述べた。
引き続き、旭化成ホームプロダクツ・山﨑龍磨社長がフロッシュの事業方針を説明し、今後は台所用洗剤からハウスホールド全体の衛生用品ブランドとして展開する計画で、その第1弾として今秋にトイレクリーナーを発売すること、さらに来春には、ヴェルナー&メルツ社の知見と、旭化成グループの素材技術を融合した共同開発による新製品を発売する計画などを発表した。
この後、CMキャラクターの宮﨑あおいが登場。CMの撮影ではラストカットの記念撮影のシーンで、共演者のおじいさんが何度もフライングして「ケロケロ!」とアクションしてしまったエピソードなどを披露し、「フロッシュ」発売1周年を記念してドイツからかけつけたマスコットキャラクターであるカエルの「フロッシュくん」に花束を贈呈した。
エステー、「ふくしま再興祭り」を応援 エアカウンターS1000台無料配布
エステーは3月23、24日、福島県郡山市のビッグパレットふくしまで開催された震災復興イベント「ふくしま再興祭り2013」(主催=ふくしま再興祭り実行委員会、郡山商工会議所など)を応援した。
一昨年の東日本大震災で福島県が甚大な被害を受けた中、同社の福島工場(いわき市)も被災したが、地域の多くの支援により早急に復旧することができた。今回の「ふくしま再興祭り」は、福島の“希望の芽吹き”を全国に発信し、明日のチカラへとつなげていくために、福島の人々と支援している人々を笑顔でつなぐことを目的としたイベントで、エステーは、福島工場復旧の感謝の気持ちと「福島復興に向けて福島の皆様と一緒に何かできることはないか」との想いで同イベントの応援活動を実施した。
具体的な活動内容としては、子育てを楽しく応援するブース「子供の未来応援~きぼう~」で家庭用放射線測定器「エアカウンターS」1000台を無料配布したほか、会期2日目(24日)のステージイベントでは福島県立光南高校合唱部が消臭力CMソング「チカラにかえて」を合唱。さらに鹿毛康司宣伝部長が震災以降の同社の取り組みや想いを紹介した。
なお、光南高校合唱部は、ミゲル君が出演した一連の「消臭力CM」が震災復興を願っていることを知り、仮設住宅やイベントなどで「チカラにかえて」を歌ってきた。その事実を知った鹿毛部長は昨年、ミゲル君を連れて光南高校を訪問した。
その様子に関しては、3月24~31日まで同イベント内と福島中央テレビ限定で、30秒にまとめたオリジナルCMとして放映。また今回のイベントとは別に、福島県内の2町村にエアカウンターS8000台を寄付する予定。
クラシエHD、HP社長に岡田副社長が昇格 岩倉HP社長はHD常務専任
クラシエホールディングスは、3月29日付で傘下事業の役員人事異動を次の通り行った。(敬称略、カッコ内は旧職)
◎クラシエHDの異動◇
クラシエHD常務執行役員、クラシエHP代表取締役社長執行役員=岡田尚樹(クラシエHD執行役員総務・人事室長、クラシエHP副社長執行役員)▽クラシエHD常務執行役員、総務・人事室長=岩倉昌弘(クラシエHD常務執行役員、クラシエHP代表取締役社長執行役員)▽クラシエHD執行役員研究・技術所管、クラシエHP専務執行役員技術本部長=新井清一(クラシエHP執行役員技術本部長)▽クラシエHD執行役員、クラシエフーズ副社長執行役員、統括部長、マーケティング室長=岩崎光家(クラシエフーズ副社長執行役員、統括室長、マーケティング室長)
◎事業会社の異動◇
クラシエHD財務・経理室長、クラシエ製薬常務執行役員管理所管=小酒俊明(クラシエHD財務・経理室長)▽クラシエ製薬執行役員ヘルスケア事業部長=大西雅文(クラシエ製薬取締役中央ヘルスケア第2支店長、関西ヘルスケア支店長)▽クラシエ製薬執行役員医薬品事業部長=中嶋洋一(クラシエ製薬医薬品事業部長補佐)▽クラシエフーズ執行役員営業推進室長=三木正人(クラシエフーズ営業推進室長)▽クラシエフーズ執行役員事業企画室長=牧野晋(クラシエフーズ事業企画室長)▽クラシエフーズ執行役員生産技術室長=原田貴夫(クラシエフーズ生産技術室長)▽クラシエHP生産技術室長=矢澤毅(クラシエHP生産技術室副室長)
◎クラシエHPの役員新体制◇
代表取締役会長執行役員=石橋康哉▽代表取締役社長執行役員=岡田尚樹▽取締役=水野真紀夫(社外取締役)▽同=安藤彰敏(同)▽同=大賀裕三▽専務執行役員=新井清一(技術本部長兼ビューティケア研究所長)▽同=堀元龍生(管理本部長兼管理室長)▽常務執行役員=行武久幸(マーケティング本部長兼営業統括部長)▽同=栗本佳信(マーケティング室長)▽執行役員=松長秀樹(経理企画室長)▽同=白戸光広(事業開発室長)▽常任監査役=岡本茂▽監査役=薮内俊弘(社外監査役)▽同=三羽浩信(同)
プラネット、第2四半期決算は減収増益 新サービス「MITEOS」普及図る
プラネットは3月28日、2013年7月期第2四半期(12年8月~13年1月)の業績並びに経営戦略について玉生弘昌会長、田上正勝社長が説明した。
同期の業績は、売上高13億3500万円(前年同期比0.3%減)、営業利益3億4700万円(2.8%減)、経常利益3億6700万円(0.9%増)、四半期純利益2億2000(12%増)の減収増益となった。
同期はEDIサービスの裾野をさらに広げるため、メーカー・卸売業間で手軽に双方向通信を実現できWeb―EDIサービス「MITEOS(ミテオス)」の提供に向けて活動したほか、「商品データベース」など各種データベースの機能向上により、マーケティング・ネットワークとしての付加価値向上に注力。また、日用品・化粧品業界の「2013年春夏新製品カタログ」を発行(13年1月)、調査レポート「インターネットは日用品流通をどう変えるか2012」を発表(12年9月)した。
セグメント別の売上高は、EDI事業11億3200万円(増減なし)、データベース事業1億9200万円(2.7%減)、その他事業1100万円(13.4%増)となった。
EDI事業は、サービス料金の値下げ(創業以来8回目)の効果もあり、新規ユーザーが増加。データベース事業は、前年同期に発生した開発一時収入による影響があり売り上げ減。その他事業は、バイヤーズネットの会員数が順調に増加し、13年1月末で2万3861名となった。
「フラワー&ガーデンショウ」開催 延べ5万3908人が来場
国内最大の花と緑に関する総合展示会「2013日本フラワー&ガーデンショウ」(主催=日本家庭園芸普及協会)が3月22~24日の3日間、千葉・幕張メッセで開催され、ガーデニング愛好家を中心に、延べ5万3908人が来場した。
同展は、国内外の花や緑、園芸に関する商品や情報などが一堂に会するパブリックショウ。23回目となる今年はテーマを「家庭緑花(イエニワリョッカ)のススメ」、シンボルフラワーを“アルストロメリア”と設定し、106社・団体が出展した。
園芸用品関連では、住友化学園芸やハイポネックスジャパンなどが出展。新製品や主力製品の展示のほか、ブース内ステージで講師を招いた公開セミナーなどを行った。
一方、主催者企画では、同協会認定のグリーンアドバイザー(GA)による園芸体験ツアーやワークショップなどが行われたコーナー「ポタジェ(フランス語で家庭菜園を意味する単語)のあるGAガーデンセンター」のほか、2500本のアルストロメリアを使用したシンボルフラワーの展示や、“緑のカーテン”づくりに適したゴーヤや新品種の植物を紹介した「にっぽん緑のカーテン大作戦!」なども設けられ、多くのガーデニング愛好家たちで賑わった。
2013年4月3日号 記事一覧
M&A・設立
- イオン、ダイエーを連結子会社化 株式を公開買い付けで取得
経営・施策
- Paltac、RDCの屋上スペースを利用して太陽光発電パネル設置を順次拡大
- ラッシュ、日本の化粧品業界に化粧品の動物実験廃止の呼びかけ
- エステー・鈴木会長がBSフジ経済番組に出演 経営哲学など語る
- ライオン、「ごきげんよう」で字幕付きテレビCMを放映開始
製品・サービス
- 日本香堂、小仲社長が「戦士の逸品」に出演 ランニングシューズを紹介
- ピップ、「スリムウォーク」から夏向け限定品を発売
- 富士フイルム、清涼飲料水「ビューティフルファイター」新発売
- 石井物産、粉末柿渋の開発に成功 販売開始で注目集まる
- サティス製薬、「玉造温泉水」配合化粧品が2年6カ月で200万個突破
宣伝販促
- 牛乳石鹸共進社、看板広告・ラジオを「新・赤箱」に変更
- 牛乳石鹸共進社、TV「せやねん」で紹介 宮崎社長の誕生日をお祝い
- ライオン、香りとデオドラントのソフランアロマリッチ新TVCM放映中
人事・組織
- 花王、人事異動を発表
- カワチ薬品、組織変更・役員異動を発表
- ミニストップ、新社長に宮下直行氏が就任
- J.フロント リテイリング、代表取締役の異動を発表
- 攝津製油、人事異動を発表
調査・統計
- 経産省 洗浄剤25年01月度統計 ウイルス対策で手洗用・液体石けん等好調
- JCA 25年2月度チェーンストア統計 12カ月連続減も液体洗剤の好調続く
- JFA 25年2月度コンビニ統計 総売上高が17カ月ぶりにマイナス
- スーパー3団体 25年2月度SM統計 景気の高揚感あるも厳しい市況続く
- ジェクス、日本人のセックスの実態調査まとめた冊子を配布
イベント・展示会
- ライオン、「雨活アイデアコンテスト」表彰式開催 7作品が最優秀賞に
- クラブコスメチックス、創業110周年を記念して特別企画展開催
訃報・葬儀
- 訃報 小畑康雄氏(永廣堂本店取締役) 65歳
時評・コラム
- 時評 地域貢献にみるSCの在り方
- 泡沫 ニオイのない世界
- TV番組「タモリ倶楽部」 で「寺院線香」の世界を紹介
- 斜凡珠 日本橋川の桜並木を喫煙所から鑑賞
その他
- アイスタイル、「アットコスメ総合年鑑」を発刊 公式ガイドブック
特集 【家庭用包材】
- 家庭用ラップは震災前の水準に回復 「電子レンジ調理」アイテムが拡大
- アルミホイル・関連品市場 12年は2ケタ増 シリコーン加工ホイルに注目
- 旭化成HP 「クックパーフライパン用ホイル」を積極拡販
- エステー 「ジッパーズおやつバッグ手さげタイプ」を新デザインに変更
- 日本デキシー キュートな花柄デザインのおかずケースなど新発売
- クレハ 市場拡大めざし「冷凍企画」など実施 NEWクレラップ改良
- 宇部フィルム 「くるっとパック」新発売、密閉性が高い高機能製品
- 三菱アルミニウム 「抗菌おかずケース水玉」発売、「魚焼きホイル」好調
- 日本製紙紙パック事業本部 「ワンラップ」“無添加ゼロ”など訴求
- ライオン 「リード」活用したムック本発売 より良い食生活を応援
- 殺虫剤市場 2012年は天候不順などで低調に 「香り」「デザイン」に注目
- フマキラー ベープ発売50周年 ナンバー1目指した新製品発売
- ライオン 「バルサンプロEX」シリーズ積極展開
- 桐灰化学 腕に巻くタイプの虫よけ「ムシガード虫よけリング」を提案
- 大日本除虫菊 空間用虫よけ、蚊取線香、エアゾールの3カテゴリー拡充
- ウエ・ルコ 「コバエとり戦用無敵ガエルジュニア5個入Ⅱ」が好調
- アース製薬 アース渦巻香から「アロマグリーンの香り」発売
- 立石春洋堂 「コバエとり」「虫よけプレート」に新アイテムを追加
特別企画
特集 【殺虫剤】
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。